この規格ページの目次
4
C 5201-8 : 2014 (IEC 60115-8 : 2009)
いて,通常に用いる場合の取付方法を規定する。試験及び測定を目的とする取付け(要求がある場合)は,
2.4.2及びJIS C 5201-1の4.31(表面実装用抵抗器の取付け)による。
個別規格には,個別規格を明確にするために回路図,分布曲線,図面,注記などの追加情報(検査手順
によって検証するため,通常必要でない。)を規定してもよい。
1.5 抵抗器の用途による性能分類
使用者が,意図する製品用途に応じて抵抗器の特性を選択することができるように,抵抗器の性能分類
を導入する。
この規格では,抵抗器を搭載する機器(最終製品)の要求する機能,性能及び信頼性の特性の違いを反
映するように,次の二つの水準を設定して,抵抗器の適切な検査及び試験計画を適用できるようにした。
これらの水準間で,用途が重複する可能性があることに注意する。
a) 水準G 水準Gは,一般的な電子機器用途の抵抗器が対象であり,通常,穏やかな環境条件の下で用
いる。ここでの主要な要求は機能である。適用例は,民生用機器及び電気通信ユーザ端末である。
b) 水準P 水準Pは,次に示す基準で一つ以上に該当する高性能電子機器の用途に用いる。
− 連続動作
− 厳しい環境での使用
− 長寿命
水準Pの適用例は,業務用機器,電気通信伝送装置,産業用制御装置及び測定機器並びに自動車用
機器(ほとんどが客室以外で動作)である。
水準Pは,信頼性が確立している抵抗器の品質認証を目的とする個別規格に規定することが,適切
である。
抵抗器の性能は,特に指定がない場合には,水準Gとする。
一つの個別規格で用いる水準は,一つだけでなければならない。
2 推奨特性,定格及び試験の厳しさ
2.1 推奨特性
個別規格に規定する数値は,次の中から選択することが望ましい。
2.1.1 形式及び寸法
推奨する形式及び寸法は,表1a及び表1bによる。
なお,形式記号は,JIS C 5201-1の附属書JA(形名及び表示)による抵抗器の種類を表す2英大文字,
外形寸法(長さと幅との組合せ,又は長さと外径との組合せ)を表す4数字の組合せ,及び寸法がメート
ル法表示であることを示す記号“M”で構成する。
――――― [JIS C 5201-8 pdf 6] ―――――
5
C 5201-8 : 2014 (IEC 60115-8 : 2009)
表1a−角形抵抗器の推奨形式
単位 mm
形式 寸法
(形式記号) 長さ L 幅W 厚さ T
RR0603M 0.6±0.03 0.3±0.03 0.23±0.03
RR1005M 1.0±0.05 0.5±0.05 0.35±0.05
RR1608M 1.6±0.1 0.8±0.1 0.45±0.1
+.015
RR2012M 2.0±0.1 1.25±0.15 0.5 −1.0
RR3216M 3.2±0.2 1.6±0.15 0.55±0.1
RR3225M 3.2±0.2 2.5±0.2 0.55±0.1
RR3245M 3.2±0.2 4.6±0.2 0.55±0.1
RR4532M 4.6±0.2 3.2±0.2 0.55±0.1
RR5025M 5.0±0.2 2.5±0.2 0.55±0.2
RR6332M 6.3±0.2 3.2±0.2 0.55±0.2
角形抵抗器の形状及び寸法を,図1に示す。
W
T
L
図1−角形抵抗器の形状及び寸法
表1b−円筒形抵抗器の推奨形式
単位 mm
形式 寸法
(形式記号) 長さ L 外径 D
+1.0 +.015
RC1610M 1.6 −.005 1.0 −.005
+2.0
RC2012M 2.0±0.1 1.25 −
1.0
0 0
RC2211M 2.2 −
3.0 1.1 −
1.0
RC3514M 3.5±0.2 1.4±0.2
RC5922M 5.9±0.2 2.2±0.2
円筒形抵抗器の形状及び寸法を,図2に示す。
――――― [JIS C 5201-8 pdf 7] ―――――
6
C 5201-8 : 2014 (IEC 60115-8 : 2009)
L
D
図2−円筒形抵抗器の形状及び寸法
部品の形式が図2以外の場合,例えば,表面実装用巻線抵抗器など,個別規格には,抵抗器を適切に記
述するような寸法情報を記載する。
2.1.2 推奨耐候性カテゴリ
抵抗器は,JIS C 60068-1の附属書A(部品の耐候性カテゴリー)に規定する一般原則に基づいた耐候性
カテゴリに分類する。
カテゴリ下限温度,カテゴリ上限温度及び高温高湿(定常)の試験時間は,次の中から選択する。
カテゴリ下限温度(LCT) : −55 ℃,−40 ℃,−25 ℃及び−10 ℃
カテゴリ上限温度(UCT) : +85 ℃,+100 ℃,+125 ℃,+155 ℃,+175 ℃及び+200 ℃
高温高湿(定常)の試験時間 : 10日,21日及び56日
低温(耐寒性)及び高温(耐熱性)の試験の厳しさは,それぞれカテゴリ下限温度及びカテゴリ上限温
度である。
注記 実装した抵抗器の耐候性能は,プリント配線板,実装方法及び最終塗装の影響を受ける。
2.1.3 温度による抵抗値変化
抵抗温度特性試験での抵抗値変化の推奨限界値は,表2による。
――――― [JIS C 5201-8 pdf 8] ―――――
7
C 5201-8 : 2014 (IEC 60115-8 : 2009)
表2−抵抗値変化の限界
抵抗温度係数 抵抗値変化(ΔR/R)の限界
%
カテゴリ下限温度/基準温度 基準温度/カテゴリ上限温度
℃ ℃
10−6/K a), b) 記号c)
−55/ −40/ −25/ −10/ +20/ +20/ +20/ +20/ +20/
+20 +20 +20 +20 +85 +125 +155 +175 +200
±1000 W ±7.50 ±6.00 ±4.50 ±3.00 ±6.50 ±10.5 ±13.5 ±15.5 ±18.0
±500 V ±3.75 ±3.00 ±2.25 ±1.50 ±3.25 ±5.25 ±6.75 ±7.75 ±9.00
±250 U ±1.88 ±1.50 ±1.13 ±0.75 ±1.63 ±2.63 ±3.38 ±3.88 ±4.50
±100 S ±0.75 ±0.60 ±0.45 ±0.30 ±0.65 ±1.05 ±1.35 ±1.55 ±1.80
±50 R ±0.375 ±0.300 ±0.225 ±0.150 ±0.325 ±0.525 ±0.675 ±0.775 ±0.900
±25 Q ±0.188 ±0.150 ±0.113 ±0.075 ±0.163 ±0.263 ±0.338 ±0.388 ±0.450
±15 P ±0.113 ±0.090 ±0.068 ±0.045 ±0.098 ±0.158 ±0.203 ±0.233 ±0.270
±10 N ±0.075 ±0.060 ±0.045 ±0.030 ±0.065 ±0.105 ±0.135 ±0.155 ±0.180
±5 M ±0.038 ±0.030 ±0.023 ±0.015 ±0.033 ±0.053 ±0.068 ±0.078 ±0.090
±2 L ±0.015 ±0.012 ±0.009 ±0.006 ±0.013 ±0.021 ±0.027 ±0.031 ±0.036
±1 K ±0.008 ±0.006 ±0.005 ±0.003 ±0.007 ±0.011 ±0.014 ±0.016 ±0.018
注a) 略号 : 例えば,“±50”は,“0±50×10−6/K”を示す。
b) 温度係数の追加が必要な場合には,個別規格に規定する。
c) 文字記号は,JIS C 5062の5.5(抵抗温度係数の文字記号)による。
表2の各欄は,推奨温度係数及び2.1.2のカテゴリ温度範囲に基づく抵抗温度特性の測定[JIS C 5201-1
の4.8(温度による抵抗値変化)参照]での抵抗値変化の限界を示す。
2.1.4 抵抗値変化の限界
各試験での抵抗値変化の推奨限界値は,表3a及び表3bによる。推奨限界値は,それぞれの安定性クラ
スに対応して規定している。
表3a−抵抗値変化の限界
安定性 長期試験 短期試験
クラス JIS C 5201-1 a) JIS C 5201-1 a) JIS C 5201-1 a)
4.23 一連耐候性 4.25.1 70 ℃での耐久性 4.13 短時間過負荷b)
4.24 高温高湿(定常) 4.18 はんだ耐熱性
4.25.3 カテゴリ上限 4.19 温度急変(5サイクル)
温度での耐久 4.21 衝撃c)
性 4.22 振動d)
1 000時間 延長8 000時間d) 4.33 耐プリント板曲げ性
5 ±(5 %R+0.1 Ω) ±(5 %R+0.1 Ω) ±(10 %R+0.1 Ω) ±(1 %R+0.05 Ω)
2 ±(2 %R+0.1 Ω) ±(2 %R+0.1 Ω) ±(5 %R+0.1 Ω) ±(0.5 %R+0.05 Ω)
1 ±(1 %R+0.05 Ω) ±(1 %R+0.05 Ω) ±(2 %R+0.05 Ω) ±(0.25 %R+0.05 Ω)
0.5 ±(0.5 %R+0.05 Ω) ±(0.5 %R+0.05 Ω) ±(1 %R+0.05 Ω) ±(0.1 %R+0.01 Ω)
0.25 ±(0.25 %R+0.05 Ω)±(0.25 %R+0.05 Ω)±(0.5 %R+0.05 Ω) ±(0.05 %R+0.01 Ω)
0.1 ±(0.1 %R+0.02 Ω) ±(0.1 %R+0.02 Ω) ±(0.25 %R+0.02 Ω)±(0.05 %R+0.01 Ω)
0.05 ±(0.05 %R+0.01 Ω)±(0.05 %R+0.01 Ω)±(0.1 %R+0.01 Ω) ±(0.025 %R+0.01 Ω)
0.025 ±(0.025 %R+0.01 Ω)
±(0.025 %R+0.01 Ω) ±(0.05 %R+0.01 Ω)±(0.01 %R+0.01 Ω)
注a) IS C 5201-1による。
b) この試験は,水準Gに分類する抵抗器に適用する。
c) この試験は,角形又は円筒形以外の形式に適用する。
d) この試験は,水準Pに分類する抵抗器に適用する。
――――― [JIS C 5201-8 pdf 9] ―――――
8
C 5201-8 : 2014 (IEC 60115-8 : 2009)
表3b−抵抗値変化の限界
安定性 JIS C 5201-1 a) JIS C 5201-1 a) JIS C 5201-1 a) JIS C 5201-1 a)
クラス 4.19 温度急変 4.27 単パルス高電圧過 4.38 静電気放電b) 4.39 断続過負荷試験c)
100サイクル以上c) 負荷試験c)
5 ±(1 %R+0.05 Ω) ±(1 %R+0.05 Ω) ±(1 %R+0.05 Ω) ±(2 %R+0.05 Ω)
2
1 ±(0.5 %R+0.05 Ω) ±(0.5 %R+0.05 Ω) ±(0.5 %R+0.05 Ω) ±(1 %R+0.05 Ω)
0.5
0.25 ±(0.25 %R+0.05 Ω)
0.1
0.05
0.025
注a) IS C 5201-1による。
b) IS C 61340-3-1の人体モデル(HBM)を適用する。水準Pに分類する抵抗器は,正極性3回及び負極性3回
の放電を,水準Gに分類する抵抗器は,正極性1回及び負極性1回の放電を適用する。
c) この試験は,水準Pに分類する抵抗器に適用する。
2.2 推奨定格値
2.2.1 公称抵抗値
JIS C 5201-1の2.3.2(公称抵抗値の推奨値)による。
推奨値は,JIS C 5063に規定するE標準数列とする。
2.2.2 公称抵抗値の許容差
抵抗値の推奨許容差は,次による。
±10 %,±5 %,±2 %,±1 %,±0.5 %,±0.25 %,±0.1 %,±0.05 %,±0.02 %,±0.01 %,
0/−30 %,0/−20 %及び0/−10 %
注記 非対称の許容差(例えば,0/−20 %)は,レーザトリマブル抵抗器に用いている。
2.2.3 定格電力P70
抵抗器を基板に取り付けた状態の周囲温度70 ℃での定格電力の推奨値は,次による。
0.016 W,0.032 W,0.05 W,0.063 W,0.1 W,0.125 W,0.25 W,0.33 W,0.4 W,0.5 W,0.75 W,1 W,
2 W及び3 W
個別規格には,定格電力を負荷する条件を規定する。
負荷軽減情報を提供するために用いる軽減曲線の例を,図3に示す。
100
定格電力比(%)
推奨動作領域
0
カテゴリ下限温度 70 ℃ カテゴリ上限温度
図3−軽減曲線
――――― [JIS C 5201-8 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS C 5201-8:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60115-8:2009(IDT)
JIS C 5201-8:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 5201-8:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5062:2008
- 抵抗器及びコンデンサの表示記号
- JISC5063:1997
- 抵抗器及びコンデンサの標準数列
- JISC61340-3-1:2010
- 静電気―第3-1部:静電気の影響をシミュレーションする方法―人体モデル(HBM)の静電気放電試験波形