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日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 9960-32 : 2011
機械類の安全性−機械の電気装置−第32部 : 巻上機械に対する要求事項
Safety of machinery-Electrical equipment of machines- Part 32: Requirements for hoisting machines
序文
この規格は,2008年に第2版として発行されたIEC 60204-32を基とし,技術的内容を変更して作成し
た日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所,附属書JA及び附属書JBは,対応国際規格に
はない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
この規格は,次の事項を達成するために,巻上機械の電気装置に対する要求事項及び推奨事項について
規定する。
− 人及び財産の安全
− 正しい制御応答
− 容易な保全
高い性能を達成するために,上記の重要事項を犠牲にしてはならない。
図1及び図2は,巻上機械の構成要素及び関連装置の相互関係の理解を助けるものである。図1は代表
的な荷役システム(連携して稼働する一群のクレーン)の総合ブロック図であり,図2は代表的なクレー
ン及び関連装置のブロック図である。
――――― [JIS B 9960-32 pdf 6] ―――――
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B 9960-32 : 2011
船,はしけ,鉄道,トラックなどによ
る資材の出入り情報データリンク
中央港湾制御ステーション
港湾サービス制御ステーション
(運搬,積降し,物流の管理)
資材の流れのデータ クレーンの状態及び故障表示
LANシステム
ケーブル式及びケーブルレス式
軌道式荷揚げクレーン ゴムタイヤ式運搬クレ−ン スタッカークレーン,
(図2参照) (図2参照) 軌道式又はゴムタイヤ式
(図2参照)
ターミナル
船,はしけ,鉄道,トラック,荷揚げ場,荷降し場,相互間の資材の流れ
図1−代表的港湾荷役システムにおいて連携するクレーンのブロック図
――――― [JIS B 9960-32 pdf 7] ―――――
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B 9960-32 : 2011
警告標識
物理的環境 識別表示
技術文書
電源
クレーン電源スイッチ
導体ワイヤ,導体バー
可とう電源ケーブル
非常遮断
非常停止
配電
変圧器
特殊回路
クレーン断路器
負荷保持装置
クレーンスイッチ
感電保護
オペレータ操作盤 保護導体としてのクレーン構造
補助装置
機上運転室操作
搭載電源
床上操作
− 定位置操作 ディーゼル発電機
− ペンダント操作
− ケーブルレス操
作
クレーン制御 駆動制御及び電動機制御
リレー制御 電源導体
電子制御 パワーエレクトロニクス
PLC制御 コンバータ
中央制御ステーション
搭載コンピュータ 駆動制御
へのデータリンク
安全防護物及び警告装置 補助駆動装置 主駆動装置
アクチュエータ
設備の保護 センサ 電動機
非常時の補助回路 負荷保持装置 ブレーキ
図2−代表的なクレーン及びその関連電気装置のブロック図
――――― [JIS B 9960-32 pdf 8] ―――――
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B 9960-32 : 2011
1 適用範囲
この規格は,巻上機械及びその関連装置に用いる電気・電子の装置及びシステムの要求事項について規
定する。
注記1 この規格では,“電気”という用語は,電気及び電子の両方を含む。すなわち,電気装置は,
電気装置及び電子装置を意味する。
注記2 この規格では,“人”という用語は全ての個人をいい,雇用者又はその代理人によって,当該
巻上機械の使用及び保全を仕事として割り当てられ,指示された人を含む。
この規格が規定する装置は,巻上機械の電気装置への電源接続点(クレーン電源スイッチ)から始まる
負荷側の部分をいう。電源接続点が巻上機械の外部にある場合は,接続点から巻上機械本体までの給電シ
ステム及び制御線(例えば,可とうケーブル,導体ワイヤ及び導体バー)も含む(図3参照)。
注記3 建物の電源施設に対する要求事項については,JIS C 60364規格群を参照。
この規格は,公称電源電圧が交流1 000 V以下,直流1 500 V以下及び公称周波数が200 Hz以下で作動
する装置及び装置の部分に適用する。
注記4 公称電源電圧が交流1 000V又は直流1 500Vを超え,36 kV以下の高電圧装置に対する要求
事項は,JIS B 9960-11を参照。
次に示すような特殊な巻上機械の電気装置に対しては,追加及び特別の要求事項が必要となることもあ
る。
− 屋外(建物又は他の保護構造物の外)で用いる巻上機械
− 爆発性の物品(例えば,塗料,おがくず)を扱う巻上機械
− 爆発性及び/又は可燃性の雰囲気内で用いる巻上機械
− 鉱山で用いる巻上機械
この規格が対象にする巻上機械には,全てのタイプのクレーン,全てのタイプのウインチ及びスタッカ
ークレーンを含む。次の製品類は,この規格の適用範囲に含まれる。
− 天井クレーン
− 移動式クレーン
− タワークレーン
− ジブクレーン
− 橋形クレーン
− 海上クレーン
− フローティングクレーン
− 全てのタイプのウインチ
− ホイスト及びその附属品
− アンローダ
− コンテナクレーン
− ケーブルクレーン
− 負荷保持装置
− スタッカークレーン
− モノレール式ホイスト
− ストラドルキャリア
− ゴムタイヤ式橋形クレーン
――――― [JIS B 9960-32 pdf 9] ―――――
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B 9960-32 : 2011
この規格は,巻上機械に用いる電気用品の選定及び据付けについては規定するが,個別の電気用品及び
電気機器について規定するものではない。
注記5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60204-32:2008,Safety of machinery−Electrical equipment of machines−Part 32:
Requirements for hoisting machines(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 9700-1:2004 機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第1部 : 基本用語,方法論
注記 対応国際規格 : ISO 12100-1:2003,Safety of machinery−Basic concepts, general principles for
design−Part 1: Basic terminology, methodology(IDT)
JIS B 9700-2:2004 機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第2部 : 技術原則
注記 対応国際規格 : ISO 12100-2:2003,Safety of machinery−Basic concepts, general principles for
design−Part 2: Technical principles(IDT)
JIS B 9703:2011 機械類の安全性−非常停止−設計原則
注記 対応国際規格 : ISO 13850:2006,Safety of machinery−Emergency stop−Principles for design
(IDT)
JIS B 9705-1:2011 機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部 : 設計のための一般原則
注記 対応国際規格 : ISO 13849-1:2006,Safety of machinery−Safety-related parts of control systems−
Part 1: General principles for design(IDT)
JIS B 9706-1:2009 機械類の安全性−表示,マーキング及び操作−第1部 : 視覚,聴覚及び触覚シグ
ナルの要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 61310-1:2007,Safety of machinery−Indication, marking and actuation−Part 1:
Requirements for visual, acoustic and tactile signals(IDT)
JIS B 9706-2:2009 機械類の安全性−表示,マーキング及び操作−第2部 : マーキングの要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 61310-2:2007,Safety of machinery−Indication, marking and actuation−Part 2:
Requirements for marking(IDT)
JIS B 9706-3:2009 機械類の安全性−表示,マーキング及び操作−第3部 : アクチュエータの配置及
び操作に対する要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 61310-3:2007,Safety of machinery−Indication, marking and actuation−Part 3:
Requirements for the location and operation of actuators(IDT)
JIS B 9707:2002 機械類の安全性−危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離
注記 対応国際規格 : ISO 13852:1996,Safety of machinery−Safety distances to prevent danger zones
being reached by the upper limbs(IDT)
JIS B 9712:2006 機械類の安全性−両手操作制御装置−機能的側面及び設計原則
注記 対応国際規格 : ISO 13851:2002,Safety of machinery−Two-hand control devices−Functional
――――― [JIS B 9960-32 pdf 10] ―――――
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