JIS C 4526-1-2:2020 機器用スイッチ―第1-2部:電子式スイッチの要求事項 | ページ 4

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C 4526-1-2 : 2020 (IEC 61058-1-2 : 2016)
− 動作速度 : 17.4に規定する超低速度
− 操作回数 : 100回
箇条13で要求するTC10は,別の3個の組の試料で試験を行うが,TC2の代わりに表101の一部であっ
てもよい。適否は,17.6.1(TE1)及び17.6.3(TE3)によって判定する。

17.6 適合性の評価

17.6.1 機能的適合性(TE1)
17.5の該当する全ての試験の終了後に,適否は,次の機能性によって判定する。
− 全ての動作が製造業者が指定したとおりに機能している。
− 電気的又は機械的接続が緩んでいない。
− 封止用コンパウンドは充電部が露出してしまうほどまで流出してはならない。
17.6.2 熱的適合性(TE2)
スイッチはJIS C 4526-1の16.4に従い,次に変更して試験を行う。
− 16.4 d)及び16.4.e)は適用しない。
− 16.4 f) : 全てのスイッチは,周囲温度25 ℃±10 ℃で試験を行う。
− 16.4 g)16.4.i)は適用しない。
− 16.4 o) : スイッチのオン位置は最大試験電流が流れる位置とする。
− 16.4 q) : 端子温度はスイッチ本体のできる限り近くで測定する。熱電対を端子に直接取り付けできな
い場合には,熱電対をスイッチ本体のできる限り近くの導体(絶縁被覆は取除く。)に取り付けてもよ
い。
適否は,端子の温度上昇値が55 ℃を超えていないことで判定する。
17.6.3 絶縁適合性(TE3)
17.5の該当する全ての試験の終了後に,次の試験を行う。
− JIS C 4526-1の15.3に規定する耐電圧試験を適用する。ただし,試料は試験電圧印加前に湿度処理を
行わない。試験電圧は同項の規定に対応する試験電圧の75 %とする。
適否は,充電部と接地金属,可触金属部又はアクチュエータとの間にフラッシュオーバー又は絶縁破壊
がないことによって判定する。

18 機械的強度

  機械的強度は,JIS C 4526-1の箇条18(機械的強度)による。

19 ねじ,通電部品及び接続

  ねじ,通電部品及び接続は,JIS C 4526-1の箇条19(ねじ,通電部品及び接続)による。

20 空間距離,沿面距離,固体絶縁及び剛性プリント配線板アセンブリのコーティング

  空間距離,沿面距離,固体絶縁及び剛性プリント配線板アセンブリのコーティングは,JIS C 4526-1の
箇条20(空間距離,沿面距離,固体絶縁及び剛性プリント配線板アセンブリのコーティング)による。

21 耐火性

  耐火性は,JIS C 4526-1の箇条21(耐火性)による。

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C 4526-1-2 : 2020 (IEC 61058-1-2 : 2016)

22 耐食性

  耐食性は,JIS C 4526-1の箇条22(耐食性)による。

23 スイッチの異常動作及び故障状態

23.1 スイッチの構造

  スイッチは異常な操作及び使い方の結果として火災のリスク,安全性及び感電に対する保護を損なう機
械的損傷を防ぐ構造でなければならない。
適否は,異常状態を想定して次の試験で判定する。

23.2 試験準備

23.2.1 試験項目を決定するために,スイッチの回路の調査を行わなければならない。
23.2.2 試験中,最も都合のよい試験順序に異常状態条件を適用する。
23.2.3 他に規定がなければ,スイッチを製造業者が指定したとおりに取り付け,箇条16に従って接続す
る。試料から落下した燃焼または赤熱した粒子による火の拡散の可能性を評価するため,1枚のティシュ
ペーパーを試料の下に置く。他に規定がない場合は,1枚のティシュペーパーを平らで滑らかな木製の板
の上に置く。ティシュペーパーは,試料の下方200 mm以内に配置しなければならない。
23.2.4 スイッチは,擬似故障状態での最短経路で通電できるように接続する。最短経路が負荷を経由す
る場合,製造業者が指定した最大電流による負荷を接続しなければならない。
試験は周囲温度25 ℃±10 ℃で行う。
通電は1時間継続する。また,通電が確認されない場合には,故障発生後15分継続する。

23.3 異常試験

23.3.1 それぞれの異常試験は,1条件ずつ実施する(単一故障)。
注記 試験中に,直接の結果として他の故障が発生する場合がある。
23.3.2 製造業者が同意した場合,スイッチが新しい試料と同等であれば,ヒューズを含む損傷した部品
は取り換えてもよい。それ以外の場合は新しい試料を使用しなければならない。
23.3.3 連続する試験の結果として,累積するストレスは回避しなければならない。したがって,追加の
試料を使用する必要がある。ただし,追加する試料の数は,関連する回路の評価によって,最小限にする。
次の異常試験を実施する前に,損傷を修理,又は,新しい試料を使用する。
23.3.4 次の回路解析によって特定される異常状態を想定しなければならない。
a) IS C 4526-1の表12表14の要求される距離に適合していない沿面距離及び空間距離の短絡。
b) 例えば,ラッカー,エナメルなどからなる絶縁コーティングの両端での短絡。
コーティングは,沿面距離及び空間距離を評価するときには無視する。
エナメルがワイヤの絶縁を形成する場合には,沿面距離及び空間距離に1 mm寄与しているものと
みなす。
注記 ここでは,用語“コーティング”をカプセル封じ(ポッティング)には用いていない。
c) 半導体素子の短絡又は遮断。
d) IS C 4526-1の24.3又は24.4の要求事項に従わないコンデンサ又は抵抗器の短絡又は遮断。
23.3.5 試験中,全てのスイッチのエンクロージャは目視確認し,火炎の放出,溶解金属の放出及びティ
シュペーパーの炭化の事象は報告しなければならない。

23.4 適否

23.4.1 想定した故障は間接的な結果となる可能性がある。試料の最終状態は,次に適合しなければなら

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C 4526-1-2 : 2020 (IEC 61058-1-2 : 2016)
ない。
a) ティシュペーパーが発火しない。
b) 充電部に触れることができないことを箇条9に従って確認する。

23.5 冷却障害に対する保護

23.5.1 7.22.2に従い強制冷却下で使用することを製造業者が指定したスイッチは,強制冷却の障害によ
る火災,機械的損傷による安全性及び感電保護の低下のリスクを回避するように構成しなければならない。
適否は,23.5.223.5.5によって判定する。
23.5.2 試験中,スイッチは強制冷却されることなく箇条16に規定にするように取り付ける。
23.5.3 定常状態に達するまで又はスイッチが負荷回路を切断するまで表103のTL2の負荷をスイッチに
かける。
23.5.4 試験中,全てのスイッチのエンクロージャは目視確認し,火炎の放出,溶解金属の放出及びティ
シュペーパーの炭化の事象は報告しなければならない。
23.5.5 適否は,次によって判定する。
a) ティシュペーパーが発火しない。
b) 充電部に触れることができないことを箇条9に従って確認する。

24 スイッチの構成部品

  スイッチの構成部品は,JIS C 4526-1の箇条24(スイッチの構成部品)による。

25 EMC要求事項

  EMC要求事項は,JIS C 4526-1の箇条25(EMC要求事項)による。

JIS C 4526-1-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61058-1-2:2016(IDT)

JIS C 4526-1-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4526-1-2:2020の関連規格と引用規格一覧