JIS C 3342:2012 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV) | ページ 3

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線を同心円状により合わせた後,焼きなまして,軟銅にしたものとする。ただし,2.8 mmを使用す
る場合は,径の許容差,伸び及び導電率は,2.6 mmの値とする。
なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
3) 円形圧縮より線 円形圧縮より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線若しくはこれに準じたものをよ
り合わせて円形に圧縮成形したもの又は硬銅線をより合わせ,円形に圧縮成形した後,焼きなまし
て,軟銅にしたものとする。
なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
4) 分割圧縮より線 分割圧縮より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線又はこれに準じたものをより合
わせて圧縮成形して各分割部分導体とし,Sよりにより合わせて円形としたものとする。
なお,各分割部分導体相互間には,適切な絶縁を施す。また,より合わせた後,バインダテープ
を巻いてもよい。
b) 絶縁体 絶縁体は,a)の導体上にビニルを表3表8の厚さに導体と同心円状に被覆する。
絶縁体の平均厚さは,6.2(構造)により試験を行ったとき,表3表8の値の90 %以上とし,最小
厚さは,表3表8の値の80 %以上とする。
単心ケーブルは,この絶縁加工を終わったものを完成品とする。この場合,ケーブルの表面には,
6.1(外観)により試験を行ったとき,有害な傷及び気泡があってはならない。
なお,絶縁体は,2層構造で作ってもよい。
c) 線心の識別 線心の識別は,絶縁体若しくは絶縁体表面の色又はその他適切な方法によって行う。色
による識別の場合は,通常,次による。
単心···黒
2心···黒,白
3心···黒,白,赤
4心···黒,白,赤,緑
d) 線心のより合わせ 線心のより合わせは,線心の所要条数を同心より又はSZよりで,円形により合
わせる。ピッチは層心径の30倍以下とする。ただし,SZよりを施した部分にあってはこの限りでな
い。この場合,必要に応じ適切な介在物とともにより合わせる又は適切な混合物を被覆してもよい。
ただし,介在物などは,線心から分離しやすいものとする。
線心のより合わせ上には,必要に応じて適切な押さえテープを施してもよい。
e) シース シースは,単心ケーブル(二層構造)ではb)の絶縁体上に,多心丸形ケーブルではd)の線心
のより合わせ上に,ビニルを表3表6の厚さに被覆する。平形ケーブルではc)の線心の所要条数を
並列にした上,ビニルを表7及び表8の厚さに被覆する。シースの色は,通常丸形の場合は黒,平形
の場合は灰色とする。シースの平均厚さは,6.2(構造)により試験を行ったとき,表3表8の値の
90 %以上とし,最小厚さは,丸形で表3表6の値の85 %以上,平形で表7及び表8の値の80 %以上
とする。
なお,ケーブルの表面には,6.1(外観)により試験を行ったとき,有害な傷があってはならない。

6 試験方法

6.1 外観

  外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。

――――― [JIS C 3342 pdf 11] ―――――

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6.2 構造

  構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。

6.3 導体抵抗

  導体抵抗は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。

6.4 耐電圧

  耐電圧は,次のa)   c)のいずれかによる。ただし,単心ケーブルについてはa)又はc),多心ケーブルに
ついてはa)又はb)とする。
a) 水中 水中は,JIS C 3005の4.6 a)(水中)による。
b) 空中 空中は,JIS C 3005の4.6 b)(空中)による。
c) スパーク スパークは,JIS C 3005の4.6 c)(スパーク)による。

6.5 絶縁抵抗

  絶縁抵抗は,JIS C 3005の4.7.1(常温絶縁抵抗)による。

6.6 絶縁体及びシースの引張り

  絶縁体及びシースの引張りは,JIS C 3005の4.16(絶縁体及びシースの引張り)による。

6.7 加熱

  加熱は,JIS C 3005の4.17(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,JIS C 3005の4.17.2(試験方法)
の表5のBによる。

6.8 耐油

  耐油は,JIS C 3005の4.18(耐油)による。浸油温度及び浸油時間は,JIS C 3005の表6(加熱温度及
び加熱時間)のAによる。

6.9 巻付加熱

  巻付加熱は,導体公称断面積100 mm2以下のものについて行い,JIS C 3005の4.19.1(A法)による。
加熱温度は,120 ℃±3 ℃とし,巻付回数及び円筒の径は,表10による。
表10−巻付回数及び円筒の径
単線 より線 仕上外径a) 巻付回数 円筒の径
mm mm2 mm 回
絶縁体 3.2以下 8以下 − 6 絶縁体外径の1倍
− 14,22 絶縁体外径の2倍
38 1
60,100 約1/2
シース − 15未満 6 仕上外径の5倍
15以上20未満 約1/2 仕上外径の8倍
20以上 仕上外径の10倍
注a) 平形ケーブルは,その短径をもって仕上外径とみなす。

6.10 低温巻付け

  低温巻付けは,導体公称断面積100 mm2以下の絶縁体だけについて行い,JIS C 3005の4.20.1(A法)
による。冷却温度は,−10 ℃±1 ℃とし,巻付回数及び円筒の径は,表11による。

――――― [JIS C 3342 pdf 12] ―――――

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表11−巻付回数及び円筒の径
単線 より線 巻付回数 円筒の径
mm mm2 回
3.2以下 8以下 6 絶縁体外径の3倍
− 14,22 3 絶縁体外径の4倍
38,60 約1/2 絶縁体外径の5倍
100 絶縁体外径の6倍

6.11 加熱収縮

  加熱収縮は,導体公称断面積100 mm2以下の単心ケーブルについて行い,JIS C 3005の4.21(加熱収縮)
による。

6.12 耐寒

  耐寒は,シースと同一コンパウンドについて行い,JIS C 3005の4.22(耐寒)による。冷却温度は,−
15 ℃±0.5 ℃とする。

6.13 加熱変形

  加熱変形は,JIS C 3005の4.23(加熱変形)による。加熱温度は,120 ℃±3 ℃とし,荷重は表12によ
る。ただし,板状試験片を用いる場合の荷重は,10 Nとする。
表12−荷重
単線 より線 仕上外径a) 荷重
mm mm2 mm N
絶縁体 1.0 − − 3
1.2 4
1.63.2 28 5
− 1438 7
60 10
100以上 15
シース − 8未満 5
8以上 12未満 7
12以上 10
注a) 平形ケーブルの仕上外径は,短径と長径との和を2で除
した値とする。

6.14 難燃

  難燃は,JIS C 3005の4.26(難燃)による。試験方法は,JIS C 3005の4.26.2 b)(傾斜試験)による。

7 検査

  検査は,次の項目について箇条6によって行い,箇条4及び箇条5の規定に適合しなければならない。
ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部又は全部を省略してもよい。
a) 外観
b) 構造
c) 導体抵抗
d) 耐電圧
e) 絶縁抵抗(耐電圧試験をスパークで行った場合は,常温絶縁抵抗は省略する。)

――――― [JIS C 3342 pdf 13] ―――――

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C 3342 : 2012
f) 絶縁体及びシースの引張り
g) 加熱
h) 耐油
i) 巻付加熱
j) 低温巻付け
k) 加熱収縮
l) 耐寒
m) 加熱変形
n) 難燃

8 製品の呼び方

  製品の呼び方は,種類及び線心数×導体径若しくは公称断面積,又は種類の記号及び線心数×導体径若
しくは公称断面積による。
例1 600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形3×22 mm2又はVVR3×22 mm2
例2 600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形2×2.6 mm又はVVF2×2.6 mm
例3 600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形1×60 mm2又はVV1×60 mm2

9 表示及び包装

9.1 ケーブルの表示

  ケーブルの表示は,次の事項について適切なところに容易に消えない方法で連続表示する。
a) V又は表1による記号
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年又はその略号

9.2 包装の表示

  包装の表示は,次の事項について適切な方法で表示する。
a) 種類又は記号
b) 線心数及び導体径又は公称断面積(19本よりの38 mm2のものは,導体構成を記す。)
c) 長さ
d) 質量(ドラム巻きの場合は,総質量も併記する。)
e) ドラムの回転方向
f) 製造業者名又はその略号
g) 製造年又はその略号

9.3 包装

  包装は,1条ずつドラム巻き又はたば巻きとし,運搬中損傷しないように適切な方法で行う。

JIS C 3342:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 3342:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC3005:2014
ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JISC3102:1984
電気用軟銅線