この規格ページの目次
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C 60364-6 : 2010 (IEC 60364-6 : 2006)
注記 対応国際規格 : IEC 60364-4-43,Electrical installations of buildings−Part 4-43: Protection for
safety−Protection against overcurrent (IDT)
JIS C 60364-5-51 低圧電気設備−第5-51部 : 電気機器の選定及び施工−一般事項
注記 対応国際規格 : IEC 60364-5-51,Electrical installations of buildings−Part 5-51: Selection and
erection of electrical equipment−Common rules (IDT)
JIS C 60364-5-52 建築電気設備−第5-52部 : 電気機器の選定及び施工−配線設備
注記 対応国際規格 : IEC 60364-5-52,Electrical installations of buildings−Part 5-52: Selection and
erection of electrical equipment−Wiring systems (IDT)
JIS C 60364-5-53 建築電気設備−第5-53部 : 電気機器の選定及び施工−断路,開閉及び制御
注記 対応国際規格 : IEC 60364-5-53,Electrical installations of buildings−Part 5-53: Selection and
erection of electrical equipment−Isolation, switching and control (IDT)
JIS C 60364-5-54 建築電気設備−第5-54部 : 電気機器の選定及び施工−接地設備,保護導体及び保
護ボンディング導体
注記 対応国際規格 : IEC 60364-5-54,Electrical installations of buildings−Part 5-54: Selection and
erection of electrical equipment−Earthing arrangements, protective conductors and protective
bonding conductors (IDT)
IEC 61557 (all parts),Electrical safety in low voltage distribution systems up to 1 000 V a.c. and 1500 V d.c.
−Equipment for testing, measuring or monitoring of protective measures
IEC 61557-6,Electrical safety in low voltage distribution systems up to 1 000 V a.c. and 1 500 V d.c.−
Equipment for testing, measuring or monitoring of protective measures−Part 6: Effectiveness of residual
current devices (RCD) n TT, TN and IT systems
6.3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
6.3.1
検証 (verification)
JIS C 60364(規格群)の当該要求事項に電気設備が適合することを照合するためのすべての手段。
注記 検証は,検査,試験及び報告からなる。
6.3.2
検査 (inspection)
すべての知見を用いて,電気設備に電気機器が正しく選定及び適切に施工されたことを確認するための
調査。
6.3.3
試験 (testing)
有効性が証明されている方法によって電気設備の測定の実施。
注記 試験は,適切な測定器具を使用して,検査では見つけられない値を確認することを含む。
6.3.4
報告 (reporting)
検査及び試験の結果の記録。
――――― [JIS C 60364-6 pdf 6] ―――――
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C 60364-6 : 2010 (IEC 60364-6 : 2006)
6.3.5
保守 (maintenance)
電気設備及び機器がその機能を果たすことができる状態に維持又は修繕することを目的とする監視を含
むすべての技術的及び経営管理的行為の組合せ。
61 最初の検証
注記 附属書Cに箇条61の規定を適用する上での指針を示す。
61.1 一般事項
61.1.1 すべての設備は,実務上可能な限り施工中及び完成後使用者の運用開始前に検証しなければならな
い。
61.1.2 JIS C 60364-5-51(以下,第5-51部という。)の514.5(図表)によって要求される情報及び最初の
検証に必要なその他の情報は,検証の実施者がすぐに利用できるようにしなければならない。
61.1.3 最初の検証には,検証結果がJIS C 60364(規格群)の要求事項に適合していることを当該規格と
比較することによって確認しなければならない。
61.1.4 検証に当たっては,たとえ回路に欠陥があっても人又は家畜に危険を引き起こさないように,また
財産及び機器に損傷を与えないように予防手段を講じなければならない。
61.1.5 既存設備の増設及び改修については,その増設又は改修がJIS C 60364(規格群)に従っており,
また既存設備の安全性を損なわないことを検証しなければならない。
注記 再利用機器については,附属書E参照。
61.1.6 最初の検証は,検証に対して有能な熟練者が行わなければならない。
61.2 検査
61.2.1 検査は,試験に先行して,かつ,一般的に設備にエネルギーを供給する前に行わなければならない。
61.2.2 検査は,固定設備の構成要素である電気機器が,次のとおりであることを確認しなければならない。
− 当該機器規格の安全要求事項に適合している。
注記 このことは,製造業者の情報,表示又は保証書を調査することによって確認してもよい。
− JIS C 60364(規格群)及び製造業者の取扱説明書に従って,正しく選定及び施工されている。
− 安全を損なうような明白な損傷がない。
61.2.3 検査は,関連のある場合,少なくとも次の照合を含まなければならない。
a) 感電保護方法[JIS C 60364-4-41(以下,第4-41部という。)参照]
b) 防火壁の存在及び火災拡大に対するその他の予防措置,並びに熱の影響に対する保護[JIS C
60364-4-42(以下,第4-42部という。)及びJIS C 60364-5-52(以下,第5-52部という。)の箇条527
(火災の拡大を最小にするための配線設備の選定及び施工)参照]
c) 許容電流及び電圧降下に関する導体の選定[JIS C 60364-4-43(以下,第4-43部という。)並びに第5-52
部の箇条523(許容電流)及び箇条525(需要家設備における電圧降下)参照]
d) 保護器及び連続監視装置の選定及び整定[JIS C 60364-5-53(以下,第5-53部という。)参照]
e) 適切な断路装置及び開閉装置の存在,並びに適正な設置場所[第5-53部の箇条536(断路及び開閉)
参照]
f) 外的影響に応じた適切な機器及び保護手段の選定[第4-42部の箇条422(火災に対する保護手段)並
びに第5-51部の512.2(外的影響)及び第5-52部の箇条522(外的影響に関する配線設備の選定及び
施工)参照]
――――― [JIS C 60364-6 pdf 7] ―――――
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C 60364-6 : 2010 (IEC 60364-6 : 2006)
g) 中性線及び保護導体の正しい識別[第5-51部の514.3(中性線及び保護導体の識別)参照]
h) 単極開閉器の線導体に対する正しい接続[第5-53部の箇条536(断路及び開閉)参照]
i) 図表,警告書又はその他これに類する文書の存在[第5-51部の514.5(図表)参照]
j) 回路,過電流保護器,開閉器,端子などの識別[第5-51部の箇条514(識別)参照]
k) 導体接続の適切さ[第5-52部の箇条526(電気的接続)参照]
l) 主及び補助等電位ボンディングを含む保護導体の存在及び適切さ[JIS C 60364-5-54(以下,第5-54
部という。)参照]
m) 運転,識別及び保守に便利な機器の接近可能性[第5-51部の箇条513(接近性)及び箇条514(識別)
参照]
検査は,特殊設備又は特殊場所に対するすべての特別な要求事項を含まなければならない。
61.3 試験
61.3.1 一般事項
この箇条に記載する試験方法は参考である。有効性が同等以上であれば他の方法を採用してもよい。
測定器及び監視装置並びに試験方法は,IEC 61557(規格群)の当該部に従って選択しなければならな
い。他の測定機器を使用する場合は,同等以上の性能及び安全性を備えなければならない。
関連のある場合,次の試験を実施しなければならない。また,できる限り次の順序で行うことが望まし
い。
a) 導体の連続性(61.3.2参照)
b) 電気設備の絶縁抵抗(61.3.3参照)
c) ELV,PELV又は電気的分離による保護(61.3.4参照)
d) 床及び壁の抵抗及び/又はインピーダンス(61.3.5参照)
e) 電源の自動遮断(61.3.6参照)
f) 追加保護(61.3.7参照)
g) 極性試験(61.3.8参照)
h) 相順試験(61.3.9参照)
i) 機能及び動作試験(61.3.10参照)
j) 電圧降下(61.3.11参照)
試験結果が要求事項に適合しない場合は,欠陥の修正後にその欠陥に関する試験及びその欠陥によって
影響を受けたと思われる先行試験を,再度実施しなければならない。
注記 試験を爆発性雰囲気である可能性がある場所で行う場合は,IEC 60079-17による適切な安全予
防措置が必要である。
61.3.2 導体の連続性
電気的連続性試験を,次のものについて行わなければならない。
a) 主及び補助等電位ボンディング導体を含む保護導体
b) 環状分岐回路の場合には,充電用導体
注記 環状分岐回路とは,電源に1か所で接続した環状の分岐回路である。
61.3.3 電気設備の絶縁抵抗
絶縁抵抗は,充電用導体と接地設備に接続されている保護導体との間で測定しなければならない。
この試験の目的のために,充電用導体を一括して束ねてもよい。
――――― [JIS C 60364-6 pdf 8] ―――――
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C 60364-6 : 2010 (IEC 60364-6 : 2006)
表6A−絶縁抵抗の最小値
公称回路電圧 試験電圧 直流 絶縁抵抗
V V MΩ
SELV及びPELV 250 ≧0.5
500以下,FELVを含む 500 ≧1.0
500超過 1000 ≧1.0
表6Aに示す試験電圧で測定した絶縁抵抗は,電気使用機器を切り離した状態で,各回路が表6Aに示す
値以上であればよい。
非接地保護導体と大地との間の絶縁抵抗の検証には,表6Aを適用しなければならない。
サージ保護装置又はその他の機器が,検証試験に影響を与えるおそれがある場合,又は損傷するおそれ
がある場合は,そのような機器は,絶縁抵抗試験を行う前に切り離さなければならない。
そのような機器を切り離すことが実務上不可能な場合(例えば,サージ保護装置内蔵の固定形コンセン
トの場合)は,個々の回路の試験電圧を直流250 Vに減じてもよい。ただし,絶縁抵抗値は1MΩ以上で
なければならない。
注記1 測定目的のために,中性線を保護導体から切り離す。
注記2 TN-C系統の場合は,充電用導体とPEN導体との間を測定する。
注記3 火災の危険にさらされる場所においては,充電用導体相互間の絶縁抵抗の測定を適用するこ
とが望ましい。実際には,機器接続前の設備の施工中にこの測定を実施することが必要とな
る場合がある。
注記4 絶縁抵抗値は,一般に表6Aの値よりも極めて高い。このような極めて高い値と明白な違い
がある場合は,その理由を明らかにするために更なる調査が必要である。
61.3.4 SELV,PELV又は電気的分離による保護
回路の分離は,SELVによる保護の場合は61.3.4.1,PELVによる保護の場合は61.3.4.2,電気的分離によ
る保護の場合は61.3.4.3に従わなければならない。
61.3.4.1,61.3.4.2及び61.3.4.3で得られる絶縁抵抗値は,少なくとも表6Aに従ってそこに存在する回路
の最も高い電圧で求められている絶縁抵抗値以上でなければならない。
61.3.4.1 SELVによる保護
第4-41部の箇条414(保護手段 : SELV及びPELVによる特別低電圧)による他の回路の充電部から及
び大地からの充電部の分離は,絶縁抵抗の測定によって確認しなければならない。得られた抵抗値は,表
6Aに適合しなければならない。
61.3.4.2 PELVによる保護
第4-41部の箇条414(保護手段 : SELV及びPELVによる特別低電圧)による他の回路からの充電部の
分離は,絶縁抵抗の測定によって確認しなければならない。得られた抵抗値は,表6Aに適合しなければ
ならない。
61.3.4.3 電気的分離による保護
第4-41部の箇条413(保護手段 : 電気的分離)による他の回路の充電部から及び大地からの充電部の分
離は,絶縁抵抗の測定によって確認しなければならない。得られた抵抗値は,表6Aに適合しなければな
らない。
複数の電気使用機器を伴う電気的分離の場合は,それぞれの機器間線導体と保護ボンディング導体又は
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C 60364-6 : 2010 (IEC 60364-6 : 2006)
保護ボンディング導体に接続している露出導電性部分のいずれかとの間で,インピーダンスが無視できる
ほどの二つの故障が同時に起こる場合に,少なくとも一つの故障回路を遮断できることを,測定又は計算
のいずれかによって検証しなければならない。遮断時間は,TN系統における電源の自動遮断保護方法に
対する遮断時間によらなければならない。
61.3.5 床及び壁の絶縁抵抗及び/又はインピーダンス
第4-41部のC.1(非導電性場所)の要求事項に適合する必要がある場合は,同じ部位で少なくとも3か
所,そのうちの1か所は,その場所におけるあらゆる接近可能な露出導電性部分から約1 mの位置で測定
しなければならない。その他の2か所の測定は,それより離れた距離で行わなければならない。
絶縁床及び壁の抵抗及び/又はインピーダンスの測定は,公称周波数でその系統の対地電圧で行う。
上記の一連の測定は,その部位の仕上げ材ごとに行わなければならない。
注記 附属書Aに床及び壁の絶縁抵抗及び/又はインピーダンスの測定方法の例を示す。
61.3.6 電源の自動遮断による保護
注記 漏電遮断器が火災保護に対しても適用される場所では,電源の自動遮断による保護に関する検
証は,第4-42部に適合しているものとみなしてよい。
61.3.6.1 一般事項
電源の自動遮断による間接接触保護手段の有効性の検証は,次のような方法が有効となる。
a) N系統の場合 第4-41部の411.4.4及び411.3.2(故障時の自動遮断)の規定に適合していることを,
次によって検証しなければならない。
1) 故障ループインピーダンスの測定(61.3.6.3参照)
注記1 定格感度電流が500 mA以下の漏電遮断器を使用している場合は,故障ループインピー
ダンスの測定は一般に不要となる。
故障ループインピーダンス又は保護導体の抵抗の計算が利用できる場合,及び設備の配置から導
体の長さ及び断面積の検証ができる場合のいずれかで,保護導体の電気的連続性(61.3.2参照)の
検証は十分である。
注記2 保護導体の抵抗測定によって適合性を検証してもよい。
2) 使用する保護器の特性及び/又は効果の検証。この検証は,次のものについて行わなければならな
い。
− 過電流保護器については,目視検査による(すなわち,遮断器の短限時引外し又は瞬時引外し設
定,ヒューズの定格電流及び種類)。
− 漏電遮断器に対する目視検査及び試験
漏電遮断器による電源の自動遮断の有効性は,IEC 61557-6(61.3.1参照)に規定する適切な試験
器を用いて第4-41部の当該要求事項との適合を確認することで検証しなければならない。
第4-41部に規定する遮断時間を検証することが望ましい。ただし,遮断時間に関する要求事項は,
次の場合には検証しなければならない。
− 再利用の漏電遮断器
− 既存の漏電遮断器を,既存設備の増設又は改修後も電源の自動遮断器として使用する場合
注記3 保護手段の有効性が漏電遮断器の負荷側の点で確認された場合は,この箇所から負荷側
の設備の保護は,保護導体の連続性の確認によって行ってもよい。
さらに,第4-41部の411.4.1の要求事項に適合していることを,施工業者と電力供給者との合意
によって確認しなければならない。
――――― [JIS C 60364-6 pdf 10] ―――――
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JIS C 60364-6:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60364-6:2006(IDT)
JIS C 60364-6:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 60364-6:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60364-4-41:2010
- 低圧電気設備―第4-41部:安全保護―感電保護
- JISC60364-4-42:2006
- 建築電気設備―第4-42部:安全保護-熱の影響に対する保護
- JISC60364-4-43:2011
- 低圧電気設備―第4-43部:安全保護―過電流保護
- JISC60364-5-51:2010
- 低圧電気設備―第5-51部:電気機器の選定及び施工― 一般事項
- JISC60364-5-52:2006
- 建築電気設備―第5-52部:電気機器の選定及び施工―配線設備
- JISC60364-5-53:2006
- 建築電気設備―第5-53部:電気機器の選定及び施工―断路,開閉及び制御
- JISC60364-5-54:2006
- 建築電気設備―第5-54部:電気機器の選定及び施工―接地設備,保護導体及び保護ボンディング導体