JIS C 4411-1:2015 無停電電源装置(UPS)―第1部:安全要求事項 | ページ 8

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C 4411-1 : 2015
表H.2−第二特性数字によって示される水の浸入に対する保護等級
第二特性 保護等級の要約 保護等級の定義
数字
0 無保護 −
1 鉛直に落下する水滴に対して保護する。
鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼしては
ならない。
2 エンクロージャが鉛直に対して両側に15度以内で傾斜し
15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水
滴に対して保護する。 たとき,鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼ
してはならない。
3 散水(spraying water)に対して保護する。 鉛直から両側に60度までの角度で噴霧した水によっても
有害な影響を及ぼしてはならない。
4 水の飛まつ(splashing water)に対して保
あらゆる方向からの水の飛まつによっても有害な影響を
護する。 及ぼしてはならない。
5 噴流(water jet)に対して保護する。あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても有害
な影響を及ぼしてはならない。
6 暴噴流(powerful jet)に対して保護する。 あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット噴流水
によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
7 水に浸しても影響がないように保護する。 規定の圧力及び時間でエンクロージャを一時的に水中に
沈めたとき,有害な影響を生じる量の水の浸入があっては
ならない。
8 潜水状態での使用に対して保護する。 関係者間で取決めた数字7より厳しい条件でエンクロー
ジャを継続的に水中に沈めたとき,有害な影響を生じる量
の水の浸入があってはならない。

――――― [JIS C 4411-1 pdf 36] ―――――

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附属書I
(規定)
バックフィード保護試験
I.1 一般事項
UPSが蓄積エネルギー運転状態の間に,全ての入力端子間及び対地間に限度値を超えるタッチカレント
が流れてはならない。入力端子を開放して測定した入力端子間電圧及び対地間電圧が交流実効値30 V(波
高値42.4 V),かつ,直流60 Vを超えない場合は,次の測定を行う必要はない。
適合しているかどうかは,適用可能な場合,I.2,I.3及びI.5の試験によって確認する。単一故障状態は,
JIS C 6950-1の5.3.7に従って決定する。
I.2 プラグ接続形UPSの試験
最初に,UPSを通常運転状態で運転する。次に,交流入力端子又はプラグを断路する。これによって,
UPSは,蓄積エネルギー運転状態で運転する。無負荷,全負荷,及びI.4に規定する負荷側で起こり得る
変化を引き起こす可能性がある状態で試験し,次の性能に適合していることを確認する。
a) IS C 6950-1の附属書Dに規定する回路を用いて測定したとき,正常状態及び単一故障状態で,使用
者が触れることができるいかなる二つの入力端子間の電流も,3.5 mAを超えてはならない。
b) 保護は,入力交流電源を切り離した後,タイプAプラグ接続形UPSは1秒以内,タイプBプラグ接
続形UPSは5秒以内に動作しなければならない。
その後,単一故障状態を適用する。続いて,上記の試験を繰り返し,適合性を確認する。
I.3 恒久接続形UPSの試験
最初に,UPSを通常運転状態で運転する。次に,保護接地導体は接続したまま,交流入力端子又はプラ
グを断路する。これによって,UPSは,蓄積エネルギー運転状態で運転する。無負荷及び全負荷で試験し,
次の性能に適合していることを確認する。
a) IS C 6950-1の附属書Dに規定する回路を用いて測定したとき,正常状態及び単一故障状態で,使用
者が触れることができるいかなる二つの入力端子間の電流も,3.5 mAを超えない。
b) 保護は,入力交流電源を切り離した後,15秒以内に動作する。
その後,単一故障状態を適用する。上記の試験を繰り返し,適合しているかどうかを再度確認する。
バックフィード保護装置が外付けの場合,適合しているかどうかは,適切な回路図の検討,及びUPS製
造業者のそのような回路を動作するための仕様の範囲内で動作することが要求されている外部バックフィ
ード保護装置の動作によって決定する。
I.4 負荷が引き起こす基準電位変化
この箇条は,プラグ接続形UPSに適用する(I.2参照)。
基準電位変化は,負荷に起因する漏れ電流で発生し,かつ,蓄積エネルギー運転状態のUPS運転時に発
生することがある。この状態は,図I.1又は図I.2の試験回路を適用することによって模擬する。図I.2は,
三相システムに適用し,非対称な単相負荷の影響も模擬する。
注記1 建築物の設備又は通信設備において,相電線と一緒に,入力中性線の分離が要求される場合

――――― [JIS C 4411-1 pdf 37] ―――――

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がある。この場合,据付説明書にUPSが三相対称回路にだけ適用することが明記されていな
い限り,UPSの中性入力相の電位に注意する必要がある。
注記2 この目的は,交流入力端子又はプラグが断路しているときに,キャパシタンスを通して負荷
回路に発生する可能性がある漏れ電流又は電圧の発生に起因する危険な状態がないことを確
認することである。
注記3 Cは,想定される静電容量を模擬する。Cの値は,図I.1及び図I.2に示すように固定値とし
ている。
L1
EUT R
L2
N
C C
PE
EUT : 供試UPS
C : コンデンサ。22 nF。
R : 負荷抵抗。製造業者が指定する,力率1での最大出力有効電力となる値のもの。
図I.1−負荷が引き起こす基準電位変化の試験回路 : 単相出力
3×R
L1
L2 EUT
L3
N C
PE
EUT : 供試UPS
C : コンデンサ。22 nF。漏れ電流を非対称にさせるため,1相だけに接続する。
R : 負荷抵抗。製造業者が指定する,力率1での最大出力有効電力となる値のもの。
図I.2−負荷が引き起こす基準電位変化の試験回路 : 三相出力
I.5 半導体を用いたバックフィード保護
I.2及びI.3の要求事項に加え,バックフィード保護が電力用半導体デバイスによって行われ,かつ,分
離スイッチが冗長になっていない場合,バックフィード保護を確実に行うために必要な部品は,
JIS C 4411-2の7.27.6に規定する過渡過電圧,電圧変動,電磁感受性及び静電気放電の影響に耐えなけ
ればならない。環境試験については,JIS C 4411-3の6.5.16.5.4参照。

――――― [JIS C 4411-1 pdf 38] ―――――

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附属書J
(参考)
電気化学による電位表
JIS C 6950-1の附属書Jを適用する。
附属書K
(規定)
温度調節器
JIS C 6950-1の附属書Kを適用する。
附属書L
(規定)
基準負荷
(本文で引用されていないため,不採用とした。)

――――― [JIS C 4411-1 pdf 39] ―――――

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附属書M
(規定)
鉛蓄電池を用いるUPSの換気
M.1 一般事項
蓄電池は,急速放電,過充電,又は同様の使い方をしたときにガスを発生することがあるため,蓄電池
を収納する蓄電池盤又は蓄電池室は,換気しなければならない。換気は,気流が蓄電池室の隅々まで行き
渡るように行い,人に危害を与えるおそれがある混合ガス(例えば,水素ガス)の濃度が高くなる,又は
部分的にたまるリスクを低減する。
この附属書の要求事項は,混合ガスが空気よりも軽い場合(例えば,水素ガス)を仮定している。その
ため,混合ガスがたまる可能性があるため,蓄電池盤又は蓄電池室の最上部に追加の換気口を設けなけれ
ばならないこともある。
スイッチ,遮断器及びリレーの接点のようにアークが発生する部品を,蓄電池を収納する蓄電池盤又は
蓄電池室の中で使用する場合には,それらは蓄電池の排気弁の100 mmよりも下の位置に配置しなくては
ならない。ただし,完全密閉形の部品を用いるか,又は蓄電池区画を分離している場合は除く。また,こ
れらの部品の近くに蓄電池部分からの排気口を設けてはならない。この要求事項を満たすため,ヒューズ
又はコネクタは,アークが発生する部分があってはならない。蓄電池又は蓄電池盤若しくは蓄電池室を監
視するセンサ(温度センサなど)は,蓄電池盤又は蓄電池室の中に配置してよい。
M.2 通常使用状態
気圧及び温度が通常状態では,混合ガス中の水素の低爆発レベルは,水素濃度が体積比で4 %である。
M.1で規定する排気は,通常状態及び充電状態で(異常時を想定した安全係数5を確保するために),体積
比で0.8 %を超える水素の濃縮を防ぐ換気方法でなければならない。
充電エネルギーのほとんどがガスになる場合,満充電の鉛蓄電池は,セル当たり63 Ahの容量ごとに約
0.028 3 m3の水素ガスを発生する(0.45×10−3 m3/Ah)。
所要換気量が明確でない場合,この附属書で規定する通常状態及び異常状態でガス濃度を測定して決定
する。
入力電圧がUPSの許容範囲内で増加した場合,蓄電池充電電流及び電圧の増加を防止する調整回路を備
えているUPSでは,この附属書の換気要求事項に適合した鉛蓄電池室に対して必要な換気量の測定に,次
の式を用いてもよい。
Q= 1−a)
ここに, Q : 換気量(m3/h)
滿 水素の必要な希釈度 (100−4)/4=24
q : Ah当たり発生する水素 0.45×10−3(m3/Ah)
s : 安全係数 s=5を用いる。
n : 蓄電池のセル数
I : 水素ガス発生に費やされる過充電電流(A)で一般に0.1 CnA
を用いる。
Cnはn時間率定格容量(Ah)の数値で,10時間率を用いる。
a : 密閉反応効率
ベント形蓄電池の場合 : a=0
制御弁式蓄電池の場合 : a=0.2

――――― [JIS C 4411-1 pdf 40] ―――――

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JIS C 4411-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62040-1:2008(MOD)
  • IEC 62040-1:2008/AMENDMENT 1:2013(MOD)

JIS C 4411-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4411-1:2015の関連規格と引用規格一覧