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C 4411-1 : 2015
注記1 均等充電(ブースト充電)を行えるように,また,制御弁式蓄電池の場合にはより広い周囲
温度範囲で使用できるように,係数Iは,25 ℃における代表的な数値2.4ボルト毎セルの指
数に対応する。
この換気量は,なるべく自然換気で確保し,できない場合は強制換気を行う。
吸気口及び排気口の隙間は,気流の自然換気を許容しなければならない。隙間を通る気流の平均速度は,
約0.1 m/s(360 m/h)以上とする。
自然換気とするために蓄電池区画の吸気口及び排気口は,次の面積以上とする。
A≧Q/360
ここに, A : 吸気口及び排気口の面積(m2)
注記2 自然換気は,水素発生に消費する電力がある値以下のときだけ適用できる。それを超える場
合,換気口の寸法が非現実的になってしまう。自然換気にできる範囲は,蓄電池の容量及び
セル数,並びに蓄電池の種類(ベント式,制御弁式)及び充電電圧によって決まる。
300 ℃を超える高温の部品又は火花が発生する部品と,蓄電池の通気口又は放圧弁との間で適切な距離
が確保されている場合,上記算出方法によって爆発に対して十分な安全性を確保できる。蓄電池室では,
500 mmの距離をとった場合,十分に安全と考えられる。蓄電池盤,蓄電池箱及びUPSに内蔵する蓄電池
では,換気の程度に応じてその距離を短くしてもよい。
M.3 閉鎖状態
蓄電池を収納する蓄電池盤又は蓄電池室の換気方法は,ファン停止及びフィルタ目詰まりといった異常
状態であっても,要求事項に適合しなければならない。8.3.1で規定する試験条件で,蓄電池盤又は蓄電池
室の換気方法は,M.1の要求事項に適合しなければならない。試験中及び試験終了後の最大の水素ガス濃
度は,安全係数2を考慮して,体積比で2 %を超えてはならない。
M.4 過充電試験
蓄電池を収納する蓄電池盤又は蓄電池室がM.2に適合しているかどうかを決定するために測定が必要な
場合,充電器は,UPSの定格電圧の106 %に調整した交流入力電圧に接続し,蓄電池が満充電の状態で7
時間の過充電を行う。使用者が調整可能な充電器の制御設定値は,最も厳しい充電率になるように調整す
る。
例外1 : この要求事項は,UPSと組み合わせて試験していない充電器を用いたUPSには,適用しない。
例外2 : この要求事項は,交流入力電圧が定格値の106 %に上昇しても蓄電池充電電流が増加しない
ような調整機能を備えているUPSには,適用しない。
試験中及び試験後,最大水素ガス濃度は,体積比で2 %を超えてはならない。測定は,試験中2時間,4
時間,6時間及び7時間の時点で蓄電池盤又は蓄電池室の中の空気を採取して行う。蓄電池室の中の空気
の採取は,水素ガスの濃度が最も高くなると思われる場所で,濃度測定装置付きの吸引器,又は同等の方
法を用いて行う。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 41] ―――――
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附属書N
(規定)
接続に用いる銅導体の最小及び最大断面積
端子当たり1本の銅導体を接続する場合,表N.1を適用する。
表N.1−導体の断面積(IEC 60439-1からの抜粋)
単位 mm2
定格電流 断面積
単線又はより線の硬導体 可とう導体
(A) 最小 最大 最小 最大
6 0.75 1.5 0.5 1.5
8 1 2.5 0.75 2.5
10 1 2.5 0.75 2.5
12 1 2.5 0.75 2.5
16 1.5 4 1 4
20 1.5 6 1 4
25 2.5 6 1.5 4
32 2.5 10 1.5 6
40 4 16 2.5 10
63 6 25 6 16
80 10 35 10 25
100 16 50 16 35
125 25 70 25 50
160 35 95 35 70
200 50 120 50 95
250 70 150 70 120
315 95 240 95 185
注記 この表で記載する以外の導体を用いる必要がある場合,端子はそれに応じ
た寸法にすることが望ましい。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 42] ―――――
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附属書O
(参考)
輸送時の蓄電池の切離しに関する指針
O.1 適用製品
この附属書は,鉛蓄電池を内蔵するUPS,又は鉛蓄電池を搭載した蓄電池盤に適用する。現在,O.2
O.5は,使用上の指針としてだけ用いる。将来的には,附属書(規定)とする場合がある。
注記 リチウム二次電池については,危険物輸送に関する勧告などに従う必要がある。
O.2 蓄電池の切離し
製造業者は,輸送時に蓄電池を切り離すための手段を備えておくことが望ましい。その断路位置は,可
能な限り蓄電池の近くに配置し,プリント配線板を含めた回路又は電気部品が,蓄電池回路から切り離せ
る位置とする。
O.3 こん包に貼り付けるラベル,又はこん包への表示
こん包内の蓄電池が切り離されているかどうかの注意を与えるために,注意ラベルをこん包に貼り付け
ることが望ましい。
製造業者は,輸送前に蓄電池を切り離した製品に対しては,図O.1又は類似のラベルを用いることが望
ましい。
! 破損時の注意事項
蓄電池 放り投げ禁止
こん包が押しつぶされ,穴があけられ,又は
裂かれて中身が見えている場合,取り分けて隔
− + 離した場所に置き,専門技術者に点検してもら
Pb ってください。こん包が輸送できる状態でない
場合,内容物をすぐにまとめて隔離し,発送者
蓄電池は,切り離されています。 又は受取者に連絡してください。
図O.1−蓄電池を切り離して輸送する製品の注意ラベル
――――― [JIS C 4411-1 pdf 43] ―――――
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製造業者は,蓄電池を切り離さないで輸送する製品に対しては,図O.2又は類似のラベルを用いる。
! 破損時の注意事項
蓄電池 放り投げ禁止
こん包が押しつぶされ,穴があけられ,又は
裂かれて中身が見えている場合,取り分けて隔
− + 離した場所に置き,専門技術者に点検してもら
Pb ってください。こん包が輸送できる状態でない
場合,内容物をすぐにまとめて隔離し,発送者
蓄電池は,接続されています。 又は受取者に連絡してください。
図O.2−蓄電池を接続したまま輸送する製品の注意ラベル
注記 図O.1及び図O.2に示す蓄電池の図記号に記載している“Pb”は,鉛蓄電池を表している。ほ
かの蓄電池では,適切な化学記号を記載する。
O.4 損傷の点検
内容物が見えるほど押し潰された容器,孔があいた容器,又は裂かれた容器は,隔離した場所に置き,
専門技術者に点検してもらう。容器が輸送に耐えないと判断された場合,内容物を即座に収集し,隔離す
る。また,発送者又は受取者に連絡を取る。製造業者は,適用対象製品の輸送業者及び取扱業者に,これ
らの指針を説明しておくことが望ましい。
O.5 安全な取扱方法の重要性
UPS製造業者は,配送される機器が航空輸送しても安全であることを保証するため,この規格に従って
包括的な試験を行っている。ただし,この場合も,“蓄電池を内蔵したUPS,又は蓄電池を搭載した蓄電
池盤は,損傷すると,火,煙又は同様の危険を生じる”ということを理解することが重要である。これら
の製品は,注意して取り扱い,損傷があったときは,すぐに点検しなければならない。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 44] ―――――
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附属書P
(参考)
短時間耐電流試験手順−指針及び代表値
P.1 一般事項
この附属書は,回路及び5.5.4に規定する短時間耐電流試験の実施のための代表的な方法について記載す
る。図P.1の試験回路は,試験を実施するために使用できる。
注記 詳細な指針は,IEC 61439-1:2011の10.11.5.2参照。
交流電源 : 定格電圧,適用可能な三相
交流電源 F1 : 条件付き保護装置。例えば,製造業者が指定
するヒューズ又は回路遮断器
R : 可変抵抗器
X : 可変及び空芯の線形リアクトルを使用して
実装する電源インピーダンス
EUT : 供試装置
F : きょう体ヒューズ(適用可能な場合にケース
へのアークの確認用)
SW : 閉スイッチ−図示するように,又は限流リア
クタンスの先に配置してもよい。
交流入力端子
負荷端子
図P.1−UPSの短時間耐電流試験回路
P.2 試験準備
5.5.4.3の規定に従って準備することが望ましい。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 45] ―――――
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JIS C 4411-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62040-1:2008(MOD)
- IEC 62040-1:2008/AMENDMENT 1:2013(MOD)
JIS C 4411-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.200 : 整流器.変換器.安定電源装置
JIS C 4411-1:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC4411-2:2019
- 無停電電源装置(UPS)―第2部:電磁両立性(EMC)要求事項
- JISC4411-3:2014
- 無停電電源装置(UPS)―第3部:性能及び試験要求事項
- JISC8715-2:2019
- 産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム―第2部:安全性要求事項