JIS C 60695-6-1:2006 耐火性試験―電気・電子―第6-1部:煙不透過性―一般指針 | ページ 4

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C 60695-6-1 : 2006 (IEC 60695-6-1 : 2001)
附属書A(参考)可視度の計算
この附属書は,本体及び附属書に関連した事柄を説明するもので,規定の一部ではない。
Jin[3]によって報告された可視度と光の不透過による煙の減光係数との関係を,図A.1に示す。図中の2
本の直線のうち,一つは発光表示(実線)のものであり,他は光反射表示(点線)のものである。可視度は減光
係数におおよそ反比例する。すなわち, /k (γは比例定数)。しかし,実験データにはかなりの幅があ
り,可視度は,外部照明,発光表示の輝度及び光反射表示の反射のような他の要素に依存している。した
がって,この関係を使った可視度の計算は,概算としてだけ考慮すべきである。
Jinは,γにそれぞれ光反射表示については3,発光表示については8を選定している。BS DD 240 Part 1[4]
では,各々2.30及び5.76を選定している。
2.0
ω=γ/k,γ=8
ω=γ/κ、γ=8
発光表示
1.5 ω=γ/κ、γ=3
ω=γ/k,γ=3
輝度増大
実験データ幅
1.0
0.7
K(m-1)
K(m-1)
0.5
0.3 反射率増大
光反射表示
0.2
5 7 10 15 20
ω
(m)
図A.1 可視度(ω)と減光係数(k)との関係
可視度の代表的な評価の例は,次のようになる。
厚さ10 mmの試験片をJIS C 60695-6-30の装置で試験する場合,得た特定光学密度Dsの最大値はDmax
となる。容積Vの室内で,厚さ10 mm,表面積Aをもつ試験片が同様な方法で燃焼する場合,発光表示の
可視度の最小値は計算できる。
次の式が知られている。

――――― [JIS C 60695-6-1 pdf 16] ―――――

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C 60695-6-1 : 2006 (IEC 60695-6-1 : 2001)
V/
(S ) (A.1)
また,評価のために,発光表示 8と仮定する。
最初に仮定シナリオの中でどれだけ多くの煙が発生するか計算することが必要となる。これは,次の式
で与えられる。
S .2303Dmax A (A.2)
したがって,可視度の概算値は,次の式のようになる。
8 V/(.2303DmaxA (A.3)
このような計算では煙は均質であると仮定しているが,実際多くの実火災では煙は浮遊する熱層を形成
する傾向にあることは注意するのがよい。煙の発生は,試験片の燃焼面積に比例して変化するとみなせる。
さらに,刺激性効果は何も考慮されていない。ある特別な調査では,目への刺激は不透過度で表した場
合,50 %95 %にまで低下させてしまうことが指摘されている。
したがって,Jinの報告にある な関係式は,比較的短い見通し距離にだけ有効である
ことに注意する必要がある。これは目標の可視度には関係するが,一方で表示の認識には表示細部の解像
度を上げる必要がある。煙の量と煙の中での認識距離との関係について,煙の多い方向へ外挿すると澄ん
だ空気状態での認識距離と一致するような,更に複雑な式が[5]で提案されている。

――――― [JIS C 60695-6-1 pdf 17] ―――――

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C 60695-6-1 : 2006 (IEC 60695-6-1 : 2001)
附属書B(参考)JIS C 60695-6-30及びJIS C 60695-6-31で測定したDsと
他のパラメータとの関係
この附属書は,本体及び附属書に関連した事柄を説明するもので,規定の一部ではない。
JIS C 60695-6-30及びJIS C 60695-6-31で測定した特定光学密度Dsを,ほかの方法で測定した煙の減光
面積Sに簡単な式によって変換することができる。
このような変換は,同一単位で煙の不透過度のデータを表すことに有効であるかもしれないが,そのよ
うな計算では実験間の試験条件の差は考慮していないことに注意すべきである(例えば,試験チャンバ寸
法)。
したがって,減光面積Sによって表す特定光学密度Ds測定は,異なった試験方法で測定したほかの減光
面積Sとは直接比較すべきではない。
一定の試験片の表面積では,特定光学密度Dsは煙減光面積Sに直接比例する。JIS C 60695-6-30の場合,
試験片の表面積は0.004 225 m2であり,また,Sは次の式による。
S 0(.009 73 m 2) Ds
(B.1)

――――― [JIS C 60695-6-1 pdf 18] ―――――

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JIS C 60695-6-30及び JIS C 60695-6-31での特定光学密度Ds,透過率と煙減光面積Sとの関係を,表B.1
に示す。
表 B.1 JIS C 60695-6-30及びJIS C 60695-6-31による
特定光学密度Dsから他の煙パラメータへの変換
Ds 透過率 減光面積S
% m2
450 0.04 4.38
400 0.09 3.89
350 0.22 3.41
300 0.53 2.92
250 1.28 2.43
200 3.05 1.95
150 7.31 1.46
100 17.48 0.97
75 27.03 0.73
50 41.80 0.49
30 59.26 0.29
20 70.55 0.19
15 76.98 0.15
10 83.99 0.10
5 91.65 0.05
0 100.00 0.00
図B.1は,表B.1に示す煙パラメータの視覚表示である。

――――― [JIS C 60695-6-1 pdf 19] ―――――

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C 60695-6-1 : 2006 (IEC 60695-6-1 : 2001)
D S 透過率(%)
透過率(%) S (m2)
450
400 4
0.1
350 0.2 3.5
300 0.5 3
1
2.5
250
2
200 2
5
150 1.5
10
100 20 1
50 50 0.5
0 100 0
図 B.1 JIS C 60695-6-30及びJIS C 60695-6-31による特定光学密度Dsに関係した煙パラメータ

――――― [JIS C 60695-6-1 pdf 20] ―――――

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JIS C 60695-6-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60695-6-1:2001(IDT)

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