JIS C 60721-3-2:2020 環境条件の分類―第3-2部:環境パラメータ及びその厳しさのグループ別分類―輸送条件及び取扱い | ページ 2

4
C 60721-3-2 : 2020 (IEC 60721-3-2 : 2018)
表1−気象条件の分類
環境パラメータ 単位 分類
屋内 屋外
2K10 2K11 2K12 2K13 2K14
a) 低温 ℃ +20 f) +5 −45 −45 −50
b) 高温 ℃ +25 f) +40 +70 +45 i) +50 i)
c) 低相対湿度a) % 20 5 4 4 4
d) 高相対湿度a) % 75 85 100 100 100
e) 低絶対湿度a) g/m3 4 1 0.5 0.02 0.003
f) 高絶対湿度a) g/m3 15 25 29 35 35
g) 温度変化率b) ℃/分 0.1 0.5 1.0 1.0 1.0
h) 低気圧c) kPa 70 70 70 70 30
i) 高気圧c) kPa 106 106 106 106 106
h)
j) 日射 W/m2 なし なし 1 090 1 090
k) 熱放射 指定なし なし なし なし なし なし
g) g)
l) 周囲空気の動きd) m/s 0.5 1.0 1.0
m) 結露 指定なし なし なし 有り 有り 有り
指定なし
n) 降水量[雨,雪,ひょう なし なし なし 有り 有り
(雹)など]
o) 降雨強度 mm/min なし なし なし 3.3 3.3
g) g)
p) 横降りの雨 m/s なし なし なし
q) 積雪量 kg/m2 なし なし なし 100 100
r) 低い雨の温度e) ℃ なし なし なし +5 +5
j) j)
s) 雨以外の水 指定なし なし なし 滴下水
指定なし
t) 氷及び霜の形成(凍結融 なし なし 有り 有り 有り
解を含む。)
u) 温度衝撃 指定なし なし なし 有り 有り 有り
注a) 相対湿度レベルの高低は,絶対湿度の高低によって制限し,例えば,環境パラメー
タa) 及びc),並びにb) 及びd) について,この表に示す厳しさは同時には生じない。
b) 5分間の平均を取る。
c) 70 kPaの値は,通常は標高3 000 mの屋外条件の限界を表す。地域によっては,よ
り標高の高いところで屋外条件が発生する可能性がある。鉱山の条件は考慮されて
いない。
d) 非アシスト対流に基づく冷却システムは,周囲の空気の不利な動きによって妨害さ
れる可能性がある。
e) この雨の温度は,高温b) と日射J) とを一緒に考慮する。
製品の表面温度に関連して雨による冷却効果を考慮する。
f) これらは,規定の温度値の±2 ℃で空調された場所である。
g) 該当する場合は,予想される輸送モード(例えば,トラック,船舶のオープンデッ
キ)に基づいて特別な値を選択する。
h) 日射の熱影響が温度に含まれる。
i) 日射の熱影響は温度に含まれない。
j) 雨以外の水源は土砂降りの雨に含まれている。

――――― [JIS C 60721-3-2 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
C 60721-3-2 : 2020 (IEC 60721-3-2 : 2018)

5.3 生物的条件B

  次の条件を示す表2のパラメータには,定量的な厳しさを指定しておらず,一般的ではあるが完全でな
い可能性がある。
・ 2B1 かびの成長及び動物の攻撃によるリスクのない地域での輸送に適用する。
・ 2B2 かびの増殖及びシロアリを除く動物による攻撃の可能性のある地域での輸送に適用する。
・ 2B3 シロアリによる攻撃が更に発生する可能性のある地域の輸送に適用する。
表2−生物的条件の分類
環境パラメータ 分類
2B1 2B2 2B3
かび,菌など,げっ歯動物及びその他
なし なし の製品に有害な動物
シロアリを除く。 シロアリを含む。

5.4 化学的活性物質C

  自然環境の汚染は,主に産業活動,自動車,及び暖房システムから排出される化学物質によって生じる。
化学的影響は,更に海塩及び道路用塩のエアロゾルによって生じる。汚染は,製品の機能及び材料に影響
を与えるおそれがある。次の条件を示す表3のパラメータは,公表時に利用可能な情報に基づく見積もり
である。要件を設定するときは,地方固有又は地域固有の情報を参照するとよい。
追加情報については,附属書Aを参照。
・ 2C1 工業活動が盛んではなく,中程度の交通量のある地方及び一部の都市部,並びに塩霧が発生し
ていないか又は塩霧から製品の保護がなされている地域での輸送及び取扱いに適用する。これは屋内
での取扱いにも適用する。
・ 2C2 都市部で経験する通常のレベルの汚染物質が存在する地域での輸送及び取扱いに適用する。コ
ンテナの海上輸送を含む塩霧が存在する地域での輸送を含むが,船舶のオープンデッキでの輸送は含
まない。
・ 2C3 化学物質を排出する工場などのすぐ近くの地域での輸送及び取扱い,並びに船舶のオープンデ
ッキでの輸送に適用する。

――――― [JIS C 60721-3-2 pdf 7] ―――――

6
C 60721-3-2 : 2020 (IEC 60721-3-2 : 2018)
表3−化学的活性物質の分類
環境パラメータ 単位a) 分類
2C1 2C2 2C3
最大値 平均値 最大値b) 平均値 最大値b)
a) 海塩及び道路用塩 なし なし あり あり
が含まれている塩霧
b) 海水 なし なし なし あり
c) 二酸化硫黄 mg/m3 0.1 0.3 1.0 5.0 10
cm3/m3 0.037 0.11 0.37 1.85 3.7
d) 硫化水素 mg/m3 0.01 0.1 0.5 3.0 10
cm3/m3 0.007 1 0.071 0.36 2.1 7.1
e) 塩化水素 mg/m3 0.1 0.1 0.5 1.0 5.0
cm3/m3 0.066 0.066 0.33 0.66 3.3
f) ふっ化水素 mg/m3 0.003 0.01 0.03 0.1 2.0
cm3/m3 0.003 6 0.012 0.036 0.12 2.4
g) アンモニア mg/m3 0.3 1.0 3.0 10 35
cm3/m3 0.42 1.4 4.2 14 49
h) オゾン mg/m3 0.01 0.05 0.1 0.1 0.3
cm3/m3 0.005 0.025 0.05 0.05 0.15
i) 窒素酸化物(二酸 mg/m3 0.1 0.5 1.0 3.0 9.0
化窒素の当量値で表 cm3/m3 0.052 0.26 0.52 1.56 4.68
示)
注a) 単位cm3/m3の数値は,単位mg/m3の数値から温度20 ℃,圧力101.3 kPaにおいて,
計算によって求めたもの。数値は概略値である。
b) 平均値は長期間における期待値。最大値はその1日を通して発生した限界値又はピー
ク値であり,1日のうちで30分以下の発生のデータを用いる。

5.5 機械的に影響を及ぼす物質S

  ちり(塵)及び砂は,これらの環境条件によって引き起こす影響が類似しているため,一緒に分類する。
次の条件を表4に示す。
・ 2S1 ちり及び砂の存在を最小限に抑えることに注意が払われている輸送及び取扱いに適用する。
・ 2S5 密閉した輸送のようなちり及び砂の存在を最小限に抑えるための予防措置を講じている。
・ 2S6 密閉していない輸送及びちりの近くの輸送に適用する。ちり及び砂の存在を最小限にする。
・ 2S7 ちり及び砂が飛散する場所での輸送及び取扱いに適用する。
注記 JIS C 60721-3-2:2001で定義した分類は,近年の機械的に影響を及ぼす物質に関する情報収集の
結果に基づき,新しい分類に置き換えた。
表4−機械的に影響を及ぼす物質の分類
環境パラメータ 単位 分類
2S1 2S5 2S6 2S7 a)
a) 空気中の砂 mg/m3 なし 30 300 1 000
b) 空気中のちり mg/m3 なし 0.2 5.0 15
c) ちり(沈殿) mg/(m2h) なし 15 40 80
注a) 該当する場合は,予想される輸送モードに基づいて特別な値を選択する。

――――― [JIS C 60721-3-2 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
C 60721-3-2 : 2020 (IEC 60721-3-2 : 2018)

5.6 機械的条件M

  この規格で規定する条件には,輸送中及び取扱い中に存在する可能性のある条件を含めている。条件は,
試験の厳しさを表してはいない。振動及び機械的衝撃の環境をそれぞれ図1及び図2に示し,これらの次
の条件を表5に示す。
・ 2M4 鉄道,河川,海,空(ジェット機だけ)及び整備された道路を利用しての輸送などでの取扱い
及び輸送に適用する。この分類には,JIS Z 1614に規定する国際貨物コンテナ内の製品の輸送が含ま
れる。
・ 2M5 サスペンションのないトロリーを使用した取扱いと同様に,防振性の低い車及び整備されてい
ない道路を利用した道路輸送並びに2M4に規定する条件を含む。
・ 2M6 2M4及び2M5に規定する条件に加えて,プロペラ機及びヘリコプターでの空輸を含む。
注記 JIS C 60721-3-2:2001で定義した分類は,近年の機械的条件に関する情報収集の結果に基づき,
新しい分類に置き換えた。これらの結果は,この規格で参照される技術報告書(TR)に示す。
表5−機械的条件の分類
環境パラメータ 単位 分類
2M4 2M5 2M6
a) 定常振動,ラン
ダム
加速度スペクトル (m/s2)2/10 b) 1.0 0.5 30 3.0 1 10 5
密度 Hz
振動数範囲a) Hz 23 1020 502 000 23 1020 5002 000 5200 5002 000
b) 非定常振動及び
衝撃を含むc)
衝撃 1 d) 図2の曲線4 図2の曲線3 図2の曲線3
(300 m/s2の半正弦波パルス
(100 m/s2の半正弦波パルス (300 m/s2の半正弦波
で11 msの持続時間に等し で11 msの持続時間に等し パルスで11 msの持続
い) い) 時間に等しい)
衝撃 2 d) 図2の曲線2 図2の曲線1 図2の曲線1
(1 000 m/s2の半正弦波パル
(300 m/s2の半正弦波パルス (1 000 m/s2の半正弦
スで6 msの持続時間に等し
で6 msの持続時間に等しい) 波パルスで6 msの持
い) 続時間に等しい)
c) 自由落下高さ
質量20 kg未満 m 0.25 1.2 1.5
質量20100 kg m 0.25 1.0 1.2
質量100 kg以上 m 0.1 0.25 0.5
d) 転倒
質量20 kg未満 なし どの辺でも倒れる どの辺でも倒れる どの辺でも倒れる
質量20100 kg なし どの辺でも倒れる どの辺でも倒れる
質量100 kg以上 なし なし どの辺でも倒れる
e) 横揺れ,縦揺れ
角度e) ° なし ±35 ±35
周期 s なし 8 8
f) 定常状態加速度 m/s2 20 20 20
g) 静荷重 kPa 5 10 10

――――― [JIS C 60721-3-2 pdf 9] ―――――

8
C 60721-3-2 : 2020 (IEC 60721-3-2 : 2018)
表5−機械的条件の分類(続き)
注a) 振動数範囲は,鉄道,川,海上及び道路による輸送では,500 Hz以上の周波数において敏感でない製品に対
して上限周波数を500 Hzまで下げてよい。
b) 定常ランダム振動の振動数は,輸送車両のサスペンションの影響で上昇する。この成分は設計には含むが,
通常,振動試験の仕様には含まない。
c) 陸上車両の場合,これらの衝撃は定常ランダム振動と同時に発生する。
d) 2種類の衝撃は,通常,各衝撃環境の包絡として使用する。
e) 35°の角度は一時的にしか生じないが,22.5°までの角度は長期間では起こり得る。
100
定常振動,ランダム
m/s
加速度スペクトル密度[( )/
22
Hz ]
10
2M6
1 2M5
2M4
0.1
1 10 100 1 000 10 000
振動数 (Hz)
図1−振動条件の種類

――――― [JIS C 60721-3-2 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 60721-3-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60721-3-2:2018(IDT)

JIS C 60721-3-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 60721-3-2:2020の関連規格と引用規格一覧