JIS B 8842:2020 クレーン―耐震設計に関する原則 | ページ 8

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B 8842 : 2020
附属書JD
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 8842:2020 クレーン−耐震設計に関する原則 ISO 11031:2016,Cranes−Principles for seismically resistant design
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
3 用語,定 用語 − − 追加 JISでは,次の用語を定義した。 規格を理解しやすくするために追
義及び記号 − 地震 加した。
− 地震動 次回のISO定期見直し時に変更を
− 使用限界状態 提案する。
− 極限限界状態
− レベル1地震動
− レベル2地震動
− 震度
− 刺激係数
− 減衰比
− リスク係数
− 固有振動モード
− 有効振動モード質量
− 稼働寿命期間
主な記号 3 JISとほぼ同じ 削除 JISでは,再現期間係数frecを削除地震発生時,移設クレーンと常設
した クレーンで受ける地震動に相違が
ないので,日本では,frecを考慮し
ないこととしたため。
次回のISO定期見直し時に変更を
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提案する。
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2

――――― [JIS B 8842 pdf 36] ―――――

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際
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の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
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4 耐震設計 耐震設計の概念を記 4 JISとほぼ同じ 変更 JISではULSも考慮するとした。 日本では重要なクレーンについて
の概念 載 は大地震を想定して,ULS(極限
限界状態)の概念も追加した。
次回のISO定期見直し時に変更を
提案する。
5 修正震度 5.1 一般 5.1 JISとほぼ同じ 変更 JISでは,修正震度法に基づく応力修正震度法以外の計算方法で実施
法による地 修正震度法による地 設計以外の方法を選択した場合に した場合には,その結果が妥当で
震設計荷重 震設計荷重の算定の あるか確認が必要であるため。
あっても,必ず修正震度法に基づく
の算定 一般事項について記 応力設計を行い,その結果とを比較
載 次回のISO定期見直し時に変更を
し,その結果の妥当性を評価するこ
とを明記した。 提案する。
5.2.1 一般 5.2.1 JISとほぼ同じ 追加 JISでは,KHの算出式を追加した。国内のULSのレベル2振動に対し
設計水平震度KHの て,より合理的な設計をするため
一般事項について記 には必要なものであるため。

次回のISO定期見直し時に変更を
提案する。
5.2.2 基本水平震度 5.2.2 JISとほぼ同じ 変更 JISでは,Abg=ag/gと規定した。 地震発生時,移設クレーンと常設
Abgの算定 クレーンで受ける地震動に相違が
Abgの算定について ないので,日本では,frecを考慮し
規定 ないこととしたため。
次回のISO定期見直し時に変更を
提案する。
5.2.4.2 5.2.4.2 JISとほぼ同じ 変更 対応国際規格では,周期1.0秒,傾近年日本で発生した地震を考慮し
図2−基本加速度応 斜3.25/Tcとしているが,JISでは 3β*
て変更した。
答倍率 3β* の地盤種別3の長周期側変化点の 次回のISO定期見直し時に変更を
周期1.2秒,傾斜3.9/Tcとした。 提案する。

――――― [JIS B 8842 pdf 37] ―――――

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
5 修正震度 5.2.4.4 5.2.4.4 JISとほぼ同じ 追加 JISでは,図4として式(5)によるδこの規格の使用者の理解を促すた
法による地 支持構造物による応 のTc/Tpによる変化を追加。 め追加している。ISOには提案し
震設計荷重 答増幅率δ ない。
の算定(続 図4 Tc/Tpによる変
き) 化を追加。
5.3 設計垂直震度 5.3 JISとほぼ同じ 追加 JISでは,KV用にKHを算出する際 支持構造物について地震動の周波
KVの計算 の支持構造物による応答増幅率δ=
成分が異なるので,水平ほど増幅
KVの計算について規 1は用いるを追加している。 しないので追記した。
定 次回のISO定期見直し時に変更を
提案する。
5.4.2 地震設計荷重 5.4.2 JISとほぼ同じ 変更 JISでは,つり荷への地震の影響係リスク係数をどのように計算に組
の計算 み込むのか明確にした。
数の選択は,JIS B 8822-1に従って
地震設計荷重の計算 行うこととした。 ISOには提案しない。
について規定 JISでは,リスク係数γnを考慮した
地震設計荷重について式(13)式
(16)を追加した。
6 応答スペ 6.1 一般 6.1 JISとほぼ同じ 追加 JISでは,支持構造物上のクレーン安全性を確保するために,支持構
クトル法に 支持構造物上のクレ 構造物の応答倍率の値を明記した。
造物からの地震動はそのまま,ク
よる地震設 ーン構造物の応答倍 レーン構造物に伝わることとし
計荷重の算 率を規定 た。
定 ISOには提案しない。
6.1 一般 6.1 JISとほぼ同じ 追加 JISでは,修正震度法に基づく一次日本では,安全性を確認するため,
応答スペクトル法に 評価を明記した。 応答スペクトラム法の計算結果の
よる地震設計荷重の 妥当性を確認することとした。
算定の一般事項につ ISOには提案しない。
いて規定
8 時刻歴応 時刻歴応答法による − − 追加 JISではULSをこの規格に取り込 箇条4で示したようにULSの導入
B8
答法による 地震設計荷重の算定 んだために追加。 を提案するので,その具体的検討
84
地震設計荷 を規定 方法として時刻歴応答法を次回見
2 : 2
重の算定 直しの時にISOへ提案する。
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際
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の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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規格
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
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9 免震·制 免震·制振クレーン − − 追加 国内事情によるもので,ISOには
JISでは,国内の免震技術によって,
振クレーン について規定 安全を考慮して設計水平震度の最 提案しない。
低値を決定した。
附属書B 設計加速度について 附属書B 参考 変更 JISでは,基本水平震度を規定項目次回のISO定期見直し時に変更を
(規定) 規定 (参考) 提案する。
としているので,規定に変更した。
附属書E リヒタースケール, 附属書B 参考 削除 JISでは,リヒタースケールの有用国内事情によるもので,ISOには
(参考) 地表面地震加速度及 (参考) 提案しない。
性がないので,参考情報として記載
び震度階の表を削除 されている表を削除した。
附属書JA
(参考)
附属書JB
(参考)
附属書JC
(参考)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 11031:2016,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS B 8842:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11031:2016(MOD)

JIS B 8842:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8842:2020の関連規格と引用規格一覧