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C 61000-4-11 : 2008 (IEC 61000-4-11 : 2004)
る。実際には,定格電圧の0 %20 %の試験レベルは,停電とみなしてもよい。
EUTが,仕様で決められた性能限界の範囲内で動作することを確認するために,表中のより短い継続時
間,特に1/2サイクルにおける試験を行うことが望ましい。
製品規格委員会は,電源用変圧器をもつ製品に関して,1/2サイクルの継続時間に対する性能基準を設
定する場合,突入電流によって生じ得る影響に特に注意することが望ましい。そのような製品は,電圧デ
ィップ後の変圧器鉄心における磁気飽和によって,突入電流が定格電流の10倍から40倍に達する場合が
ある。
表1−電圧ディップに対する適切な試験レベル及び継続時間
クラス a) 電圧ディップ (50 Hz/60 Hz)に対する試験レベル及び継続時間 (ts)
クラス1 機器の要件に応じて個別に設定
クラス2 0 %で 0 %で 70 %で25/30サイクルc)
1/2サイクル 1サイクル
クラス3 0 %で 0 %で 40 %で 70 %で 80 %で
1/2サイクル 1サイクル 10/12サイクルc) 25/30サイクルc) 250/300サイクル
c)
クラスX X b) X b) X b) X b) X b)
注a) EC 61000-2-4で規定するクラス : 附属書B参照。
b) 値は,製品規格委員会が規定する。商用電源系統に直接又は間接的に接続する機器に関しては,試験レベルが
クラス2よりも緩くなってはならない。
c) “25/30サイクル”の表記は,“50 Hzの試験に対しては25サイクル”及び“60 Hzの試験に対しては30サイク
ル”の継続時間を適用することを意味している。
注記 電圧は,25サイクル間70 %に低下し,ゼロクロス点で移行している例。
a) 70 %電圧ディップ瞬時値グラフ
図1−電圧ディップ
――――― [JIS C 61000-4-11 pdf 6] ―――――
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b) 40 %電圧ディップ実効値グラフ
図1−電圧ディップ(続き)
表2−短時間停電に対する適切な試験レベル及び継続時間
クラスa)
短時間停電(50 Hz/60 Hz)に対する試験レベル及び継続時間(ts)
クラス1 機器の要件に応じて個別に設定
クラス2 0 % で 250/300サイクルc)
クラス3 0 % で 250/300サイクルc)
クラスX X b)
注a) EC 61000-2-4で規定するクラス : 附属書B参照。
b) 値は,製品規格委員会が規定する。商用電源系統に直接又は間接的に接続する機器に
関しては,試験レベルがクラス2よりも緩くなってはならない。
c) “250/300サイクル”の表記は,“50 Hzの試験に対しては250サイクル”及び“60 Hz
の試験に対しては300サイクル”の継続時間を適用することを意味している。
――――― [JIS C 61000-4-11 pdf 7] ―――――
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図2−短時間停電
5.2 電圧変動(オプション)
この試験は,UTと変化後の電圧との間での,規定する変動を用いる。
注記 電圧変動において,電圧変化は,ある短い時間内で生じ,負荷の変動によって発生することも
ある。
電圧変化時間及び低下した電圧の継続時間を,表3に示す。電圧は,時間をかけて変化する場合は,変
化率一定であることが望ましい。UTの1 %以下のステップ変化は,変化率一定の電圧変化として取り扱
ってもよい。電圧変化は,ステップ変化でもよいが,その場合は,変化点は,ゼロクロス点に位置し,ス
テップは,UTの10 %以下とすることが望ましい。
この箇条で取り扱う波形は,電動機起動時の典型的な波形とする。
表3−短時間の電源電圧変動のタイミング
電圧試験レベル 電圧下降に要する時間 (td)低下した電圧の継続時間 電圧上昇に要する時間 (ti)
(ts) (50 Hz/60 Hz)
70 % 瞬時 1サイクル 25/30サイクルb)
X Xa) Xa) Xa)
注a) 値は,製品規格委員会が規定する。
b) “25/30サイクル”の表記は,“50 Hzの試験に対しては25サイクル”及び“60 Hzの試験に対しては30サイクル”
の電圧上昇に要する時間を適用することを意味している。
電圧の実効値の時間変化を,図3に示す。正当な理由がある場合は,ほかの値を採用してもよいが,そ
の値は,製品規格委員会で規定する。
――――― [JIS C 61000-4-11 pdf 8] ―――――
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図3−電圧変動
6 試験装置
6.1 試験電圧発生器
電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動の試験に用いる電圧発生器は,特記する場合を除き,次の仕様
を満たさなければならない。
電圧発生器の例を,附属書Cに示す。
電圧発生器は,試験結果に影響を与えるような重大な妨害を商用電力系統に放出しないよう,必要な手
段を講じなければならない。
この規格で規定するものと同等か,又はより厳しい特性(電圧及び継続時間)の電圧ディップを生成す
る電圧発生器を用いてもよい。
6.1.1 試験電圧発生器の特性及び性能
試験電圧発生器の仕様は,表4による。
――――― [JIS C 61000-4-11 pdf 9] ―――――
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表4−試験電圧発生器の仕様
無負荷時出力電圧 表1において必要な電圧。許容誤差は,残存電圧の5 %。
出力端電圧の負荷変動
出力電圧100 %,負荷電流0 A16A UTの5 %未満
出力電圧 80 %,負荷電流0 A20A UTの5 %未満
出力電圧 70 %,負荷電流0 A23A UTの5 %未満
出力電圧 40 %,負荷電流0 A40A UTの5 %未満
出力電流容量 定格電圧で1相当たり16 A(実効値)。さらに,定格電圧
の80 %で20 Aを5秒間,並びに定格電圧の70 %で23 A,
及び定格電圧の40 %で40 Aを3秒間流すことができな
ければならない(この要求事項は,EUTの定常定格電流
に従って小さくしてもよい。A.3参照)。
ピーク突入電流の供給能力(電圧変動試験時を除く) 電圧発生器で制限されてはならない。ただし,ピーク電流
の供給能力は,250 V600 V電源の場合は1 000 A,200 V
240 V電源の場合は500 A,100 V120 V電源の場合は
250 Aを超える必要はない。
UTの5 %未満
瞬時ピークオーバシュート又はアンダシュート電圧
(抵抗負荷100 坦
1
電圧急変時の,電圧回復に要する時間tr及び電圧低
下に要する時間tf[図1 b)及び図2参照](抵抗負荷
100 坦
位相調整(必要な場合) 0°360°
±10°未満
電圧ディップ及び短時間停電の電源周波数に対する
位相関係
ゼロクロス制御 ±10°
試験電圧発生器の出力インピーダンスは,ほぼ抵抗性でなければならない。また,過渡期においても低
くなければならない(例 0.4+j0.25 満)。
エネルギーを回生する機器を試験する場合には,負荷と並列に接続する外部抵抗を追加してもよい。た
だし,この負荷は,試験結果に影響を与えてはならない。
注記 電圧発生器の試験に用いる100 地 抗は,インダクタンス成分をもたないことが望ましい。
6.1.2 電圧ディップ及び短時間停電の試験電圧発生器の特性の検証
種々の試験電圧発生器から得られる試験結果を比較するために,電圧発生器の特性を,次に従って検証
しなければならない。
− 電圧発生器の100 %,80 %,70 %及び40 %の出力電圧(実効値)は,230 V,120 Vなどの選択し
たそれぞれの動作電圧に対する百分率とする。
− 電圧発生器の100 %,80 %,70 %及び40 %の出力電圧(実効値)は,無負荷で測定し,残存電圧
に対する規定の百分率以内を維持しなければならない。
− 出力端電圧の負荷変動は,それぞれの出力電圧における負荷電流で確認し,その電圧変動は,UTの
100 %,80 %,70 %及び40 %において,UTの5 %未満でなければならない。
UTの80 %の出力電圧に対して,これらの要求事項は,継続時間5秒で検証すればよい。
UTの70 %及び40 %の出力電圧に対して,これらの要求事項は,継続時間3秒で検証すればよい。
ピーク突入電流の供給能力を検証する必要がある場合には,直流側に1 700 湧 充電のコンデンサ及
び適切な整流器を備えた負荷に電圧発生器を接続し,出力電圧を0 %から100 %に変化させる。試験は,
正負両側の電圧ピークである90°及び270°の両方の位相角で行う。電圧発生器のピーク突入電流の供給
――――― [JIS C 61000-4-11 pdf 10] ―――――
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JIS C 61000-4-11:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61000-4-11:2004(IDT)
JIS C 61000-4-11:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.100 : 電磁両立性(EMC) > 33.100.20 : イミュニティ