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表15 受渡試験項目
試験項目
構造
電気的零位置
電気誤差
指度誤差
変圧比
無負荷励磁電流
残留電圧
摩擦トルク
自転
安定度
絶縁抵抗
耐電圧
備考1. 電気誤差は,比例電圧傾度法又は標準器比較法によって測定する。
2. 電気誤差は,TR及びTDRについては行わない。
3. 指度誤差,自転及び安定度は,TR及びTDRについてだけ行う。
4. 残留電圧は,CX,CDX及びCTについてだけ行う。
5. 摩擦トルクは,TR及びTDRについては行わない。
6. 自転及び安定度は,TR及びTDRについてだけ行う。
8.3 試験方法
8.3.1 試験条件 試験は,特に指定がない限り標準試験状態で行うものとする。
標準試験状態は,温度20℃,相対湿度65%とする。ただし,疑義を生じない場合,温度535℃,相対
湿度4585%の範囲で試験を行ってもよい。
8.3.2 試験電源 試験電源の電圧及び周波数は,特に指定がない限りシンクロ電機の端子で定格電圧の±
5%以内,定格周波数の±5%とする。
また,電源の無負荷端子電圧の波形の狂い率は8%以内とする。
8.3.3 構造試験 構造試験は,6.構造,7.外形寸法及び質量及び10.表示に規定する事項について調べる。
8.3.4 電気的零位置試験 電気的零位置試験は,電気的零位置を図13に示すとおり結線して求める。
粗の電気的零位置は図13の(a)に示すとおり結線し,交流電圧計の読みが最小になるように回転子軸を
回転して求める。精の電気的零位置は図13の(b)に示すとおり結線し,シンクロ零位計の振れが中性点
を示すように回転子軸をわずかに回転して求める。この試験はあらかじめ粗の電気的零位置を求め,次に
精の電気的零位置を求める。
図1 TX, TR又はCXの場合
――――― [JIS C 4906 pdf 11] ―――――
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図2 CTの場合
図3 TDX, TDR又はCDXの場合
8.3.5 巻線抵抗試験 巻線抵抗試験は,一次巻線及び二次巻線の直流抵抗を直流ブリッジで測定する。
8.3.6 電気誤差試験 電気誤差試験は,供試シンクロ電機をシンクロ角度測定装置に取り付けて電気誤差
を測定する。測定法は,試験の種類に応じて,次のいずれかによる。
なお,測定は,すべて電気的零位置から測定するものとし,回転子の0360度の間を10度間隔で行う。
(1) 比例電圧零位法(測定法I)
(2) 比例電圧傾度法(測定法II)
(3) 標準器比較法(測定法III)
(a) 発信機 シンクロ発信機(TX又はCX)の電気誤差は,測定法I及び測定法IIによって測定する。
測定法I : 図4において,シンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,シンクロ零位計の指示が零
になるまで,供試シンクロ発信機(TX又はCX)の回転子を回転させ,その回転子の位置をシンクロ
角度測定装置で読み取る。
測定法II : 図4において,シンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,更に供試シンクロ発信機の
回転子を,シンクロブリッジの理論角に対応する回転角まで,シンクロ角度測定装置によって正確に
回転させ,シンクロ零位計の指針の振れ角,すなわちその電圧傾度によって誤差角度を読み取る。
――――― [JIS C 4906 pdf 12] ―――――
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図4 発信機の測定回路
(b) 制御変圧機 制御変圧機の電気誤差は,測定法I,II及びIIIによって測定する。
測定法I : 図5において,シンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,励磁用シンクロ発信機(TX
又はCX)の回転子をシンクロブリッジの角度と一致する(シンクロ零位計Aが零になる。)まで回転
させる。次に,供試シンクロ制御変圧機に接続されたシンクロ零位計Bが零になるまで供試シンクロ
制御変圧機の回転子を回転させ,その回転子位置をシンクロ角度測定装置で読み取る。
なお,励磁用シンクロ発信機(TX又はCX)の代わりに,図6のようにシンクロスタンダードを用い
てもよい。
図5 制御変圧機の測定回路(1)
測定法II : 図5において,シンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,励磁用シンクロ発信機(TX
又はCX)の回転子をシンクロ零位計Aが零になるまで回転させる。次に,供試シンクロ制御変圧器
――――― [JIS C 4906 pdf 13] ―――――
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の回転子をシンクロブリッジの理論角に対応する回転角までシンクロ角度測定装置によって正確に回
転させ,シンクロ零位計Bの指針の振れ角,すなわちその電圧傾度によって誤差角度を読み取る。
測定法III : 図6において,シンクロスタンダードを所定の理論的角度に定め,供試シンクロ制御変圧
機の回転子を,シンクロスタンダードの理論角に対応する回転角までシンクロ角度測定装置によって
正確に回転させ,シンクロ零位計の指針の振れ角,すなわちその電圧傾度によって誤差角度を読み取
る。
図6 制御変圧機の測定回路(2)
(c) 差動発信機の電気誤差 シンクロ差動発信機(TDX又はCDX)の回転子及び固定子の電気誤差の
測定は,(a)及び(b)による。
(i) 回転子の電気誤差 回転子の電気誤差は,測定法I及び測定法IIによる。
測定法I : 図7においてシンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,シンクロ零位計の指示が零に
なるまで供試シンクロ差動発信機(TDX又はCDX)の回転子を回転させ,その回転子の位置をシン
クロ角度測定装置で読み取る。
図7 差動発信機の電気誤差の測定回路(1)
測定法II : 図7においてシンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,更に供試シンクロ差動発信機
(TDX又はCDX)の回転子を,シンクロブリッジの理論角に対応する回転角まで,シンクロ角度測
定装置によって正確に回転させ,シンクロ零位計の指針の振れ角,すなわちその電圧傾度によって誤
差角度を読み取る。
(ii) 固定子の電気誤差 固定子の電気誤差は,測定法I,II及びIIIによる。
測定法I : 図8においてシンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,励磁用シンクロ発信機(TX又
はCX)の回転子をシンクロ零位計Aの指示が零になるまで回転する。
――――― [JIS C 4906 pdf 14] ―――――
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次に,供試シンクロ差動発信機(TDX又はCDX)に接続されたシンクロ零位計Bが零になるまで供
試シンクロ差動発信機(TDX又はCDX)の回転子を回転させ,その回転子の位置をシンクロ角度測
定装置で読み取る。
なお,励磁用シンクロ発信機(TX又はCX)の代わりにシンクロスタンダードを用いることができる
(図9参照)。
測定法II : 図8においてシンクロブリッジを所定の理論的角度に定め,励磁用シンクロ発信機(TX
又はCX)の回転子をシンクロ零位計Aの指示が零になるまで回転させる。
次に,供試シンクロ差動発信機(TDX又はCDX)の回転子をシンクロブリッジの理論角に対応する
回転角まで,シンクロ角度測定装置によって正確に回転させ,シンクロ零位計Bの指針の振れ角,す
なわちその電圧傾度によって誤差角度を読み取る。
図8 差動発信機の電気誤差の測定回路(2)
測定法III : 図9においてシンクロスタンダードを所定の理論的角度に定め,供試シンクロ差動発信機
(TDX又はCDX)の回転子をシンクロスタンダードの理論角に対応する回転角まで,シンクロ角度
測定装置によって正確に回転させ,シンクロ零位計の指針の振れ角,すなわちその電圧傾度によって
誤差角度を読み取る。
図9 差動発信機の電気誤差の測定回路(3)
――――― [JIS C 4906 pdf 15] ―――――
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JIS C 4906:1991の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4906:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0911:1984
- 小形電気機器の振動試験方法
- JISC0912:1984
- 小形電気機器の衝撃試験方法
- JISC3306:2000
- ビニルコード