JIS C 5101-4:2019 電子機器用固定コンデンサ―第4部:品種別通則―固定アルミニウム固体(MnO2)及び非固体電解コンデンサ | ページ 2

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 5101-4 : 2019
(IEC 60384-4 : 2016)

電子機器用固定コンデンサ−第4部 : 品種別通則−固定アルミニウム固体(MnO2)及び非固体電解コンデンサ

Fixed capacitors for use in electronic equipment-Part 4: Sectionalspecification-Fixed aluminium electrolytic capacitors with solid (MnO2) ndnon-solid electrolyte

序文

  この規格は,2016年に第5版として発行されたIEC 60384-4を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1 一般事項

1.1 適用範囲

  この規格は,JIS C 5101-1:2019を品目別通則とする品種別通則で,主に電子機器用の直流回路に用いる
固定アルミニウム固体(MnO2)及び固定アルミニウム非固体電解コンデンサ(以下,コンデンサという。)
について規定する。
この規格は,長寿命等級及び一般等級の両方のコンデンサに適用する。
この規格は,表面実装用固定アルミニウム固体(MnO2)及び固定アルミニウム非固体電解コンデンサに
は適用しない。これらのコンデンサは,JIS C 5101-18に規定されている。
特殊な用途のコンデンサの場合には,この規格に規定する事項のほか,その用途で求める要求事項を追
加してもよい。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60384-4:2016,Fixed capacitors for use in electronic equipment−Part 4: Sectional specification−
Fixed aluminium electrolytic capacitors with solid (MnO2) nd non-solid electrolyte(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

1.2 目的

  この規格は,この品種のコンデンサの推奨する定格及び特性を規定するとともに,JIS C 5101-1から適
切な品質評価手順,試験方法及び測定方法を選定し,一般的要求事項を規定することを目的とする。この
品種別通則に基づいた個別規格に規定する試験の厳しさ及び要求事項は,この規格よりも低い水準であっ
てはならず,この規格と同等又は高い水準とする。

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C 5101-4 : 2019 (IEC 60384-4 : 2016)

1.3 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5005-2:2010 品質評価システム−第2部 : 電子部品及び電子パッケージのための抜取検査方式
の選択及び活用(統計的工程品質限界の評価手順)
注記 対応国際規格 : IEC 61193-2:2007,Quality assessment systems−Part 2: Selection and use of
sampling plans for inspection of electronic components and packages(IDT)
JIS C 5101-1:2019 電子機器用固定コンデンサ−第1部 : 品目別通則
注記 対応国際規格 : IEC 60384-1:2016,Fixed capacitors for use in electronic equipment−Part 1:
Generic specification(IDT)
JIS C 60063:2018 抵抗器及びコンデンサの標準数列
注記 対応国際規格 : IEC 60063:2015,Preferred number series for resistors and capacitors(IDT)
JIS C 60068-1:2016 環境試験方法−電気・電子−第1部 : 通則及び指針
注記 対応国際規格 : IEC 60068-1:2013,Environmental testing−Part 1: General and guidance(IDT)
JIS C 60068-2-69:2019 環境試験方法−電気・電子−第2-69部 : 試験−試験Te/Tc : 電子部品及びプリ
ント配線板のはんだ付け性試験方法(平衡法)
注記 対応国際規格には,IEC 60068-2-54:2006,Environmental testing−Part 2-54: Tests−Test Ta:
Solderability testing of electronic components by the wetting balance methodが記載してあるが,
IEC 60068-2-54は,IEC 60068-2-69に吸収されて廃止されたため,IEC 60068-2-69を基にし
たJIS C 60068-2-69を採用した。
JIS Z 8601 標準数
注記 対応国際規格 : ISO 3,Preferred numbers−Series of preferred numbers(MOD)
IEC 60417,Graphical symbols for use on equipment

1.4 個別規格に規定する事項

1.4.1  一般事項
個別規格は,ブランク個別規格の様式による。
個別規格には,品目別通則,品種別通則又はブランク個別規格の要求事項よりも低い水準の要求事項を
規定してはならない。より厳しい要求事項を規定する場合は,その内容を個別規格の1.9(品目別通則及び
/又は品種別通則への追加又はより厳しい要求事項)に記載し,更に,試験計画の中に,例えば,アステ
リスク(*)を付けて明示する。
1.4.2に規定する外形図及び寸法は,一覧表に示してもよい。
個別規格には,1.4.21.4.5の事項を規定し,引用する値は,この規格の該当する項目の中から選定する
ことが望ましい。
1.4.2 外形図及び寸法
外形図及び寸法は,その他のコンデンサとの比較及び区分が容易にできるように図示する。
コンデンサの互換性及び取付けに影響する寸法及び寸法許容差は,個別規格に規定する。全ての寸法値
は,ミリメートル(mm)で規定する。
本体寸法は,次の事項を規定する。
− 一般(円筒形以外) : 幅,長さ及び高さ

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− 円筒形 : 直径及び長さ
端子寸法は,次の事項を規定する。
− リード端子 : 直径,長さ及び間隔
− ラグ端子 : 端子位置及び端子間隔,並びに端子板の幅,長さ及び厚さ
− ねじ端子 : ねじの呼び径,呼び長さ及びねじ部長さ,並びに端子位置及び端子間隔
形状が上記のコンデンサと異なる場合は,そのコンデンサを適切に示す寸法情報を個別規格に規定する。
1.4.3 取付け
通常用いる場合,並びに振動及びバンプ又は衝撃の各試験を行う場合の取付方法を,個別規格に規定す
る。コンデンサの設計上,特別な取付具を必要とする場合には,個別規格にその取付具を規定し,振動及
びバンプ又は衝撃の各試験には,この取付具を用いる。
1.4.4 定格及び特性
1.4.4.1 一般事項
定格及び特性は,この規格の関連項目によるほか,次による。
1.4.4.2 公称静電容量範囲
公称静電容量範囲は,2.2.1による。
IEC電子部品品質認証制度(IECQ)の場合は,個別規格の公称静電容量範囲と認証を受けた範囲とが
異なるとき,次の文章を追加することが望ましい。
“各電圧範囲での公称静電容量範囲は,認証登録によって,例えば,IEC電子部品品質認証制度(IECQ)
のオンライン認証システム(ウェブサイト : www.iecq.org)が利用できる。”
1.4.4.3 特殊な特性
設計及び使用目的によって,特殊な特性が必要な場合は,その規定事項を追加してもよい。
1.4.4.4 はんだ付け
はんだ付け性及びはんだ耐熱性試験に適用する試験方法,厳しさ及び要求事項は,個別規格に規定する。
1.4.5 表示
コンデンサの本体及びその包装への表示事項は,個別規格に規定する。この規格の1.6と異なる事項は,
個別規格に明記する。

1.5 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5101-1:2019によるほか,次による。
1.5.1
静電容量(capacitance)
電解コンデンサの中で,規定する測定周波数の近似的な正弦波交流を用いて測定した静電容量値と抵抗
値とで等価直列回路を構成した場合の容量。
1.5.2
長寿命等級(long-life grade)
長期間にわたって高安定であることが必要な非固体電解コンデンサの特性。
1.5.3
一般等級(general-purpose grade)
長寿命等級のような高い性能水準を必要としない非固体電解コンデンサの特性。
注記 1.5.2及び1.5.3に対する対応国際規格の記述は,長寿命等級コンデンサ及び一般等級コンデン
サの定義であったが,以降の本文では,非固体電解コンデンサの要求特性上で,単に,長寿命

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C 5101-4 : 2019 (IEC 60384-4 : 2016)
等級及び一般等級が記載されているため,この両等級の用語を定義した。

1.6 表示

1.6.1  一般事項
表示は,JIS C 5101-1の2.4によるほか,1.6.21.6.4による。
1.6.2 表示の内容
表示の内容は,次の事項から選定する。表示の優先順位は,記載の順による。
a) 公称静電容量
b) 定格電圧(直流電圧を表す記号は,IEC 60417-5031:2002による記号 又は で表してもよ
い。)
c) カテゴリ電圧及びカテゴリ温度
d) 端子の極性 多素子のコンデンサは,各端子の公称静電容量及び定格電圧が明瞭に区分できるように
する。また,電源回路の整流器に直接接続するコンデンサ素子の端子は,番号1又は赤色で表示する。
e) 公称静電容量許容差
f) 製造年月(又は製造年週)
g) 製造業者名及び/又はその商標
h) 製造業者の形名
i) 適用する個別規格
1.6.3 コンデンサ本体への表示
コンデンサ本体には,1.6.2のa) f)を明瞭に表示しなければならず,また,必要と思われる残りの事項
をできる限り多く表示することが望ましい。
1.6.4 コンデンサの包装への表示
コンデンサの包装には,1.6.2の全ての事項の内容を明瞭に表示することが望ましい。

2 推奨特性及び定格

2.1 推奨特性

  推奨耐候性カテゴリは,推奨特性によって付与される。
この規格に規定するコンデンサは,JIS C 60068-1の附属書A(部品の耐候性カテゴリー)に規定する一
般原則に基づく耐候性カテゴリに分類する。
カテゴリ下限温度及びカテゴリ上限温度は,次の中から選定する。
− カテゴリ下限温度 : −55 ℃,−40 ℃,−25 ℃及び−10 ℃
− カテゴリ上限温度 : +85 ℃,+100 ℃,+105 ℃及び+125 ℃
低温試験及び高温試験の厳しさは,それぞれカテゴリ下限温度及びカテゴリ上限温度とする。

2.2 推奨定格値

2.2.1  公称静電容量(CN)
公称静電容量の推奨値は,マイクロファラド(μF)の単位で表す。
公称静電容量の推奨値は,JIS C 60063に規定するE12の標準数列(1.0,1.2,1.5,1.8,2.2,2.7,3.3,
3.9,4.7,5.6,6.8及び8.2)及びそれらの10n倍(nは整数とする。)の中から選定する。

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2.2.2 公称静電容量許容差
公称静電容量許容差の推奨値は,表1の中から選定する。
表1−公称静電容量許容差の推奨値
許容差
%
−10 + 10
−10 + 20 a)
−10 + 30
−10 + 50
−10 + 75
−10 +100
−20 + 20
注a) エレクトロニックフラッシュ用に限り適用する。
2.2.3 定格電圧(UR)
定格直流電圧の推奨値は,JIS Z 8601に規定するR10及びR20の標準数列並びにそれらの10n倍(nは
整数とする。)の中から選定する。
− R10標準数列 : 1.0,1.25,1.6,2.0,2.5,3.15,4.0,5.0,6.3及び8.0
− R20標準数列 : 3.5及び4.5
注記 JIS Z 8601では,R20標準数列としては,3.55であるが,市場では数値を丸めて3.5を用いてい
る。
2.2.4 カテゴリ電圧(UC)
カテゴリ電圧は,定格電圧と同じになる。
2.2.5 リプル電圧
直流電圧に交流電圧を重畳する場合には,直流電圧と交流電圧との和のピーク値は,定格直流電圧以下
とする。定格リプル電流(2.2.8参照)による逆電圧は,許容する逆電圧を超えてはならない。
2.2.6 逆電圧
許容する逆電圧は,個別規格の規定による。
2.2.7 サージ電圧
サージ電圧は,定格電圧が315 V以下のコンデンサの場合,定格電圧値の1.15倍の電圧として,定格電
圧が315 Vを超えるコンデンサの場合,定格電圧値の1.10倍の電圧とする(4.14参照)。
2.2.8 定格リプル電流
カテゴリ上限温度での周波数100 Hz又は120 Hz の定格リプル電流値は,個別規格に規定する。ただし,
スイッチング電源用コンデンサの定格リプル電流値は,適用する周波数で規定する。
注記 この定格リプル電流値は,コンデンサの外形寸法及びその他の性能,例えば,損失角の正接,
許容温度上昇値などに関係する(2.2.5参照)。

3 品質評価手順

3.1 製造の初期工程

  製造の初期工程は,固体電解コンデンサの場合,酸化皮膜の化成工程とし,非固体電解コンデンサの場
合,コンデンサ製造業者での化成済陽極はくの検査工程とする。

――――― [JIS C 5101-4 pdf 10] ―――――

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JIS C 5101-4:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60384-4:2016(IDT)

JIS C 5101-4:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 5101-4:2019の関連規格と引用規格一覧