この規格ページの目次
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C 2534 : 2017
試験片の厚さdは,式(1)による。
m
d= (1)
m bl
ここに, d : 試験片の平均厚さ,計算値(m)
m : 試験片の質量(kg)
b : 試験片の幅(m)
l : 試験片の長さ(m)
ρm : 試験片の密度(kg/dm3)
8.4.3.2 幅
幅の測定は,校正された適切な測定器を用いて,アモルファス帯の鋳造方向に直角な方向で行う。
8.4.3.3 横曲がり
横曲がりの測定は,JIS C 2550-2によって行う。
8.4.3.4 平たん度
平たん度の測定は,JIS C 2550-2によって行う。
8.4.3.5 巻ぐせ
鋳造方向の巻ぐせの測定は,JIS C 2550-2によって行う。
8.4.4 その他の材料特性
8.4.4.1 占積率
占積率の測定は,附属書Bによって行う。
8.4.4.2 引裂きぜい性
引裂きぜい性の測定は,試験片の両鋳造エッジから幅方向に12.7 mm及び25.4 mm,並びに幅方向中央
の5か所で,鋳造方向と平行な方向に引き裂くことで行い,約6 mm以上の寸法の,裂け目の経路及び/
若しくは方向の変化,又は破片分離が生じたぜい性スポットの個数を数える。
1枚の試験片のこれらのぜい性スポットの合計数を求め,表4によってぜい性コードを決める。
8.5 再試験
ある試験結果が規定に適合しない場合,同じコイルから新たに採取したサンプルを用いて2倍の枚数の
試験片を作製し,これらの試験片について規定する全ての試験を行う。この再試験の結果が,この規格の
要求事項を満たす場合は,この規格に適合しているとみなす。
再試験の結果がこの規格の要求事項に不適合となった場合,発注時の受渡当事者間の協定によって,受
渡単位としてのコイルを再加工後,再度試験を行ってもよい。
9 マーキング,ラベリング及びこん包
コイルは,輸送中の物理的な損傷を防ぐため,こん包する。こん包は,購入者が6か月間の屋内保管中,
アモルファス帯の劣化がないものとする。
コイルは,フォークリフトによる取扱いを可能とするため,パレットの上にコイルの軸がパレット面に
垂直となるように置く。また,こん包は,開こん(梱)するとき,くぎ(釘)抜きを用いず,固定帯を切
断するだけで可能とすることが望ましい。
製品のマーキング及びラベリングは,発注時の受渡当事者間の協定による。
10 クレーム
製品の内部又は外部の欠点は,これらが作業上又はアモルファス帯の適切な使用上において支障となる
――――― [JIS C 2534 pdf 11] ―――――
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ことが明確な場合に限り,クレームの対象とする。
購入者は,争点となっているアモルファス帯及びクレームの証拠を提出し,製造業者がクレームの正当
性を確認できるようにする。
11 購入者が発注時に提供する情報
購入者は,次の事項のうち,該当する事項の情報を引合い書又は発注書に記載する。
a) 購入量
b) この規格番号(JIS C 2534)
c) アモルファス帯の名称又は種類の記号(箇条5参照)
d) 複層巻コイルの場合には層の数(6.2参照)
e) コイルの寸法(コイルの外径に関する制限事項を含む。)(6.2参照)
f) コイルの質量に関する制限事項(6.2参照)
g) 横曲がり,平たん度及び巻ぐせに関する特別な要求事項(7.2.4,7.2.5及び7.2.6参照)
h) 検査文書を含む検査手続に関する特別な要求事項(8.1参照)
i) 製品のマーキング及びラベリングに関する特別な要求事項(箇条9参照)
12 試験成績表
製造業者は,製品を購入者へ納入するに当たって,次の情報を含む試験成績表を提出し,製品がこの規
格に適合することを保証する。
a) この規格番号(JIS C 2534)
b) アモルファス帯の名称又は種類の記号(箇条5参照)
c) アモルファス帯の厚さ及び幅(mm)
d) コイルの質量(kg)
e) 磁気特性を測定する前に行った,磁場中焼きなまし条件
f) 周波数50 Hzにおける,最大磁束密度1.3 T及び1.4 Tでの鉄損値(W/kg)
g) 周波数50 Hz又は60 Hzにおける,磁界の強さの最大値80 A/mでの磁束密度値(T)
h) 0.01で丸めた,占積率の値
i) ぜい性コード(7.3.3参照)
――――― [JIS C 2534 pdf 12] ―――――
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附属書A
(参考)
1.5 Tにおける鉄損の最大値
A.1 1.5 Tにおける鉄損の最大値
周波数50 Hz及び60 Hzでの最大磁束密度1.5 Tにおける鉄損の最大値(参考値)を,表A.1に示す。
表A.1−アモルファス帯の1.5 Tにおける鉄損の最大値
種類a) 呼称厚さ 1.5 Tにおける鉄損の最大値b)
mm W/kg
50 Hz 60 Hz
25AMS08-90 0.025 0.18 0.22
25AMS08-88
25AMS08-86
25AMS08-84
25AMS10-90 0.20 0.24
25AMS10-88
25AMS10-86
25AMS10-84
25AMS12-90 0.23 0.28
25AMS12-88
25AMS12-86
25AMS12-84
25AMS16-90 0.28 0.33
25AMS16-88
25AMS16-86
25AMS16-84
25AMP08-90 0.14 0.17
25AMP08-88
25AMP08-86
25AMP08-84
25AMP10-90 0.16 0.20
25AMP10-88
25AMP10-86
25AMP10-84
25AMP12-90 0.19 0.24
25AMP12-88
25AMP12-86
25AMP12-84
25AMP16-90 0.24 0.30
25AMP16-88
25AMP16-86
25AMP16-84
注a) 種類は,表1及び表2による。
b) これらの値は,標準状態の試験片に対して適用する(7.1.1参照)。
――――― [JIS C 2534 pdf 13] ―――――
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C 2534 : 2017
附属書B
(規定)
アモルファス帯の占積率測定方法
B.1 一般事項
この附属書は,アモルファス帯の占積率の測定方法について規定する。この方法は,厚さ0.020 mm0.030
mmのアモルファス帯に適用する。
占積率は,アモルファス帯表面に存在する酸化物,表面粗さなどの影響因子による,材料の実効体積の
不足量を示す。
この測定方法は,アモルファス帯を巻いた鉄心の体積の中の金属の割合を予測するために用いる。
この測定方法は,正しく整列された試験片,及び測定中の均一な圧縮を前提とする。この双方の条件は,
試験片の表面に長く伸びた一つ又はそれ以上の隆起部が存在する場合,満たされなくなる。
この測定方法は,占積率を損ねる反り,波打ちなどの欠陥が試験片にないことを前提とする。
測定は,(23±5)℃で行う。
B.2 試料
試料は,8.3.3.1に従って準備する。
アモルファス帯は,高速回転する鋳造ロールの上に溶融合金を注いで製造される。このため,厚さが周
期的に変化する場合,鋳造ロールの周上の位置に関係する。このような厚さの変化を適切に平均化するた
めに,試験片の合計長さは,鋳造ロールの周長の整数倍とすることが望ましい。
注記 鋳造ロールの正確な周長が不明の場合は,周長を1.2 mとしてもよい。長さが120 mmの試験
片20枚は,鋳造ロール2周長分のアモルファス帯に当たる。
B.3 測定手順
試験片の質量,0.1 %以上の精度で測定し,試験片の平均長さ及び幅は,±0.3 %以内,望ましくは±0.1 %
以内の精度で測定する。
試験片を積層し,圧縮機の平らなラム面の間に置く。ラム面の面積は,試験片の積層体を完全に覆うこ
とができる面積とする。占積率は,発注時の受渡当事者間での合意によって,固定アンビル,及び面積が
160 mm2215 mm2であって,直径が14.2 mm16.5 mmの移動ラム面をもつ線形測定装置を用いて測定し
てもよい。
積層した試験片に,48 kPa55 kPaの圧力を均一に加え,ラム間距離hを積層体の4辺の近くの対称的
な位置で±0.3 %以内の精度で測定する。これができない場合は,積層体の短い2辺の中央又は対角線の位
置で測定する。
上記の線形測定装置を用いる場合,測定面が重なるように移動面の表面積よりも僅かに小さい間隔で,
積層体の全幅にわたり幅方向に積層体厚さを測定し,最大値を積層体高さhとする。
注記 ラム間距離hの測定において規定の精度が得られない場合には,積層高さを高くしてもよい。
占積率fは,式(B.1)による。
m
f= (B.1)
m hbl
――――― [JIS C 2534 pdf 14] ―――――
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C 2534 : 2017
ここに, f : 占積率
m : 試験片の合計質量(kg)
ρm : 試験片の密度(kg/dm3)
h : ラム間距離(m)
b : 試験片の平均幅(m)
l : 試験片の平均長さ(m)
B.4 測定再現性
この附属書に規定する占積率測定法の再現性の相対標準偏差は,2 %以内とする。
JIS C 2534:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.120 : 非鉄金属 > 77.120.99 : その他の非鉄金属及び合金
JIS C 2534:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2535:2017
- 単ヨーク形単板試験器による鉄基アモルファス帯の交流磁気特性の測定方法
- JISC2550-2:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第2部:寸法・形状の測定方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書