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C 4411-1 : 2015
8.3.1 一般事項
次の規定とともに,JIS C 6950-1の5.3.1,5.3.2,5.3.3,5.3.4,5.3.5及び5.3.9の規定を適用する。
8.3.2 故障の模擬
JIS C 6950-1の5.3.2,5.3.3及び5.3.5で規定する以外の部品及び回路に関しては,次の故障を模擬する
ことによって適合しているかどうかを確認する。
・ 一次回路部品の故障
・ 故障すると付加絶縁又は強化絶縁に悪影響を及ぼすおそれがある部品の故障
・ JIS C 6950-1の4.7.1及び4.7.2の要求事項に適合する機器以外は,全ての部品の故障
・ UPSから電力又は信号を出力する端子及びコネクタに,最も条件が過酷となる負荷インピーダンスを
接続することによって起こる故障。ただし,入力電源をそのまま出力する端子及びコネクタは除く。
強制換気をもつUPSは,送風モータのロータ又はファンを拘束して通常運転状態で運転する。一つ以上
の送風モータ又はファンをもつUPSは,1回ずつ,それぞれの送風用モータ又はファンを拘束して試験す
る。換気の開口部にフィルタをもつUPSは,目詰まりしたフィルタを代表するために開口部を塞いで運転
する。試験は,最初,換気の開口部を約50 %塞ぎ,次に完全に塞いだ状態で行う。ただし,フィルタをも
つ一つの送風機又はファンは,完全に塞いだ状態での試験は必要としない。また,二つ以上の送風機又は
ファン用モータをもつユニット内の全ての送風機又はファン用モータは,同時に拘束してもよい。
複数コンセントがある場合,内部回路が同じときには,1個のコンセントだけ試験を行えばよい。
主入出力に接続する一次回路の部品,例えば,電源コード,機器用カプラ,RFIフィルタ,バイパス,
スイッチ及びこれらの相互接続配線などは,その部品がJIS C 6950-1の5.3.4 a)に適合している場合,故障
の模擬は行わない。
UPSの仕様,回路図及び部品の仕様を十分に検討し,実際に起こると考えられる故障を模擬する。
注記 故障の例 : トランジスタ,ダイオード及びコンデンサ(特に電解コンデンサ)の短絡及び開放,
断続的に通電するとして設計した抵抗器に連続的に通電する故障,並びに過大な損失を発生す
るような集積回路の内部故障。
試験は,UPSを定格電圧又は定格電圧範囲の上限電圧で運転する。
UPSの内部回路でそのまま試験しても,又はUPSの外部に部品若しくはサブアセンブリを切り離した模
擬回路を用いて試験してもよい。
部品に電源を供給する変圧器は,JIS C 6950-1の5.3.3で規定する適合性判定基準に従うとともに,温度
がJIS C 6950-1の附属書Cに規定する値を超えてはならない。この附属書に記載する例外事項も考慮する。
8.3.3 試験条件
正常に用いたとき,及び誤って用いたときに想定される全ての条件でUPSを試験する。UPSは,定格電
圧又は定格電圧範囲の上限電圧で運転する。
注記 正常使用又は誤使用の例を,次に示す。
・ 接近可能な操作器具,例えば,ノブ,レバー,キー,バーなどの製造業者の取扱説明書に
従わない操作
・ 同時に塞がれる可能性がある換気口のグループの封止。例えば,UPSの片側面の換気口の
グループ又は上部に配置した換気口のグループの封止が考えられ,それらの換気口のグル
ープは,順に封止する。
・ 負荷短絡を含む,過負荷運転
――――― [JIS C 4411-1 pdf 31] ―――――
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さらに,保護カバーを備えているUPSは,それを正常の位置に取り付けて試験する。
9 電気通信網(ネットワーク線)への接続
次の規定とともに,JIS C 6950-1の箇条6及び3.5の規定を適用する。
JIS C 6950-1の2.1.3,2.3.1,2.3.2,2.3.3,2.3.4,2.3.5,2.6.5.8,2.10.3.3,2.10.3.4,2.10.4及び附属書M。
注記 JIS C 6950-1の箇条6は,使用者がJIS C 6950-1の5.1.8の規定を考慮するために引用している。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 32] ―――――
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附属書A
(規定)
耐熱性試験及び耐火性試験
JIS C 6950-1の附属書Aを適用する。
附属書B
(規定)
異常状態でのモータに対する試験
JIS C 6950-1の附属書Bを適用する。
附属書C
(規定)
変圧器
JIS C 6950-1の附属書Cを適用する。
附属書D
(規定)
タッチカレント試験の測定器
JIS C 6950-1の附属書Dを適用する。
附属書E
(規定)
巻線の温度上昇
JIS C 6950-1の附属書Eを適用する。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 33] ―――――
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附属書F
(規定)
空間距離及び沿面距離の測定
JIS C 6950-1の附属書Fを適用する。
附属書G
(規定)
最小空間距離を決める代替手段
JIS C 6950-1の附属書Gを適用する。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 34] ―――――
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附属書H
(参考)
水の浸入及び外来固形物の侵入保護に関する指針
水の浸入及び外来固形物の侵入のおそれがあらかじめ想定されるUPSに対しては,JIS C 0920から適切
な保護等級を選択し適用する。JIS C 0920の抜粋をこの附属書に示す。
水の浸入及び外来固形物の侵入に対して必要な保護等級を確保するための部品は,工具なしに取り外せ
ないようにする。
表H.1及び表H.2は,JIS C 0920からの抜粋である。試験条件及び適合しているかどうかについては,
JIS C 0920参照。
表H.1−第一特性数字によって示される外来固形物の侵入に対する保護等級
第一特性 保護等級の要約 保護等級の定義
数字
0 無保護 −
1 直径50 mm以上の大きさの外来固形物 直径50 mmの球状の,固形物プローブの全体が侵入a)して
に対して保護している。 はならない。
2 直径12.5 mm以上の大きさの外来固形物直径12.5 mmの球状の,固形物プローブの全体が侵入a)
に対して保護している。 してはならない。
3 直径2.5 mm以上の大きさの外来固形物 直径2.5 mmの固形物プローブが全く侵入a)してはならな
に対して保護している。 い。
4 直径1.0 mm以上の大きさの外来固形物 直径1.0 mmの固形物プローブが全く侵入a)してはならな
に対して保護している。 い。
5 防じん形 じんあいの侵入を完全に防止することはできないが,電気
機器の所定の動作及び安全性を阻害する量のじんあいの
侵入があってはならない。
6 耐じん形 じんあいの侵入があってはならない。
注a) エンクロージャの開口部を,固形物プローブの全直径部分が通過してはならない。
――――― [JIS C 4411-1 pdf 35] ―――――
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JIS C 4411-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62040-1:2008(MOD)
- IEC 62040-1:2008/AMENDMENT 1:2013(MOD)
JIS C 4411-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.200 : 整流器.変換器.安定電源装置
JIS C 4411-1:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC4411-2:2019
- 無停電電源装置(UPS)―第2部:電磁両立性(EMC)要求事項
- JISC4411-3:2014
- 無停電電源装置(UPS)―第3部:性能及び試験要求事項
- JISC8715-2:2019
- 産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム―第2部:安全性要求事項