この規格ページの目次
- 1.2 特殊用途
- 2 引用規格
- 3 用語及び定義
- 3.1 一般事項
- 3.2 UPSの電気定格
- 3.3 負荷種別
- 3.4 電源接続
- 3.5 回路及び回路特性
- 3.6 絶縁
- 3.7 機器の移動性
- 3.8 機器のクラス-感電保護
- 3.9 地絡
- 3.10 エンクロージャ
- 3.11 接近の可能性(アクセス可能性)
- 3.12 部品(コンポーネント)
- 3.13 配電
- 3.14 燃焼性
- 3.15 その他
- 3.16 絶縁特性
- 3.17 通信系統
- 4 試験に関する一般条件
- 4.1 概要
- 4.2 形式試験
- 4.3 試験時の条件
- JIS C 4411-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 4411-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 4411-1:2015の関連規格と引用規格一覧
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C 4411-1 : 2015
UPS及びAmendment 1:2013(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
1.2 特殊用途
1.1に規定する適用範囲の中で適用対象として記載していない特殊用途のUPSも,この規格を指針とし
て準用してもよい。次に示す特殊用途のUPSには,この規格の規定事項以外の要求事項が必要になること
がある。
・ 極端に高温若しくは低温の場所,ほこりが多い場所,高湿度の場所,振動がある場所,又は可燃性,
腐食性若しくは爆発性のガスにさらされる場所で運転することを意図したUPS。
・ 水の浸入及び外来固形物の侵入の可能性がある場所で用いるUPS。
注記1 この場合の指針及び試験は,附属書Hを参照。
・ 車両,船舶若しくは飛行機の中,熱帯の国,又は1 000 mを超える標高で用いるUPS。
注記2 標高が1 000 mを超える場所で用いるUPSの性能に関する指針は,JIS C 4411-3の4.2.1.2
参照。
・ JIS C 4411-3の5.3.4 b) 3)に適合する方形波出力で,かつ,長時間(30分間を超えて)運転するUPS。
注記3 JIS C 4411-3の5.3.4 b) 3)への適合に加え,電圧ひずみ試験を行って負荷との両立性を確認
することが望ましい。
・ JIS C 60664-1の過電圧カテゴリIIの過渡過電圧を超える過電圧が加わり,UPSを接続する常用電源に
追加の過電圧保護が必要に可能性があるUPS。
注記4 JIS C 6950-1のG.2.1は,UPSに対する常用電源での過渡電圧に対する追加の保護に関する
指針を示す。そのような追加の保護が装置の絶縁要求事項に不可欠な部分である場合,追
加の保護の負荷への電源からの沿面距離及び空間距離は,カテゴリIII又はIVとして要求
される場合がある。全ての更なる追加の保護の負荷側の絶縁要求事項,沿面距離及び空間距
離は,カテゴリI又はIIとして要求される場合がある。
・ 電気医療機器に用いるUPS。
・ 法令・条例などによって非常用電源として分類されるUPS。
注記5 この規格で規定していない追加の要求事項は,法規・条例などに従って適用する場合があ
る。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
注記 対応国際規格 : IEC 60529,Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)(IDT)
JIS C 4411-2 無停電電源装置(UPS)−第2部 : 電磁両立性(EMC)要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 62040-2:2005,Uninterruptible power systems (UPS)−Part 2: Electromagnetic
compatibility (EMC) equirements(MOD)
JIS C 4411-3 無停電電源装置(UPS)−第3部 : 性能及び試験要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 62040-3:2011,Uninterruptible power systems (UPS)−Part 3: Method of
――――― [JIS C 4411-1 pdf 6] ―――――
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C 4411-1 : 2015
specifying the performance and test requirements(MOD)
JIS C 6950-1:2012 情報技術機器−安全性−第1部 : 一般要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60950-1:2005,Information technology equipment−Safety−Part 1: General
requirements(MOD)
JIS C 8715-2 産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム−第2部 : 安全性要求事項
IEC 60417,Graphical symbols for use on equipment
IEC 61439-1:2011,Low-voltage switchgear and controlgear assemblies−Part 1: General rules
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 6950-1によるほか,次による。
3.1 一般事項
注記1 “電圧”及び“電流”の用語は,特に規定している場合を除いて実効値を意味する。
注記2 非正弦波信号を測定する場合は,真の実効値を表示する測定器を用いることが望ましい。
3.1.1
無停電電源装置,UPS(uninterruptible power system)
半導体電力変換装置,スイッチ及びエネルギー蓄積装置(例えば,蓄電池)を組み合わせ,交流入力電
源異常のときに負荷電力の連続性を確保できるようにした電源装置。
注記 負荷電力の連続性とは,電圧及び周波数が,負荷が要求する定常的及び過渡的許容範囲以内に
あり,かつ,ひずみ率及び電力瞬断時間も負荷の要求する許容範囲以内である電力を供給して
いる状態をいう。入力電源異常は,電圧・周波数が定格定常状態の及び過渡変動の限度値の範
囲外,又はひずみ若しくは停電がUPSで指定する限界値の範囲外のときをいう。
3.1.2
バイパス(bypass)
UPSユニットに対して側路を成す電力経路。
3.1.3
常用電源(primary power)
通常は電力会社から供給し,場合によっては需要家の発電によって供給する外部電源。
3.1.4
有効電力,P(active power)
瞬時電力pの1周期Tにおける平均値。次の式で表す。
T
1
P p dt
T0
注記1 正弦波の状態において,有効電力は,次の式の電力の複素数表示の実部である。
S P jQ
ここに, j : 虚数単位
S : 皮相電力
P : 有効電力
Q : 無効電力
注記2 有効電力のSI単位は,ワット(W)である。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 7] ―――――
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C 4411-1 : 2015
注記3 直流分,基本波及び高調波の電圧及び電流によって,有効電力の大きさが決まる。有効電力
を測定するために用いる適切な計測器は,非対称及び高調波成分を適切に測定するために十
分な帯域を備えている。
(IEC 60050-131:2002,131-11-42)
3.1.5
皮相電力,S(apparent power)
電圧実効値Uと電流実効値Iとの積。次の式で表す。
S UI
(IEC 60050-131:2002,131-11-41修正)
3.1.6
バックフィード(backfeed)
蓄積エネルギー運転状態で,かつ,常用電源が供給されていない状態で,UPS内部の電圧又はエネルギ
ーの一部が直接又は漏れ電流経路を介して入力端子に発生する状態。
3.1.7
バックフィード保護(backfeed protection)
バックフィードによる感電の危険を低減するための保護。
3.1.8
蓄積エネルギー運転状態(stored energy mode of UPS operation)
次の条件のときの,UPSの定常運転状態。
・ 交流入力電源が入力されていない,又は指定する許容範囲から外れている。
・ 全ての電力をエネルギー蓄積装置から供給している。
・ 負荷がUPSの定格で指定する範囲内である。
3.1.8A
直流リンク(d.c. link)
整流器,又は充電器及び整流器から成る装置と,インバータ機能ユニットとの間の直流電力での接続。
注記1 エネルギー蓄積装置の電圧は,直流リンクの電圧と異なる場合がある。
注記2 直流リンクには,半導体電力変換装置を含む場合がある。
3.2 UPSの電気定格
3.2.1
定格電圧(rated voltage)
製造業者が指定した入力電圧又は出力電圧。
3.2.2
定格電圧範囲(rated voltage range)
定格電圧の上限値及び下限値によって指定した,入力電圧又は出力電圧の範囲。
3.2.3
定格電流(rated current)
製造業者が指定した装置の入力電流又は出力電流。
注記 4.7.2参照。
3.2.4
定格ピーク耐電流,Ipk(rated peak withstand current)
――――― [JIS C 4411-1 pdf 8] ―――――
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C 4411-1 : 2015
規定の条件下で耐え得る,UPS製造業者が指定する短絡電流のピーク値。
注記 Ipkは,表3に規定する推定試験電流の初期の非対称ピーク値を示す。
3.2.5
定格短時間耐電流,Icw(rated short-time withstand current)
規定の条件下で損傷なく,規定する電流値を規定する時間流すことができる,UPS製造業者が指定する
短時間電流の実効値。
3.2.6
定格条件付短絡電流,Icc(rated conditional short-circuit current)
規定の条件下で短絡保護装置の全動作時間の間に耐えることができる,UPS製造業者が指定する推定短
絡電流の実効値。
注記 短絡保護装置は,UPSと一体の場合も,分離したユニットであることもある。短絡保護装置と
は,負荷短絡発生時にUPSを保護するための装置である。
3.2.7
低インピーダンス電路(low impedance path)
ケーブル,開閉装置,保護装置,フィルタなど,無視できるようなインピーダンスである電路。
注記 低インピーダンス電路に含まれるこれらの装置は,短絡状態で電流制限特性をもつことがある。
例えば,ヒューズ,過電流遮断器,変圧器,リアクトルなど。
3.2.8
推定短絡電流,Icp(prospective short-circuit current)
UPSの入力端子に接続する電源側導体が,無視できるような小さいインピーダンスをもつ導体によって
短絡される場合に流れる電流の実効値。
3.3 負荷種別
(本文で用いていないため,対応国際規格の規定を,不採用とした。)
3.4 電源接続
次の定義とともに,JIS C 6950-1の1.2.5の定義を適用する。
3.4.1
電源コード(power cord)
接続に用いる可とう性があるコード又はケーブル。
3.5 回路及び回路特性
JIS C 6950-1の1.2.8の定義(例えば,危険電圧は1.2.8.6)を適用する。
3.6 絶縁
JIS C 6950-1の1.2.9の定義を適用する。
3.7 機器の移動性
JIS C 6950-1の1.2.3の定義を適用する。
3.8 機器のクラス-感電保護
JIS C 6950-1の1.2.4の定義を適用する。
3.9 地絡
導電部と大地との間での偶発的な導電経路の発生。
(IEC 60050-195:2001,195-04-14)
――――― [JIS C 4411-1 pdf 9] ―――――
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C 4411-1 : 2015
3.10 エンクロージャ
JIS C 6950-1の1.2.6の定義を適用する。
3.11 接近の可能性(アクセス可能性)
JIS C 6950-1の1.2.7の定義を適用する。
3.12 部品(コンポーネント)
JIS C 6950-1の1.2.11の定義を適用する。
3.13 配電
JIS C 6950-1の1.2.8.1及び1.2.8.2の定義を適用する。
3.14 燃焼性
JIS C 6950-1の1.2.12の定義を適用する。
3.15 その他
JIS C 6950-1の1.2.13の定義(例えば,形式試験は1.2.13.1)を適用する。
3.16 絶縁特性
JIS C 6950-1の1.2.10の定義を適用する。
3.17 通信系統
JIS C 6950-1の1.2.8.11,1.2.8.12,1.2.8.13及び1.2.8.14の定義を適用する。
4 試験に関する一般条件
4.1 概要
次の規定とともにJIS C 6950-1の1.4.1,1.4.3,1.4.6,1.4.7,1.4.8,1.4.10,1.4.11,1.4.12,1.4.13及び
1.4.14の規定を適用する。
漏れ電流及び温度試験は,入力電圧許容範囲で行う(JIS C 6950-1の1.4.5参照)。その他の試験は,特
に指定がない限り,公称入力電圧で行う。
4.2 形式試験
次の規定とともにJIS C 6950-1の1.4.2の規定を適用する。
この規格で材質,部品又はサブアセンブリの適合性が検査又は固有の試験によって確認されている場合
は,指定する形式試験を実施する代わりに,関連データ又は事前の試験結果を確認することによって,適
合性を確認してもよい。
この条件は,商用の試験シミュレーション装置がない場合,又は製造業者の設備の範囲を超える専用試
験設備を必要とする電気試験にも適用する。
注記 物理的に大きいユニット及び/又は電力定格が大きいユニットの場合,形式試験の一部を実施
するための適切な試験設備が存在しないことがある。
4.3 試験時の条件
試験は,定格電圧,かつ,次の要素において製造業者が仕様で指定する範囲内の最も厳しい組合せで行
う。ただし,この規格に具体的な試験条件の規定がある場合,その条件で試験を行う。
なお,f)については,アクセス制限場所に設置するUPSには,適用しない。
a) 停電
b) 電源周波数
c) 蓄電池の充電条件
d) PSの据付場所及び可動部の位置
――――― [JIS C 4411-1 pdf 10] ―――――
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JIS C 4411-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62040-1:2008(MOD)
- IEC 62040-1:2008/AMENDMENT 1:2013(MOD)
JIS C 4411-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.200 : 整流器.変換器.安定電源装置
JIS C 4411-1:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC4411-2:2019
- 無停電電源装置(UPS)―第2部:電磁両立性(EMC)要求事項
- JISC4411-3:2014
- 無停電電源装置(UPS)―第3部:性能及び試験要求事項
- JISC8715-2:2019
- 産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム―第2部:安全性要求事項