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C 2534 : 2017
表2−高磁束密度材のアモルファス帯の種類,鉄損,磁束密度及び占積率
種類 呼称厚さ 1.3 Tにおける 1.4 Tにおける H=80 A/mにおける 占積率 密度c)
mm 鉄損の最大値a) 鉄損の最大値a) 磁束密度の最小値 の kg/dm3
a),b)
W/kg W/kg 最小値
50 Hz 60 Hz d) 50 Hz 60 Hz d) T
25AMP08-90 0.025 0.08 0.11 0.11 0.14 1.50 0.90 7.35
25AMP08-88 0.88
25AMP08-86 0.86
25AMP08-84 0.84
25AMP10-90 0.10 0.13 0.13 0.17 0.90
25AMP10-88 0.88
25AMP10-86 0.86
25AMP10-84 0.84
25AMP12-90 0.12 0.15 0.16 0.20 0.90
25AMP12-88 0.88
25AMP12-86 0.86
25AMP12-84 0.84
25AMP16-90 0.16 0.20 0.21 0.26 0.90
25AMP16-88 0.88
25AMP16-86 0.86
25AMP16-84 0.84
注a) これらの値は,標準状態の試験片に対して適用する(7.1.1参照)。
b) 材料固有の磁束密度(磁気分極)Jと磁束密度Bとの関係は,次の式で表すことができる。
J=B−μ0H
ここに, J : 材料固有の磁束密度(磁気分極)
B : 磁束密度
μ0 : 磁気定数[4π×10−7(H/m)]
H : 磁界の強さ
磁界の強さが80 A/mの場合,BとJとの差は0.000 1 Tであり,この差異は無視してもよい。
c) 密度は,試験片の断面積の計算に用いる既定値を示す。発注時の受渡当事者間の協定によって,他の値と
してもよい。
d) 参考値。
6 一般的要求事項
6.1 製造方法
アモルファス帯の製造方法及び化学組成は,規定しない。
6.2 供給形態
アモルファス帯の供給形態は,巻取り状態のコイルの形態とする。コイルは,アモルファス帯の連続1
条を一つの巻枠に巻き取ったもの,又は複数のアモルファス帯を重ねた1条を一つの巻枠に巻き取ったも
の(以下,複層巻コイルという。)とする。
コイルの質量は,発注時の受渡当事者間の協定による。
巻枠の内径は,約406 mmを推奨する。コイルの外径は,600 mm1 120 mmとする。
コイルは,幅が一定で両側面が実質的に平面とみなせるよう,エッジをそろえて巻き取る。
コイル内の空隙又は隙間の寸法及び個数,並びに不規則な平たん(坦)度は,発注時の受渡当事者間の
協定による。
コイルは,コイル自体の質量によって潰れることがないように,十分堅く巻き取る。
――――― [JIS C 2534 pdf 6] ―――――
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複層巻コイルは,発注時の受渡当事者間の協定によって,各層ごとにつなぎ合わせてもよい。つなぎ合
わせた各片のアモルファス帯の端部形状は,必要があれば,発注時に受渡当事者間で協定する。
つなぎ合わせた各片のアモルファス帯のエッジは,発注後の作業に支障が生じるほどの不ぞろいがあっ
てはならない。
6.3 納品状態
アモルファス帯は,通常,表面に絶縁皮膜を施さないで納品する。アモルファス帯の表面には,鋳造時
に自然に形成される酸化層が発生している。
6.4 表面状態
アモルファス帯の表面は,平滑でグリースの付着及びさび(錆)のない清浄なものとする。また,アモ
ルファス帯の表面又はエッジに沿って連続する酸化変色があってはならない。
ただし,アモルファス帯の表面及びエッジに,しわ,くぼみ,亀裂,折れ,離片,さび,変色などが
所々に発生している場合でも,使用上支障がないときは許容する。
アモルファス帯は,板を貫通する,長さ7.0 mm以上の針状の穴があってはならない。また,鋳造方向
と平行な,どの25 mmの区間においても,鋳造方向に並んだ針状の穴の個数は,8個以下とする。このと
き,針状の穴が団子状に連なり,穴の直線状のエッジが複数の針状の穴を横切るように見える場合には,
針状の穴が並んでいるものとみなす。
アモルファス帯のエッジは,4.0 mmを超える寸法の細長い裂片,切込み又は羽毛状の欠陥があってはな
らない。
6.5 切断性
アモルファス帯は,いかなる部分でも,適切な工具を用いることによって,直線状に切断することが可
能なものとする。
7 特性及び許容値
7.1 磁気特性
7.1.1 標準状態
7.1.2及び7.1.3に規定する特性は,次の磁場中焼きなましによって得られる標準状態の試験片に適用す
る。
− 試験片は,鋳造方向に平行な1 600 A/m以上の強さの直流磁場の中で,製造業者の推奨する温度に基
づき磁場中焼きなましを施す。
− 磁場中焼きなましは,指定の温度で2時間保持し,磁場は,試験片の温度が200 ℃以下に下がるまで
印加する。
注記1 磁場中焼きなましによって,ひず(歪)みを除去し,鋳造方向に誘導磁気異方性を付与する
ことができる。
注記2 一般的な指針として,磁場中焼きなましの温度は,20 ℃/minの加熱速度で行った走査示差
熱計(DSC)の測定で示される結晶化開始温度よりも140 ℃170 ℃低くなる。
試験片は,磁場中焼きなましの間,平たんに保つ。磁場中焼きなましの雰囲気は,乾燥かつ不活性とす
る。
発注時の受渡当事者間の協定によって,磁場中焼きなましを上記の処理よりも高い温度かつ短い時間で
施す,迅速磁場中焼きなましとしてもよい。
注記3 迅速磁場中焼きなましの場合,試験片の磁気特性が標準状態の場合よりも劣ることがある。
――――― [JIS C 2534 pdf 7] ―――――
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7.1.2 磁束密度
周波数50 Hz又は60 Hzでの磁界の強さの最大値が80 A/mの場合の最大磁束密度の最小値は,8.4.1に
よって試験したとき,表1及び表2に規定する値とする。
7.1.3 鉄損
周波数50 Hzで最大磁束密度1.3 T及び1.4 Tにおける鉄損の最大値は,8.4.1によって試験したとき,表
1及び表2に規定する値とする。
注記 附属書Aに,最大磁束密度1.5 Tにおける鉄損の最大値を,参考値として示す。
7.2 寸法及び形状並びにそれらの許容差
7.2.1 厚さ
アモルファス帯の呼称厚さは,0.025 mmとする。ただし,発注時の受渡当事者間の協定によって,他の
値としてもよい。
厚さの許容差は,次のとおり区別する。
− 受渡単位の製品における呼称厚さに対する厚さの許容差
− 一定長さのアモルファス帯における,鋳造方向の厚さの偏差
− 一定長さのアモルファス帯における,幅方向の厚さの偏差
受渡単位のアモルファス帯の呼称厚さの許容差は,±0.002 mmとする。
長さ2 mのアモルファス帯における鋳造方向の厚さの偏差は,0.002 5 mm以下とする。
長さ2 mのアモルファス帯における幅方向の厚さの偏差は,0.002 5 mm以下とする。
7.2.2 幅
アモルファス帯の呼称幅は,142.2 mm,170.2 mm及び213.4 mmとする。発注時の受渡当事者間の協定
によって,他の値としてもよい。
幅の許容差は,表3による。発注時の受渡当事者間の協定によって,他の値としてもよい。
表3−鉄基アモルファス帯の呼称幅の許容差
呼称幅 幅の許容差
mm mm
142.2 ±1.0
170.2 ±1.1
213.4 ±1.4
7.2.3 長さ
長さは,規定しない。
7.2.4 横曲がり
横曲がりに関する要求は,発注時に受渡当事者間の協定による。
7.2.5 平たん度
平たん度に関する要求は,発注時に受渡当事者間の協定による。
7.2.6 巻ぐせ
巻ぐせに関する要求は,発注時に受渡当事者間の協定による。
7.2.7 切断かえり高さ
切断かえり高さは,規定しない。
――――― [JIS C 2534 pdf 8] ―――――
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7.3 その他の材料特性
7.3.1 密度
密度は,規定しない。ただし,磁気特性及び占積率測定のための断面積の計算に用いる密度は,表1及
び表2による。発注時の受渡当事者間の協定によって,他の密度としてもよい。
7.3.2 占積率
占積率の最小値は,附属書Bによって試験したとき,表1及び表2による。
7.3.3 引裂きぜい性
アモルファス帯の引裂きぜい性の特性は,8.4.4.2によって試験したとき,表4によるぜい性コードの“4”
以下とする。
表4−鉄基アモルファス帯のぜい性コードに対するぜい性スポットの個数
ぜい性コード 試験片1枚中のぜい性スポットの個数
1 0
2 13
3 46
4 79
5 10 以上
7.3.4 内部応力
内部応力は,規定しない。
7.3.5 表面絶縁抵抗
表面絶縁抵抗は,規定しない。
8 検査及び試験
8.1 一般事項
アモルファス帯の製品は,JIS G 0404に基づく特性検査を伴う発注,又は伴わない発注のいずれでもよ
い。
JIS G 0404に基づく特性検査を伴う発注の場合,発注時に,JIS G 0415に基づく検査文書の種類を指定
する。この場合,検査文書の交付は受渡単位ごととする。
JIS G 0404に基づく特性検査を伴わない発注を行う場合,製造業者は,供給するアモルファス帯の鉄損
値を記載した証明書を提供する。
受渡単位は,コイルとする。特別な協定によって,異なる受渡単位としてもよい。
特に取り決めない限り,切断性,形状及び寸法の公差,並びに切断性の検査に対しても,同じ規則を適
用する。
8.2 サンプルの採取
サンプルは,鋳造巻取り時のコイルの鋳造方向の先頭と末尾とから採取し,それぞれを試験に用いる。
発注時の受渡当事者間の協定によって,サンプルの採取を異なる頻度としてもよい。
連続した鋳造によって複数のコイルに巻き取る場合は,前のコイルのアモルファス帯の末尾から採取し
たサンプルを,次のコイルの先頭から採取するサンプルと同じとして取り扱ってもよい。
コイルの最外周の一巻は,アモルファス帯の品質を代表しない単なるこん(梱)包材とみなす。末尾の
――――― [JIS C 2534 pdf 9] ―――――
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サンプルは,このこん包用の一巻を除く外周部分から,採取する。
試験の実施順序が適正な場合,同一の試験片を様々な特性の試験に用いてもよい。
8.3 試験片の準備
8.3.1 磁気特性
磁束密度及び鉄損は,JIS C 2535に規定する単ヨーク形単板試験器で測定する。単板試験法の試験片は,
次の寸法とする。
− 長さは,280 mm300 mmとする。
− 幅は,アモルファス帯の鋳造幅と同じとする。
2枚の試験片を,コイルの先頭と末尾とから採取した各サンプルから,変形しないように注意して切断
して採取する。切断は,刃先の良好な工具を用いて行う。
試験片は,測定前に7.1.1に規定する標準状態に従って,磁場中焼きなましを行う。
エージング済みの試験片の鉄損を測定する場合は,(225±5)℃に加熱し24時間保持した後,室温に冷
却した試験片を用いる。発注時の受渡当事者間の協定によって,他のエージング条件としてもよい。
8.3.2 寸法及び形状,並びにこれらの許容差
厚さの測定には,幅20 mm以上,長さ20 mm以上,面積は5 000 mm2以上の長方形の試験片を用いる。
占積率を測定する試験片を用いてもよい。
幅の測定には,長さ250 mm以上の,鋳造幅のアモルファス帯1枚を試験片として用いる。
平たん度及び横曲がりの測定には,長さ2 mの,鋳造幅のアモルファス帯1枚を試験片として用いる。
巻ぐせの測定には,長さ(50005.2 )mmの,鋳造幅のアモルファス帯1枚を試験片として用いる。
8.3.3 その他の材料特性
8.3.3.1 占積率
占積率の測定には,同じ寸法の20枚以上の試験片を用いる。疑義が生じた場合は,試験片の枚数を100
枚とする。試験片の幅は鋳造幅とし,長さは75 mm125 mmで,各試験片の長さの許容差は±0.5 mmと
する。
試験片は,アモルファス帯の鋳造方向に対して連続的に,占積率を劣化させる過剰な切断かえりが生じ
ない方法を用いて採取する。試験片は,同じ方向に積み重ねる。
8.3.3.2 引裂きぜい性
引裂きぜい性の測定には,鋳造ロールの周長の2倍の長さのアモルファス帯1枚を,試験片として用い
る。
注記 鋳造ロールの正確な周長が不明の場合は,周長を1.2 mとしてもよい。
8.4 試験方法
8.4.1 一般事項
試験は,受渡単位ごとに,規定する各特性について行う。試験は,特に取り決めない限り,(23±5)℃
で行う。
複層巻コイルの場合は,特性は,構成するアモルファス帯の平均値を採用する。
8.4.2 磁気特性
試験は,JIS C 2535に規定する単板磁気特性測定法を用いて行う。
磁気特性値は,コイルの先頭と末尾とから2枚ずつ採取した,4枚の試験片の平均値とする。
8.4.3 寸法及び形状,並びにこれらの許容差
8.4.3.1 厚さ
――――― [JIS C 2534 pdf 10] ―――――
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JIS C 2534:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.120 : 非鉄金属 > 77.120.99 : その他の非鉄金属及び合金
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- 規格番号
- 規格名称
- JISC2535:2017
- 単ヨーク形単板試験器による鉄基アモルファス帯の交流磁気特性の測定方法
- JISC2550-2:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第2部:寸法・形状の測定方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書