JIS C 0448:1997 表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための色及び補助手段に関する規準 | ページ 2

                                                                                              5
C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991)
− 装置の状態
色の規準に,これらの判断基準のどれを適用するかについては,表4表6までの間に意味の混乱を生
じることなく,これらの表に記載した意味に従って明確に決定する。
4.3.2 ビデオ・ディスプレイ・スクリーン上の表示色 この規格の適用範囲内で情報伝達のために使用す
る表示色は,4.2によること。また,それらの意味は,4.3.1に規定した内容とする。
表示色は,隣接する色及びディスプレイの背景色と適切な対比を成すこと。
各色に割り付けされた意味は,ディスプレイ内で調和していること。また,他の関連する計器,制御及
び警報表示とも調和していること。
安全性にかかわる表示色は,明るく,濃く,かつ,目立つ色がよい。優先度の低い情報の表示色は,薄
暗く,薄い色が望ましい。
4.3.3 表面の対比色 例えば,表示装置(表示部)又は操作機器(操作部)と取付け表面との間で,安全
用途のために表面を対照的に引き立たせる色を選択する場合は,ISO 3864に従うこと。
なお,赤の非常(緊急)停止用操作機器(操作部)に対し,対照的に引き立たせる色は,黄が望ましい。
備考 IEC 60204には,非常(緊急)停止ハンドルと押しボタンの例を掲げている。
4.4 点滅表示による情報の規準 連続点灯は,発光灯及び照光式操作機器(操作部)のために使用する
が,次の目的の場合の詳細な区別及び情報表示は,識別を容易にするために点滅表示を使用することが望
ましい。
a) より強く注意を喚起する場合。
b) 即応行動を要する場合。
c) 当該装置のあるべき状態(表示された状態)と実際の状態との間が相違することを表示する場合。
d) 状態の変化(転移期間中の点滅)を表示する場合。
点滅表示,選ばれた色及び付与された表示語句は,操作員のいかなる行動が必要かを明示する。
備考 警報器で点滅表示を使用する場合は,点滅表示によって伝達された情報内容を操作員が認知し
て,何らかの反応をすれば,通常点滅表示から連続点灯になること。
点滅形態には,f1及びf2の二つの点滅度数を定める。最優先情報は,高い点滅度数を使用する。
点滅度数の許容範囲は,次のとおりとする。
− f1 : ゆっくりとした点滅。0.4 Hz0.8 Hz(2448点滅/1分間)
− f2 : 通常の点滅。1.4 Hz2.8 Hz(84168点滅/1分間)
使用する点滅度数が唯一の場合は,f2を使用する。
点滅度数f1 : f2の比率は,特定の用途に対して一定とし,1 : 2.51 : 5の範囲内とする。
実際には,1 : 4の比率を推奨する(例えば,点滅度数0.5 Hzに対し2 Hz)。
点灯と消灯の時間割合は,1 : 1,すなわち,ほぼ同一であることが望ましい。f1では点灯時間が消灯時
間より長く,f2では点灯時間が消灯時間より短いこと。ただし,f1では,点灯と消灯の時間割合が2 : 1,
f2では,点灯と消灯の時間割合が1 : 2を超えないこと。
備考 点滅する文字情報では,文字情報の点滅ではなく背景を点滅させることが望ましい。
4.5 補助手段に使用する色 安全性にかかわる用途において,色による規準化を図る場合,ほかの補助
手段の規準で補足する(4.1参照)。
色だけによる規準が不十分である場合(例えば,工程が複雑である場合,色が特別な意味をもたない場
合,又は色覚障害者が装置を使用する場合)には,補助手段の規準を複数採用することが望ましい。
附属書Bに,色の補助手段による規準の例を示す。

――――― [JIS C 0448 pdf 6] ―――――

6
C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991)
補助符号の意味は,使用する者によく理解できる明確な内容とする。
5. 表示装置(表示部)
5.1 使用形態 表示装置(表示部)は,以下の形態で使用する。
a) 表示 表示は,状態の情報を提供すること,操作員への注意を喚起すること,又は操作員が一定の作
業を行うべき表示をすることである。
b) 確認 確認は,指令又は指令の結果を確認するか,又は変化若しくは転移時間の終了を確認すること
である。
表示装置(表示部)に使用される色が表す意味は,表4表6に示すとおりとする。
表4は人体及び/又は環境の安全に関して表示装置(表示部)の色が表す意味を示す。
表5は工程の状態に関して表示装置(表示部)の色が表す意味を示す。
表6は装置の状態に関して表示装置(表示部)の色が表す意味を示す。
表6の好ましいとされる色,白,灰及び黒の代わりに,赤,黄及び緑を使用することが認められる
のは,以下の場合だけである。
表4及び表5の意味について,混乱が生じるおそれがない場合,及び図記号及び/又は表示装置(表
示部)そのものに,若しくはその周辺に付けられた文字情報で色に関する意味が補われる場合。
備考 これら一般規則の詳細な適用は,関連するJIS (IEC) 規格の中に示す。
表4 人体,資産及び/又は環境の安全に関して表示装置(表示部)の色が表す意味
1 2 3 4 5 6
色 意味 説明 操作員の動作 その他の人々の動作 適用例
(備考)参照
赤 危険 危険な状況又は非常(緊危険状態を処理す 避難又は停止 立入り禁止
急)指令 るための即時対応
黄 注意 − 故障 危険状態防止のた 避難又は接近制限 近づくな
− 欠陥状態 めの介在
− 恒久又は一時的な危
険のおそれ
(例 可動部品に対する
接触の可能性)
緑 安全 − 安全な状態の表示 動作の必要なし 動作の必要なし 避難ルート
− 続行可能
− 方法が明確
青 強制 − 強制動作の必要性の 強制動作 強制動作 強制的ルート
表示
白 特定の意味は与− 一般情報 動作の必要なし 動作の必要なし ルートの説明
灰 えられていない

備考 その他の人々とは,プラント又は工場の周辺にいる人で操作員外の人々を示す。

――――― [JIS C 0448 pdf 7] ―――――

                                                                                              7
C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991)
表5 工程の状態に関して表示装置(表示部)の色が表す意味
1 2 3 4 5
色 意味 説明 操作員の動作 適用例
赤 非常(緊急) 危険な状態 − 圧力/温度が安全限界外
危険状態を処理するための即時
対応 − 電圧降下
例えば, − 主要ユニットの故障
− 必要な機械及びサービス・システム
− 非常(緊急)停止の操作
− 安全バルブの開 の停止
− 冷却ポンプの始動 − 急速冷凍庫の過熱
− ホイストの停止位置のオーバーラン
黄 異常 − 異常な状態 − 圧力/温度異常
監視及び/又は介在(例えば,
− 切迫した危険な状態
本来の機能の再確立) − 防護装置又は補助ユニットの異常
− コンベヤーの過負荷
− リミットスイッチの過動作
− バルブ位置の変更,又はコンベヤー
ベルトの蛇行
− 急速冷凍庫の過度の冷凍
緑 正常 正常な状態 随意 − 続行許可
− 通常の作業範囲の表示
青 強制 強制動作
動作を必要とする状態の表 操作員が事前に選択した数値を入力する
示 ための指示。
白 特定の意味は与 監視
赤・黄・緑及び青の使用が 一般情報
灰 えられていない当てはまらない場合に使用 (例えば,指令の確認,数値の表示)
黒 できる。
表6 表示装置(表示部)の好ましいとされる色が装置の状態に関して表す意味
1 2 3
色 意味 適用例
青 強制 入力必要事項の表示
− プリセット値
− 他の制御形態
白 特定の意味は与えられていない 状態表示,例えば
灰 − スイッチの開/閉
黒 − バルブの閉/開
(5.1参照) − モータの停止/運転
5.2 機械的表示装置(表示部)への特別要件
5.2.1 マーキング 適切な図記号をIEC 60417で規格化している場合,機械的表示装置(表示部)には,
これらの記号を表示する。
補足記号が要求されている場合,それらはJIS C 0617 (IEC60617) か,又はISO 7000に一致させる。
適切な図記号が規格化されていない場合,表示装置(表示部)には単語又は認定された略語で表示して
もよい。
5.2.2 色
5.2.2.1 図記号又は文字付きの機械的表示装置(表示部) 図記号又は文字付きの機械的表示装置(表示
部)の色には,特別な意味はなく,図記号又は文字と,背景との対比によって読みやすくするためにだけ
使用する。以下のような色の分類が望ましい。
5.2.2.1.1 開位置(5.2.2.1.2に従った図記号417-IEC-5008aによって表示)以外のすべてのスイッチの位
置に関しては,次のとおりとする。

――――― [JIS C 0448 pdf 8] ―――――

8
C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991)
− 記号又は文字 : 黒
− 地色 : 白又は明るい自然色(例えば,アルマイト)
5.2.2.1.2 スイッチの開位置と,その他すべてのあり得るスイッチの位置とをはっきりと区別するために,
色の分類は,次のとおりとする。
− 図記号417-IEC-5008a : 白又は明るい自然色
− 地色 : 黒
5.2.2.2 図記号又は文字のない機械的表示装置(表示部) 機械的表示装置(表示部)に対して色だけを
使用する場合,それらの色の表す意味は,5.1で述べた表示装置(表示部)の色の要件に厳格に一致させる。
6. 操作機器(操作部) 操作機器(操作部)の規準のために使用する色の意味を,表7に示す。
表7 操作機器(操作部)の色の一般的な意味
1 2 3 4
色 意味 説明 適用例
赤 非常(緊急) − 非常(緊急)停止
危険又は非常(緊急)の場
合の動作 − 非常(緊急)停止を伴う停止又はオフ
− 非常(緊急)機能の開始(2)
黄 異常 − 異常状態阻止のための介在
異常な状態の場合の動作
− 遮断された自動サイクル再始動のための手動介在
緑 安全 (2)
安全な状態又は正常な状態
の動作
青 強制 動作を必要とする状態リセット機能
白 機能の開始
特定の意味は与えら 非常(緊急)停止以外のどの機能に使用してもよい。
灰 れてない 例えば,オフ/オン,停止/始動(3)

注(2) 通常の停止/オフについては,6.1.2参照,始動/オンについては,6.1.3参照。
(3) 規準の補助手段(例えば,形状・位置)が,操作機器(操作部)の識別のために使用される場合,
白,灰又は黒は,同一色をいろいろな操作機器(操作部)に使用してもよい。例えば,始動用操作
機器(操作部)に白,停止用操作機器(操作部)にも白。
6.1 非照光式操作機器(操作部)
6.1.1 非常(緊急)用操作機器(操作部) 非常(緊急)停止/オフ用操作機器(操作部)に使用する色
は,赤とする。
6.1.2 停止/オフ用操作機器(操作部) 停止/オフ用操作機器(操作部)に使用する色は,白,灰又は
黒が好ましい。最も適切な色は黒であるが,赤でもよい。ただし,緑は使用しない。
非常(緊急)及び通常の停止/オフの操作に使用する操作機器(操作部)が同一である場合は,色は赤
とする。
6.1.3 始動/オン用操作機器(操作部) 始動/オン用操作機器(操作部)に使用する色は,白,灰又は
黒が好ましい。最も適切な色は白であるが,緑でもよい。ただし,赤は使用しない。
*6.1.2及び6.1.3に対する注
操作機器(操作部)の相対的な位置決めに関しては,JIS C 0447 (IEC 60447) 参照のこと。
6.1.4 白と黒の特定使用方法 始動/オンと,停止/オフの操作機器(操作部)をそれぞれ区分するため,
白及び黒を使用する場合には,白は始動/オン用操作機器(操作部)に,また,黒は停止/オフ用操作機
器(操作部)に使用する。
6.1.5 始動及び停止,又はオン及びオフに使用する同一操作機器(操作部)

――――― [JIS C 0448 pdf 9] ―――――

                                                                                              9
C 0448 : 1997 (IEC 60073 : 1991)
6.1.5.1 始動/オン及び停止/オフ用操作機器(操作部)として交互に操作し,複数回始動させる場合,
白,灰又は黒が好ましい色である。この場合,黄及び緑は使用しない。
押しボタン以外の同じ操作機器(操作部)が,非常(緊急)停止/オフ及び通常の操作の両方に使用す
る場合だけ,赤を使用する。
6.1.5.2 操作されている間は始動しており,解除されている間は停止しているような操作機器(操作部)
[インチング(寸動)又はジョギング(微動)用操作機器(操作部)のようなもの]には,白,灰又は黒
が好ましい色であり,また緑でもよい。ただし,赤は使用しない。
6.1.6 リセット用操作機器(操作部) (例えば,保護継電器とともに使用する)リセット用操作機器(操
作部)は,停止/オフ用操作機器(操作部)としても動作するリセット用操作機器(操作部)を除き,青,
白,灰又は黒とする。この種の操作機器(操作部)の色は,6.1.2に従う。
6.2 照光式操作機器(操作部)
6.2.1 形式 操作機器(操作部)の照光部分の表示色によって,照光式操作機器(操作部)の形式を次の
ように区別する。
形式a : 点灯の有無にかかわらず,同一色をもつ操作機器(操作部)。
形式b : 点灯していない場合の色と異なる照明の単一色をもち,かつ,両方の色が意味をもつ操作
機器(操作部)。
形式c : 例えば,様々な状態を表示できるように複数の照明の色をもつが,点灯していない場合の
色が何らの意味をもたない操作機器(操作部)。
備考 信号灯として使用するが,ただ単にランプテストを行えるようなランプは,照光式操作機器(操
作部)とはみなさない。
6.2.2 基本的要件 5.及び6.1は,照光式操作機器(操作部)にも適用する。特に,使用する色の意味は,
表示装置(表示部)に関する表4表6及び操作機器(操作部)に関する表7に従う。
適切な色を割り当てることが困難な場合は,中性の白を使用する。
非常(緊急)停止/オフ機能のための赤は操作機器(操作部)だけに使用し,その照光の有無には依存
しない。
6.2.3 使用形態
6.2.3.1 形式a及び形式bの操作機器(操作部)に関しては,以下の主要な使用形態で区別する。
a) 表示(形態1) 操作機器(操作部)に照明が点灯するのは,操作員に点灯した操作機器(操作部)
の操作を行ってもよいか,又は,行うことが望ましいということを示す。また,任意の使用に際して
は,その業務を終了してから操作機器(操作部)の操作を行うことが望ましいということを示す。
[操作機器(操作部)を操作することで]指令の受信や実行を,消灯又は色符号の変更,若しくは
規準の補助手段(例えば,時間)の変更などによって確認する。
順序 : まず,操作機器(操作部)が点灯し,それから,操作員が操作機器(操作部)を操作する。
この形態では,白,黄,緑,又は青を使用することが望ましい。
備考 例えば,警報の場合のように操作員の注意を喚起するために,点滅表示を使用してもよいが,
そのような場合には,操作機器(操作部)の操作によって,点滅表示を連続点灯に変えてもよ
い。
その後は,連続点灯は警報の原因が別の動作によって除去されるまで消灯しない。
さらに,操作機器(操作部)には,表7に規定する機能をもたせてもよい。
b) 確認(形態2) 照明が点灯していない操作機器(操作部)を操作した場合,指令[操作機器(操作

――――― [JIS C 0448 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 0448:1997の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60073:1991(IDT)

JIS C 0448:1997の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 0448:1997の関連規格と引用規格一覧