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10. 試験方法
10.1 試験装置 試験装置は,次による。
a) 圧力計は,JIS B 7505に規定するものを用いる。
b) 配管の呼び径は,供試弁の口径の呼びと同じとする。
10.2 設定圧力試験 設定圧力試験は,図3に示す装置によって,供試弁の二次側を閉じ,一次側から350
kPaの圧力を1分間加えた後,二次側の圧力を調べる。
図 3 設定圧力及び圧力特性試験装置の一例
10.3 開放流量試験 開放流量試験は,図4に示す装置によって,一次側を100 kPaの圧力に保持し,二
次側を開放したときの流量を,容器を用いて測定する。
なお,測定に疑義を生じない場合は,校正された流量計によってもよい。
図 4 開放流量試験装置の一例
10.4 圧力特性試験 圧力特性試験は,図3に示す装置によって,供試弁の二次側を閉じ,一次側を200 kPa
から750 kPaまで圧力を徐々に変化させたときの二次側の圧力を調べる。
10.5 逆流防止性能試験 逆流防止性能試験は,図5に示す装置によって供試弁を指定の取付け状態に設
置し,二次側から3 kPaの圧力及び当該減圧弁の設定圧力を1分間加え,一次側への漏れの有無を調べる
か,JIS S 3200-4によって行う。
図 5 逆流防止性能試験装置の一例
10.6 耐圧性能試験 耐圧性能試験は,図3に示す装置によって,供試弁の二次側を閉じ,一次側から1.75
MPaの水圧を1分間加え,その状態を保持して変形及び外部への水漏れの有無を調べるか,JIS S 3200-1に
よって行う。
――――― [JIS B 8410 pdf 6] ―――――
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10.7 耐寒性能試験 耐寒性能試験は,図6に示す装置によって,次によるか,JIS S 3200-2によって行う。
a) 供試弁を水平配管又は垂直配管等の指定の取付け状態に設置して通水する。
b) 通水を止め,水を抜いた状態で10分間放置する。
c) 装置内の温度をプラス側から徐々に降下させ,−20±2 ℃で1時間保持した後,再通水する。
d) 再通水は一次側から常温,200 kPaの圧力とし,通水後に二次側の圧力を調べる。二次側は,開放又
は循環させてもよい。
図 6 耐寒性能試験装置の一例
備考 配管の水平部分は先上がりとし,こう配は1/100以上とする。
10.8 耐久性能試験 耐久性能試験は,図7に示す装置によって,一次側から350 kPaの水圧を加え,供
試弁を電磁弁などで毎分415回の速さで10万回開・閉の作動を繰り返した後,5.の性能を調べるか,JIS
S 3200-6によって行う。
なお,開・閉の作動をもって1回とする。
――――― [JIS B 8410 pdf 7] ―――――
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図 7 耐久性能試験装置の一例
10.9 浸出性能試験 減圧弁の浸出性能試験は,JIS S 3200-7によって行う。
なお,試験を行うべき接水部の材料の特定は,付表1の注(1)を参照すること。
11. 検査方法
11.1 形式検査 減圧弁の形式検査は,次の検査項目について行う。
なお,耐寒性能は,一般用には適用しない。
a) 寸法
b) 外観
c) 材料
d) 設定圧力
e) 開放流量
f) 圧力特性
g) 逆流防止性能
h) 耐圧性能
i) 耐寒性能
j) 耐久性能
k) 浸出性能
11.2 受渡検査 減圧弁の受渡検査は,形式検査に合格し,性能が確認された減圧弁と同種類のものを,
次の検査項目について行う。
なお,受渡当事者間の協定によって検査項目の一部を変更又は省略してもよい。
a) 外観
b) 設定圧力
c) 逆流防止性能
d) 包装
e) 表示
12. 包装 減圧弁の包装は,配管接続口に防じん用のふたをするか,その他の方法によって,ちり,ほこ
りなどの異物が入らないようにする。
13. 製品の呼び方 減圧弁の呼び方は,規格番号,設定圧力,口径の呼び及び用途の順で示す。
なお,記号で示してもよい。
――――― [JIS B 8410 pdf 8] ―――――
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14. 表示 減圧弁には,次の事項を見やすい箇所に,容易に消えない方法で表示する。
a) 製造業者の形式名
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月又はその略号
d) 設定圧力(記号120,150及び170の“200 kPa用”は,記号65,80及び85の“100 kPa用”と容易
に識別できること。)
e) 口径の呼び
f) 流体の流れ方向を示す矢印
g) 用途(一般用は表示しなくてもよい。)
15. 取扱上の注意事項 減圧弁には,次の事項をラベル,荷札,取扱説明書などで明示する。
a) 封印がしてある箇所は,封印を解かないこと。
b) 掃除の方法
c) 水抜き栓付の場合は,水抜き栓の位置及び操作の方法
d) 凍結破損しないように,保温などの処置をすること。
e) 減圧弁は,JIS B 8414に規定する温水機器用逃し弁の吹き始め圧力に適合する組合せで使用すること。
――――― [JIS B 8410 pdf 9] ―――――
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付表 1 浸出性能の判定基準
試験項目(1) 判定基準値
味 異常でないこと。
臭気 異常でないこと。
色度 5度以下
濁度 2度以下
カドミウム 0.01 mg/L以下
水銀 0.0005 mg/L以下
セレン 0.01 mg/L以下
鉛 0.01 mg/L以下
六価クロム 0.05 mg/L以下
シアン 0.01 mg/L以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10 mg/L以下
ふっ素 0.8 mg/L以下
四塩化炭素 0.002mg/L以下
1,2-ジクロロエタン 0.004mg/L以下
1,1-ジクロロエチレン 0.02mg/L以下
ジクロロメタン 0.02mg/L以下
シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04mg/L以下
テトラクロロエチレン 0.01mg/L以下
1,1,2-トリクロロエタン 0.006mg/L以下
トリクロロエチレン 0.03mg/L以下
ベンゼン 0.01 mg/L以下
亜鉛 1.0 mg/L以下
鉄 0.3 mg/L以下
銅 1.0 mg/L以下
ナトリウム 200 mg/L以下
マンガン 0.05 mg/L以下
塩素イオン 200 mg/L以下
蒸発残留物 500 mg/L以下
陰イオン界面活性剤 0.2 mg/L以下
フェノール類 0.005 mg/L以下
有機物(全有機炭素(TOC)の量)(2) 5 mg/L以下
エピクロロヒドリン 0.01 mg/L以下
アミン類 0.01mg/L以下
2,4-トルエンジアミン 0.002mg/L以下
2,6-トルエンジアミン 0.001mg/L以下
ホルムアルデヒド 0.08mg/L以下
酢酸ビニル 0.01mg/L以下
スチレン 0.002mg/L以下
1,2-ブタジエン 0.001mg/L以下
1,3-ブタジエン 0.001mg/L以下
注(1) 試験項目は,減圧弁の接水部の材料(青銅鋳物,銅及び銅合金,ス
テンレス鋼,合成ゴム,合成樹脂など)によって,JIS S 3200-7の
項目から選択して行うこと。
(2) 有機物(全有機炭素(TOC)の量)5 mg/L以下とあるは,平成17年
3月31日までの間は,有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)10
mg/L以下とする。
JIS B 8410:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.060 : 弁 > 23.060.40 : 圧力調整弁
JIS B 8410:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB7505-1:2017
- アネロイド型圧力計―第1部:ブルドン管圧力計
- JISB8414:2004
- 温水機器用逃し弁
- JISH3300:2018
- 銅及び銅合金の継目無管
- JISH3320:2006
- 銅及び銅合金の溶接管
- JISS3200-1:1997
- 水道用器具―耐圧性能試験方法
- JISS3200-2:1997
- 水道用器具―耐寒性能試験方法
- JISS3200-4:1997
- 水道用器具―逆流防止性能試験方法
- JISS3200-6:1997
- 水道用器具―耐久性能試験方法
- JISS3200-7:2004
- 水道用器具―浸出性能試験方法