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B 8835-1 : 2006
えた場合)
選定するロープ公称径d0は,d minからd min×1.25の範囲内とする。
6.4 最小破断荷重の計算
使用するロープの最小破断荷重Fminは,JIS G 3525,JIS G 3546又は JIS G
7301によるほか,式(3)によって求める。
Fmin=S×Zp (3)
ここに, S : 6.3で規定されたロープの最大張力(N)
Zp : 安全率
ロープ選定例を附属書Bに示す。
7. ドラム及びシーブ径
7.1 クレーンのドラム及びシーブ径
クレーンのドラム及びシーブの最小ピッチ円直径は,6.3で選定さ
れたロープ公称径d0及び表2に示す機械装置の等級分類別に決められたD/dを用いて,式(4)及び式(5)で
得られた値以上でなければならない。
D1≧(D/d)×d0 (4)
D2≧(D/d)×d0 (5)
ここに, D1 : ドラムの最小ピッチ円直径
D2 : シーブの最小ピッチ円直径
d0 : 選定するロープ公称径
また,6.3で計算された最小ロープ径dmin,表2に示す機械装置の等級分類別に決められたh1,h2及び表
3に示すロープタイプ係数tを用いて,次の式で得られた値としてもよいが,式(4)及び式(5)で得られた値
を下回ってはならない。
D1≧ h1×t×dmin (6)
D2≧ h2×t×dmin (7)
ここに, dminは,6.3で算出された最小ロープ径
h1 : ドラムの選定係数(ロープの計算径に対するドラムのピッチ円
直径との比)
h2 : シーブの選定係数(ロープの計算径に対するシーブのピッチ円
直径との比)
t : 表3によるロープタイプ係数
――――― [JIS B 8835-1 pdf 6] ―――――
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表 2 ドラム,シーブの選定係数D/d 及びh1,h2
JIS B 8822-1 クレーン構造規格の規定 選定係数
等級分類 等級分類 ロープの 選定係数
グループ ドラム シーブ ドラム シーブ
D/d D/d h1 h2
M1 A 1 14 16 11.2 12.5
2 18 20
3 22.4 25
M2 A 1 14 16 12.5 14.0
2 18 20
3 22.4 25
M3 A 1 14 16 14.0 16.0
2 18 20
3 22.4 25
M4 B 1 16 18 16.0 18.0
2 20 22.4
3 25 28
M5 C 1 18 20 18.0 20.0
2 22.4 25
3 28 31.5
M6 D 1 22.4 25 20.0 22.4
2 28 31.5
3 35.5 40
M7 E 1 28 31.5 22.4 25.0
2 35.5 40
3 45 50
M8 F 1 35.5 40 25.0 28.0
2 45 50
3 56 63
備考1. ロープのグループは,表3Aの区分による。
2. 移動式クレーンに使用する場合のドラム,シーブの選定係数D/d 及びh1,h2は,一般機械部門(B)
の日本工業規格(日本産業規格)による。
3. ロープの安全率Zp値を表1の値より大きくした場合は,上表の値より小さいD/d を採用すること
ができる。
――――― [JIS B 8835-1 pdf 7] ―――――
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表 3 各種ロープに対するロープタイプ係数t
ロープの外層ストランド数 ロープタイプ係数t
35 1.25
610 1.00
810 プラスチック 0.95
充てんロープ
10以上 非自転性ロープ 1.00
備考 ロープタイプ係数は,異なる種類のロープの耐曲げ疲労性を考
慮した係数である。
なお,表2のクレーン用ロープの選定係数D/dを選定する場合の,ロープの区分は,次の表3Aに従う。
表 3A ロープの区分
グループ区分 定義
ステンレス製以外のロープで,次のもの
1グループ 1) 6ストランド又は8ストランドの平行よりロープ
2) 6×37
ステンレス製以外のロープで,次のもの
1) 3ストランドロープ及び4ストランドロープ
2) 多層ストランドロープ
3) 6×37を除く6ストランド又は8ストランドの交差よりロープ
2グループ
ステンレス製のロープで,次のもの
1) 6ストランド又は8ストランドの平行よりロープ
2) 6×37
3グループ 1グループ及び2グループ以外のロープ
エコライザシーブの最小ピッチ円直径は,附属書Dに従って計算する。
7.2 デリックのドラム及びシーブ径
デリックのドラム及びシーブの最小ピッチ円直径の算出方法は,
7.1の式(4)及び式(5)によらなければならない。その場合のドラム及びシーブの選定係数D/dは20とする。
8. 支持ロープ
8.1 クレーンの支持ロープ
クレーンのジブの支持用ロープ及び緊張用ロープ並びにガイロープなどの
支持ロープは,ロープ端末で固定され,ドラム及びシーブ上で巻き取ってはならない。これらの選定は,
6.4に従って,表4の安全率Zpによって行い,最大ロープ張力Sは,静的荷重を考慮してクレーン製造業
者によって決定しなければならない。
――――― [JIS B 8835-1 pdf 8] ―――――
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表 4 支持ロープに対する安全率Zp値
JIS B 8822-1 クレーン構造規格 安全率Zp値
等級分類 等級分類
M1 A 3.00
M2 A 3.00
M3 A 3.00
M4 B 3.50
M5 C 4.00
M6 D 4.00
M7 E 4.00
M8 F 4.00
備考 移動式クレーンに使用する場合の安全率Zp値は,一般機械部
門 (B) 日本工業規格(日本産業規格)による。
8.2 デリックの支持ロープ
デリックのブームの支持用ロープ及びガイロープの安全率Zpは4.00とする。
9. 危険条件
溶融金属の搬送に使用されるレードルクレーンの危険条件に対しては,次のとおりとする。
a) よりも低い等級分類は使用してはならない。
10. 取扱い,保守,点検及び廃棄
ロープの取扱い,保守(取付けを含む。),点検及び廃棄基準は,一般
機械部門(B)の日本工業規格(日本産業規格)による。そのほか,附属書CのC.8によることが望ましい。
――――― [JIS B 8835-1 pdf 9] ―――――
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附属書A(規定)適用クレーン
この規格は,JIS B 0146-1から引用した次のクレーンに適用する。
a) 天井走行クレーン(Overhead travelling cranes)
b) ワイヤロープホイスト(Hoist-wire rope)
c) 門形又は半門形クレーン(Portal or semi-portal cranes)
d) 橋形又は片脚橋形クレーン(Portal or semi-portal bridge cranes)
e) ケーブル及び橋形ケーブルクレーン(Cable and portal cable cranes)(ホイスト及びトロリ機構だけ)
f) 移動式クレーン(Mobile cranes)
g) タワークレーン(Tower cranes)
h) 鉄道クレーン(Railway cranes)
i) フローティングクレーン(Floating cranes)
j) デッキクレーン(Deck cranes)
k) デリック及びガイデリッククレーン(Derrick and guy derrick cranes)
l) スチフレッグデリック(Derrick cranes with rigid bracing)
m) カンチレバークレーン(Cantilever cranes)
(柱形,ジブクレーン,壁クレーン又はウオーキングクレーン)
クレーンがフック,グラブ,マグネット,レードル,バケット,又はスタッキング用に用いられ,
また,手動,電気的又は油圧で駆動されているもの。
備考 移動式クレーンに特有な要求事項は,一般機械部門 (B) の日本工業規格(日本産業規格)による。
――――― [JIS B 8835-1 pdf 10] ―――――
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JIS B 8835-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4308-1:2003(MOD)
JIS B 8835-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8835-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0146-1:2017
- クレーン―用語―第1部:一般
- JISB8822-1:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第1部:一般
- JISB8822-2:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第2部:移動式クレーン
- JISB8822-3:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第3部:タワークレーン
- JISB8822-4:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第4部:ジブクレーン
- JISB8822-5:2001
- クレーン及び巻上装置―分類及び等級 第5部:天井走行クレーン及び橋形クレーン
- JISG3525:2013
- ワイヤロープ
- JISG3546:2012
- 異形線ワイヤロープ
- JISG7301:1998
- 一般用ワイヤロープ―ISO仕様及び特性