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(1) 歯車は,平歯車とする。
(2) ロードシーブ,アイドルシーブ及び手鎖車は,ロードチェーン及び手鎖の外れることを防止できるも
のであり,H級に使用するロードシーブには,適切な熱処理を施さなければならない。
5.5 軸受 H級のチェーンブロックは,少なくともロードシーブの軸受に転がり軸受を用いなければな
らない。
5.6 ブレーキ装置 ブレーキ装置は,ブレーキライニング,つめ及びつめ車を用いたメカニカルブレー
キで,荷の巻下げが円滑に行え,手鎖の操作を中止すれば直ちにブレーキが働き,荷を支持できるものと
する。
5.7 チェーンストッパ 無負荷側チェーンのチェーンストッパは,無負荷の状態で,定格荷重を巻き上
げるのに要する手動力の2倍の力で巻き下げたとき,これに耐えなければならない(図1参照)。
5.8 カバー ブレーキ装置には,ちり,ほこりなどの侵入を防止するのに適切なカバーを設けなければ
ならない。
6. 主要諸元 形状及び主要諸元は,図14及び表8による。
――――― [JIS B 8802 pdf 6] ―――――
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表8 主要諸元
種類 定格荷重 標準揚程 フック間最小距離 mm 標準手鎖 製品の質量(10) kg
t m H級 L級 長さ m H級 L級
1/2 T
0.5 2.5 330以下 350以下 2.5 12以下 14以下
1 T 1 2.5 380以下 400以下 2.5 15以下 17以下
1 1/2 T 1.6 2.5 440以下 460以下 2.5 21以下 23以下
2 T 2 3 510以下 530以下 3 28以下 30以下
2 1/2 T 2.5 3 550以下 600以下 3 35以下 37以下
3 T 3.2 3 600以下 700以下 3 42以下 45以下
5 T 5 3 700以下 850以下 3 55以下 70以下
7 1/2 T 7.5 3.5 900以下 1 000以下 3.5 75以下 90以下
10 T 10 3.5 1 000以下 1 200以下 3.5 110以下 130以下
15 T 16 3.5 1 300以下 − 3.5 230以下 −
20 T 20 3.5 1 500以下 − 3.5 350以下 −
25 T 25 3.5 1 600以下 − 3.5 550以下 −
30 T 32 3.5 1 800以下 − 3.5 650以下 −
40 T 40 3.5 2 000以下 − 3.5 1 000以下 −
50 T 50 3.5 2 200以下 − 3.5 1 600以下 −
注(10) 製品の質量とは,標準揚程及び標準手鎖長さに対するものをいい,トロリの質量
を含まない。
7. 外観 外観は,使用上有害なきず,割れ,さび,まくれ,その他の欠点がなく,各部の仕上がりは良
好なものとする。
8. 検査
8.1 検査の種類 検査の種類は,形式検査及び受渡検査の2種類とする。
(1) 形式検査 形式検査は,新規の設計・製作によるチェーンブロック及び改造によって新規設計とみな
されるものについて,次の各項の順序によって検査を行う。
(a) 外観
(b) 主要諸元
(c) 作動
(d) ブレーキ機能
(e) 効率
(f) 連続性能
(g) 強さ
(2) 受渡検査 受渡検査は,既に形式検査を終了し,品質の確認されたチェーンブロックと同じものにつ
いて,次の各項の検査を行う。
(a) 外観
(b) 主要諸元
(c) 作動(巻上げ・巻下げを1回行う。)
9. 製品の呼び方 チェーンブロックの呼び方は,規格名称又は規格番号,種類,等級,定格荷重及び揚
程による。
――――― [JIS B 8802 pdf 7] ―――――
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B 8802-1995
例1. 種類 1T,懸垂形(11),等級H級,定格荷重1t,揚程2.5mの場合
チェーンブロック,1T,懸垂形(11),H級,1t,2.5m
JIS B 8802,1T,懸垂形(11),H級,1t,2.5m
例2. 種類 1T,トロリ結合式,鎖動横行式,等級H級,定格荷重1t,揚程2.5mの場合
チェーンブロック,1T,トロリ結合式,鎖動横行式,H級,1t,2.5m
JIS B 8802,1T,トロリ結合式,鎖動横行式,H級,1t,2.5m
注(11) 種類が懸垂形の場合は,省略してもよい。
10. 表示 チェーンブロックの見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
(1) 定格荷重又は定格荷重による種類
(2) チェーンブロックの等級
(3) ロードチェーンの種類又はロードチェーンの等級
(4) 製造業者名又はその略号
(5) 製造番号又はロット番号
関連規格 JIS G 0565 鉄鋼材料の磁粉深傷試験方法及び磁粉模様の分類
JIS Z 2343 浸透深傷試験方法及び浸透指示模様の分類
ISO 2374 : 1983 Liftting appliance−Range of maximum capacities for basic models
ISO 4301-5 : 1991 Cranes−Classification−Part 5 : Overhead travelling and portal bridge cranes
――――― [JIS B 8802 pdf 8] ―――――
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B 8802-1995
参考 チェーンブロックの使用基準と点検基準
この参考は,チェーンブロックの使用基準及び本体の規定に関連する事項を補足するもので,規格の一部
ではない。
1. 使用基準 チェーンブロックを使用する際,次の事項に注意しなければならない。
(1) 使用するチェーンブロックの等級が,使用条件に合ったものであることを確認すること。
(2) チェーンブロックは,試験以外に定格荷重を超える荷をつらないこと。
(3) チェーンブロックは,所定の等級以外のロードチェーンを使用しないこと。
(4) 揚程不足のチェーンブロックは,使用しないこと。
(5) 使用前に日常点検を行うこと。
(6) 使用前に,ロードチェーン及び手鎖がとんぼの状態にないか,ねじれやキンクがないかを点検し,こ
れらを正しく修正してから使用すること。
(7) 下フックは,外れ止めのないもの,又は外れ止めの効果のないものを使用しないこと。
(8) チェーン止め金具がなくなっているチェーンブロックは,使用しないこと。
(9) ロードチェーンを荷に巻き付けて使用しないこと。
(10) フックの先端に負荷して使用しないこと。
(11) 巻上げ・巻下げで,急速な手鎖の操作をしないこと。
(12) 巻上げ・巻下げ過ぎをしないこと。
(13) つってある荷の下を通らないこと。
(14) 手動力が異常に大きくなった場合は,直ちに操作を中止すること。
また,手動力が通常より大きくなったチェーンブロックは使用しないこと。
(15) 斜め引きをしないこと。
(16) チェーンブロックは,落下させないこと。
(17) チェーンブロックは,衝撃力が作用する場合,使用頻度の著しい作業状態,又は−10℃以下の低温度,
40℃以上の高温度,腐食雰囲気,爆発性雰囲気など特殊状態で使用する場合には,製造業者などの指
示によること。
(18) ロードチェーンには,潤滑剤を塗布して使用すること。
(19) 歯車,軸受,その他摩擦のおそれがある箇所には,適時潤滑剤を塗布して使用すること。
(20) 長期にわたり使用しない場合は,適当なさび止めを行って保管すること。
(21) チェーンブロックは,使用者が改造を行ってはならない。改造の必要がある場合は,製造業者などが
行うこと。
(22) 二台つりは危険のため避けること。やむを得ず行う場合は,定格荷重に余裕を持たせ十分に注意して
使用すること。
2. 点検基準
(1) チェーンブロックは,日常点検(1)及び定期点検(2)を行って使用すること。
(2) 日常点検における点検項目,点検方法及び点検基準は,参考表1(3)による。ただし,使用頻度の多い
場合又は特殊な場合には,この点検項目以外についても点検すること。
――――― [JIS B 8802 pdf 9] ―――――
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B 8802-1995
(3) 定期点検については,参考表1(3)による。
(4) チェーンブロックを修理した場合には,修理後参考表1(3)の定期点検項目について点検し,正常な状
態で作動することを確認すること。
注(1) 使用前の点検をいう。
(2) 定期的に行う点検で,使用頻度によって異なるが,6か月又は1年ごとに行う。
(3) 参考表1で○印の項目について点検を行う。
参考表1 点検基準
点検の種類 点検項目 点検方法 点検基準
日常点検 定期点検
表示等
○ ○ 表示(銘板) 目視 表示(銘板)の有無
− ○ ロードチェーンの 目視 ロードチェーンの種類・等級・種類の記号の確認
種類・等級・種類の
記号
作動
○ ○ (1) 巻上げ・巻下げの作動が,円滑であること。
巻上げ・巻下げ作動 無負荷で巻上げ・巻
下げを行う。 (2) 巻上げでブレーキ装置のつめの音がすること。
(3) 巻下げでブレーキに異常がないこと。
− ○ 作動(4) 本体4.2作動によ 本体4.2の規定を満足すること。
る。
注(4) 定期点検における作動は,チェーンブロック本体などの点検後に行うこと。
フック
○ ○ フックの開き 日常点検では目視, 標準寸法と比較し,変形がないこと。
定期点検では測定 (使用前に主要寸法表を作成しておく。)
○ ○ 変形 目視 曲がり及びねじれがないこと。
○ ○ シャンク部の変形 日常点検では目視, フック金具とシャンク部に著しいすきまがないこと。
定期点検では測定
○ ○ 摩耗,腐食 日常点検では目視, 著しい摩耗又は腐食がないこと。
定期点検では測定
○ ○ きず,その他有害な 目視(5) き裂,その他有害な欠陥がないこと。
欠陥
○ ○ 外れ止め 目視,作動 著しい摩耗,変形がなく,正しく作動すること。
注(5) 定期点検では,必要に応じてJIS G 0565に規定する磁粉探傷試験又はJIS Z 2343に規定する浸透探傷を行う。
ロードチェーン
○ ○ ピッチの伸び 日常点検では目視, 摩耗などによるチェーンのピッチが,5%以上伸びて
定期点検では測定 いるものは使用しないこと。
(使用前に基準寸法表を作成しておく。)
○ ○ 摩耗 日常点検では目視, 線径の摩耗が10%以上のものは使用しないこと。
定期点検では測定
○ ○ 変形 目視 変形がないこと。
○ ○ きず,その他有害な 目視(5) き裂,その他有害な欠陥がないこと。
欠陥
○ ○ 腐食 目視 著しいさびが発生していないこと。
手鎖
○ ○ ピッチの伸び,変形 目視又は測定 著しいピッチの伸び又は変形がないこと。
本体
○ ○ フレーム 目視 変形又は著しい腐食がないこと。
○ ○ 歯車箱 目視 著しい変形及び腐食がないこと。
――――― [JIS B 8802 pdf 10] ―――――
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JIS B 8802:1995の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8802:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISB2803:2007
- フック
- JISB8812:2004
- チェーンブロック用リンクチェーン
- JISZ8601:1954
- 標準数