JIS C 5381-11:2014 低圧サージ防護デバイス―第11部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法 | ページ 3

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C 5381-11 : 2014 (IEC 61643-11 : 2011)
表1−記号又は略号
用語番号又は
記号又は略号 説明
参照箇条番号
一般記号
ABD アバランシブレークダウンダイオード 7.2.5.2
CWG コンビネーション波形発生器 3.1.22
RCD 漏電遮断器 3.1.35
DUT 供試品 一般
IP 外郭の保護等級 3.1.29
TOV 一時的過電圧 一般
SPD 低圧サージ防護デバイス 3.1.1
k 過負荷状態に対する電流係数 表20
Zf 想定インピーダンス(コンビネーション波形発生器) 8.1.4 c)
W/R クラスI試験における比エネルギー 3.1.37
T1, T2及び/又は T3 クラスI,II及び/又はIII試験に対応するSPDへの表示 7.1.1
tT TOV試験の印加時間 3.1.17
電圧に関する記号
UC 最大連続使用電圧 3.1.11
UREF 基準試験電圧 3.1.45
UOC 開回路電圧 3.1.22,3.1.23
Up 電圧防護レベル 3.1.14
Ures 残留電圧 3.1.16
Umax 空間距離決定のための電圧 3.1.47
UT 一時的過電圧試験電圧値 3.1.17
電流に関する記号
Iimp クラスI試験でのインパルス放電電流 3.1.10
Imax 最大放電電流 3.1.48
In クラスII試験での公称放電電流 3.1.9
If 続流 3.1.12
Ifi 続流遮断定格 3.1.39
IL 定格負荷電流 3.1.13
ICW コンビネーション波形発生器の短絡回路電流 3.1.24
ISCCR 定格短絡電流 3.1.27
IP 電源の推定短絡電流 3.1.38
IPE UREFにおける漏電電流 3.1.40
ITotal 多極SPDの全放電電流 3.1.44
Itrans 短絡形SPDに対する過渡サージ電流定格 3.1.46

4 使用条件

4.1 周波数

  交流電源の周波数範囲は,47 Hz63 Hzとする。

――――― [JIS C 5381-11 pdf 11] ―――――

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4.2 電圧

  低圧サージ防護デバイス(SPD)の端子間に連続的に加える電圧は,その最大連続使用電圧UCを超えて
はならない。

4.3 気圧及び高度

  気圧は,80 kPa106 kPaとする。これらの値は,海面からの高度+2 000 m−500 mに相当する。

4.4 温度

  温度は,次による。
a) 通常範囲 : −5 ℃+40 ℃
注記 この範囲は,JIS C 60364-5-51のコードAB4で,温度及び湿度制御をしていない,風雨から
の影響を受けないよう保護している屋内使用を想定したSPDに対応している。
b) 拡張範囲 : −40 ℃+70 ℃
注記 この範囲は,風雨を防げない屋外使用のためのSPDに対応している。

4.5 相対湿度

  相対湿度は,次による。
a) 通常範囲 : 5 % RH95 % RH
注記 この範囲は,JIS C 60364-5-51のコードAB4で,温度及び湿度制御をしていない,外部の影
響を受けないよう風雨から保護している屋内使用を想定したSPDに対応している。
b) 拡張範囲 : 5 %100 % RH
注記 この範囲は,風雨を防げない屋外使用のためのSPDに対応している。

5 分類

  SPDは,次のパラメータに従って分類する。

5.1 ポートの数

  ポートの数は,次による。
a) 1ポート
b) 2ポート

5.2 SPD の設計

  代表的な設計は,次による。
a) 電圧スイッチング形
b) 電圧制限形
c) 複合形

5.3 SPDのクラスI試験,クラスII試験及びクラスIII試験

  インパルス試験の分類は,3.1.34による。
クラスI試験,クラスII試験及びクラスIII試験に必要な情報を,表2に規定する。
表2−クラスI試験,クラスII試験及びクラスIII試験
試験 必要な情報 試験手順(参照する箇条番号)
クラスI試験 Iimp 8.1.1,8.1.2及び8.1.3
クラスII試験 In 8.1.2及び8.1.3
クラスIII試験 UOC 8.1.4及び8.1.4.1

――――― [JIS C 5381-11 pdf 12] ―――――

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5.4 設置場所

  設置場所の分類は,次による。
a) 屋内 屋内用のSPDの外郭内及び/又は建物又は収容施設の内部で用いる。屋外の外郭内又は収容施
設内に設置したSPDは,屋内用とみなす。
b) 屋外 屋外用のSPDは,外郭なし及び建物又は収容施設の外部で用いる(例えば,低圧架空線上)。

5.5 接近性

  接近性の分類は,次による。
a) 接近可能 設置後,非熟練者によってカバー又は外郭を開けるための道具を用いないで,全部又は一
部に触れることができるSPD。
b) 接近不可能 設置後,非熟練者の手が届かない範囲(例えば,架空線への取付け)にある,又は道具
を用いなければ開けられない外郭内に取り付けているSPD。

5.6 取付方法

  取付方法の分類は,次による。
a) 固定形
b) 可搬形

5.7 分離器(過電流保護を含む。)

  分離器の設置及び機能の分類は,次による。
a) 設置場所 設置場所は,次による。
1) 内部
2) 外部
3) 両方(内部及び外部)
b) 保護機能 保護機能の分類は,次による。
1) 熱
2) 漏電電流
3) 過電流

5.8 外郭の保護等級

  外郭の保護等級は,JIS C 0920のIPコードによる。

5.9 温度及び湿度範囲

  温度及び湿度範囲の分類は,次による。
a) 標準
b) 拡張

5.10 電源系統

  電源の周波数の分類は,次による。
a) 47 Hz63 Hz範囲の交流
b) 周波数47 Hz63 Hzの範囲外の交流
周波数47 Hz63 Hzの範囲外の交流は,追加及び/又は修正試験手順で要求することがある。

5.11 多極SPD

5.12 SPDの故障モード

  SPDの故障モードの分類は,次による。
a) 開回路(標準形SPD)

――――― [JIS C 5381-11 pdf 13] ―――――

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b) 短絡回路(短絡形SPD)

6 SPDの標準定格(推奨値)

  SPDの標準定格は,次の推奨値をもつことが望ましい。
注記 推奨値は,実用上よく用いる値であって,実際の使用条件では推奨値より低い値又は高い値と
なる場合がある。

6.1 クラスI試験のためのインパルス放電電流Iimp,Q及びW/Rの推奨値

  クラスI試験のためのインパルス放電電流の推奨値は,次による。
Iimp 1 kA,2 kA,5 kA,10 kA,12.5 kA,20 kA及び25 kA
Q 0.5 As,1 As,2.5 As,5 As,6.25 As,10 As及び12.5 As
W/R 0.25 kJ/ 1.0 kJ/ 6.25 kJ/ 25 kJ/ 39 kJ/ 100 kJ/ び156 kJ/ 圀

6.2 クラスII試験のための公称放電電流Inの推奨値

  クラスII試験のための公称放電電流Inの推奨値は,次による。
0.05 kA,0.1 kA,0.25 kA,0.5 kA,1.0 kA,1.5 kA,2.0 kA,2.5 kA,3.0 kA,5.0 kA,10 kA,15 kA及び
20 kA

6.3 クラスIII試験のための開回路電圧UOCの推奨値

  クラスIII試験のための開回路電圧UOCの推奨値は,次による。
0.1 kV,0.2 kV,0.5 kV,1 kV,2 kV,3 kV,4 kV,5 kV,6 kV,10 kV及び20 kV

6.4 電圧防護レベルUpの推奨値

  電圧防護レベルUpの推奨値は,次による。
0.08 kV,0.09 kV,0.10 kV,0.12 kV,0.15 kV,0.22 kV,0.33 kV,0.4 kV,0.5 kV,0.6 kV,0.7 kV,0.8 kV,
0.9 kV,1.0 kV,1.2 kV,1.5 kV,1.8 kV,2.0 kV,2.5 kV,3.0 kV,4.0 kV,5.0 kV,6.0 kV,8.0 kV及び
10 kV

6.5 最大連続使用電圧UCの推奨実効値

  最大連続使用電圧UCの推奨実効値は,次による。
45 V,52 V,63 V,75 V,85 V,95 V,110 V,130 V,150 V,175 V,220 V,230 V,240 V,255 V,
260 V,275 V,280 V,320 V,335 V,350 V,385 V,400 V,420 V,440 V,460 V,510 V,530 V,600 V,
635 V,660 V,690 V,800 V,900 V,1 000 V,1 500 V,1 800 V及び2 000 V

7 要求性能

7.1 一般的な要求性能

7.1.1  識別
製造業者は,次の情報を提供する。適合の判定は,目視検査によって行う。
a) PDの表示は,次の事項をSPDの本体上に直接なつ印する,又は本体に永久的な貼付けをする。
1) 製造業者名又は商標,及び形名
2) 最大連続使用電圧UC(各防護モードに対して一つの値)
3) 電流の種別 : 交流(AC)又は“”及び/又は周波数
4) インパルス試験及び放電パラメータは,製造業者が指定する各防護モードに対してそれぞれ表示し
なければならない。
− クラスI試験 : “クラスI試験”及び“Iimp(kA)”,又は“T1”及び“Iimp(kA)”

――――― [JIS C 5381-11 pdf 14] ―――――

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C 5381-11 : 2014 (IEC 61643-11 : 2011)
− クラスII試験 : “クラスII試験”及び“In(kA)”,又は“T2”及び“In(kA)”
− クラスIII試験 : “クラスIII試験”及び“UOC(kV)”,又は“T3”及び“UOC(kV)”
5) 電圧防護レベルUp(各防護モードに対して一つの値)
6) 外郭の保護等級の分類(IPコード)(IP>20の場合)
7) 端子又はリード線の識別(装置に表示していない場合)
8) 定格負荷電流IL(2ポートSPD及び入出力端子が分離している1ポートSPDに対して)
表示スペースに制限がある場合,製造業者名又は商標,及び形名をSPD上に表示し,その他の必要な表
示は取扱説明書に示さなければならない。
SPDは,複数のインパルス試験[例えば,クラスI試験(T1)及びクラスII試験(T2)]を適用しても
よい。この場合,適用する全ての試験を実施しなければならない。製造業者が保護レベルを一つだけ規定
する場合,最も高い保護レベルを表示する。
b) 出荷時のSPDに,次の事項を記載した書類を添付する。
1) 設置場所(5.4参照)
2) ポート数
3) 取付方法
4) 定格短絡電流Isccr(7.2.5.3を除く。)
5) 必要がある場合,外部の分離器の定格及び特性
6) 分離器の動作表示(必要がある場合)
7) 重要な場合,通常取付けの方向
8) 取付方法の説明
− 低圧配電系統の種類(TN系統,TT系統及びIT系統)
− 接続方法(ライン−中性線間,ライン−接地間,中性線−接地間及びライン−ライン間)
− 公称交流電圧,及びSPDの設計上の最大許容電圧,機械的寸法,リード線の長さなど
9) 温度及び湿度範囲(4.4及び4.5参照)
10) 続流遮断定格Ifi(電圧制限形SPDを除く。)
11) 漏電電流IPE
12) 短絡形SPDに対する過渡サージ電流定格Itrans
13) PDを設置した状態でのいずれかの接地導体からの最小離隔寸法
14) max(選択)
c) 次の情報をデータシートに記載する。
1) 一時的過電圧試験電圧値UT又は附属書Bに基づき設計したSPDの電源系統の種類及び接続の詳細
2) 多極SPDの全放電電流ITotal(製造業者が明示した場合)及び対応するインパルス試験
3) 2ポートSPDに対する電圧降下
4) 2ポートSPDに対する負荷側サージ電流耐量(製造業者が明示した場合)
5) 交換可能部品に関する情報(表示器,ヒューズなどを適用する場合)
6) 電圧上昇率du/dt(製造業者が明示した場合)
7) 過負荷状態に対する電流係数k(表20と異なる場合)
8) 防護モード(一つ以上の防護モードをもつSPD)
d) 製造業者は,形式試験の次の情報を指定する。
1) スイッチング素子の使用の有無(附属書C参照)

――――― [JIS C 5381-11 pdf 15] ―――――

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JIS C 5381-11:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61643-11:2011(IDT)

JIS C 5381-11:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 5381-11:2014の関連規格と引用規格一覧