JIS C 4906:1991 規格概要
この規格 C4906は、角度信号の伝達,指示などの目的に用いるシンクロ電機で,周波数50H,60Hz,50/60Hz共通用,交流電圧250V以下の電路に使用するものについて規定。
JISC4906 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C4906
- 規格名称
- シンクロ電機
- 規格名称英語訳
- Synchros
- 制定年月日
- 1959年2月27日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 29.160.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1959-02-27 制定日, 1962-02-27 確認日, 1965-04-01 確認日, 1968-03-01 確認日, 1971-03-01 確認日, 1972-08-01 改正日, 1976-04-01 確認日, 1976-11-01 改正日, 1979-11-01 確認日, 1985-06-01 確認日, 1991-10-01 改正日, 1997-06-20 確認日, 2002-06-20 確認日, 2007-07-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS C 4906:1991 PDF [21]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 4906-1991
シンクロ電機
Synchros
1. 適用範囲 この規格は,角度信号の伝達,指示などの目的に用いるシンクロ電機で,周波数50Hz, 60Hz,
50/60Hz共用,交流電圧250V以下の電路に使用するものについて規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 0911 小形電気機器の振動試験方法
JIS C 0912 小形電気機器の衝撃試験方法
JIS C 3306 ビニルコード
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) シンクロ電機 回転角度に対する電気対機械,機械対電気相互間のアナログ変換機の一種で,電磁誘
導によって,回転子角度位置をその関数である電気信号に変換するか又はその逆変換を行うもの。
(2) トルクシンクロ電機 機械的な装置を操作する機械的出力を得る際に使用されるシンクロ電機。
機種としては,シンクロトルク発信機,シンクロトルク受信機,シンクロトルク差動発信機及びシ
ンクロトルク差動受信機がある。
(3) 制御シンクロ電機 機械的な装置を制御するための電気信号を得る際に使用されるシンクロ電機。
機種としては,シンクロ制御発信機,シンクロ制御差動発信機及びシンクロ制御変圧機がある。
(4) シンクロトルク発信機 角度変位に対応する電気信号を送出するトルクシンクロ電機。
(5) シンクロトルク受信機 シンクロトルク発信機からの電気信号を受け,その電気信号に対応する角度
変位に変換するトルクシンクロ電機。
(6) シンクロトルク差動発信機 シンクロトルク発信機と接続して,その発信機と本機の角度変位の和又
は差に対応する電気信号を送出するトルクシンクロ電機。
(7) シンクロトルク差動受信機 2個のシンクロトルク発信機の送出する電気信号を受け,それぞれの電
気信号に対応する角度変位の和又は差に変換するトルクシンクロ電機。
(8) シンクロ制御発信機 角度変位に対応する電気信号を送出する制御シンクロ電機。
(9) シンクロ制御差動発信機 シンクロ制御発信機と電気的に接続して,その発信機と本機の角度変位と
の和又は差に対応する電気信号を送出する制御シンクロ電機。
(10) シンクロ制御変圧機 シンクロ制御発信機又はシンクロ制御差動発信機からの電気信号を受け,その
電気信号に対応する角度変位と本機の角度変位との差を,電気信号に対応する電圧として送出する制
御シンクロ電機。
(11) トルク トルクシンクロ電機のトルクとは,発信機と受信機とを電気的に接続し,両者の軸の間に角
――――― [JIS C 4906 pdf 1] ―――――
2
C 4906-1991
差を与えた場合に発生するトルク。
(12) 固有トルク率 トルクシンクロ電機単体の発生できるトルク出力で,角度対トルク曲線のこう配。
(13) 電気的零位置 シンクロ電機に互換性をもたせるために決められた電気角の基準となる固定子と,回
転子の相対的な基準位置。
(14) 残留電圧 制制シンクロ電機の出力電圧曲線が,理論上零になる位置で残留している電圧。
なお,高調波成分を含んだ値を残留電圧の総合値 (T) といい,高調波成分を取り除いた基本波成分
の値を残留電圧の基本波値 (F) という。
(15) 電気誤差 シンクロ電機の理論理想電気角度と回転子の角度との差。
(16) 指度誤差 標準シンクロトルク発信機の指示角度と,シンクロトルク受信機又はシンクロトルク差動
受信機の指示角度との差。
(17) 変圧比 シンクロ電機の定格一次電圧 (VP) (1)に対する定格二次電圧 (VS) (1)との比。
注(1) ここにいう定格一次電圧とは,シンクロ電機の一次巻線に加える励磁電圧をいい,定格二次電
圧とは,シンクロ電機の二次巻線に誘起する無負荷最大電圧をいう。
3. 使用状態
3.1 常規使用状態 シンクロ電機は,次の使用状態をすべて満足する場合を常規使用状態とする。
(1) 周囲温度が最高50℃,最低−20℃の範囲を超えないで,しかも24時間の平均周囲温度が35℃以下の
場合。
(2) 標高1 000mを超えない場合。
(3) 3.2 特殊使用状態のいずれにも該当しない場合。
3.2 特殊使用状態 シンクロ電機は,次のいずれかに該当する使用状態を特殊使用状態とする。
この使用状態の場合は,特に指定しなければならない。
(1) 設置場所の標高及び周囲温度が,3.1常規使用状態に定める範囲以外の場所で使用する場合。
(2) 潮風を著しく受ける場所で使用する場合。
(3) 湿潤な場所で使用する場合。
(4) 過度の水蒸気又は過度の油蒸気がある場所で使用する場合。
(5) 爆発性,可燃性その他有害なガスがある場所及び同ガスの襲来のおそれがある場所で使用する場合。
(6) 過度のじんあいのある場所で使用する場合。
(7) 異常な振動又は衝撃を受ける場所で使用する場合。
(8) 氷雪の特に多い場所で使用する場合。
(9) 以上のほか,特殊な条件の下で使用する場合。
4. 形名
4.1 形別及びその記号 形別は,シンクロ電機の最大外径寸法で呼び,表1の記号による。
表1 形別の記号
最大外径mm 形別の記号
37 S37
45 S45
60 S60
95 S95
――――― [JIS C 4906 pdf 2] ―――――
3
C 4906-1991
4.2 機種及びその記号 機種及びその記号は,表2による。
表2 機種及びその記号
機種 記号 用途
シンクロトルク発信機 TX トルク用
シンクロトルク受信機 TR
シンクロトルク差動発信機 TDX
シンクロトルク差動受信機 TDR
シンクロ制御発信機 CX 制御用
シンクロ制御差動発信機 CDX
シンクロ制御変圧機 CT
4.3 定格周波数,定格電源電圧及びその記号 定格周波数,定格電源電圧及びその記号は,表3による。
表3 定格周波数,定格電源電圧及びその記号
単位 V
項目 記号
定格周波数 50Hz及び60Hz共用 5
定格電源電圧 50Hzの場合 60Hzの場合 電源電圧略称
26 29 26V系 L
100 110 100V系 M
200 220 200V系 H
4.4 機種による定格一次電圧 機種による定格一次電圧は,表4による。
表4 定格一次電圧
単位 V
定格一次電圧 電源電圧 50Hzの場合 60Hzの場合 機種
26V系 26 29 TX, TR, CX
11.8 13.1 CDX, CT
100V系 100 110 TX, TR, CX
78 86 TDX, TDR,
CDX, CT
200V系 200 220 TX, TR, CX
4.5 機種による形別 機種による形別は,表5のとおりとする。
表5 機種による形別
電源電圧 26V系 100V系 200V系
形別
S37 S45 S45 S60 S95 S45 S60 S95
機種
TX − ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
TR − ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
TDX − − − ○ ○ − − −
CX ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
CDX ○ ○ ○ ○ − − − −
CT ○ ○ ○ ○ ○ − − −
4.6 形名の構成 形名の構成は,表示記号を次のように配列して構成する。
例
――――― [JIS C 4906 pdf 3] ―――――
4
C 4906-1991
5. 性能
5.1 電気的零位置 電気的零位置は,ブラケットに付けた印と軸上に付けた印とを合わせたとき,8.3.4
の方法で求めた電気的零位置から±10度でなければならない。
5.2 巻線抵抗 巻線抵抗は,8.3.5の方法で試験を行ったとき,その値は製造業者があらかじめ設定した
範囲の値でなければならない。
5.3 電気誤差 電気誤差は,8.3.6の方法で試験を行ったとき,その最大値(絶対値)が表610の値以
下でなければならない。
5.4 指度誤差 指度誤差は,8.3.7の方法で試験を行ったとき,その最大値が,表610の値以内でなけ
ればならない。
5.5 変圧比 変圧比は,8.3.8の方法で試験を行ったとき,表610の値の97103%の範囲になければ
ならない。
5.6 無負荷励磁電流 無負荷励磁電流は,8.3.9の方法で試験を行ったとき,表610の値以下でなけれ
ばならない。
5.7 残留電圧 残留電圧は,8.3.10の方法で試験を行ったとき,その総合値及び基本波の最大値が,それ
ぞれ表610の値以下でなけれならない。
5.8 固有トルク率 固有トルク率は,8.3.11の方法で試験を行ったとき,表610の値以上でなければな
らない。
5.9 摩擦トルク 摩擦トルクは,8.3.12の方法で試験を行ったとき,表610の値以下でなければならな
い。
5.10 温度上昇 温度上昇は,8.3.13の方法で試験を行ったとき,各巻線の温度上昇が,表610の値以下
でなければならない。
5.11 自転 自転は,8.3.14の方法で試験を行ったとき,シンクロトルク受信機又はシンクロトルク差動受
信機の回転子が,任意の初期角度位置から自転することなく同期位置に安定しなければならない。
5.12 安定度 安定度は,シンクロトルク受信機又はシンクロトルク差動受信機について,8.3.15の方法で
試験を行ったとき,表610の値以下でなければならない。
5.13 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,8.3.16の方法で試験を行ったとき,常温においてその値が10M 坎 上でなけ
ればならない。
5.14 耐電圧 耐電圧は,8.3.17の方法で試験を行ったとき,これに耐えなければならない。
5.15 耐湿性 耐湿性は,8.3.18の方法で試験を行った直後において,5.3,5.4,5.13及び5.14の性能を満
足しなければならない。
5.16 耐久性 耐久性は,8.3.19の方法で試験を行った直後において,5.3,5.4,5.9及び5.12の性能を満
足しなければならない。
5.17 耐振動性 耐振動性は,8.3.20の方法で試験を行った直後において,5.35.7,5.9,5.11,5.12,5.13
及び5.14の性能を満足しなければならない。
5.18 耐衝撃性 耐衝撃性は,8.3.21の方法で試験を行った直後において,5.3,5.4,5.6,5.7,5.9,5.11,
5.12,5.13及び5.14の性能を満足しなければならない。
――――― [JIS C 4906 pdf 4] ―――――
5
C 4906-1991
表6 形名による性能
形名
S37CX5L S37CT5L S37CDX5L
項目
無負荷励磁電流 (A) 0.1 0.06 0.1
変圧比 VS/VP 0.454 2.203 1.154
指度誤差 (min) − − −
電気誤差 (min) 20 20 20
固有トルク率 − − −
(mN・m/度{gf-cm/度})
安定度 (s) − − −
残留電圧 (mV) 総合値 45 45 45
基本波値 35 35 35
摩擦トルク (mN・m [{gf-cm}] ) 0.98 [{10}] 0.98 [{10}] 1.47 [{15}]
湿度上昇 (℃) 40 40 40
表7 形名による性能
形名
S45TX5L S45TR5L S45CX5L S46CT5L S45CDX5L
項目
無負荷励磁電流 (A) 0.55 0.55 0.4 0.15 0.4
変圧比 VS/VP 0.454 0.454 0.454 2.203 1.154
指度誤差 (min) − ±60 − − −
電気誤差 (min) 20 − 20 20 20
固有トルク率 0.098 [{1}] 0.098 [{1}] − − −
(mN・m/度{gf-cm/度})
安定度 (s) − 4 − − −
残留電圧 総合値 − − 40 40 40
(mV) 基本波値 − − 30 30 30L
摩擦トルク 1.47 [{15}] − 1.47 [{15}] 1.47 [{15}] 1.96 [{20}]
(mN・m [{gf-cm}] )
温度上昇 (℃) 60 60 40 40 40
表8 形名による性能
形名 S45 S45 S45 S45 S45 S45 S45 S45
項目 TX5M TX5H TR5M TR5H CX5M CX5H CT5M CDX5M
無負荷励磁電流 (A) 0.15 0.08 0.15 0.08 0.1 0.05 0.07 0.15
変圧比 VS/VP 0.783 0.39 0.783 0.39 0.783 0.39 0.735 1.154
指度誤差 (min) − − ±60 ±60 − − − −
電気誤差 (min) 20 20 − − 20 20 20 20
固有トルク率 0.098 0.098 0.098 0.098 − − − −
(mN・m/度{gf-cm/度})[{1}] [{1}] [{1}] [{1}]
安定度 (s) − − 4 4 − − − −
残留電圧 総合値 − − − − 130 130 130 130
(mV) 基本波値 − − − − 90 90 90 90
摩擦トルク 1.47 1.47 − − 1.47 1.47 1.47 1.96
(mN・m [{gf-cm}] ) [{15}] [{15}] [{15}] [{15}] [{15}] [{20}]
温度上昇 (℃) 60 60 60 60 40 40 40 40
――――― [JIS C 4906 pdf 5] ―――――
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JIS C 4906:1991の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4906:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0911:1984
- 小形電気機器の振動試験方法
- JISC0912:1984
- 小形電気機器の衝撃試験方法
- JISC3306:2000
- ビニルコード