JIS C 1517:2014 振動レベル計―取引又は証明用

JIS C 1517:2014 規格概要

この規格 C1517は、日本国内で取引又は証明に使用する振動レベル計について規定。

JISC1517 規格全文情報

規格番号
JIS C1517 
規格名称
振動レベル計―取引又は証明用
規格名称英語訳
Vibration level meters -- Measuring instruments used in transaction or certification
制定年月日
2014年12月22日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

17.140.50, 17.160
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境測定 I-1 2021, 環境測定 I-2 2021, 環境測定 II 2021
改訂:履歴
2014-12-22 制定日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS C 1517:2014 PDF [15]
                                                                                   C 1517 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 検定公差・・・・[4]
  •  5 構造・・・・[5]
  •  5.1 振動ピックアップ・・・・[5]
  •  5.2 周波数重み付け特性・・・・[5]
  •  5.3 時間重み付け特性・・・・[5]
  •  5.4 表示機構・・・・[5]
  •  5.5 電源電圧・・・・[5]
  •  5.6 最大値の保持・・・・[5]
  •  5.7 時間平均振動レベル測定機能・・・・[5]
  •  6 性能・・・・[5]
  •  6.1 周波数範囲・・・・[5]
  •  6.2 環境条件・・・・[5]
  •  6.3 振動特性・・・・[6]
  •  6.4 電気的特性・・・・[6]
  •  6.5 指示特性・・・・[7]
  •  6.6 時間重み付け特性・・・・[7]
  •  6.7 時間平均振動レベル特性・・・・[7]
  •  7 試験・・・・[8]
  •  7.1 環境条件・・・・[8]
  •  7.2 試験方法・・・・[8]
  •  8 表記・・・・[10]
  •  8.1 振動レベル計の本体・・・・[10]
  •  8.2 振動ピックアップ・・・・[10]
  •  9 添付文書・・・・[10]
  •  10 検定・・・・[11]
  •  11 使用中検査・・・・[11]
  •  12 対応関係・・・・[11]
  •  附属書A(規定)検定の方法・・・・[12]
  •  附属書B(規定)使用中検査・・・・[13]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 1517 pdf 1] ―――――

C 1517 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 1517 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 1517 : 2014

振動レベル計−取引又は証明用

Vibration level meters- Measuring instruments used in transaction or certification

序文

  この規格は,振動レベル計が計量法の特定計量器として要求される要件のうち,構造及び性能に関わる
技術上の基準,検定の方法などを規定するために作成した日本工業規格(日本産業規格)であり,この規格の適合だけをも
って計量法で定める検定に合格したということにはならない。また,この規格に適合するものであること
を示す工業標準化法第19条の表示を付すことはできない。

1 適用範囲

  この規格は,日本国内で取引又は証明に使用する振動レベル計について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8103 計測用語

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103によるほか,次による。
3.1
振動加速度の基準値
振動加速度レベル及び振動レベルの定義に用いる基準の値。10−5 m/s2。
注記 歴史的な経緯によって,我が国では,振動加速度の基準値として10−5 m/s2を採用している。こ
の値は,ISO 1683に推奨する基準値(10−6 m/s2)と異なっている。
3.2
振動加速度レベル
振動加速度の実効値の2乗の,振動加速度の基準値の2乗に対する比の常用対数の10倍。
注記1 振動加速度レベルは,デシベル(dB)で表す。量記号は,Lvaである。
注記2 この定義は,計量単位令別表第二第七号における振動加速度レベル(感覚補正に係る振動加
速度レベルを除く。)の定義と一致している。
3.3
周波数重み付け特性
振動レベル計について周波数の関数としてこの規格に規定する,振動レベルの計量値から,振動ピック

――――― [JIS C 1517 pdf 3] ―――――

2
C 1517 : 2014
アップに加えられた一定振幅の定常正弦波振動の振動加速度レベルを減じた値。
注記 周波数重み付け特性は,デシベル(dB)で表す。
3.4
時間重み付け特性
瞬時振動加速度の2乗値に重みを付ける,規定された時定数で表される時間に対する指数関数。
3.5
時間重み付き振動レベル
周波数重み付け特性で求めた受感軸に対する瞬時振動加速度の2乗値を時間重み付けした値の,基準の
振動加速度の2乗に対する比の常用対数の10倍。
注記1 振動レベルは,デシベル(dB)で表す。量記号は,Lvである。
注記2 この定義は,計量単位令別表第二第七号の感覚補正に係る振動加速度レベルを包含し,振幅
の変動する振動加速度に対応できるように拡張したものである。
注記3 時間平均振動レベルと区別する必要がある場合には,時間重み付き振動レベルと呼ぶ。
注記4 時刻tにおける時間重み付き振動レベルLvτ (t) は,次の式(1)で表される。
t
2
1τ afw e− t−ξ τd

Lvτ t10 log10 dB (1)
a02
ここに, τ : 時間重み付け特性の時定数(=0.63 s)
ξ : −∞で表すある過去の時刻から観測時刻tまでの積分変数
afw(ξ) : 時刻ξにおける周波数重み付き瞬時振動加速度(m/s2)
a0 : 振動加速度の基準値(10−5 m/s2)
式(1)で,常用対数をとる項の分子は,観測時刻tにおける周波数重み付けした瞬時振動加
速度の2乗値を指数時間重み付けした値である。
3.6
時間重み付き振動レベルの最大値
ある時間内の,時間重み付き振動レベルの最も大きな値。
注記1 時間重み付き振動レベルの最大値は,デシベル(dB)で表す。
注記2 時間重み付き振動レベルの最大値の量記号は,Lvmaxである。
3.7
時間平均振動レベル
明示した時間内の,ある周波数重み付け特性で求めた振動加速度の2乗の時間平均値の,振動加速度の
基準値の2乗に対する比の常用対数の10倍。
注記1 時間平均振動レベルは,デシベル(dB)で表す。
注記2 周波数重み付き時間平均振動レベルLveq,Tは,式(2)で表される。
t2
2
1T afw d
t1
Lveq,T10 log10 2
dB (2)
a0
ここに, ξ : ある時刻t1からt2までの積分変数
T : 平均時間(=t2−t1)
afw(ξ) : 時刻ξにおける周波数重み付き瞬時振動加速度(m/s2)

――――― [JIS C 1517 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
C 1517 : 2014
a0 : 振動加速度の基準値(10−5 m/s2)
式(2)で,常用対数をとる項の分子は,平均時間Tにおける周波数重み付けした振動加速度
の実効値を2乗した値である。
注記3 原理的に,時間平均振動レベルの算出には,時間重み付けを含まない。
3.8
受感軸
振動ピックアップが最大の感度をもつ方向。
3.9
横感度
受感軸に直角な任意の方向の励振に対する感度。
3.10
基準振動加速度レベル
試験のための基準に用いる振動加速度レベル。
3.11
レベルレンジ
振動レベル計のある設定で測定できる,振動レベルの公称範囲。
3.12
基準レベルレンジ
振動レベル計を試験するために製造業者が指定するレベルレンジ。基準レベルレンジには基準加速度レ
ベルを含む。
3.13
レベル直線性誤差
ある周波数において,振動レベル計の計量値と直線性に基づくレベルとの差。
3.14
直線動作範囲
各レベルレンジのある周波数において,レベル直線性誤差がこの規格に規定する許容限度値内である振
動レベルの範囲。
3.15
直線動作全範囲
この規格に規定するレベル直線性誤差の許容限度値内で,過負荷を指示することなく測定できる,正弦
波信号に対する振動レベルの,最大感度のレベルレンジの最小値から最小感度のレベルレンジの最大値ま
での範囲。
3.16
計量値
振動レベル計の指示値。
3.17
計量範囲
振動レベル計が計量できる振動レベルの範囲の公称値。計量範囲の最大値は,直線動作全範囲の最大値
に等しいか又は小さな値とする。計量範囲の最小値は,直線動作全範囲の最小値に等しいか又は大きな値
とする。

――――― [JIS C 1517 pdf 5] ―――――

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JIS C 1517:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1517:2014の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8103:2019
計測用語