JIS C 0511-3:2008 機能安全―プロセス産業分野の安全計装システム―第3部:安全度水準の決定指針

JIS C 0511-3:2008 規格概要

この規格 C0511-3は、作業員の保護,一般市民の保護又は環境保全のために一つ以上のSIFを用いて機能安全を達成する場合に適用。

JISC0511-3 規格全文情報

規格番号
JIS C0511-3 
規格名称
機能安全―プロセス産業分野の安全計装システム―第3部 : 安全度水準の決定指針
規格名称英語訳
Functional safety -- Safety instrumented systems for the process industry sector -- Part 3:Guidance for the determination of the required safety integrity levels
制定年月日
2008年12月20日
最新改正日
2018年10月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 61511-3:2003(IDT)
国際規格分類

ICS

25.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2008-12-20 制定日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS C 0511-3:2008 PDF [48]
                                                                C 0511-3 : 2008 (IEC 61511-3 : 2003)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[4]
  •  1A 引用規格・・・・[5]
  •  2 用語及び定義・・・・[5]
  •  3 リスク及び安全度-一般的指針・・・・[5]
  •  3.1 概要・・・・[5]
  •  3.2 必要なリスク軽減・・・・[5]
  •  3.3 SISの役割・・・・[5]
  •  3.4 安全度・・・・[6]
  •  3.5 リスク及び安全度・・・・[7]
  •  3.6 安全要求の割当て・・・・[8]
  •  3.7 安全度水準・・・・[8]
  •  3.8 必要な安全度水準を決定するための方法の選択・・・・[9]
  •  附属書A(参考)合理的に実行可能な最低の水準(ALARP)及び許容リスクの概念・・・・[10]
  •  附属書B(参考)半定量法・・・・[13]
  •  附属書C(参考)安全層マトリクス手法・・・・[21]
  •  附属書D(参考)必要な安全度水準の決定-半定性的方法 : 基準化リスクグラフ・・・・[26]
  •  附属書E(参考)必要な安全度水準の決定-定性的方法 : リスクグラフ・・・・[34]
  •  附属書F(参考)防護層解析(LOPA)・・・・[39]
  •  附属書JA(参考)参考文献・・・・[46]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 0511-3 pdf 1] ―――――

C 0511-3 : 2008 (IEC 61511-3 : 2003)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電気計測器工業会(JEMIMA)及
び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS C 0511の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 0511-1 第1部 : フレームワーク,定義及びシステム・ハードウェア・ソフトウェアの要求事項
JIS C 0511-2 第2部 : JIS C 0511-1の適用指針
JIS C 0511-3 第3部 : 安全度水準の決定指針

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 0511-3 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 0511-3 : 2008
(IEC 61511-3 : 2003)

機能安全−プロセス産業分野の安全計装システム−第3部 : 安全度水準の決定指針

Functional safety-Safety instrumented systems for the process industry sector-Part 3: Guidance for the determination of the required safety integrity levels

序文

  この規格は,2003年に第1版として発行されたIEC 61511-3を基に,技術的内容及び対応国際規格の構
成を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線を施してある事項及び附属書JAは,対応国際規格にはない事項である。
安全計装システム(以下,“SIS”という。)は,プロセス産業において,安全計装機能(SIF)の履行のた
めに長年にわたって使用されてきた。計装がSIFとして有効に使用されるためには,当該計装がある最低
限の標準及び性能水準を満たすことが必要不可欠である。
この規格は,プロセス産業のSISの適用を扱っている。また,SISを導入するための仕様作成には,
プロセスの潜在危険とリスク評価を実施することが要求される。SIS以外の安全システムは,SISにかかわ
る性能要求事項を検討する段階で当該安全システムの寄与を計算するために考慮される。SISには,検出
端から操作端までのSIFを実行するために必要なすべてのコンポーネントとサブシステムを含む。
この規格には,その適用の基礎となる“安全ライフサイクル”及び“安全度水準(以下,“SIL”という。)”
の二つの概念が含まれる。
この規格は,電気(E)・電子(E)・プログラマブル電子(PE)技術に立脚するSISについて扱っている。
論理処理部に電気・電子・プログラマブル電子以外の技術を使用する場合も,この規格の基本的な原理を
適用することが望ましい。また,この規格は,使用する技術にかかわらず,SISの検出端と操作端につい
ても扱っている。この規格は,JIS C 0508のフレームワークをプロセス産業に特化したものである(JIS C
0511-1 附属書A参照)。
この規格は,当該最低限の標準を達成するために,安全ライフサイクル業務に関する一つの方法論を提
示している。この方法論は,合理的で一貫した技術的手段をとれるよう採択したものである。
多くの場合,安全は,固有安全プロセス設計によって最良に達成できる。必要に応じて,防護システム
又は残存リスクを扱うシステムと組み合わせることもある。ここで,防護システムは,種々の技術(化学,
機械,油圧,空気圧,電気,電子及びプログラマブル電子技術)に依存する。いかなる安全戦略において
も,それぞれのSISは,他の防護システムとの関係を考慮することが望ましい。この方法論を具現するた
め,この規格は,次の実施法の詳細を述べる。
− 全安全要求事項を特定するために,潜在危険及びリスク評価の実施要求

――――― [JIS C 0511-3 pdf 3] ―――――

2
C 0511-3 : 2008 (IEC 61511-3 : 2003)
− 安全要求事項のSISへの割当て要求
− 機能安全を達成するすべての計装手法に適用可能な枠組みの中での機能
− 機能安全の達成にかかわるすべての方法論に適用可能な,例えば,安全管理などのような特定業務
プロセス産業におけるSISに関するこの規格は,最初の概念,設計,実装,運用及び保全から使用終了
までの全安全ライフサイクルフェーズを扱っている。
この規格では,プロセス産業において(例えば,原理,用語及び知識に注意するなど)高水準の整合化
に導くように意図している。これは安全及び経済上の両利益をもたらす。
当局(例えば,国又は地方自治体)がプロセス安全設計,プロセス安全管理などに関する確立された要
求事項(規制)をもつ当該管轄域では,それらの規制はこの規格で定める要求事項に対して優先権をもつ。
この規格は,潜在危険及びリスク評価(H&RA)における必要なSILを決定する領域での指針を扱う。
ここでは,H&RAの実施に使用する広範囲でグローバルな方法の概要を提供する。提供する情報は,これ
らの手法の実行には十分に詳細なものではない。
まず,JIS C 0511-1で規定する安全度水準(SIL)の概念及び決定をもう一度見るべきである。この規格
における附属書では,次を取り扱う。
附属書A 許容リスク及びALARPの概念を提供する。
附属書B 必要なSILの決定に使用する半定量的方法の概要を提供する。
附属書C 必要なSILを決定する安全マトリクス法の概要を提供する。
附属書D 必要なSILを決定する半定性的リスクグラフ手法の概要を提供する。
附属書E 必要なSILを決定する定性的リスクグラフ手法の概要を提供する。
附属書F 必要なSILを選択する防護層解析(LOPA)手法の概要を提供する。
附属書BFは,定性的及び定量的な方法を図式で示し,基本的原則を簡略化している。これらの附属
書は,数多くの方法の一般的な原則を図式で示すが,決定的な記述を提供するものではない。
図1では,この規格の総合フレームワークを示し,SISに対する機能安全を達成するための役割を示す。

――――― [JIS C 0511-3 pdf 4] ―――――

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C 0511-3 : 2008 (IEC 61511-3 : 2003)
図1−この規格の総合フレームワーク

――――― [JIS C 0511-3 pdf 5] ―――――

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  • IEC 61511-3:2003(IDT)

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