29
C 1102-9 : 1997
BR BX
100
AF
ここに, AF : 基底値
4.17 トラッキング誤差
備考 トラッキング誤差の試験に関する要求事項は,JIS C 1102-1にはない。しかし,製造業者と使
用者の合意に基づいて,トラッキング誤差の試験が実施されることがある。この場合には,こ
こで示した方法で行うのが望ましい。この方法は,JIS C 1102-1の2.7.3に示したトラッキング
誤差の定義とは一致せず,次の修正した定義に基づいているので,注意すること。
トラッキング誤差 : 最大目盛と,それに相当する実際の入力値との割合で,ある目盛線につい
て入力を加えたとき,計器がその目盛線を正しく指示する能力に影響を及ぼす誤差。
4.17.1 手順
1) 目盛上に零位がなく,零位調整のできない計器を除いて,タッピングをしながら,機械的零位を調整
する。
2) 標準状態で,タッピングをしながら,測定範囲の上限 (AR) の目盛線に指標を合わせ,入力値 (BR) を
基準計器から読み取り,記録する。目盛の内側にゼロ目盛線のある計器では,最大目盛の値が大きい
側の目盛線,又は両端の目盛値が等しいなら,右側の目盛線を使用する。
3) 測定範囲をほぼ等間隔に分割できるように,他の最低4点の測定範囲内の目盛線 (AAR) , (ABR) ,
(ACR) 及び (ADR) を選択する。
4) 手順3)で選択した目盛線に,タッピングをしながら指標を合わせ,入力値 (BAx) , (BBx) , (Bcx) 及
び (BDx) を基準計器から読み取る。
4.17.2 計算
トラッキング誤差(百分率)は,選択した各指示値について,次の式によって計算する。
AAR BAX AR ABR BBX AR
100 , 100
AR BR AF AR BR AF
ACR BCX AR ADR BDX AR
100 及び 100
AR BR AF AR BR AF
ここに, AF : 基底値
4.18 機械的零位調整の範囲
4.18.1 手順
1) 零位調整器で,指標を目盛の上昇方向に動かし,指標の最大振れ (DU) を記録する。
2) 指標を目盛の下降方向に調整して手順1)を繰り返し,指標の最大振れ (DD) を記録する。零位調整器
を動かしている間に指針止めが指標の移動を止めた場合,又は計器が零なし目盛の場合,手順1)及び
2)は測定範囲の中央に最も近い主目盛線に対応する入力値を加えて行うものとする。
3) 指標をゼロ又は中央目盛(適宜に)に合わせる。
4) 手順3)で使用した目盛線の上下に階級指数の1/5の指示になるように,指標を順次設定できることを
確認する。
4.18.2 計算
零位調整範囲は,次の式によって計算する。
|DU−DD|
調整範囲の比は,次の式によって計算する。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 31] ―――――
30
C 1102-9 : 1997
DU
DU>DDの場合の比=
DD
DD
DU<DDの場合の比=
DU
4.19 表示(銘板)の耐久性
4.19.1 手順
1) 石油精製物 (petroleum spirit) を浸みこませた布で,表示の部分を15秒間軽くこする。
2) 石油精製物を水に置き換えて,手順1)を繰り返す。
3) 表示が判読できるかを調べる。
4.19.2 計算
計算はしない。
5. 試験及び試験条件の索引
参考 原国際規格の配列を五十音順に並べ替えた。
JIS C 1102-9 JIS C 1101-18
項目
箇条 規格の枝番号 箇条
応答時間 4.3 18 6.2.2
オーム計の最大電流 4.15 6 8.1.1
オーム計の試験 1.2.14 6 4.3
温度の限界値 4.1 18 6.5
機械的零位調整の範囲 4.18 1 7.4
交流計器の直流による試験 1.2.11 なし −
固有誤差試験 2. − −
位相計 2.5 5 4.2
オーム計 2.8 6 4.2
周波数計(指針形) 2.3 4 4.2
周波数計(振動片形) 2.4 4 4.2
直列抵抗器(インピーダンス) 2.10 8 4.2
電圧計 2.1 2 4.2
電流計 2.1 2 4.2
電力計 2.2 3 4.2
同期検定器 2.7 5 4.2
分流器 2.9 8 4.2
無効電力計 2.2 3 4.2
力率計 2.6 5 4.2
試験装置の誤差 1.2.8 なし −
試験用導線 1.2.13 なし −
自己加熱 4.14 18 6.3
視差 1.2.2 なし −
振動及び衝撃の影響 4.10 1 7.5
零位からの偏位 4.9 15 6.6
零位調整(機械的) 1.2.6 なし −
零位調整(電気的) 1.2.7 なし −
多相試験 1.2.10 なし −
タッピング 1.2.3 なし −
多レンジ及び多機能計器 1.2.12 なし −
短時間過負荷−計器の 4.4 15 6.4.2
――――― [JIS C 1102-9 pdf 32] ―――――
31
C 1102-9 : 1997
JIS C 1102-9 JIS C 1101-18
項目
箇条 規格の枝番号 箇条
短時間過負荷−附属品の 4.5 8 6.4.2
電圧回路だけの通電 4.16 3 6.6.2
電流回路の導通 4.8 2,3 6.1.1
同期検定器の開路 4.13 5 6.7.4
トラッキング誤差 4.17 なし −
熱的安定 1.2.4 1 5.3.2
引込周波数 4.12 5 6.7.2
表示の耐久性 4.19 1 9.1.3
標準状態 1.2.1 18 表I
行き過ぎ量 4.2 14 6.2.1
影響変動値試験 3. − −
位相計 3.8.2 5 表II-5
位相計 3.9.3 5 表II-5
外部磁界 3.5 1 表II-1
外部電界 3.14 1 5.2.2
交流測定量の周波数 3.8 18 表II
交流測定量のひずみ 3.7 18 表II
姿勢(姿勢の記号表示があるもの) 3.4.1 1 表II-1
姿勢(姿勢の表示がないもの) 3.4.2 1 表II-1
磁性体支持物−携帯用計器 3.1.2 18 5.2.3
磁性体支持物−固定用計器 3.1.1 18 5.2.3
湿度 3.3 18 表II
周囲温度 3.2 1 表II-1
周波数計 3.9.2 4 表II-4
測定素子間の干渉 3.16 3 表II-3
測定量の電圧成分 3.9 − −
直流測定量のリプル 3.6 18 表II
電圧計 3.8.1 2 表II-2
電圧及び力率の同時影響 3.15 なし −
電池電圧 3.11 6 5.2.5
電流計 3.8.1 2 表II-2
電力計 3.8.1 3 表II-3
電力計 3.9.1 3 表II-3
電力計 3.10.1 3 表II-3
同期検定器 3.8.4 5 II-5表
同期検定器 3.9.5 5 表II-5
導電性支持物 3.13 1 5.2.4
附属品 3.8.5 8 表II-8
不平衡電流 3.12 3 表II-3
補助電源−周波数 3.18 1 表II-1
補助電源−電圧 3.17 1 表II-1
無効電力計 3.8.1 3 表II-3
無効電力計 3.9.1 3 表II-3
無効電力計 3.10.2 3 表II-3
力率 3.10 − −
力率計 3.8.3 5 表II-5
力率計 3.9.4 5 表II-5
離脱周波数 4.11 なし −
連続過負荷−計器の 4.6 15 6.4.1
連続過負荷−附属品の 4.7 8 6.4.1
――――― [JIS C 1102-9 pdf 33] ―――――
32
C 1102-9 : 1997
JIS C 1102-9 JIS C 1101-18
項目
箇条 規格の枝番号 箇条
予備状態の時間 1.2.5 1 3.3.1
読取方法 1.2.9 なし −
指示電気計器改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 松 井 貞 夫 日本電気計器検定所
藤 井 隆 宏 工業技術院標準部
永 松 荘 一 通商産業省機械情報産業局
○ 猪 野 欽 也 東京都立工業技術センター
(幹事) ○ 坂 野 勝 則 日本電気計器検定所
内 木 準 東京電力株式会社
青 嶋 義 晴 関西電力株式会社
下 川 英 男 社団法人電気設備学会
野 田 秀 雄 社団法人日本配電盤工業会(株式会社勝亦電機製作所)
鏑 木 一 男 株式会社日立製作所
○ 小 島 一 夫 富士電機株式会社
(幹事) ○ 鈴 木 敦 志 東洋計器株式会社
(幹事) ○ 安 藤 孝 一 桑野電機株式会社
○ 中 山 幹 夫 株式会社第一エレクトロニクス
○ 小 西 紀 人 竹本電機計器株式会社
○ 井 川 準 一 横河インスツルメンツ株式会社
○ 寄 森 正 樹 甲神電機株式会社
加 山 英 男 財団法人日本規格協会
(事務局) 加 藤 三 造 社団法人日本電気計測器工業会
備考 : ○印は,小委員会メンバーを示す。
JIS C 1102-9:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60051-9:1988(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 1:1994(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 2:1995(IDT)
JIS C 1102-9:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定