JIS B 8397-3:2001 油圧―モータ特性の決定方法―第3部:一定流量及び一定トルク条件 | ページ 2

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B 8397-3 : 2001 (ISO 4392-3 : 1993)
c) 次の公式を使い,基本データ周波数,feをヘルツで計算する。
n
fe 容積脈動数
ここでneは試験速度で,1分間当たりの回転速度 (min-1) である。容積脈動数は6.1b)による。
6.2 製造業者が推奨するモータの定格回転数,nnを使って,次の公式によって定格速度での仮想(幾何
学的又は理論的)流量,qvg,n又はqvi,nを計算する。
qvg,n=nn×Vg
又は
qvi,n=nn×Vi
6.3 JIS K 2001 (ISO 3448) に従い流体の粘度を決定する。
6.4 6.1a)で決定した,定格トルクTg,n, Ti,nを使用して試験中に発生する最大出力トルクを見積る。
6.5 モータ出力軸と連結している回転部品の慣性モーメント及び流量調整弁とモータ入口ポートの間の
容積は,最小にしておくのがよい。
7. 試験条件 次の試験条件を適用しなければならない。
a) モータ入口での流体温度, 燿 50℃又は80℃
b) 選択した試験温度に適合し,油圧モータの製造業者が承認する種類及び粘度の作動油を使用する。
c) モータの定格トルクの50%及び100%で試験を実施する。
d) 7c)で与えられる二つのトルク条件に対し,最低入口流量を定める。それは,モータの回転が停止する
最小の流量である。
e) 可変容量モータの場合は,製造業者が推奨する最小,最大容量を選択し,試験はこれらの最小,最大
容量で行う。
f) 可逆モータの場合は,試験は両方向回転で行う。
8. 試験手順
8.1 5.3.1及び図1に記載したように,モータ試験データを記録するために測定器と記録装置を接続する。
備考1. 試験前には,必要に応じモータケースを作動油で満たす。
8.2 システムの温度を安定させるため,測定を始める前に試験回路を稼動する。
8.3 できるだけトルクは,一定に保持し,ピークからピークへのトルク変化量は少なくとも平均値の4%
以内を目安とする。5.3.3で規定された要求事項を考慮する。
8.4 流量は,できるだけ一定に保ち,それを記録する。瞬間的流量変化は,5.3.3規定の仕様と一致し,
平均値の4%以内に保つものとする。
8.5 記録している間測定された入口温度は,±2℃以内一定に維持する。
8.6 要求される試験条件に対し,5.3.1に記載の変化量を同時に記録する。
8.7 完全モータ周期を得るために必要な回転量を得るまで記録を継続する。
8.8 データをディジタルで得る技術を使用するときは,予備テストで決定した速度及び圧力の最大及び
最小値に対し95%信頼度を備えたサンプリング間隔を選択する。
9. 結果の表現
備考2. 記号及び添字の説明については4.参照。

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B 8397-3 : 2001 (ISO 4392-3 : 1993)
9.1 完全モータ周期上において均等に分配した位置における回転速度n 騰
次に完全モータ周期上での平均回転速度,nmaを計算する。
n1 n 2 n 3 nz
nma
z
ここで
添字 それぞれのシャフトの位置である。
Zは完全モータ周期当たりの読み取り数で,5.3.4に準じる。
9.2 次の公式を使い,各々選択した軸位置での回転速度の偏差,△n 算する。
△n 替 |nma−n簀
9.3 一つの完全モータ周期上での平均速度偏差,△nmaを計算する。
n1 n 2 n 3 nZ
nma
z
9.4 次の公式を使用して回転速度偏差指標,I 最 騰
nma
Irn
nma
又は
nma n1 nma n 2 nma nz
Irn
n1 n 2 nz
9.5 次の公式を使い少なくとも一つの完全モータ周期に対する平均容積効率, maを計算する。
Vi,manma
v,ma
qve
ここに
Vi,ma : 平均推定吐出し容積(JIS B 8382, B.2参照)
nma : 平均回転速度
qve : 体積流量
9.6 次の公式を使い,ピークからピークまでの相対速度偏差 算する。
max
n nmin
n
nma
9.7 選択した一つの軸の回転位置での実際の差圧,△pe, 騰
△pe,替 p1,替 p2,
ここに
p1 : 入口圧力
p2 : 出口圧力
9.8 次の公式を使って,完全モータ周期上での実際の平均差圧,△pe,maを計算する。
pe, 1 pe, 2 pe,
z
pe,ma
z
9.9 次の公式を使って,各々選択した軸位置に対し,圧力偏差,△ (△pe, ) を計算する
△ (△pe, 簀
|△pe, ma−△pe,
9.10 次の公式を使って,完全モータ周期上での平均差圧偏差△ (△pe,ma) を計算する
pe,1 pe,2 pe,z
pe,ma
z

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B 8397-3 : 2001 (ISO 4392-3 : 1993)
9.11 次の公式を使って,差圧偏差指標,I pを決定する。
pe,ma
Ir p
pe,ma
又は
pe,ma pe,1 pe,ma pe,2 pe,ma pe,z
Ir p
z
9.12 次の公式を使って,平均トルク効率, maを計算する。
Te
nm,ma
Vi,ma
pe,ma
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9.13 次の公式を使って,ピークからピークまでの相対差圧の変動, pを計算する。
pe,max pe,min
p
pe,ma
10. 試験報告
10.1 概要 試験トルク及び流量条件を使って得られた関連する試験データ及び10.3に記載されている事
項は,試験報告に記録しなければならない。
10.2 試験データの表現 試験測定値及び測定値を元に計算された結果は,表の形式及び適宜グラフにし
て表さなければならない。
10.3 試験データ
10.3.1 概要 次のデータは,試験報告書に含まなければならない。
a) モータの種類
b) 使用した測定精度の等級(附属書A参照)
c) 油圧試験回路及び機器の種類
d) 試験流体の種類
e) 流体粘度(6.3参照)
10.3.2 試験結果 次の事項とともに,実施した試験条件でのトルクと流量の目標値を記録しなければなら
ない。
a) 流体の温度, 燿 愀 照]
b) 一定流量,一定トルク,一定温度での回転角度の関数としての回転速度
c) 一定流量,一定トルク,一定温度での回転角度の関数としての差圧
d) 押しのけ容積,Vg,又は推定吐出し容積,Vi
e) 一つの完全モータ周期における平均回転速度,nma(9.1参照)
f) 一つの完全モータ周期における平均速度偏差,△nma(9.3参照)
g) 速度偏差指標,I 最滿 9.4参照)
h) 平均容積効率, ma(9.5参照)
i) ピークからピークまでの相対速度, 滿 9.6参照)
j) 一つの完全モータ周期における実際の差圧平均値,△Pe,ma(9.8参照)
k) 一つの完全モータ周期における実際の圧力偏差の平均値,△ (△Pe,ma) (9.10参照)
l) 差圧偏差指標,I p(9.11参照)

――――― [JIS B 8397-3 pdf 8] ―――――

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B 8397-3 : 2001 (ISO 4392-3 : 1993)
m) 平均トルク効率, ma(9.12参照)
n) ピークからピークまでの相対差圧, P(9.13参照)

――――― [JIS B 8397-3 pdf 9] ―――――

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B 8397-3 : 2001 (ISO 4392-3 : 1993)
附属書A(規定) 測定精度の等級
備考3. この附属書の内容は,将来再審議され改正されることがある。
A.1 測定精度の等級 要求される精度に応じ,試験は関係者の同意のもとにA,B,Cの測定精度等級の
うちの一つで実施しなければならない。
備考4. 等級A及びBは,性能がより正確に定義する必要のある特別の場合を意図している。
備考5. 等級A及びBは,より正確な器具及び方法を必要とし,試験のコストが上昇することに注意
を向ける。
A.2 系統誤差 試験に用いられる装置又は手法は,較正,又は国際標準器との比較において,その系統誤
差が表A.1に示す限度を超えないことが証明されているものでなければならない。
備考6. 表A.1で示す限度は,速度,出力トルク,総入口流量と入口/出口圧力に対する百分比で,
測定された量の値に基づいており,測定器の最大指示値に基づくものではない。温度の限度
は摂氏温度であり,%ではない。
表A.1 構成中に決定される測定器の許容系統誤差
測定項目 各測定精度等級と許容系統誤差
A B C
速度,ne, % ±0.5 ±1 ±2
出力トルク,T2,e, % ±1.5 ±3 ±5
総流入流量,qv1,t,e, % ±2 ±4 ±6
入口/出口圧力,p1,eとp2,e, % ±0.8 ±1.5 ±3
入口温度, e, ℃ ±0.5 ±1 ±2

――――― [JIS B 8397-3 pdf 10] ―――――

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JIS B 8397-3:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4392-3:1993(IDT)

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