JIS C 2116:2011 電気絶縁用マイカ製品試験方法 | ページ 6

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22.4 報告

  試験は,ワイヤ面を上にした場合及び下にした場合のそれぞれ3回測定し,平均値,最小値及び最大値
を求める。厚さも報告する。

23 耐熱性

  耐熱性は,IEC 60216規格群によって測定する。特性値は,個々の材料によって選択し,終点判定基準
は,個別製品規格の規定による。

――――― [JIS C 2116 pdf 26] ―――――

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附属書JA
(参考)
対応国際規格に規定していない試験方法
JA.1 概要
この附属書は個別製品規格に規定しており,対応国際規格に規定していない試験方法を記載する。
試験は,特に指定がない限り,相対湿度(50±5)%,温度23±2 ℃に調整した雰囲気中で,試験片の
温度を平衡状態にしてから行う。
JA.2 単位面積質量
JA.2.1 一般
電気絶縁用集成マイカの単位面積質量の測定方法は,JIS C 2300-2の箇条6(坪量)及びJIS P 8124:1998
による。
JA.2.2 試験片
500 cm2以上の試験片を3 枚準備する。
JA.2.3 手順
それぞれの試験片の面積及び質量を測定する。面積は,0.5 mmの精度で測定して計算する。
JA.2.4 結果
単位面積質量は,次の式によって求める。
m 4
g 10
ここに, g : 単位面積質量(g /m2)
m : 試験片の質量(g)
A : 試験片の面積(cm2)
結果は,平均値で表し,最大値及び最小値も記録する。
JA.3 水浸液導電率
JA.3.1 一般
JIS C 2220で規定する電気絶縁用集成マイカの水浸液導電率の測定方法は,IEC 60589:1977による。
JA.3.2 試験片
5 g±0.1 gの試験片を3枚準備する。試験片の採取,保管,操作などに当たっては,試験片を汚染しない
ようにする。
JA.3.3 手順
試験片を250 mlの耐酸性及び耐アルカリ性のビーカに入れて,水100 mlを注ぎ,かき混ぜて静置する。
試験片が沈殿した後,抽出液をセル定数K(m−1又はcm−1)が既知の測定容器に移し,5 %の精度で測定
可能なブリッジ又は他の装置で23±1 ℃で抵抗を測定する。次に,水だけを測定容器に入れブランクテス
トを行う。試験は,3回行う。
試験に用いる水は,イオン交換水又は2回蒸留精製し,導電率は2×10−4 S・m−1以下で,かつ,pH値
は,6.87.2の間とする。

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JA.3.4 結果
導電率は,次の式によって求める。結果は,平均値で表し,最大値及び最小値も記録する。
1 1 1
K
RS RB
ここに, γ : 水浸液導電率(S・m−1又はS・cm−1)
ρ : 水浸液の抵抗率(Ω・m又はΩ・cm)
K : セル定数(m−1又はcm−1)
RS : 抽出液の抵抗(Ω)
RB : ブランクテストの抵抗(Ω)
JA.4 引張強さ
JA.4.1 一般
JIS C 2220の引張強さの測定方法は,JIS C 2300-2の箇条8(引張強さ及び伸び)による。
JA.4.2 試験装置
引張試験機は,JIS P 8113に規定するもの,又はこれに準じるものを用いる。
JA.4.3 試験片
幅15 mm,長さ250 mmの試験片を,試料の縦方向及び横方向から9枚採る。受渡当事者間の協定によ
って試験片の数を決めてもよい。
JA.4.4 手順
つかみ間隔を180±10 mm,引張試験機の最大の力を約300 Nとする。引張速度は,200 mm/min,又は
破断時間が20±5 sとなる速度とする。ただし,引張強さが15 mm当たり40 N以下のものは,引張試験機
の最大の力を約100 Nにして,10±5 sで切断する。また,引張強さが大きく,上記の試験機で測定不能の
場合は,適宜試験片の幅を小さくするか,他の方式の試験機を用いてもよい。この場合は,その旨を記録
する。
JA.4.5 結果
引張強さは,次の式によって切断時の力を試験片の断面積で除したメガパスカル(MPa),15 mm当たり
のニュートン(N/15 mm)又は裂断長(km)で表す。
F
T
S
ここに, T : 引張強さ(MPa)
F : 切断時の力(N)
S : 試験片の断面積(mm2)
又は,
1 F
L 10 3
8.9 W b
ここに, L : 裂断長(km)
F : 切断時の力(N)
W : 試験片の坪量(g/m2)
b : 試験片の幅(mm)
引張強さは,縦方向及び横方向それぞれの試験片について,中央値2)で表し,最大値及び最小値も記録
する。
この箇条に規定がない事項については,JIS P 8113の規定による。

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注2) 受渡当事者間の協定によって,平均値を用いてもよい。
JA.5 気密度
JA.5.1 一般
JIS C 2220,JIS C 2262及びJIS C 2265の気密度の測定方法は,JIS P 8117による。
JA.5.2 試験装置
試験装置は,JIS P 8117に規定するもの(図JA.1参照)とする。
JA.5.3 試験片
試験片は,ロールからランダムにA形の装置では,50 mm×120 mm,B形の装置では,50 mm×50 mm
の寸法に切断したものを10枚準備する。それ以外の寸法を使用する場合は,受渡当事者間の協定による。
JA.5.4 手順
装置に試験片をセットし,空気100 mlが通過するまでの時間を測定する。
a) 形 b) 形
図JA.1−気密度試験装置
JA.5.5 結果
結果は,測定値の平均値で表す。
JA.6 厚さ
JA.6.1 一般
JIS C 2220の厚さは,JIS C 2111:2002の5.1(厚さ)及びISO 534による。
厚さの測定は,特に規定がない限り,次のいずれの方法を用いてもよい。この場合は,用いた方法を記
録する。
JA.6.2 A法(JIS C 2111:2002のA法)
JA.6.2.1 測定器
測定器は,ダイヤル形マイクロメータとする。
JA.6.2.2 試験片
試験は,試験片3枚について行う。

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JA.6.2.3 手順
試験片をダイヤル形マイクロメータに挟み,100±10 kPaの荷重で測定する。
JA.6.2.4 結果
結果は,マイクロメートル単位を用いて中央値3)で表し,他の2点の値も記録する。標準偏差の報告は,
任意とする。
この項に規定がない事項は,ISO 534の規定による。
注3) 受渡当事者間の協定によって,平均値を用いてもよい。
JA.6.3 B法(JIS C 2111:2002のC法)
JA.6.3.1 測定器
測定器は,次による。特に指定がない限り,いずれかの方法を用いてもよい。この場合は,用いた方法
を記録する。
a) 外側マイクロメータを用いる場合 外側マイクロメータは,測定長25 mm以下のJIS B 7502に規定す
るもの,又はこれと同等以上の精度のものを用いる。ただし,測定面の径は6.35 mm,圧力は155±
15 kPaとする。測定は,約0.05 mm/sずつ進む速さでマイクロメータを回転させ,測定面が試験片面
に平行に軽く接触した後,ラチェットが3回音をたてたときの目盛を読む。
b) シックネスゲージを用いる場合 シックネスゲージは,加圧面の直径14.3±0.5 mmで,加圧面間の圧
力55±5 kPaのもの,又はこれと同等以上の精度をもつものを用意し,プランジャの下端を試験片の
表面から0.6 mm以上離れたところから,できるだけ静かに降ろして測定する。
この細分箇条に規定がない事項は,ISO 534による。
JA.6.3.2 手順
厚さの測定方法は,次のいずれかによる。
a) しわがない原幅試料の両端部及び中央部から,縦方向(流れ方向)に200 mm,幅方向に250 mmの大
きさの試験片を採り,試験片の中をほぼ均等に5点ずつ測定する。
b) しわがない原幅試料の横方向において,ほぼ均等な間隔で5点ずつ測定する。
JA.6.3.3 結果
結果は,平均値で表す。最大値及び最小値も記録することが望ましい。

――――― [JIS C 2116 pdf 30] ―――――

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JIS C 2116:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60371-2:2004(MOD)

JIS C 2116:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2116:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISC2250:2008
電気絶縁用マイカ製品通則