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C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994)
5.2 特別な気象条件 熱放射,周囲空気の動き,雨以外の水,高温及び低圧などの特別な気象条件が他
の気象条件と組み合わされると新たな厳しさを生じる場合がある。これらの特別な条件を表2に規定する。
この場合,厳しさを増加させる事象が同時に発生すると仮定すると,不要な過剰設計につながることもあ
る。
5.3 生物学的条件 これらの条件については定量的な厳しさを規定していない。表3のパラメータは代
表例であり,完全であるとは限らない。
5.4 化学的に活性な物質 自然大気中の汚染は,主に工業活動,自動車,暖房システムから放出される
化学物質によって生じる。さらに,化学的影響は海水による塩霧によっても生じる。汚染は,製品の機能
及び材質に影響を及ぼすことがある。
この分類で規定している値は,数年間の調査から得られたものである。短期間に高い濃度の汚染にさら
されると,その直接の影響で材料に急激な損傷を生じ,再生できないことがあるので,最大値を規定した。
製品の内部に対する長期間の影響も重要であるから,平均値も規定してある。
実際には,この規格で分類した汚染物質(パラメータ)が同時に存在するというわけではない。さらに,
これらの汚染物質が同時に,かつ,均一に増加するという可能性は低い。地域の状況によっては,1種類
の汚染物質の値だけが高いということもしばしばある。分類3C1で規定した値は,通常,田園地域及び工
業活動が低い地域の場合の値である。分類3C2で規定した値は,都市地域の値である。したがって,これ
らの二つの分類の厳しさは,それぞれの規定したすべてのパラメータの複合作用を考慮する必要がある。
しかし,分類3C3及び3C4の厳しさは,不経済な過剰設計をさけるために,すべてのパラメータの複合作
用を考慮する必要はない。これらの分類の場合には,適用する場所に関係すると思われる単一のパラメー
タの厳しさだけを選択することが可能である。例えば,その場所に存在している化学的に活性な物質につ
いて,分類3C3又は3C4の単一のパラメータを選択した場合には,特に指定しない他のパラメータに対し
ては,分類3C2の厳しさを適用する。
注 この規格では,海塩以外の化学的に活性な液体及び固体は考慮しない。
5.5 機械的に活性な物質 砂とじんあいは同一の分類となっているが,これらの環境条件で生じる効果
が似ているからである。
5.6 機械的条件 振動(正弦波)の条件は,高い振動数及び低い振動数範囲について,各々の加速度振
幅及び変位振幅の厳しさで分類する。
ランダム振動は,この規格では考慮していない。十分な情報が入手できたときに取り入れる。
衝撃を含む非定常振動は,一次の減衰していない最大衝撃応答スペクトルを用いて分類する(JIS C 0110
の表1の6.1.3による。)。
5.7 火災の初期段階での条件 火災の環境条件はIEC 60721-2-8に規定する。屋内の火災の初期段階に適
用する条件は,次のパラメータの分類の中から選択する。
a) フラッシュオーバー前の火災条件
− フラッシュオーバーまでの時間(表8参照)。
− その場所における各表面及び製品への熱の流れ。
− その場所における上部ガス層の温度。
− その場所での[フラッシュオーバーになる発熱速度 (RHRfo)]と発熱速度 (RHR) の関係,
RHR/RHRfoの比によって与えられる(表9参照)。
b) フラッシュオーバー後の火災条件
− 発火源の気体温度と持続時間の関係(表10参照)
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 6] ―――――
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c) 煙及び化学的に活性な物質の条件
− 光学的密度(表11参照)
− 塩化水素濃度(表12参照)
これらのすべてのパラメータは,火災の環境条件の記述に必要なものである。幾つかの環境条件は,火
にさらされたときの特性を規定するものである。表9は,フラッシュオーバー前の火災条件での材料及び
製品の火に対する反応に関するものである。表10は,フラッシュオーバー後の火災条件で,火の挙動と耐
火性に関するもので,例えば,荷重支持材及び個々の構造物,扉,換気システムに関係したパラメータで
ある。
直接火にさらされないときの特性で,表9の分類の発熱速度の比率及び表8の時間のようなパラメータ
は,フラッシュオーバーの危険性の評価に重要であり,かつ,もしフラッシュオーバーが発生したときに,
火災から安全に避難するための指標となる。表9の分類のガス温度,及び表11と表12のパラメータは,
光学検出器の機能と排煙中に生き残れる可能性や,火災中避難場所に安全に留まれる可能性に対する重要
な性質である。火災による塩化水素の濃度は,電気製品の汚染によって起こる腐食の危険性を評価するの
に重要である。
- 6. 環境条件の組合せの記号表示・・・・[5]
このフレキシビリティは実際にいつも利点であるというわけではない。例えば,特定の場所に対する環境
条件の仕様を異なったグループで設計すると,いつもわずかな違いが生じ,混乱が生じることがある。
一般的な場合に対する環境条件の組合せの数を制限するために,標準的な組合せの分類を表7から選定
する。与えられた場所又は製品に対して,例えば,IE32というような条件を引用する。環境条件が,この
分類で包含できない場合は,5.で示すそれぞれの分類を引用する。さらに,組合せからはずれたパラメー
タの厳しさについては,記号の後に例えば,[IE32,ただし,砂の条件は30mg/m3である。]というような
規定を追加する。
附属書Dに環境条件を組み合わせた分類の概要を示す。
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 7] ―――――
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表1 気象条件の分類
環境パラメータ 単位 分類
3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 3K98) 3K108)
a) 低温 ℃ +203) +15+5 +5 −5 −25 −40 −40 −55 −25 −55 +5 −20
b) 高温5) ℃ +253) +30 +40 +405) +455) +55 +70 +40 +70 +70 +55 +40
+55
c) 低相対湿度 % 20 10 5 5 5 10 10 10 10 10 10 30 4
d) 高相対湿度 % 75 75 85 95 95 100 100 100 100 100 100 100 100
e) 低絶対湿度 g/m3 4 2 1 1 1 0.5 0.1 0.1 0.02 0.5 0.02 6 0.9
f) 高絶対湿度 g/m3 15 22 25 29 29 29 35 35 35 35 29 36 27
g) 温度変化の速度1) ℃/min 0.1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
h) 低圧7) kPa 70 70 70 70 70 70 70 70 70 70 70 70 70
i) 高圧2) kPa 106 106 106 106 106 106 106 106 106 106 106 106 106
j) 日射 W/m2 500 700 700 700 700 1120 1120 なし 1120 1120 1120 1120 1120
6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6)
k) 熱放射 なし なし
l) 周囲空気の動き4) m/s 0.5 1.05)1.05)1.05)1.05)1.05)5.05) 5.05)5.05)5.05)5.05)5.05) 5.05)
m) 結露 なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり あり あり あり
n) 吹き込み降水
あり
(降雨,降雪,降ひょうなど) なし なし なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり
6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6) 6)
o) 雨以外の水 なし なし なし なし
p) 氷の生成 なし なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり なし あり
1)
5分間の平均値
2)
鉱坑内の条件については考慮しない。
3)
これは,規定温度±2℃の許容差で空調されている場所である。
4)
自然対流による冷却方式は,周囲空気の動きの逆作用によって,妨害されることがある。
5)
該当する場合には,表2から特別な値を選択してもよい。
6)
表2から選択した場所に関連して生じる条件
7)
70kPaの厳しさの値は,全地球型区分に適用する(高度3 000mまで)。限定した適用には,値は表2から選んでもよい。
8)
分類3K9(熱帯湿潤)及び3K10(熱帯乾燥)の詳細は,附属書Eに規定する。
表2 特別な気象条件の分類
環境パラメータ 分類 単位 特別条件Z
b) 高温 3Z11 ℃ +55
h) 低圧3) 3Z12 kPa 84
k) 熱放射 3Z1 なし 無視できる
3Z2 なし 熱放射がある条件,例えば,部屋暖房システムの近く
3Z3 なし 熱放射がある条件,例えば,部屋暖房システム又は恒温槽や加熱炉の近く
l) 周囲空気の動き1) 3Z4 m/s 5
3Z5 m/s 10
3Z6 m/s 30
o) 雨以外の水2) 3Z7 なし 滴水
3Z8 なし 散水
3Z9 なし はね
3Z10 なし 水噴射
1)
自然対流による冷却方式は,周囲空気の動きの逆作用によって,妨害されることがある。
2)
水中の条件は考慮しない。
3)
分類3Z12は,約1 400mの高度に対応する。
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 8] ―――――
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表3 生物的条件の分類
環境パラメータ 単位 分類
3B1 3B2 3B3
a) 植物系 なし なし かび,菌など かび,菌など
b) 動物系 なし なし げっ歯動物及びその他製品に有害な動
げっ歯動物及びその他製品に有害な動
物[白あり(蟻)を除く] 物(白ありを含む)
表4 化学的に活性な物質の分類
環境パラメータ 単位1) 分類2)
3C1R 3C1L 3C1 3C2 3C33) 3C43)
最大値 最大値 最大値 平均値 最大値 平均値 最大値 平均値 最大値
a) 海塩 なし なし なし なし4) 塩霧 塩霧 塩霧
b) 二酸化硫黄 mg/m3 0.01 0.1 0.1 0.3 1.0 5.0 10 13 40
cm3/m3 0.003 7 0.037 0.037 0.11 0.37 1.85 3.7 4.8 14.8
c) 硫化水素 mg/m3 0.001 5 0.01 0.01 0.1 0.5 3.0 10 14 70
cm3/m3 0.001 0.007 1 0.007 1 0.071 0.36 2.1 7.1 9.9 49.7
d) 塩素 mg/m3 0.001 0.01 0.1 0.1 0.3 0.3 1.0 0.6 3.0
cm3/m3 0.000 340.003 4 0.034 0.034 0.1 0.1 0.34 0.2 1.0
e) 塩化水素 mg/m3 0.001 0.01 0.1 0.1 0.5 1.0 5.0 1.0 5.0
cm3/m3 0.000 660.006 6 0.066 0.066 0.33 0.66 3.3 0.66 3.3
f) ふっ化水素 mg/m3 0.001 0.003 0.003 0.01 0.03 0.1 2.0 0.1 2.0
cm3/m3 0.001 2 0.003 6 0.003 6 0.012 0.036 0.12 2.4 0.12 2.4
g) アンモニア mg/m3 0.03 0.3 0.3 1.0 3.0 10 35 35 175
cm3/m3 0.042 0.42 0.42 1.4 4.2 14 49 49 247
h) オゾン mg/m3 0.004 0.01 0.01 0.05 0.1 0.1 0.3 0.2 2.0
cm3/m3 0.002 0.005 0.005 0.025 0.05 0.05 0.15 0.1 1.0
i) 窒素酸化物 mg/m3 0.01 0.1 0.1 0.5 1.0 3.0 9.0 10 20
(二酸化窒素の当 cm3/m3 0.005 0.052 0.052 0.26 0.52 1.56 4.68 5.2 10.4
量値で表示)
1)
単位cm3/m3の数値は,単位mg/m3の数値から温度20℃,圧力101.3kPaにおいて,計算によって求めたもの。
数値は概略値である。
2)
平均値は長期間の期待値。最大値は限界値又はピーク値で,1日に付き30分以内で生じる。
3)
分類3C3及び3C4は,規定のすべてのパラメータの組合せ効果を満たすことが必す(須)ではない。該当する場合,
単一のパラメータの値をこれらの分類から選択してもよい。この場合,特に明記しないパラメータはすべて,分類3C2
の厳しさを適用する。
4)
沿海地域や沖合いの部分的な屋内では,塩霧が存在することがある。
表5 機械的に活性な物質の分類
環境パラメータ 単位 分類
3S1 3S2 3S3 3S4
a) 砂 mg/m3 なし 30 300 3 000
b) じんあい(浮遊) mg/m3 0.01 0.2 0.4 4.0
c) じんあい(沈殿) mg/ (m2・h) 0.4 1.5 15 40
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 9] ―――――
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表6 機械的条件の分類
環境パラメータ 単位 分類
3M1 3M2 3M3 3M4 3M5 3M6 3M7 3M8
a) 定常振動,
正弦波 :
mm 0.3
変位振幅(片振幅) 1.5 1.5 3.0 3.0 7.0 10 15
加速度振幅 m/s2 1 5 5 10 10 20 30 50
振動数範囲 Hz 2-9 9-2002-9 9-2002-9 9-200
2-9 9-2002-9 9-2002-9 9-200 2-9 9-200
2-9 9-200
b) 非定常振動
衝撃を含む
(図1参照)
衝撃応答スペクトル
タイプL
ピーク加速度a m/s2 40 40 70 なし なし なし なし なし
衝撃応答スペクトル
タイプI
ピーク加速度a m/s2 なし なし なし 100 なし なし なし なし
衝撃応答スペクト
ルタイプII
ピーク加速度a m/s2 なし なし なし なし 250 250 250 250
図1 衝撃応答スペクトルのモデル
――――― [JIS C 60721-3-3 pdf 10] ―――――
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JIS C 60721-3-3:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60721-3-3:1994(IDT)
- IEC 60721-3-3:1994/AMENDMENT 1:1995(IDT)
- IEC 60721-3-3:1994/AMENDMENT 2:1996(IDT)
JIS C 60721-3-3:1997の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 60721-3-3:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称