JIS C 5600:2006 電子技術基本用語 | ページ 18

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C 5600 : 2006
参考
番号 用語 定義 関連IEC 60050
対応英語
番号及び用語
で与えられる。ここに,h は,プランク定数で
ある。

f) 関連事項(雑音,その他)

                                                                               参考
番号 用語 定義 関連IEC 60050
対応英語
番号及び用語
6-1 雑音 noise
1) 広い周波数範囲にわたり,ランダムに生じ 101-14-63
る,指示値,表示値又は供給値の好ましく (702-08-03
ない変化。 MOD),
2) 信号に重畳し測定値又は供給値をあいまい 303-08-09,
にする妨害。 702-08-03
3) 系に加わる不規則な信号。負荷変動や動特 noise (in
性の微小変化による好ましくない乱れ。 telecommunica
4) 周期性がなく,部分音に分解できない音。 tion),
801-21-08
6-2 ランダム雑音 random noise
与えられた時点での値が,予測できない雑音。 161-02-14,
702-08-38,
801-21-09
6-3 白色雑音 white noise,
周期性をもたず一定の連続スペクトルをもち, 702-08-39,
所定の周波数範囲内で1オクターブ当たりに含flat random 801-21-10
noise
まれる成分の強さが,周波数位置に関係なく一
定である雑音。
参考 白色雑音を −3 dB/oct。の低域通過
フィルタを通せばピンク雑音が得ら
れる。
6-4 1/f 雑音 1/f noise
パワースペクトル密度が周波数に反比例して増 531-15-07,
加する雑音をいい,半導体素子においてはその 702-08-48
表面状態に依存することが多い。
備考 低周波において顕著。表面の清浄度,
環境に影響される。
6-5 散弾雑音, shot noise
1) 電子管において電子放出の不連続,不規則 531-15-05,
ショット雑音 に基づく雑音。その周波数分布は,極めて 702-08-46,
高いところまでほぼ一様である。 731-06-39
2) 半導体に電界を印加して電流を流すとき,
キャリヤの数及びドリフト速度のいずれも
の揺らぎによって生じる雑音。
6-6 フリッカ雑音 flicker noise
1) 半導体素子のポテンシャル障壁の揺らぎに 531-15-06,
よるキャリヤ密度の変調による雑音。 702-08-47
2) 電子管の陰極表面の活性中心の不規則な変
化(生成又は消滅)による雑音(通常10 kHz
以下で問題となる。ほぼ周波数に反比例し
て大きくなる。)。

――――― [JIS C 5600 pdf 86] ―――――

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C 5600 : 2006
6-7 熱雑音 531-15-03,
thermal noise,
半導体,抵抗体などでキャリヤの熱伝導の揺ら
Johnson noise
ぎによって端子の両端に現れる不規則な電位差 702-08-45
で表される。 た
による雑音。ΔV 2 = 4 k T R Δf
だし,ΔV は素子の両端に現れる電位差で,こ
れを雑音電圧といい,単位は (V), k :ボルツマ
ン定数 (J/K),R: 素子の抵抗値 (Ω), T : 絶対
温度 (K),Δf : 測定周波数帯域幅 (Hz)。
6-8 電流雑音 current noise
抵抗器を流れる電流にほぼ比例する雑音。炭素
皮膜抵抗器や体抵抗器に見られる。熱雑音の数
倍の大きさがある。
参考 炭素皮膜抵抗器や体抵抗器では,炭
素粒子同士の接触による電流雑音が
特に多く,これを接触雑音ともいう。
6-9 接触雑音 不完全な接触によって発生する電気的雑音。contact noise
6-10 量子雑音 quantum
電磁放射,特に光放射の粒子的性質に起因する 702-08-49,
雑音で,量子力学の不確定性原理に基づく。noise, 731-01-65
photon noise (702-08-49
備考 通常の温度では,量子雑音は光放射 MOD)
のような非常に高い周波数の電磁波
においてだけ,重要である。
6-11 雑音指数 noise figure
四端子回路網において,入力端子における信号
と雑音の有効電力をSi ,N i,出力端子における
それを S o,No とするとき,(Si /N i)/(S o /N o)に
よって与えられる値をいう。
6-12 人工知能 artificial
認識能力,学習能力,抽象的思考能力,環境適 (351-11-26
intelligence
応能力などを人工的に実験したもの。多くの場 artificial
合,コンピュータを使用する。推論,判断など intelligence
の知的機能を人工的に実現したもの。データを (in automatic
蓄えるデータベース部,集めた知識から結論を control)
引き出す推論部とから成り立つ(学習機能をも
つものもある。)。
6-13 ニューラルネット 人間の神経細胞又はその結合状態を参考にしneural network
ワーク て,ニューロンを模倣した素子を回路網状に接
続し,パターン認識,情報処理,連想メモリな
どへの利用を目的とした回路網。
6-14 ニューラルチップ neural chips
脳の神経回路網を模倣した,ニューラルネット
ワークを実行するために用いられるLSI(実現
のための LSI には,ディジタル回路,アナログ
回路,光技術を用いる。)。
6-15 ニューロン neuron
細経の核と,その周辺の細胞質を含む細胞体と, 891-02-05
そこから伸びる樹状突起及び軸索とからなる, ニューロン:軸
神経細胞。 索
6-16 カオス chaos
不規則で複雑であるが,しかしある簡単な規則
が背面にある現象。
6-17 ファジー論理 fuzzy logic
論理演算における論理で,真を 1,偽を0とす
る代わりに(0,1)の区間の任意の実数を真理値
として考えたもの。 例えば,0.6 を真理値とす

――――― [JIS C 5600 pdf 87] ―――――

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るもの。 そのため,通常の種々の論理操作をそ
のあいまいの程度とともに計算できる。
6-18 ファジー推論 あいまいさを含んだ法則を用いて行う推論。fuzzy
reasoning
6-19 ファジーチップ fuzzy chip
ファジー推論を高速に実行させるために作られ
た大規模集積回路。
関連規格 JIS D 0103 自動車部品−電気装置の機器・部品−名称
JIS Z 8120 光学
IEC 60050 International Electrotechnical Vocabulary

――――― [JIS C 5600 pdf 88] ―――――

JIS C 5600:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60050(MOD)

JIS C 5600:2006の国際規格 ICS 分類一覧