この規格ページの目次
JIS C 5630-1:2017 規格概要
この規格 C5630-1は、製造プロセスを含むマイクロマシン及びMEMSに関する用語について規定。
JISC5630-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C5630-1
- 規格名称
- マイクロマシン及びMEMS―第1部 : マイクロマシン及びMEMSに関する用語
- 規格名称英語訳
- Semiconductor devices -- Micro-electromechanical devices -- Part 1:Terms and definitions
- 制定年月日
- 2008年3月20日
- 最新改正日
- 2017年3月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 62047-1:2016(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 31.080.99
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2008-03-20 制定日, 2012-10-22 確認日, 2017-03-21 改正
- ページ
- JIS C 5630-1:2017 PDF [32]
C 5630-1 : 2017
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 用語及び定義・・・・[1]
- 2.1 一般・・・・[1]
- 2.2 理工学・・・・[2]
- 2.3 材料技術・・・・[4]
- 2.4 機能要素・・・・[4]
- 2.5 加工技術・・・・[10]
- 2.6 接合・組立技術・・・・[17]
- 2.7 評価技術・・・・[19]
- 2.8 応用技術・・・・[21]
- 附属書A(参考)用語の選定基準及び留意点・・・・[25]
- 附属書B(参考)2008年版とこの版とのクロスリファレンス・・・・[26]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[30]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS C 5630-1 pdf 1] ―――――
C 5630-1 : 2017
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人マイ
クロマシンセンター(MMC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工
業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工
業規格である。
これによって,JIS C 5630-1:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 5630の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 5630-1 第1部 : マイクロマシン及びMEMSに関する用語
JIS C 5630-2 第2部 : 薄膜材料の引張強さ試験方法
JIS C 5630-3 第3部 : 薄膜材料の標準試験片
JIS C 5630-6 第6部 : 薄膜材料の軸荷重疲労試験方法
JIS C 5630-12 第12部 : MEMS構造体の共振振動を用いた薄膜材料の曲げ荷重疲労試験方法
JIS C 5630-13 第13部 : MEMS構造体のための曲げ及びせん断試験による接合強度試験方法
JIS C 5630-18 第18部 : 薄膜曲げ試験方法
JIS C 5630-19 第19部 : 電子コンパス
JIS C 5630-20 第20部 : 小型ジャイロ
JIS C 5630-26 第26部 : マイクロトレンチ構造及びマイクロニードル構造の寸法,形状表示及び計測
法(予定)
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日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 5630-1 : 2017
マイクロマシン及びMEMS−第1部 : マイクロマシン及びMEMSに関する用語
Semiconductor devices-Micro-electromechanical devices- Part 1: Terms and definitions
序文
この規格は,2016年に第2版として発行されたIEC 62047-1を基に,対応する部分については対応国際
規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,一部,対応国際規格には
規定されていない用語を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。また,参考として附属書Aに用語の選定基準及び留意点,
及び附属書Bに2008年版とこの版とのクロスリファレンスを示す。
1 適用範囲
この規格は,製造プロセスを含むマイクロマシン及びMEMSに関する用語について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62047-1:2016,Semiconductor devices−Micro-electromechanical devices−Part 1: Terms and
definitions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 用語及び定義
2.1 一般
(General terms and definitions)2.1.1微小電気機械デバイス(micro-electromechanical device)
内部にセンサ,アクチュエータ,トランスデューサー,共振器,発振器,機構部品又は電子回路の全て,
又は一部を集積した微小なデバイス。
注記 関連した技術は,非常に多岐にわたり要素技術分野で分類した場合,“設計技術”,“材料技術”,
“加工技術”,“機能要素技術”,“システム制御技術”,“エネルギー供給技術”,“接合組立技術”,
“電子回路技術”及び“評価技術”とそれらの基盤となるマイクロ環境での熱力学,トライボ
ロジーなどの“マイクロ理工学”などから構成されている。
2.1.2
MEMS(micro-electromechanical systems)
微小な電気機械システムで,半導体プロセスを用いて一つのチップ上にセンサ,アクチュエータ,電子
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C 5630-1 : 2017
回路などの全て,又は一部を統合化したもの。
注記 MEMSはmicro-electromechanical systemsの略語であり,幾つかの異なる意味で使われる場合が
あるが,一般には,シリコンプロセス技術を用いた微小な構造体,センサ及びアクチュエータ
に関する技術を意味する。
2.1.3
MST(microsystem technology)
微小な電気,光学,機械システム及び/又はその構成要素を微細加工技術によって実現する技術。
注記 MSTは,microsystem technologiesの頭字語で,主として欧州で使われている用語である。
2.1.4
マイクロマシン(micromachine)
2.1.4.1
マイクロマシン(デバイス)(micromachine,)
構成部品の寸法が数mm以下の機能要素,及びそれらから構成される微小なデバイス。
注記 マイクロマシンテクノロジを駆使して製作される機能デバイス(センサなど)が含まれる。
2.1.4.2
マイクロマシン(システム)(micromachine,)
マイクロマシンデバイスから構成される微小なシステム。
注記 ナノマシンと呼ばれる分子マシンも含まれる。
2.2 理工学
(Terms relating to science and engineering)2.2.1マイクロ理工学(micro-science and engineering)
MEMSが使われるような微小な世界における理工学。
注記 機械システムをマイクロ化していくと,種々の物理パラメタが変化する。その変化は,次の2
通りの場合がある。
1) マクロな世界での変化の外挿で予測できる場合。
2) マイクロな世界での特殊性が顕在化してきて,外挿が不可能になる場合。
2)の場合,微小な世界での現象を説明するために,新しい理論式又は実験式を確立しなけれ
ばならない。さらに,このような工学問題を取り扱うための分析法及び統合法を新たに開発す
る必要がある。材料科学,流体力学,熱力学,トライボロジー,制御工学及び運動力学は,マ
イクロメカトロニクスを支える基礎であるマイクロ理工学として体系化できるであろう。
2.2.2
スケール効果(scale effect)
物体の代表寸法が変わると,これに作用する各種影響及び物体そのものの特性が変わること。
注記 物体の体積は寸法の3乗に比例し,表面積はその2乗に比例する。すなわち,寸法が小さくな
ると表面力の影響が体積力のそれよりも大きくなる。例えば,微小物体の運動では,慣性力よ
りも静電力及び粘性力が支配的になる。物体の寸法が小さくなると,材料の性質もその微小構
造及び表面の影響を強く受けるようになり,バルクのそれと異なることがある。ミクロな世界
の摩擦特性もマクロな世界とは異なる。マイクロマシンの設計においては,これらの影響を十
分に考慮する必要がある。
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C 5630-1 : 2017
2.2.3
マイクロトライボロジー(microtribology)
マイクロマシンが使われるような微小な世界におけるトライボロジー。
注記 トライボロジーとは,マクロな世界での摩擦及び摩耗を扱う分野である。一方,マイクロマシ
ンのように構成する部品の寸法が極端に小さくなると,重力及び慣性力に変わって,表面力及
び粘性力が支配的になってくる。クーロンの摩擦法則によれば,摩擦力は垂直荷重に比例する
が,マイクロマシンの環境では表面間力のため,通常のスケールでは考えられないような大き
な摩擦力が現れるといわれている。また,通常のサイズでは問題にならない極微少量の摩耗が,
マイクロマシンにとって致命的なダメージとなる。マイクロトライボロジーの研究では,摩擦
面及び固体表面で起きる現象のオングストロームからナノメートルの分解能での観察,及び原
子レベルの相互作用の解析を通して,摩擦力の低減又は原子的に見ても摩耗の生じない条件の
発見が試みられている。これらのアプローチは,マイクロマシンだけでなく通常のスケールの
トライボロジー問題の解決にも役立つものと期待されている。
2.2.4
バイオミメティクス(biomimetics)
生物の運動及び機構を模倣して機能を作ること。
注記 マイクロマシンの寸法に適した微小機構を考えるとき,厳しい自然とうた(淘汰)の中で生き
続けてきた生物の機構及び構造は良い手本となる。その一例として,昆虫の外骨格・弾性ジョ
イント系を手本にした微小三次元構造が報告されている。外骨格とは硬い表皮が弾性体で結合
されたもので,可動部分は全て弾性体の変形を利用して動いている。弾性変形を利用するとし
ゅう(摺)動による摩擦が生じないため,微小世界において有利になると考えられる。また,
外骨格構造は,機構学でいう閉リンク機構に相当し一部のアクチュエータの動きを複数のリン
クに伝達できる特徴がある。
2.2.5
自己組織化(self-organization)
多数の微小物体間及び現象間の相互作用によって,外部的な操作又は制御なしに非平衡系の構造が自発
的に生まれること。
2.2.6
誘電体上の電気ぬ(濡)れ,EWOD(electro wetting on dielectric)
誘電体膜で覆われた基板と液滴との間に電位差を与えることで制御された表面のぬ(濡)れ。
注記 コンデンサとして作用する電気二重層に蓄えられたエネルギーによって固液界面張力を変化さ
せ,典型的には電解液の液滴接触角を電気的に制御することができる。電極を既知の厚さの誘
電体膜で覆うことで静電容量の調整が容易になる。流体MEMSデバイスでの適用が進められて
いる。
2.2.7
スティクション,付着(stiction)
微小可動構造体が凝着力によって基板又は他の構造体に固着する現象。
注記 微小構造体になるほど表面力が体積力に対して優位になるスケール効果によって,スティクシ
ョンが起こりやすくなる。MEMS製造工程においては微小構造体をウェットエッチングによっ
てリリースした際に液体の表面張力によってしばしばスティクションが発生する。スティクシ
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