JIS C 2143-4-3:2014 電気絶縁材料―熱的耐久性―第4-3部:劣化処理オーブン―マルチチャンバオーブン

JIS C 2143-4-3:2014 規格概要

この規格 C2143-4-3は、電気加熱式で,かつ,換気式の複数のチャンバをもつ劣化処理オーブンの最低限度の要求事項について規定。周囲温度より20K高い温度から500℃までの全ての温度範囲,又は一部の温度範囲で使用するよう設計されたオーブンについて規定。マルチチャンバオーブンの受入試験,負荷状態及び無負荷状態での稼働中の監視試験,並びに使用条件について規定。

JISC2143-4-3 規格全文情報

規格番号
JIS C2143-4-3 
規格名称
電気絶縁材料―熱的耐久性―第4-3部 : 劣化処理オーブン―マルチチャンバオーブン
規格名称英語訳
Electrical insulating materials -- Thermal endurance properties -- Part 4-3:Ageing ovens -- Multi-chamber ovens
制定年月日
2014年3月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

IEC 60216-4-3:2000(MOD)
国際規格分類

ICS

17.220.99, 29.035.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2014-03-20 制定日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS C 2143-4-3:2014 PDF [11]
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pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 構造上の要求事項・・・・[3]
  •  4.1 一般的事項・・・・[3]
  •  4.2 試験片チャンバ・・・・[3]
  •  4.3 換気・・・・[3]
  •  4.4 試験片の取付け・・・・[3]
  •  4.5 温度制御・・・・[3]
  •  5 要求性能及び試験方法・・・・[4]
  •  5.1 温度変量・・・・[4]
  •  5.2 時定数・・・・[5]
  •  6 報告・・・・[5]
  •  7 使用条件及び使用者による稼働中の監視に関する指針・・・・[5]
  •  7.1 使用条件・・・・[5]
  •  7.2 稼働中の監視・・・・[6]
  •  7.3 報告・・・・[6]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[9]

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――――― [JIS C 2143-4-3 pdf 1] ―――――

C 2143-4-3 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電気学会(IEEJ)及び一般財団
法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 2143の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 2143-1 第1部 : 劣化処理手順及び試験結果の評価
JIS C 2143-2 第2部 : 熱的耐久性の測定−評価指標の選択
JIS C 2143-3 第3部 : 熱的耐久性の計算の手引き
JIS C 2143-4-1 第4-1部 : 劣化処理オーブン−シングルチャンバオーブン
JIS C 2143-4-2 第4-2部 : 劣化処理オーブン−300 ℃以下の精密オーブン
JIS C 2143-4-3 第4-3部 : 劣化処理オーブン−マルチチャンバオーブン
JIS C 2143-5 第5部 : 相対熱的耐久性指数(RTE)の求め方
JIS C 2143-6 第6部 : 固定時間枠法を用いる絶縁材料の熱的耐久性指数(温度指数及び相対熱的耐久
性指数)の求め方

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――――― [JIS C 2143-4-3 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 2143-4-3 : 2014

電気絶縁材料−熱的耐久性−第4-3部 : 劣化処理オーブン−マルチチャンバオーブン

Electrical insulating materials-Thermal endurance properties- Part 4-3: Ageing ovens-Multi-chamber ovens

序文

  この規格は,2000年に第1版として発行されたIEC 60216-4-3を基とし,構成を変更して作成した日本
工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,電気加熱式で,かつ,換気式の複数のチャンバをもつ劣化処理オーブンの最低限度の要求
事項について規定する。このオーブンは,電気絶縁材料及び電気絶縁システムの熱的耐久性評価に用いる
が,その他,シングルチャンバオーブンが使用できない適切な温度処理にも使用する。
この規格は,周囲温度より20 K高い温度から500 ℃までの全ての温度範囲,又は一部の温度範囲で使
用するよう設計されたオーブンについて規定する。
この規格は,マルチチャンバオーブンの受入試験,負荷状態及び無負荷状態での稼働中の監視試験,並
びに使用条件について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60216-4-3:2000,Electrical insulating materials−Thermal endurance properties−Part 4-3: Ageing
ovens−Multi-chamber ovens(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 2143(規格群) 電気絶縁材料−熱的耐久性
注記 対応国際規格 : IEC 60216 (all parts),Electrical insulating materials−Thermal endurance properties
(MOD)

――――― [JIS C 2143-4-3 pdf 3] ―――――

2
C 2143-4-3 : 2014

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
換気率,N(rate of ventilation)
室温で,暴露用チャンバ内の空気が1時間当たり入れ替わる回数。空気の速度は,各使用チャンバの断
面積に基づき,個々の給気量から計算する。
注記 この規格中では,誤解及び混同のおそれがない場合には,チャンバをセルと呼ぶことがある。
3.2
暴露容積(exposure volume)
温度変動に関する要求事項に適合したそれぞれのチャンバの中央部分。
3.3
暴露温度(exposure temperature)
規格に適合した試験片に対する温度の影響を評価するためのデータを得る目的で,試験片の劣化処理の
ために選択した温度。
3.4
温度変動,δT1(temperature fluctuation)
3時間にわたり暴露容積中の1点で測定した,温度変化の最大値。
3.5
温度差,δT2(temperature difference)
ある時点における暴露容積中の任意の2点間の温度変化の最大値。
3.6
温度変量,δTv(temperature variation)
3時間にわたり暴露容積中で測定した最高温度と最低温度との差。
3.7
全体平均温度(global average temperature)
あるチャンバの暴露容積全体に適切な間隔で配置した9個のセンサを用い,おおよそ3時間にわたる温
度の測定結果から計算で求めた平均温度。
注記 全体平均温度は,事実上の全体暴露温度の初期値と考えられる。
3.8
時定数(time constant)
標準試験片の温度が,セルの温度に近づくときに要する時間の尺度。
3.9
温度偏差,δTd(temperature deviation)
温度変量及び温度の測定誤差の組合せによって生じる,設定した暴露温度からの偏差。
3.9A
全体暴露温度(global exposure temperature)
試験時に試験片が占める場所に設置した温度センサが示す温度。全体平均温度に等しいと考えられる。

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C 2143-4-3 : 2014

4 構造上の要求事項

4.1 一般的事項

  オーブンは,適切な材料を用いて堅ろうに構成する。全ての電気的附属装置及びその他の補助的附属装
置は,維持目的で容易に入手できなければならない。
その構成は,オーブンを電源から遮断する装置を備え,自動温度調節器によって制御する媒体の温度が
許容温度範囲を逸脱したとき,又は換気空気の供給が途絶えたとき,音などによる警報を発生するもので
なければならない。

4.2 試験片チャンバ

  オーブンは,複数の円筒形のチャンバをもつ。それぞれのチャンバは,その上部に適切な円板状の蓋を
設ける。蓋(円板)は,チャンバを密閉できるように,その中心軸が円筒形のチャンバの中心軸と鉛直方
向にほぼ一致しなければならない。蓋とチャンバとの密閉部からの換気気体の漏れは,チャンバに流れ込
む換気気体流量の5 %以下でなければならない。
注記1 蓋の封印には,“O”リングをパッキングとして用いるとよい。
特に規定がない場合,それぞれのチャンバの寸法は,直径 35 mm以上,長さ200 mm以上とする。
チャンバ本体,蓋及びチャンバ内部に設置する部品の材料には,銅及び銅合金,並びにオーブンの使用
温度領域において有害な揮発生成物を生じるような材料(例えば,ふっ素系樹脂)を用いてはならない。
チャンバは,それぞれの試験の後で容易に清浄にできる構造でなければならない。
チャンバは,金属ブロック,液体浴,砂浴,飽和蒸気浴,空気強制循環式オーブン中など,自動温度調
節された熱交換媒体中に置く。その代表的な設計例を,図1及び図2に示す。
注記2 ここに記載の空気強制循環式オーブンは,一般にその他のシステムに比べて性能が劣る。

4.3 換気

  空気を連続的にろ過し,流量を測り,あらかじめ加熱した後,それぞれのチャンバの一端から給気し,
他の一端から排気して換気するように,オーブンを構成する。
購入契約に指定がある場合は,空気以外の換気気体を使用できるようにする。
換気率は,1時間当たり520回が可能なものとする。
流入した空気が,チャンバの円筒内壁面に当たり,セル全体に乱流を生じるようにし,それぞれのチャ
ンバ内における空気の再循環が最小となるように全体設計を行う。揮発生成物による相互汚染を避けるた
めに,一つのチャンバからの換気空気が,他のチャンバ内の試験片と触れてはならない。チャンバからの
排気は屋外に排出することが望ましいが,熱劣化処理試験中の試験片からの揮発生成物が健康被害及び環
境汚染を引き起こさないように注意しなければならない。
導入する換気空気は,試験結果への影響を最小にするために,適切な純度を保つように配慮する。例え
ば水蒸気など,換気媒体中の不純物によって試験結果に影響がある場合は,不純物を管理し報告する。

4.4 試験片の取付け

  それぞれのチャンバ内に,試験片を保持又はつり下げ及び配置できるように準備する。試験片は,互い
に接触することなく,かつ,チャンバの壁面に触れてはならない。試験片及び保持具は,その占有断面積
が,チャンバ内のいかなる横断面でも25 %以下,長手方向の断面では50 %以下,及びその占有容積はチ
ャンバの有効作業容積の10 %以下でなければならない。

4.5 温度制御

  暴露容積内の温度は,5.1.1に規定する最大許容値以下でなければならない。

――――― [JIS C 2143-4-3 pdf 5] ―――――

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