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C 2139-3-3 : 2018
5.6.1.2 シート材料
二つの穴は,試験片の長尺方向の中心線上に,図3のようにドリルであける[図1 a)及び図3参照]。
5.6.1.3 管状及び棒状の材料
二つの穴は,試験する領域の長尺方向の中心線上に,中心線に対して対称となるようにドリルであける
[図1 b)及び図3参照]。
単位 mm
図3−テーパピン電極間の絶縁抵抗RI測定用試験片
5.6.1.4 その他の形状の材料
二つの穴の,中心間が規定値の間隔を取れる箇所にドリルであける。
5.6.2 金属棒電極の装着
5.6.2.1 一般的事項
金属棒電極は,ねじ及びナットで固定した10 mm×10 mm×50 mmの2個のクランプで構成する(図2
参照)。金属棒電極は,試験片に内側のエッジ間の距離が25 mmとなるように固定する。
これらの電極のために,金属製の支持板の使用を推奨する。この支持板は,体積抵抗率が1012 Ωm以上
の絶縁材料によって電極に接続する。
金属製の支持板を使用しない場合には,体積抵抗率が1012 Ωm以上の絶縁材料の板に試験片を置いて測
定する。
注記 例えば,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような絶縁材料が有用である。
5.6.2.2 テープ,短冊状及び細い棒状の材料の場合
金属棒電極と接する試験片表面の部分とを十分に密着させる。試験片が硬い場合には,金属棒電極と試
験片表面との間にすずはくを挟む(5.2.2参照)。ただし,すずはくは,金属棒電極からはみ出さないよう
にする。
状態調節及び/又はその他の前処理を済ませた後,試験片を金属棒電極の間に装着する。金属棒電極の
4本のねじを,試験片が損傷しないように,注意深く,かつ,適切に接触するように対角順に締める。
5.6.2.3 その他の形状の材料の場合
受渡当事者間の協議によって実施する。
――――― [JIS C 2139-3-3 pdf 11] ―――――
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C 2139-3-3 : 2018
5.7 試験手順
特に取決めがない場合,JIS C 2142に従って,23 ℃及び相対湿度50 %の標準雰囲気Bの中で測定する。
絶縁抵抗の温度依存性を測定する場合は,JIS C 2143-4-1に規定するオーブンの中で測定する。
5.5.6の規定に従って,試験片の状態調節及び前処理を行う。これらの処理の後,直ちに電極を装着する。
試験片は,絶縁材料の下敷きの上に置く。
その後,状態調節又は前処理から2分以内に,電極間の絶縁抵抗RIを測定する。特に規定がない場合,
電圧印加してから1分後に測定する。
5.8 絶縁抵抗の値の求め方
5.8.1 テーパピン電極間の絶縁抵抗
RIT=RI
テーパピン電極間の絶縁抵抗RITの値は,Ωの単位で示す。
5.8.2 金属棒電極間の絶縁抵抗
RIB=RI
金属棒電極間の絶縁抵抗RIBの値は,Ωの単位で表す。
5.8.2A ライン電極間の絶縁抵抗
RIL=RI
ライン電極間の絶縁抵抗RILの値は,Ωの単位で示す。
6 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
− 供試材料の名称,種類,及び仕様。製造業者及び商品名を含む。
− 試験片の形状,寸法及び厚さ(試験片を管など大形の製品から採取した場合はその旨も記載)
− 試験電圧
− 試験装置の精度,必要と認めた場合,抵抗の測定値に応じた校正方法
− 試験した材料の硬化条件,及び前処理条件
− 試験片の状態調節及び試験時の雰囲気
− 試験の準備状況及び試験に用いた機器の説明
− 試験片の数
− 試験実施日
− 電極構成(テーパピン電極,金属棒電極又はライン電極)
− テーパピン電極,金属棒電極又はライン電極で測定した試験片ごとの個々の絶縁抵抗の測定値及びそ
れらの中央値
− 試験時の環境条件
− その他特記事項
7 再現精度及び繰返し精度
絶縁抵抗の測定は,多くの要因に依存する。経験的に,再現精度(reproducability)は測定値の50 %以上
である。
繰返し精度(repeatability)は20 %50 %である。
――――― [JIS C 2139-3-3 pdf 12] ―――――
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C 2139-3-3 : 2018
参考文献
[1] JIS C 2139-3-2 固体電気絶縁材料の誘電特性及び抵抗特性−第3-2部 : 直流電圧印加による抵抗特
性の測定−表面抵抗及び表面抵抗率
[2] JIS G 4305:2012 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
――――― [JIS C 2139-3-3 pdf 13] ―――――
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C 2139-3-3 : 2018
C2
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附属書JA
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(参考)
9-
3-3
JISと対応国際規格との対比表
: 2018
IEC 62631-3-3:2015,Dielectric and resistive properties of solid insulating materials−Part
JIS C 2139-3-3:2018 固体電気絶縁材料の誘電特性及び抵抗特性−第3-3部 : 直
流電圧印加による抵抗特性の測定−絶縁抵抗 3-3: Determination of resistive properties (DC methods)−Insulation resistance
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
3.1.2A ライン電極 − − 追加 “ライン電極”の用語を追加した。
絶縁抵抗の測定で我が国で広く用
また,注記として,JIS C 2139-3-2
いている電極構成を追加した。ま
た,対応国際規格では,この項目
に規定の“ライン電極”及び旧規格
及び内容を別規格(IEC
(JIS C 2140:2009)の6.3に規定の
電極と同じである旨を記載した。 82631-3-2)に移動したが,規格の
使用者に対する注意喚起として,
記載した。
IECに追加を提案する予定。
図2A追加 − − 追加 3.1.2Aの追加に伴い,ライン電極
ライン電極の図を追加した[旧規格
(JIS C 2140:2009)の図3を使 の構成例の図を追加した。
用。]。 IECに追加を提案する予定。
4 絶縁抵抗測定の意 4 JISとほぼ同じ。 追加 ライン電極間の絶縁抵抗RILを追加3.1.2Aの追加による。IECに追加
義 した。 を提案する予定。
削除 第3段落の最後の文を削除した。 自明の事項で,改めて記載するま
でもないと判断した。
IECに削除を提案する予定。
5.2.2 電極材料 − − 追加 3.1.2Aの追加に伴い,5.2.2の中に
電極材料を“テーパピン電極及び金
二つの細分箇条を設けた。
属棒電極(5.2.2.0A)”と“ライン電
IECに追加を提案する予定。
極の材料(5.2.2.0B)”とに分けて記
載した。
――――― [JIS C 2139-3-3 pdf 14] ―――――
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C 2139-3-3 : 2018
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
5.2.2.0A テーパピン電極及 5.2.2 JISとほぼ同じ。 削除 この規格には金属電極材料(ステ
対応国際規格の“ステンレス鋼の組
び金属棒電極 成表”(Table 1)を削除した。 ンレス鋼)の詳細な組成の情報は
不要と判断した。
IECに削除を提案する予定。
変更 対応国際規格のステンレス鋼につ 対応国際規格に記載の詳細な情報
いての規格及び呼称の詳細な情報 は不要と判断し,JIS G 4305の呼
称を記載した。
を,JIS G 4305の呼称に変更した。
IECに提案の予定なし。
5.2.2.0B ライン電極 − − 追加 3.1.2Aの追加による。
電極形成用の材料として,ライン電
極の材料の追加を記載した。 IECに追加を提案する予定。
5.3.3 電源 5.3.3 JISとほぼ同じ。 変更 電源に関する安定性に関する要求 IECに変更を提案する予定。
事項を,部分的に削除し適切に変更
した。技術的差異はない。
5.5.3A ライン電極間の絶 − − 追加 ライン電極間の絶縁抵抗測定用試 3.1.2Aの追加による。
縁抵抗測定用試験 IECに追加を提案する予定。
験片を追加した。3.1.2Aの追加に伴
片 う細分箇条の追加。
5.6.2.2 テープ,短冊状及び 5.6.2.2 JISとほぼ同じ。 削除 第2段落の最後の記載を削除。 意味不明のため。
細い棒状の材料 IECに削除を提案する予定。
5.8.2A ライン電極間の絶 − − 追加 ライン電極の絶縁抵抗の求め方を 3.1.2Aの追加による。
縁抵抗 追加した。 IECに追加を提案する予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : IEC 62631-3-3:2015,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
C2
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
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注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
9-
3
− MOD 国際規格を修正している。
-3 : 2018
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JIS C 2139-3-3:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62631-3-3:2015(MOD)
JIS C 2139-3-3:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.99 : 電気及び磁気学に関するその他の規格
JIS C 2139-3-3:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1352:1988
- テーパピン
- JISB4410:1998
- テーパピンリーマ
- JISC2142:2016
- 固体電気絶縁材料―試験前及び試験時における標準状態
- JISC2143-4-1:2014
- 電気絶縁材料―熱的耐久性―第4-1部:劣化処理オーブン―シングルチャンバオーブン