JIS C 2116:2011 電気絶縁用マイカ製品試験方法 | ページ 7

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C 2116 : 2011
附属書JB
(参考)
対応国際規格によらない試験方法
JB.1 常温圧縮率
JB.1.1 試験装置
試験装置は,図JB.1の圧縮性試験装置又はこれと同等の装置とする。
JB.1.2 試験片
約40 mm×75 mmに切り取った板を,約10 mmの高さに端面をそろえて積み重ねたものを準備する。
JB.1.3 手順
試験片を図JB.1又はこれと同等の加熱装置のある金具の間に挟んで0.49±0.049 9 MPaの圧力で約1分
間加圧し,そのままの状態で左右2か所の厚さをJIS B 7503で規定するダイヤルゲージを用いて測定し,
その平均値をt1とする。次に,29.4±0.98 MPaの圧力で約1分間加圧し,前と同様の方法で厚さを測定し,
その平均値をt2とする。
JB.1.4 結果
常温圧縮率は,次の式によって求める。
t1 t2
Cr 100
t1
ここに, Cr : 常温圧縮率(%)
t1 : 室温,圧力0.49 MPaにおける厚さ(mm)
t2 : 室温,圧力29.4 MPaにおける厚さ(mm)

――――― [JIS C 2116 pdf 31] ―――――

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C 2116 : 2011
単位 mm
図JB.1−圧縮性試験装置
JB.2 加熱圧縮率
JB.2.1 手順
JB.1の試験後29.4±0.98 MPaの圧力を保ちながら,約30分間で,金具がけい素樹脂接着剤以外の場合
は200±5 ℃,けい素樹脂接着剤の場合は250±5 ℃になるように加熱する。その温度に15分間保ってか
らこれを40 ℃以下まで冷却し,JB.1と同様の方法で厚さをはかり,その平均値をt3とする。
JB.2.2 結果
加熱圧縮率は,次の式によって求める。
t2 t3
Ch 100
t2
ここに, Ch : 加熱圧縮率(%)

――――― [JIS C 2116 pdf 32] ―――――

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C 2116 : 2011
t2 : 室温,圧力29.4 MPaにおける厚さ(mm)
t3 : 規定温度,圧力29.4 MPaにおける厚さ(mm)
JB.2.3 加熱圧縮後の外観
JB.2の試験後,金具から取り出した試験片について外観を調べる。
JB.3 巻付け性
JB.3.1 試験片
幅約50 mm,長さ150200 mmの試験片を1枚準備する。
JB.3.2 手順
規定の径をもつ丸棒に,試験片の長さ方向に,規定の温度において,試験片を密に巻き付けたときの状
態を調べる。
なお,片面に補強材があるシート及びテープの場合は,補強材を外側にして巻き付ける。
JB.4 成形性
JB.4.1 試験片
幅約100 mm,長さ200250 mmの試験片を1枚準備する。
JB.4.2 手順
試験片を熱板上で12分間保った後,あらかじめ加熱した丸棒に,同じ熱板上で長さ方向に密に巻き付
ける。次に,巻き付けたものを室温の熱板上に手で押さえながら転がし,冷却したときの状態を調べる。
熱板の温度,丸棒の加熱温度及び丸棒の径は,受渡当事者間の協定による。
参考文献 JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS C 2111:2002 電気絶縁紙試験方法
JIS C 2220 電気絶縁用集成マイカ
JIS C 2262 電気絶縁用ガラスクロス補強ドライ集成マイカ
JIS C 2265 電気絶縁用プラスチックフィルム・不織布補強ドライ集成マイカ
JIS C 2300-2 電気用セルロース紙−第2部 : 試験方法
JIS P 8113 紙及び板紙−引張特性の試験方法−第2部 : 定速伸張法
JIS P 8117 紙及び板紙−透気度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレー法
JIS P 8124:1998 紙及び板紙−坪量測定方法
ISO 534 Paper and board−Determination of thickness, density and specific volume
IEC 60589:1977 Methods of test for the determination of ionic impurities in electrical insulating
materials by extraction with liquids

――――― [JIS C 2116 pdf 33] ―――――

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C 2116 : 2011
C2
3
附属書JC
0
11
(参考)
6 : 2
JISと対応国際規格との対比表
01
1
JIS C 2116:2011 電気絶縁用マイカ製品試験方法 IEC 60371-2:2004 Specification for insulating materials based on mica−Part 2:
Methods of test
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的差異
国際規 条ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
箇条番号及び 内容 格番号 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 JISとほぼ同じ。 追加 B法,附属書JA及び附属書JB 補足事項の追加であるため,実質的
な変更はない。
を追加したため,注意事項など
を記載した。
2 引用規格 2
3 用語及び定 JIS C 2250による。 − − 追加 項目を追加。 JIS C 2250でマイカに関する用語
義 及び定義を規定しているため追加。
4 硬化形試験 3 JISと同じ。 一致 −
片の作り方
5 厚さ 5.1 試験装置 4 JISとほぼ同じ。 追加 5.1でJISのマイクロメータを 我が国で用いているマイクロメー
IEC規格の試験装置及びマイ 追加。 タとIEC規格で規定している装置
クロメータを規定。 では,測定圧力が異なる。
5.3 手順 追加 5.3でJISのマイクロメータを
IEC規格の試験装置及びマイ 追加。
クロメータを規定。
6 幅及び長さ 幅及び長さの測定装置及び手 − − 追加 項目を追加。 我が国では幅及び長さを検査する
順を規定。 場合が一般的である。IECへ提案す
る。
7 密度 5 JISと同じ。 一致 −
8 見掛密度 平均値を報告。 6 中央値を報告。 変更 IEC規格は中央値を報告する 我が国では平均値が一般的。
が,JISでは平均値を報告する。

――――― [JIS C 2116 pdf 34] ―――――

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C 2116 : 2011
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的差異
国際規 条ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
箇条番号及び 内容 格番号 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
題名 番号 の評価
9 組成 9.4 接着剤量 7.4 選択 受渡当事者間で取り決めたデ 我が国では一般的である。
A法(IEC規格の方法)及び ータを使用する方法(B法)をIECへ提案する。
B法(旧規格の方法)を規定。 追加。
9.4.1.3 有機補強材及び不溶 7.4.3 追加 試験片の面積を計算式に追加。 IEC規格では計算式に試験片の面
解性接着剤を含む材料 積が抜けているため追加。
試験片の面積を追加した計算 IECへ提案する。
式を規定。
9.6 マイカ量 7.6 選択 受渡当事者間で取り決めたデ 我が国では一般的である。
A法(IEC規格の方法)及び ータを使用する方法(B法)をIECへ提案する。
B法(旧規格の方法)を規定。 追加。
9.7.2 試験方法 − 追加 具体的方法を規定。 理解しやすく,説明を追加した。
9.7.3 報告 − 追加 具体的内容を規定。
10 引張強さ及 10.3 手順 8.3 補強材あり又は接 選択 引張りの条件に受渡当事者間 我が国では多くの製品が200
び破断伸び 引張速さは,IEC規格の条件 着剤を含浸したマ の協定を追加。 mm/minで測定した規格値に従って
又は受渡当事者間の協定。 イカでの引張速さ いるため必要である。
は,50 mm/min。
10.4 結果 8.4 中央値を報告。 変更 平均値を報告。 我が国では平均値が一般的である。
平均値を報告。
11 曲げ強さ及 11.1.3 結果 9 追加 曲げ強さ及び曲げ弾性率を求 使用者の利便を図るため,追加し
び曲げ弾性率 曲げ強さ及び曲げ弾性率を求 める計算式を追加。 た。
める計算式を規定。 対応国際規格をA法として規
11.2 B法 定し,我が国で使用している電
熱用マイカ板の測定方法をB
法として追加した。
12 耐折り曲げ 10 一致 −

C2 116 : 20
3
1
1
1

――――― [JIS C 2116 pdf 35] ―――――

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JIS C 2116:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60371-2:2004(MOD)

JIS C 2116:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2116:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISC2250:2008
電気絶縁用マイカ製品通則