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JIS B 8650:2006 規格概要
この規格 B8650は、プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち,押出成形機,射出成形機,ブロー成形機について,主としてカタログ・仕様書などに用いる用語及びその定義について規定。
JISB8650 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8650
- 規格名称
- プラスチック加工機械―用語
- 規格名称英語訳
- Plastics moulding machinery -- Vocabulary
- 制定年月日
- 1979年11月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.83, 83.200
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1979-11-01 制定日, 1985-02-01 確認日, 1990-07-01 確認日, 1996-02-01 確認日, 1997-11-20 改正日, 2002-08-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS B 8650:2006 PDF [14]
B 8650 : 2006
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本産業
機械工業会(JSIM)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 8650:1997は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 8650 pdf 1] ―――――
B 8650 : 2006
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 用語の分類・・・・[1]
- 3. 用語及び定義・・・・[1]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 8650 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8650 : 2006
プラスチック加工機械−用語
Plastics moulding machinery-Vocabulary
1. 適用範囲
この規格は,プラスチックを成形加工するプラスチック加工機械のうち,押出成形機(1),
射出成形機(2),ブロー成形機(3)について,主としてカタログ・仕様書などに用いる用語及びその定義につ
いて規定する。ただし,押出成形機については,成形品によって成形機部分の構成が多様となるため,押
出機本体及びそれに接続されるダイに限定して規定する。
注(1) 加熱した成形材料をダイから押し出して成形する機械。
(2) 加熱した成形材料を金型に射出して成形する機械。
(3) 押出成形又は射出成形で筒状又は管状の成形材料を作り,これに気体を吹き込み膨張成形する
機械。
2. 用語の分類
用語の分類は,次による。
a) 押出成形機
b) 射出成形機
c) ブロー成形機
3. 用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考のために対応英語を示す。
備考 用語欄で,用語の下の( )書はその読み方を示す。
――――― [JIS B 8650 pdf 3] ―――――
2
B 8650 : 2006
a) 押出成形機
番号 用語 定義 単位 対応英語(参考)
101 押出機 バレル内において,回転するスクリューに extruder
よって成形材料を移動させながら可塑
化・混練し,定量で押し出すプラスチック
加工機械。一般に押出機にはスクリューが
1本である単軸押出機とスクリューが2本
ある二軸押出機とがある。
備考 可塑化とは,加熱及び機械的作
用によって可塑性プラスチック
スを軟化すること。
102 二軸押出機 スクリューが2本の押出機。2本のスクリ twin screw extruder
ューの回転方向は,同方向のものと異方向
のものとがある。スクリューの形状は,か
み合い形,非かみ合い形及び不完全かみ合
い形がある。
103 コンパウンディング ポリマーに各種添加材料を混合・分散させ compounding
て,ペレット状,か(顆)粒状,粉体状な
どの成形材料にすること。
104 混合 対象原料の凝集物の破砕作用を積極的に blending
求めない作用で,材料相互の位置の交換を
行うことにより,均一に,かつ,微細に入
り組んだ状態を作り出す操作。この操作形
態は,分配(distribution)とも呼ばれる。
105 混練 材料相互の位置の交換(混合)を行うだけ mixing
でなく,凝集物の引離しを目的とした破砕
作用を積極的に求める操作。この操作形態
は,分散(dispersion)とも呼ばれる。
106 比エネルギー 原料に対し押出機で行った仕事を単位押 kWh/kg ESP ,
出質量当たりで表した値。電動機効率及び specific energy consumption
機械効率を加味した押出機電動機消費電
力量を押出質量で除して求める。混練・混
合の目安として用いられる。
107 押出圧力 成形材料を押し出すときの,スクリュー先MPa extrusion pressure
端部の圧力。
108 押出質量 単位時間に押出機から押し出される成形 kg/h throughput rate
材料の質量。
109 温度制御ゾーン バレル,ヘッド及びダイの温度制御領域。 temperature control zone
110 バレル 成形材料を入れ,加熱,冷却するための筒 barrel ,
状のハウジング。 cylinder
備考1. 回転するスクリューを内蔵す
る。
2. 外部から加熱又は冷却できる
構造になっている。
3. シリンダともいう。
111 バレル加熱方式 バレルを電気,油などによって加熱する方 barrel heating system
式。
112 バレル冷却方式 バレルを空気,油,水などの冷媒によって barrel cooling system
冷却する方式。
113 バレルヒータ電力 バレル部のヒータ電力。 kW heating capacity of barrel
――――― [JIS B 8650 pdf 4] ―――――
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B 8650 : 2006
番号 用語 定義 単位 対応英語(参考)
114 脱揮 原料中に含まれるガス及びモノマー,空気 degassing ,
及び水分を取り除く操作。
devolatizing
115 ベント口 脱揮のためにバレルに設けられた開口部。 vent
116 ホッパ体積 ホッパの全体積。 l hopper capacity
117 フィーダ 押出機のスクリューに,成形材料を連続的 feeder
に一定量供給する装置。
118 スクリュー 押出機のバレル内で回転することによっ screw
て,成形材料を移送,溶融,混練,脱揮な
どをする溝をもつ軸。
119 スクリュー有効長さ スクリューの溝の軸方向長さ。 mm effective length of screw
120 スクリュー直径 スクリューの呼び外径寸法。 mm screw diameter
121 スクリューL/D スクリューの有効長さ(L)とスクリュー直 screw L/D ratio
(─えるばいでぃー) 径(D)との比。
122 スクリュー圧縮比 スクリューにおける供給部の1リードねじ screw compression ratio
溝の構成する空間体積(V2)と計量部の1リ
ードねじ溝の構成する空間体積(V1)との比
(V2/V1)。
123 スクリュー回転速度 スクリューの毎分回転数。 min−1 screw speed
124 スクリュートルク スクリューを回転させるトルク。 N・m screw torque
125 スクリュー回転方向 スクリューがスクリュー機能を発揮する screw rotating direction
ための回転方向。
備考1. 回転方向は,ねじのねじれ方
向によって決まる。
2. 二軸押出機の場合は,同方向
のものと,異方向のものとが
ある。
126 スクリュー中心高さ 床面からスクリュー軸中心までの高さ。 mm screw center height
127 スクリュー冷却方式 スクリュー表面を,スクリュー内部から空 screw cooling system
気,油,水などの冷媒を送って冷却する方
式。
128 スクリュー駆動方式 スクリュー回転の駆動方式。 screw driving system
備考 電動機と減速機との直結駆動,
電動機と減速機とのベルト駆
動,油圧モータ直結駆動,油圧
モータと減速機との直結駆動な
どの方式がある。
129 スクリュー駆動電動機 スクリューを駆動するための電動機。 screw driving motor
備考 定格容量及び形式で示す。
130 ヘッド バレルの先端に位置する部分。 head
備考 そのヘッドは,ダイの一部であ
ってもよい。
131 スクリーンパック 溶融材料をろ過するために押出機の先端 screen pack
に設ける金網。
132 ブレーカプレート 押出機において,スクリーンパックを支え breaker plate
る穴あき板。
133 アダプタ ヘッドとダイとをつなぐ部分。 adapter
――――― [JIS B 8650 pdf 5] ―――――
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JIS B 8650:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.200 : ゴム及びプラスチック工業用設備
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.83 : ゴム及びプラスチック工業(用語集)