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B 8659-3 : 2015
6 試験装置
6.1 一般
試験装置は,試験中の作業者及び機器への安全を考慮した安全回路を設けなければならない。
バルブの代表的な試験油圧回路を,図1図3に示す。
注記 図1図3の試験油圧回路は,故障時に機器の安全を守る回路を省略している。
6.2 試験手順
図1図3の試験油圧回路を使用した試験手順は,次による。
a) 試験実施時の指針は,附属書Aに示す。
b) 試験の種類によって,止め弁からの内部漏れの影響を排除し,試験結果の精度を向上させるために試
験油圧回路を分割構成してもよい。
c) 油圧性能試験は,供試弁と増幅器との組合せで実施し,入力信号は,供試弁への直接入力でなく増幅
器への入力信号とする。電気特性試験では,供試弁に直接信号を入力する。
d) 油圧試験では,供試弁の製造業者が推奨する増幅器を使用する。推奨品以外を使用する場合には,使
用する増幅器の機種をパルス幅変調周波数,ディザ周波数,ディザ振幅などの詳細な試験条件ととも
に記録する。
e) 増幅器の供給電圧,振幅及びパルス幅変調によって供試弁に加えるオン及びオフ周期の電圧の大きさ
及び波形を記録する。
f) 電気試験装置及び検出器の周波数帯域又は固有振動数は,最高試験周波数の10倍以上とする。
g) 流量検出器10は,ポートYの圧力への影響を無視できるものを選ぶ。
――――― [JIS B 8659-3 pdf 6] ―――――
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B 8659-3 : 2015
記号
1 油圧源 8 差圧信号増幅器 S1,S2 止め弁
2 主リリーフ弁 9 データ収集器 P 供給ポート
3 アンロード弁用パイロット弁 10,11 流量検出器 T 戻りポート
4 アンロード弁 12 信号発生器 Y パイロットドレンポート
5 供試弁 13 温度表示器
6,7 圧力検出器 14,15 圧力計
図1−試験油圧回路−リリーフ弁
――――― [JIS B 8659-3 pdf 7] ―――――
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B 8659-3 : 2015
記号
1 油圧源 7 圧力検出器 S1 止め弁
2 主リリーフ弁 8,9 圧力計 Y パイロットドレンポート
3 流量制御弁 10,11 流量検出器
4 温度表示器 12 信号発生器
5 供試弁 A 制御圧力ポート
6 データ収集器 B 入口ポート
図2−試験油圧回路−減圧弁
――――― [JIS B 8659-3 pdf 8] ―――――
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B 8659-3 : 2015
記号
1 油圧源 7 圧力検出器 B 入口ポート
2 主リリーフ弁 8,9 圧力計 S1 止め弁
3 流量制御弁 10,11 流量検出器 T 戻りポート
4 温度表示器 12 信号発生器 Y パイロットドレンポート
5 供試弁 13 方向制御弁
6 データ収集器 A 制御圧力ポート
図3−試験油圧回路−リリーフ付減圧弁
7 精度
7.1 測定器の精度
測定器の精度は,JIS B 9939-1の等級B以内とし,次による。
a) 電気的抵抗 : 測定値に対し±2 %
b) 圧力 : 供試弁の定格圧力に対し±1 %
c) 温度 : 雰囲気温度に対し±2 %
d) 流量 : 供試弁の定格流量に対し±2.5 %
e) 指令 : 定格圧力を出力する指令電気信号に対し±1.5 %
7.2 ダイナミックレンジ
動特性試験において,圧力信号のあらゆる減衰,低下又は位相ずれが測定値の1 %以下の圧力検出器,
増幅器及び記録機器を使用する。
――――― [JIS B 8659-3 pdf 9] ―――――
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8 電気特性試験
8.1 一般事項
8.28.4に規定する試験は,適宜,箇条9箇条11に規定するほかの試験に先立ち,製品以外の電気回
路と接続しない状態で全製品に対して実施しなければならない。
8.2 コイル抵抗
8.2.1 コイル抵抗−常温
試験は,次の手順に従って実施する。
a) 規定の雰囲気温度に2時間以上,通電しない供試弁全体を置く。
b) 供試弁に使用される各コイルの2本のリード線又は端子間の抵抗値を測定する。
8.2.2 コイル抵抗−高温
試験は,次の手順に従って実施する。
a) 製造業者が推奨するサブプレートに供試弁を固定し,定格最高雰囲気温度に,通電状態の供試弁全体
を置き,コイル温度が上昇飽和するまで通油せず,最大入力で供試弁に通電する。
b) 供給電圧を切った後,1秒以内に,供試弁に使用する各コイルの2本のリード線又は端子間の抵抗値
を測定する。
8.3 コイルインダクタンス−任意選択試験
次の試験方法で得られる数値は,インダクタンスの絶対値ではなく,比較目的にだけ使用する。
試験は,次の手順に従って実施する。
a) コイルを定格電流の供給が可能な定電圧電源に接続する。
b) 試験中は,アーマチャを作動ストロークの50 %の位置に固定する。
c) オシロスコープ又は類似の機器を用い,コイルの電流を確認する。
d) 定常状態の電流がコイルの定格電流と同一の値となるよう,電圧を調整する。
e) 電圧を一度切った後,電圧を印加し電流波形を記録する。
f) コイルの時定数tcを図4によって求め,インダクタンスLcは,次の式(1)によって計算する。
L=
c Rctc (1)
コイル抵抗RcはΩで示す。
――――― [JIS B 8659-3 pdf 10] ―――――
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JIS B 8659-3:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10770-3:2007(MOD)
JIS B 8659-3:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.50 : 制御用部品
JIS B 8659-3:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
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- 油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
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- 油圧―測定技術―第1部:一般測定原則
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- 工業用潤滑油―ISO粘度分類