JIS C 0452-2:2005 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第2部:オブジェクトの分類(クラス)及び分類コード

JIS C 0452-2:2005 規格概要

この規格 C0452-2は、参照指定で使用するオブジェクトの分類体系及び対応する文字記号について規定。

JISC0452-2 規格全文情報

規格番号
JIS C0452-2 
規格名称
電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第2部 : オブジェクトの分類(クラス)及び分類コード
規格名称英語訳
Industrial systems, installations and equipment and industrial products -- Structuring principles and reference designations -- Part 2:Classification of objects and codes for classes
制定年月日
2005年4月20日
最新改正日
2015年10月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 61346-2:2000(IDT)
国際規格分類

ICS

01.080.40, 01.110, 29.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2005-04-20 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 0452-2:2005 PDF [34]
                                                                C 0452-2 : 2005 (IEC 61346-2 : 2000)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準
原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 61346-2:2000,Industrial system,
installations and equipment and industrial products−Structuring principles and reference designations−Part2:
Classification of objects and codes for classesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS C0452-2:2005には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) オブジェクトのタイプを示す文字記号に関する基本事項
附属書B(参考) 一般的プロセスに関連したオブジェクトの分類(クラス)
附属書C(参考) 一般的インフラストラクチャにおけるオブジェクトの分類(クラス)
附属書D(参考) 実測値又は開始値の文字記号
附属書1(参考) 用語の補足
附属書2(参考) オブジェクト指向に関する補足
附属書3(参考) 用語索引
JIS C 0452の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 0452-1 第1部 : 基本原則
JIS C 0452-2 第2部 : オブジェクトの分類(クラス)及び分類コード
なお,IEC 61346シリーズには,関連する規格として,他に,次の部編成がある。
IEC/TR 61346-3:2001,Industrial system,installations and equipment and industrial products−Structuring
principles and reference designations−Part 3: Appricationpplication guideline
IEC/TR 61346-4:1998,Industrial system,installations and equipment and industrial products−Structuring
principles and reference designations−Part 4: Discussion of concepts (Technical Report)

――――― [JIS C 0452-2 pdf 1] ―――――

C 0452-2 : 2005 (IEC 61346-2 : 2000)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[2]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 分類原則・・・・[2]
  •  5. 目的又はタスクに基づくオブジェクトの分類(クラス)及び文字記号・・・・[2]
  •  6. インフラストラクチャオブジェクトの分類(クラス)及び対応する文字記号・・・・[12]
  •  7. 補助分類・・・・[15]
  •  附属書A(参考)オブジェクトのタイプを示す文字記号に関する基本事項・・・・[17]
  •  附属書B(参考)一般的プロセスに関連したオブジェクトの分類(クラス)・・・・[20]
  •  附属書C(参考)一般的インフラストラクチャにおけるオブジェクトの分類(クラス)・・・・[22]
  •  附属書D(参考)実測値又は開始値の文字記号・・・・[23]
  •  附属書1(参考)用語の補足・・・・[25]
  •  附属書2(参考)オブジェクト指向に関する補足・・・・[27]
  •  用語索引・・・・[32]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 0452-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 0452-2 : 2005
(IEC 61346-2 : 2000)

電気及び関連分野−工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品−構造化原理及び参照指定−第2部 : オブジェクトの分類(クラス)及び分類コード

Industrial system, installations and equipment and industrialproducts-Structuring principles and reference designations-Part2:Classification of objects and codes for classes

序文

 この規格は,2000年に第1版として発行されたIEC 61346-2:2000,Industrial system, installations and
equipment and industrial products−Structuring principles and reference designations−Part2: Classification of
objects and codes for classesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業
規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
この規格の目的は,国際規格の電気及び電気関連分野の技術文書を規定する規格群のうち,文書内に記
述する製品などのオブジェクト及びオブジェクト間の構造化を参照指定によって実現するに当たり,あら
ゆる技術分野を通じて適用できるオブジェクトの分類体系及び対応する文字記号を確立することにある。
参照指定に関する基本原則を規定するJIS C 0452-1では,旧IEC 60750で用いていた文字記号を附属書E
として収録し,この基本原則に抵触しない限り維持してきた。文字記号に関する規定はこの規定によって
置き換えられるが,旧規格からの変更を最小限に抑える努力が払われてきている。
参考 IEC 61346-1では,第1部として構造化原理及び参照指定に関する基本原則が規定されており,
附属書Eとして旧IEC 60750に規定する文字記号を引用している。しかしながら,旧IEC 60750
は,この規格の原国際規格であるIEC 61346-2の発行によって置き換えられ無効となっている。
IEC 61346-2制定に当たっては旧IEC 60750の内容を包括するよう検討された経緯がある。

1. 適用範囲

 この規格は,参照指定で使用するオブジェクトの分類体系及び対応する文字記号について
規定する。
この分類体系は,あらゆる技術分野のオブジェクトに適用可能であり,JIS C 0452-1に基づいて作成す
るツリー構造に適用してもよい。
備考1. 位置の観点だけに注目したオブジェクトの分類は,この規格では考慮していない。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。

――――― [JIS C 0452-2 pdf 3] ―――――

2
C 0452-2 : 2005 (IEC 61346-2 : 2000)
IEC 61346-2:2000,Industrial system, installations and equipment and industrial products−Structuring
principles and reference designations−Part2: Classification of objects and codes for classes (IDT)
参考 参照指定参考の観点として製品,機能及び位置の3種がある(附属書1参照)。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0452-1 電気及び関連分野−工業システム,設備及び装置,並びに工業製品−構造化原理及び参
照指定−第1部 : 基本原則
備考 IEC 61346-1:1996 Industrial system,installations and equipment and industrial products−
Structuring principles and reference designations−Part 1:Basic ruleが,この規格と一致している。
ISO 14617-6 Graphical symbols for diagrams−Part 6: Measurement and control functions

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 0452-1による。
参考 JIS C 0452-1における用語の補足を,附属書1に示す。IEC規格原文及び附属書1で用いてい
る用語は従来のJISにない新しい用語が多く,抽象的な意味をもっており,また,相互に関連
して使用されているため,翻訳した日本語だけを掲載することは技術上のあいまいさを生み出
すおそれがある。このため,理解を容易にする趣旨で附属書3にIEC規格原文の英文とこの規
格における日本語訳とを出現順に掲載した。

4. 分類原則

 オブジェクトの分類原則は,各々のオブジェクトを一つの入力及び一つの出力をもつプロ
セスの一部として見なすことに基づいている(図1参照)。
プロセス
入力 オブジェクト 出力
図 1 基本プロセスの概念
プロセスの一部である各々のオブジェクトは,その入力及び出力に関する目的又はタスクによって特徴
付けることができる。
これは,オブジェクトが内部でどのような構成になっているかは重要でないことを意味している。
この規格における分類体系を確立するうえで,目的及びタスクは,主要な特徴となる(附属書B参照)。

5. 目的又はタスクに基づくオブジェクトの分類(クラス)及び文字記号

 オブジェクトがツリー構造に
おいてどの位置にあるかにかかわらず,あるフロー(例えば,電気エネルギー,情報,材料)と作用しあ
う,又は作用することが意図されている場合,オブジェクトには,表1に示す目的又はタスクに対応した
分類体系及び文字記号を使用する。

――――― [JIS C 0452-2 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
C 0452-2 : 2005 (IEC 61346-2 : 2000)
参考 この規格において“フロー”とは,エネルギー,流体などの流れだけではなく,オブジェクト
の入力側に関係する対象を示している。また,“目的”は原国際規格では“purpose”,“タスク”
は,“task”が該当する。
通常,いかなるオブジェクトも,表1に従って分類することが可能である。できるだけこの表を使用す
ることが望ましい。
附属書B図1は,一般的なプロセスモデルに基づく表1の分類(クラス)を示したものである。
表1に示す分類体系に基づくオブジェクトの分類(クラス)では,次の原則を適用する。
− 関係するオブジェクトが,フローに対してどのように作用するかという観点から見るものとし,それ
がどのように実現されるかは考慮しない。
例1. あるオブジェクトの本来の目的が“加熱”である場合。表1に従えば,そのオブジェクトは明
らかに分類Eに属している。設計プロセスの初期段階では,この必要とされる目的の実現方法
は重要でないか,又は単に明確になっていない。この目的は,ガスバーナ若しくは石油バーナ,
又は電気ヒータによって実現できる。電気ヒータの場合は,電気抵抗によって熱を発生する。
抵抗は,分類Rによって“流れを制限する”という目的に分類することができる。しかし,こ
のプロセスにおけるオブジェクトの目的は,熱を発生することである。したがって,分類Rで
はなく,分類Eを用いなければならない。
− 目的又はタスクが二つ以上認められる場合もある。この場合には,主要目的又はタスクを考慮する。
例2. 流量記録計は,後の使用に備え,計測値を保存するが,同時に視覚的な形で出力を提供する。
保存が主要な目的とみなされる場合は,そのオブジェクトは表1の分類Cに該当する。測定値
を表示することが主要な目的とみなされる場合は,分類Pに該当する。
− 主要な目的又はタスクが特定できない場合もある。この場合にだけ,分類Aを用いる。
例3. 銀行の現金自動支払機のタッチスクリーンは,情報の手入力の手段を提供すると同時に,情報
表示装置として役立っている。いずれの目的も同等に有効とみなすことができるため,分類A
に分類してもよい。
図2は,計測回路において,分類(クラス)及び対応する文字記号を各オブジェクトに割り付ける原則
を具体的に示したものである。左側には,使用した製品を示している。右側は,入力及び出力をもつオブ
ジェクトとして,製品がどのように見られるかを具体的に示したものである。

――――― [JIS C 0452-2 pdf 5] ―――――

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  • IEC 61346-2:2000(IDT)

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