JIS C 5932-1:2019 光アイソレータ―第1部:通則 | ページ 2

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ある。空間ビーム光用の偏光依存形光アイソレータで,入射偏光面が指定されていない場合は,全ての偏
光面の直線偏光に対し,最小値である。
3.3.4
アイソレーション(isolation)
光アイソレータの逆方向の挿入における入射パワーに対する出射パワーの割合。
注記 アイソレーションの算出は,式(2)によって行う。
P4
ab 10 log10 (2)
P3
ここに, ab : アイソレーション(dB)
P3 : 光アイソレータの出力端子(出射端面)に
入射した光パワー(W)
P4 : 光アイソレータの入力端子から(入射ビー
ム位置に)出射した光パワー(W)
abは,入射光の全ての偏光状態における最小値である。
3.3.5
反射減衰量(return loss)
光アイソレータにおいて,入射した端子又は端面の入射ビームの位置から反射する光パワーの割合。
注記 反射減衰量の算出は,式(3)によって行う。
P6
ar 10 log10 (3)
P5
ここに, ar : 反射減衰量(dB)
P5 : 端子又は端面に入射した光パワー(W)
P6 : 同じ端子(端面の入射ビームの位置)から
端面に出射した光パワー(W)
3.3.6
偏光依存性損失,PDL(polarization dependent loss)
光伝送用の偏光無依存形光アイソレータにおいて,偏光の全ての状態における挿入損失の変動の最大値。
3.3.7
偏波モード分散,PMD(polarization mode dispersion)
光伝送用の偏光無依存形光アイソレータにおいて,通過する偏光による群遅延差。

4 分類

  光伝送用光アイソレータ及び空間ビーム光用光アイソレータの分類例を,それぞれ表1及び表2に記載
する。
表1−光伝送用光アイソレータの分類例
項目 分類例
形式 バルク形光アイソレータ,導波路形光アイソレータなど
偏光 偏光依存形,偏光無依存形,偏光保持形など
使用波長帯 Oバンド,Cバンド,Lバンドなど
接続形態 プラグ形,レセプタクル形,光ファイバピッグテール形など
適用コネクタ FCコネクタ[F01形(JIS C 5970)],コネクタなしなど
使用光ファイバ SSMA-9/125(JIS C 6820)など

――――― [JIS C 5932-1 pdf 6] ―――――

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表2−空間ビーム光用光アイソレータの分類例
項目 分類例
形式 バルク形光アイソレータなど
偏光 偏光依存形,偏光無依存形など
使用波長帯 Oバンド,Cバンド,Lバンドなど
入出射ビーム形状 コリメータ光,拡散光,収束光など

5 外観及び構造

5.1 外観

  外観は,目視によって検査したとき,著しいきず,ディグ(くぼみ),欠け,クラック,汚れなどの異常
があってはならない。

5.2 構造

  光アイソレータの構造は,個別仕様書の規定による。難燃性材料を用いる必要がある場合は,個別仕様
書に規定する。

6 性能

6.1 光学特性

  光学特性は,個別仕様書に規定する。光伝送用の偏光無依存形光アイソレータ及び空間ビーム光用の偏
光依存形光アイソレータの個別仕様書の様式例を,それぞれ附属書JA及び附属書JBに示す。

6.2 耐環境性及び耐久性

  耐環境性及び耐久性の試験条件は,性能項目ごとに個別仕様書で規定する。試料数及び合格判定数又は
検査水準は,必要に応じて,性能項目ごとに個別仕様書で規定してもよい。光伝送用の偏光無依存形光ア
イソレータ及び空間ビーム光用の偏光依存形光アイソレータの個別仕様書の様式例を,それぞれ附属書JA
及び附属書JBに示す。

7 試験方法

  光アイソレータの試験方法は,JIS C 5932-2による。

8 表示

  光アイソレータには,次の項目を表示する。ただし,個々の光アイソレータに表示することが困難な場
合は,包装に表示してもよい。
a) 形名(製造業者の指定による。)
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月日若しくは製造ロット番号,又はそれらの略号
d) 順方向を示す矢印又は入力端子若しくは出力端子(入力端面若しくは出力端面)の識別を示す表記

9 包装

  包装は,輸送中及び保管中に,振動,衝撃などによる製品の破損又は品質の低下がないように行う。

――――― [JIS C 5932-1 pdf 7] ―――――

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10 安全

  光伝送システム,装置及びデバイスに用いる場合は,光部品の出力端子(出射端面)から人体に影響を
及ぼす光の放射(透過光及び/又は反射光)が生じる可能性がある。したがって,製造業者は,システム
設計者,デバイス設計者及び使用者に対して,安全性に関する十分な情報及び確実な使用方法を明示する。

――――― [JIS C 5932-1 pdf 8] ―――――

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附属書A
(参考)
バルク形光アイソレータの技術例
A.1 概要
磁気光学式のバルク形光アイソレータは,次の代表的な個別部品で構成する。
偏光依存形光アイソレータの例を,図A.1に示す。偏光依存形光アイソレータは,ファラデー回転子,
並びに透過光軸を45 °の相対角度で配置した一組の偏光子及びファラデー回転子によって構成する。自然
光から直線偏光成分を取り出すものを偏光子という。この偏光子を透過した直線偏光に対し,もう1枚の
偏光子を検光子という。配置する位置によっては検光子になるが一般に偏光子という場合もある。順方向
の場合は,偏光子を透過した直線偏光の光は,ファラデー回転子で45°回転するので損失なく検光子を透
過する。一方,逆方向の場合は,検光子を透過した直線偏光の光は,透過光軸と直交するので偏光子を透
過しない。
偏光無依存形光アイソレータの例を,図A.2に示す。偏光無依存形光アイソレータは,ファラデー回転
子及び光学軸を45 °の相対角度で配置した一組の複屈折結晶によって構成する。このタイプの光線は,フ
ァラデー回転子の非相反性及び一組の複屈折結晶によって,順方向と逆方向との間で異なる。
まず,光の入射方向は複屈折結晶1の第2面の鉛直方向とし,複屈折結晶の屈折率は常光線の屈折率を
no,異常光線の屈折率をneとする。また,複屈折結晶1及び2のくさび(楔)角は,それぞれの第1面と
第2面とがなす角とする。順方向の場合,複屈折結晶1の第1面に入射した光はスネルの法則に従い,そ
れぞれθno,θneの角度で常光線と異常光線とが分かれて結晶内部を進み,第2面にθno1,θne1で入射して,θno2,
θne2の角度で屈折して第2面から出射する。次に,ファラデー回転子で偏光面が45 °回転して,複屈折結
晶2の第1面にθno2,θne2の角度で入射する。第1面から結晶内をθno1,θne1で進み,第2面にθno,θneで入
射する。複屈折結晶1及び2は同一くさび(楔)角のため複屈折結晶1に入射した光と同一方向で複屈折
結晶2の第2面を出射する。ここで,くさび(楔)角,屈折率差,及び全体の光路長の関係から常光線と
異常光線との分離幅が決まる。逆方向は,複屈折結晶2から入って複屈折結晶1に入射するまで,順方向
と同じ光路になるが,複屈折結晶1の第2面に入射する前にファラデー回転子で偏光面が−45 °回転する
ため,常光線の光路をたど(辿)ってきた光が異常光線の屈折率で入射するため異なる角度で屈折する。
複屈折結晶1の第1面でも同様となる。
A.2 ファラデー回転子
ファラデー効果をもつ光学素子。偏光回転の方向は,伝達方向及び磁界方向によって決まる。関連する
磁気光学効果及びファラデー効果については,JIS Z 8120に定義されている。
A.3 検光子
偏光子と同じ。光アイソレータ内部において,ファラデー回転子の後方に配置する場合,検光子という。
JIS Z 8120に定義されている。
注記 この規格での偏光子及び検光子の定義は,JIS Z 8120の定義とは異なり,それぞれ“自然光を
直線偏光に変えるための光学素子”及び“偏光子と同一。任意の偏光の偏光状態を検出するた
めに用いる場合,検光子という。”とする方が適切である。

――――― [JIS C 5932-1 pdf 9] ―――――

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A.4 複屈折結晶
複屈折結晶の常光屈折率と異常光屈折率との差によって,光は異なった方向に分離する。
順方向
偏光方向
検光子
ファラデー回転子
偏光子
a) 順方向
逆方向
偏光方向
b) 逆方向
図A.1−偏光依存形光アイソレータの例

――――― [JIS C 5932-1 pdf 10] ―――――

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JIS C 5932-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61202-1:2016(MOD)

JIS C 5932-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 5932-1:2019の関連規格と引用規格一覧