この規格ページの目次
- 10. 表示
- 10.1 端子記号の一般原則
- 10.2 定格銘板の表示
- 11 計測用変流器に関する追加要求事項
- 11.1 計測用変流器の確度階級
- 11.1.1 確度階級の標準値
- 11.2 計測用変流器の電流誤差及び位相角の限度
- 11.3 拡張電流定格
- 11.4 計測用変流器の確度に関する形式試験
- 11.5 計測用変流器の確度に関する受入試験
- 11.6 計器安全係数
- 11.7 計測用変流器の定格銘板の表示
- 12. 保護用変流器に関する追加要求事項
- 12.1 誤差限度係数の標準値
- 12.2 保護用変流器の確度階級
- 12.3 保護用変流器の誤差の限度
- 12.4 保護用変流器の電流誤差及び位相角に関する形式試験及び受入試験
- 12.5 コンポジット誤差の形式試験
- 12.6 コンポジット誤差の受入試験
- 12.7 保護用変流器の定格銘板の表示
- JIS C 1731-1:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 1731-1:1998の国際規格 ICS 分類一覧
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C1731-1 : 1998
10. 表示
10.1 端子記号の一般原則
端子記号は次のものを区別する。
a) 一次及び二次巻線
b) 巻線のセクション
c) 巻線及び巻線のセクション間の極性の相関関係
d) 中間タップ
10.1.1 表示方法 端子記号は,表面又はその付近の見やすい場所に,容易に消えない方法で明示する。
端子記号は,記号の後に数字を付けるか,必要によって,記号の前に数字を付けて表す。記号は大文字
を使用する。
10.1.2 使用する記号 変流器の端子記号は,次の附属書1表10のように表示する。
附属書1表10 端子記号
一次端子
二次端子
附属書1図1 単一比変流器 附属書1図2 二次巻線に中間タップをもつ変流器
一次端子
二次端子
附属書1図3 一次巻線を直並列接 附属書1図4 個別の鉄心をもつ二次巻線が二つの
続する変流器 変流器
(二次端子には2種類の表示方法がある。)
10.1.3 対応する極性の表示 P1,S1及びC1端子は,同極性とする。
10.2 定格銘板の表示
すべての変流器は,少なくとも,次の表示をしなければならない。
a) 製造業者名及びその略号
a A) 識別表示 この附属書に規定する仕様のものであることを示す表示。
表示例 : IEC 60044-1
b) 製造番号又は形式名(両方の表示か望ましい。)。
c) 定格一次電流及び定格二次電流
Kn=Ipn/Isn A(例 Kn=100/5A)
d) 定格周波数(例 50Hz)
e) 定格出力とそれに相当する確度階級。11.7及び12.7に規定した追加情報と組み合わせて表示する。
備考1. 二次巻線ごとの性能を表示する。
(例 1S, 15VA, Class0.5 ; 2S, 30VA, Class1.0)
2. Classは確度階級を表す。
――――― [JIS C 1731-1 pdf 36] ―――――
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f) 最高電圧(例 1.2kV又は145kV)
g) 定格絶縁レベル(例 6/−kV (3) 又は275/650kV)
備考 f)とg)の二つは,一つの記号に組み合わせて表示してもよい。
(例 1.2/6/−kV(3)又は145/275/650kV)
注(3) ダッシュ(−)は雷インパルス耐電圧の規定がないことを示す。
すべての情報は,変流器本体又は変流器に堅固に取り付けた定格銘板上に,容易に消えない
方法で明示する。
銘板に余裕がある場合には,更に,次の情報を追加表示する。
h) 定格熱的耐電流 (Ith) 機械的耐電流が熱的耐電流の2.5倍と相違する場合には,機械的耐電流も表示
する。(例 13kA又は13/40kA)
i) 絶縁物の耐熱クラスが耐熱クラスAと異なる場合には,耐熱クラスを表示する。
備考 複数種類の絶縁材料が使用されている場合には,巻線の温度上昇を制約する耐熱クラスを表示
することが望ましい。
j) 複数の二次巻線をもつ変流器は,各巻線の用途と対応する端子を表示する。
11 計測用変流器に関する追加要求事項
11.1 計測用変流器の確度階級
計測用変流器の確度階級は,定格電流における百分率で表した,最大許
容電流誤差の値で示す。
11.1.1 確度階級の標準値
計測用変流器の確度階級の標準値は,次による。
0.1−0.2−0.5−1.0−3−5
11.2 計測用変流器の電流誤差及び位相角の限度
確度階級0.1,0.2,0.5及び1.0に関して,定格周波数
における電流誤差及び位相角は,定格負担の25%から100%までの二次負担の下で,附属書1表11の値を
超えてはならない。
確度階級0.2S及び0.5Sの特殊用途(定格電流5Aの1%から120%に相当する,50mAから6Aまでの電
流を正しく測定できる,特殊な電気計器に接続して使用する変流器)に関して,定格周波数における電流
誤差及び位相角は,定格負担の25%から100%までの二次負担の下で,附属書1表12の値を超えてはなら
ない。これらの確度階級は,主として,電流比が25/5,50/5,100/5及びこれらの10のべき乗倍で,定格
二次電流が5Aのものに限り適用する。
確度階級3及び5に関して,定格周波数における電流誤差は,定格負担の50%から100%までの二次負
担の下で,附属書1表13の値を超えてはならない。
試験時の二次負担の力率は,0.8遅れ電流とする。ただし,負担が5VA以下の場合は,力率1を使用す
る。試験負担が1VAより小さくなることはない。
備考 一般的に,前述の電流誤差及び位相角の限度は,外部導体が変流器の最高電圧から決まる気中
絶縁距離を確保した状態において,有効である。
大電流で運転電圧が低いというような特殊使用条件については,製造業者と購入者間で,別
途,協議する。
――――― [JIS C 1731-1 pdf 37] ―――――
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附属書1表11 計測用変流器の比誤差及び位相角の限度(確度階級0.11.0)
確度 ±電流誤差% ±位相角
階級 次の定格電流に対して,百分率 次の定格電流に対して,百分率で表示した電流に対する値
で表示した電流に対する値 分 c rad
5 20 100 120 5 20 100 120 5 20 100 120
0.1 0.4 0.2 0.1 0.1 15 8 5 5 0.45 0.24 0.15 0.15
0.2 0.75 0.35 0.2 0.2 30 15 10 10 0.9 0.45 0.3 0.3
0.5 1.5 0.75 0.5 0.5 90 45 30 30 2.7 1.35 0.9 0.9
1.0 3.0 1.5 1.0 1.0 180 90 60 60 5.4 2.7 1.8 1.8
附属書1表12 特殊用途計測用変流器の比誤差及び位相角の限度
確度 ±電流誤差% ±位相角
階級 次の定格電流に対して,百分率で 次の定格電流に対して,百分率で表示した電流に対する値
表示した電流に対する値 分 c rad
1 5 20 100 120 1 5 20 100 120 1 5 20 100 120
0.2S 0.75 0.35 0.2 0.2 0.2 30 15 10 10 10 0.9 0.45 0.3 0.3 0.3
0.5S 1.5 0.75 0.5 0.5 0.5 90 45 30 30 30 2.7 1.35 0.9 0.9 0.9
備考 定格二次電流5Aの変流器にだけに適用
附属書1表13 計測用変流器の変流比誤差の限度(確度階級3及び5)
確度 ±電流誤差%
階級 次の定格電流に対して,百分率で表示した電流に対する値
50 120
3 3 3
5 5 5
確度階級3及び5は,位相角の限度を規定しない。
11.3 拡張電流定格
確度階級0.1から1.0の変流器は,次の二つの性能を満足する定格拡張一次電流をも
つことができる。
a) 定格連続通電一次電流は,定格拡張一次電流とし,定格一次電流に対する百分率で表示する。
b) 定格拡張一次電流における電流誤差及び位相角の限度は,附属書1表11に規定された,定格一次電流
の120%の電流における限度値とする。
定格拡張一次電流の標準値は,定格一次電流の120%,150%及び200%とする。
11.4 計測用変流器の確度に関する形式試験
確度階級0.1から1.0の変流器が11.2の規定を満足している
ことを確認する形式試験は,定格負担と定格負担の25%の負担(負担は1VAを最小とする)の下で,附属
書1表11に示した各電流値について実施する。
定格一次電流の120%を超える定格拡張一次電流をもつ変流器は,定格一次電流の120%の電流値に代え
て,定格拡張一次電流値で試験する。
確度階級3及び5の変流器は,定格負担と定格負担の50%の負担(負担は1VAを最小とする)の下で,
附属書1表13に示した2点の電流値について試験する。
11.5 計測用変流器の確度に関する受入試験
確度に対する受入試験は,基本的に11.4の形式試験と同様
とする。ただし,類似の変流器の形式試験結果から11.2の性能を満足することが示される場合には,測定
電流点や測定負担点の数を減らしてもよい。
11.6 計器安全係数
形式試験は次の間接試験法によって実施できる。
一次巻線を開放し,二次巻線に定格周波数で二次制限起電力に等しい実効値をもつ,ほぼ正弦波に等し
い電圧を印加する。
――――― [JIS C 1731-1 pdf 38] ―――――
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定格二次電流 (Isn) と計器安全係数FSとの積に対する百分率で表示した励磁電流 (Iexc) の測定値は,
10%以上とする。
Iexc
100≧ 10
IsnFS
この測定結果に疑問がある場合には,直接試験(附属書1Aを参照)によって,再測定して最終決定す
る。
備考 間接試験法の最大の利点は,大電流及び特別の負担(定格一次電流3 000Aで計器安全係数10
の場合には,30 000Aの電流と50A用の負担)のいずれも必要としないことである。間接測定
法では,一次導体の帰路の影響はないが,運転状態では,この影響はコンポジット誤差を大き
くするだけであり,計測用変流器に接続される計測器の安全性にとって,望ましい。
11.7 計測用変流器の定格銘板の表示
計測用変流器の定格銘板は,10.2に従い,必要な表示をしなけれ
ばならない。
確度階級及び計器安全係数は,対応する定格出力表示の後に,表示する。
(例 15VA, Class0.5, FS10)
定格拡張一次電流(11.3参照)をもつ変流器は,確度階級のすぐ後に,この定格を表示する。
(例 15VA Class0.5 ext.150%)
備考1. 定格銘板は,変流器が満足する出力及び確度階級の幾つかの組合せについて表示(例
15VA Class0.5−30VA Class1.0)しても,非標準の出力値を使用して表示(例えば4.4の備考
に従い,15VA Class1.0−7VA Class0.5)してもよい。
2. Classは確度階級,ext. は拡張一次電流を表す。
12. 保護用変流器に関する追加要求事項
12.1 誤差限度係数の標準値
誤差限度係数の標準値は,次による。
5−10−15−20−30
12.2 保護用変流器の確度階級
12.2.1 確度階級の構成 保護用変流器の確度階級は,定格誤差限度一次電流におけるコンポジット誤差の
限度値に,記号P(Protectionの意味)を付けて表示する。
12.2.2 確度階級の標準値 保護用変流器の確度階級の標準値は,次による。
5P及び10P
12.3 保護用変流器の誤差の限度
定格周波数の定格負担の下で,定格一次電流における電流誤差及び位
相角と定格誤差限度一次電流におけるコンポジット誤差は,附属書1表14の値を超えてはならない。
電流誤差及び位相角の確認試験を行う場合,負担は力率0.8遅れ電流とする。ただし,負担が5VA次の
場合には,力率1としてもよい。
コンポジット誤差の確認を行う場合,負担は力率0.8と力率1の間の,製造業者が決めた値とする。
附属書1表14 保護用変流器の誤差の限度
確度階級 電流誤差 位相角 コンポジット誤差
定格一次電流に対する値 定格一次電流に対する値 定格誤差限度一次電流に対する値
% 分 c rad %
5P ±1 ±60 ±1.8 5
10P ±3 − − 10
――――― [JIS C 1731-1 pdf 39] ―――――
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12.4 保護用変流器の電流誤差及び位相角に関する形式試験及び受入試験
電流誤差及び位相角について,
12.3の性能を確認する試験は,定格一次電流で行う。
12.5 コンポジット誤差の形式試験
a) コンポジット誤差が附属書1表14に示す誤差の限度を満足することを確認するため,製造業者が選択
した,力率0.8遅れ電流と力率1の間の,定格負担に等しい大きさの負担を接続し,定格誤差限度一
次電流に等しい正弦波電流を一次巻線に流す直接試験を実施する(附属書1Aを参照)。
試験は,幾何学的相互配置が同一の,低減絶縁した類似の変流器で実施してもよい。
備考 定格一次電流が大きく,棒形一次巻線をもつ変流器については,一次側の帰り導体と変流器と
の距離が使用状態を再現するように考慮することが望ましい。
b) 実質的に連続した環状鉄心と均等に分布巻された二次巻線をもち,中心に配置した一次導体又は均等
に分布巻した一次巻線をもつ変流器については,一次側の帰り導体の影響を無視できるなら,直接試
験に代えて次の間接試験とすることができる。
一次巻線を開放して,二次巻線に,定格周波数の二次制限起電力に等しい正弦波電圧を印加する。
測定された励磁電流の,定格二次電流と誤差限度係数との積に対する百分率表示した値が,附属書1
表14のコンポジット誤差の限度を超えてはならない。
備考1. 二次制限起電力を計算する場合,二次巻線のインピーダンスは室温で測定された二次巻線抵
抗値に等しいと仮定し,これを75℃に換算して使用することが望ましい。
2. 間接試験法によってコンポジット誤差を決定する場合,巻数比と定格変流比の違いを考慮す
る必要はない。
12.6 コンポジット誤差の受入試験
12.5のb)に該当する変流器はすべて,受入試験と形式試験が同一と
なる。
12.5のb)に該当しない変流器については,励磁電流を測定する間接試験法を用いてもよいが,結果を補
正する。この補正係数は,当該変流器と同形式の変流器(備考2.を参照)に実施した,直接試験と間接試
験の比較から得られる。ただし,誤差限度係数及び試験条件は同一とする。
このような場合には,試験成績書は利用できるように,製造業者が保管する。
備考1. 補正係数は,直接試験法から得られるコンポジット誤差の,間接試験法から得られる励磁電
流(4)に対する比に等しい。
2. “同形式の変流器”とは,電流比に関係なくアンペア回数が同一で,幾何学的配置,磁性材
料及び二次巻線が同一であることを意味する。
注(4) 12.5b)に規定の間接試験法から得られる,定格二次電流と誤差限度係数との積に対する百分
率で表された励磁電流。
12.7 保護用変流器の定格銘板の表示
保護用変流器の定格銘板は,10.2に従い,必要な表示をしなけれ
ばならない。
定格誤差限度係数は,対応する定格出力と確度階級の後に表示する(例 30VA Class5P 10)。
備考 出力,確度階級及び誤差限度係数について数種類の組合せ性能をもつ変流器は,それらのすべ
てを表示できる。
例 (15VA Class 0.5) (15VA Class 0.5)
(30VA Class 1.0) 又は (15VA Class 1.0, ext.150%)
(30VA Class 5P 10) (15VA Class 5P 20)
――――― [JIS C 1731-1 pdf 40] ―――――
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JIS C 1731-1:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60044-1:1996(MOD)
JIS C 1731-1:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定