JIS C 6102-2:2019 AM/FM放送受信機試験方法―第2部:AM放送受信機 | ページ 3

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C 6102-2 : 2019 (IEC 60315-3 : 1989,Amd.1 : 1999)
された無線周波入力信号で得られた受信機の可聴周波出力が変化(一般的には減少)する効果をいう(箇
条8参照)。可聴周波出力の変化は,その他の値を採用するのに十分な理由がない限り3 dBの減少とする。

4.10 混変調

  混変調は,受信機の検波器以前の回路がもつ非直線性によって,規定のレベルの無変調希望信号を受信
しているとき,近傍の周波数の不要信号の変調によって受信機に可聴周波出力が発生する効果をいう。こ
れは,隣接信号の選択度に影響する一つの要素である(4.11参照)。

4.11 相互変調

  相互変調は,受信機が,規定の無線周波入力レベルの無変調希望信号を受信しているとき,二つの同時
に存在する規定の周波数の無変調不要信号によって可聴周波出力が発生する効果をいう(箇条9参照)。

4.12 隣接チャネル選択度

  隣接チャネル選択度は,規則的なチャネル割当ての送信に対して使用する受信機については,この規格
で示した方法の一つを使用し,不要信号周波数が,希望信号周波数と1チャネル分の間隔で離れていると
きに測定した選択度をいう。隣隣接チャネル選択度は,この規格で示した方法の一つを使用し,不要信号
周波数が,希望信号周波数と2チャネル分の間隔で離れているとき測定した選択度をいう。

4.13 イメージ除去比

  イメージ除去比(スーパーヘテロダイン受信機の)は,イメージ周波数で受信機に規定のレベルの可聴
周波出力を発生させるために必要な無線周波入力信号レベルと,これと同じ可聴周波出力を発生させるた
めに必要な希望信号の無線周波入力レベルとの比をいう。
注記1 イメージ周波数は,希望信号周波数と中間周波数の2倍との和又は差で,周波数変換発振器
の周波数が,希望信号周波数よりも高いか低いかによって和であるか差であるかが決まる。
受信機が,複数の周波数変換器をもっているときは,複数のイメージ周波数があり,それ
ぞれに対するイメージ除去比がある。
注記2 自動周波数制御は,イメージ周波数の入力信号では正しく動作しない。

4.14 中間周波除去比

  中間周波除去比は,受信機の無線周波入力端子に受信機が使用している中間周波数の信号を加えたとき,
規定のレベルの可聴周波出力を発生するような入力レベルと,これと同じ出力レベルを発生させるために
必要な希望信号の入力レベルとの比をいう。

4.15 スプリアスレスポンス除去比

  スプリアスレスポンス除去比は,受信機に規定の可聴周波出力を発生させる妨害周波数の無線周波信号
の入力レベルと,これと同じ出力を発生させるために必要な希望信号の入力レベルとの比をいう。
注記 局部発振器の周波数をfo,中間周波数をfi,nを整数とするとき,スプリアスレスポンスは,
次のような周波数の不要信号で発生する。
f=fo±fi/2 又は f=nfo±fi
ここに, nは正の整数である。

4.16 通過帯域又はX dB帯域幅

  通過帯域又はX dB帯域幅は,規定の低い変調周波数及び変調率をもつ入力信号で,受信機の可聴周波
出力レベルが,動作周波数での可聴周波出力レベルに対し,−X dBを超える入力信号の周波数範囲をいう
(2.2参照)。
帯域幅又は通過帯域は,その他のレスポンス変化値でも規定できる。この部では,特記しない限りXは
6とする。

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4.17 減衰傾斜

  減衰傾斜は,規定の低い変調周波数及び変調率をもつ入力信号で測定した動作周波数からの周波数差を
関数とする可聴周波出力レベルの図の傾斜をいう。

5 1信号選択度

5.1 一般

  1信号選択度とは,動作周波数からの差が規定された周波数で,基準可聴周波出力レベルを発生させる
ため必要な無線周波入力信号レベルと,同じ出力レベルを発生させるために必要な動作周波数での無線周
波入力信号レベルとの比をいう。受信機は,これ以外は標準測定条件とする。
特記しない限り,基準出力レベルは,定格ひずみ制限出力電圧よりも10 dB低い値とし,動作周波数で
の無線周波入力信号レベルは,標準入力信号レベルとする。
その他の入力信号レベル及びその他の動作周波数で補足的な測定を行ってもよい。

5.2 測定方法

a) 受信機を標準測定条件で動作させる。
b) 無線周波入力信号を一定値だけ離調させ,可聴周波出力レベルがa)での値を回復するように,入力信
号レベルを増加させる。
c) 無線周波入力信号レベル及び離調量を記録する。
d) その他の離調量で測定を繰り返す。
e) 測定は,その他の初期無線周波入力信号レベル及び動作周波数で繰り返してもよい。

5.3 結果の表示

  測定結果は,表にするか又は図で示す。隣接チャネル及び隣隣接チャネルでの選択度の値は,明示する。
例を図4に示す。

6 正弦波変調された不要信号を使用したときの2信号選択度

6.1 一般

  正弦波変調された不要信号を使用したときの2信号選択度とは,標準無線周波入力信号レベルに対する
不要信号の無線周波入力信号レベルの比をいう。不要信号は,動作周波数からの差が,規定された周波数
にある変調された信号である。不要信号のレベルは,動作周波数で無変調の無線周波入力信号が標準レベ
ルで存在するとき,標準測定条件で得られる可聴周波出力レベルよりも(その他の値が示されない限り)
26 dB低い出力レベル(これは,定格出力電圧よりも36 dB低い)を発生させるための,必要な変調無線
周波入力信号レベルである。

6.2 測定方法

a) 受信機を標準測定条件で動作させる。
b) 入力配置を適切な結合回路網及び第2の信号源を含むように変更し,その信号源の出力をゼロとする。
c) 第1の信号源の無線周波入力レベルは,結合回路網の挿入損失を補うように調節する。
d) 次に,変調を切り,標準変調周波数で30 %変調した第2の信号源を所要の測定周波数に合わせる。第
2の信号源の入力レベルを,可聴周波出力レベルが希望信号を変調し,不要信号は無変調で加えたと
きに得られる出力レベルよりも26 dB低いレベルが得られるまで調節する(箇条8も参照)。第2の信
号源の入力レベルを結果として記録する。
注記 この方法は,音量調節を行わないように設定した。したがって,音量調節器がない装置にも

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適用できる。
e) 次に,両信号源の変調を切る。可聴周波出力の低下が10 dB以内のときは,結果は,雑音又はビート
音の影響を受けているため棄却する。標準変調周波数を通過させる狭帯域のフィルタを可聴周波出力
端子と可聴周波電圧計との間に接続すれば,測定は続行できる。ただし,これは,雑音(ビート音よ
りも)が,広帯域測定で影響したときにだけ可能である。
f) 測定は,その他の第2信号源周波数でも,ビート音を発生させるような周波数は除いて繰り返す。
g) 測定は,その他の規定値の第1の信号源のレベル及び周波数,又はその他の規定値の可聴周波出力レ
ベル差で繰り返してもよい。

6.3 結果の表示

  測定結果は,表又は図で示す。隣接チャネル及び隣隣接チャネルでの選択度の値は明示する。例を図5
に示す。

7 雑音変調を使用した2信号選択度

    注記 この箇条の内容は,技術的にはITU-R勧告559-1と合致している。この勧告では,この方法以
外に,これと結果が一致するその他の二つの選択度測定法の詳細も規定している。

7.1 一般

  この方法は,希望信号及び妨害信号を特別な評価用雑音信号(カラードノイズ)で規定の変調の深さに
交互に変調する2信号法である。この変調信号のスペクトル振幅分布は,現代ダンス音楽プログラムに対
応している。
妨害効果は,受信機の可聴周波出力で標準化された計測器(7.2参照)によって測定する。可聴周波信号
対妨害比を定義するための基準値は,希望信号を評価用雑音で変調し,不要信号は,切ったときの同じ計
器で測定した受信機の可聴周波出力値とする。

7.2 出力の測定

  希望信号及び妨害信号を受信機の出力で測定するには,特別なメータを使用する。これは,様々な妨害
周波数の主観的な妨害効果を,JIS C 6102-1の6.2.2(ソフォメトリックな雑音及びソフォメトリックな信
号対雑音比)に従って重み付けする回路網(雑音評価フィルタ)を含んでいる。
注記 JIS C 6102-1の箇条6(雑音の特性及び測定のためのフィルタ,ウエイティングカーブ及びメー
タ)で示す準ピーク値計よりも実効値を使用する方が,より近い周波数間隔の顕著なビート音
及びその他の効果を,より正確に求めることができる。この結論は,客観的2信号法又は全て
の周波数間隔について行った主観聴取試験の,いずれで求めた無線周波保護比もよく一致する
ことから得られた。

7.3 信号発生器を変調する雑音信号

  現代ダンス音楽を模擬する標準信号は,次の二つの条件を満たしている。
− そのスペクトル構成が,代表的な放送プログラムの構成に対応している。
− そのダイナミックレンジは小さく,メータ上ではっきりとした一定の読みが得られる。
現代ダンス音楽は,かなりの割合で高い可聴周波数成分をもつプログラムの一種であるから,その振幅
分布を基本とした。しかし,この種のプログラムのダイナミックレンジは非常に広く,そのため,上記の
第2の条件を満たさない。この目的に適切な信号は,評価用雑音信号(カラードノイズ)である。そのス
ペクトル振幅分布は,かなり現代ダンス音楽のものに近い(図3の曲線A参照。これは,1/3オクターブ
フィルタで測定したものである。)。

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この評価用雑音信号は,“白色雑音”発生器に,図3に示す受動フィルタを使用して得ることができる。
このフィルタの周波数レスポンス特性を図3の曲線Bに示す(図3の曲線Aと曲線Bとの差は,曲線A
が周波数とともに帯域幅が増加し,より大きなエネルギーを通過させる特性をもつ1/3オクターブフィル
タを使用して測定したものである。)。
評価雑音信号の中の所要帯域を超えるスペクトル成分は,変調信号の帯域が,送信の標準帯域幅のほぼ
半分に等しい遮断周波数及び傾斜をもつ低域フィルタで制限する(注記参照)。信号発生器の変調段の可
聴周波振幅周波数特性は,低域フィルタの遮断周波数まで2 dB以上変化しないこととする。
注記 チャネル間隔がn kHzの送信に対して使用する受信機は,その帯域幅をn/2 kHzにとる(ITU-R
勧告637及び7.7の注記参照)。

7.4 測定の配置

  測定の配置の系統図を図2に示す。

7.5 信号発生器の変調の深さ

  希望信号及び妨害信号の変調の深さは,次の手順で決定する。信号発生器は,まず,発生器Aからの1 kHz
の正弦波音で50 %変調する。変調の深さは,減衰器Bで調節し,変調器H又は変調器Lの無線周波出力
をオシロスコープSで検証する。必要な可聴周波電圧は,変調器入力(スイッチU)で計測器Rによって
測定する。同じ計測器Rで測定した雑音信号(C+D)の振幅を正弦波信号で得られた値よりも6 dB低い
値に調節する(減衰器Eで)。ただし,計測器は,200 msの時定数をもつものとする。これは,準ピーク
値指示のプログラムメータで測定した50 %変調に相当する。より深い変調は適切でない。雑音は,ダイナ
ミックレンジが非常に小さいため,実際のプログラムよりも妨害効果が大きいからである。

7.6 信号源間の周波数間隔

  不要信号の周波数は,希望信号の周波数から±1 kHz,±2 kHz,±3 kHz,±4 kHz,±5 kHz,±6 kHz,
±8 kHz,±9 kHz及び±10 kHz離れた周波数,隣接チャネル及び隣隣接チャネルの周波数とする。

7.7 可聴周波信号対妨害比

  信号発生器(希望信号)(G+H+J)は,標準無線周波入力レベルになるように調節し,7.3及び7.5に
従った雑音で変調する。これは,試験する受信機Qの可聴周波出力に,計測器Rで測定して基準可聴周波
レベル(0 dB)となる信号を発生させる。次に,スイッチUで信号発生器(希望信号)の変調器Hの可聴
周波入力から信号発生器(妨害信号)の変調器Lの可聴周波入力に,雑音の変調を切り替える。妨害信号
の搬送波周波数は,最初,希望信号の搬送波周波数よりも1 kHz上に設定する。希望信号の変調はゼロと
し,妨害信号発生器(K+L+M)の無線周波レベルを,可聴周波出力レベルが基準レベルよりも所要の可
聴周波信号対妨害比だけ低い値(その他の値をとるのに十分な理由がない限り26 dB)になるように調節
する。使用した値は明示する。
注記 得られる信号対妨害比と,変調信号の帯域幅との間には,ある関係がある。したがって,26 dB
よりも高い値を採用するときは,帯域幅の縮小が不可欠かもしれない(ITU-R勧告639参照)。

7.8 測定

  希望信号及び不要信号の無線周波出力レベルは,測定結果に記録し,測定は,受信機が直線モードで動
作するような低いレベル,及び混変調が発生するような高いレベルを含むその他の値の希望信号レベルで
も繰り返す。低いレベルでは,両方の信号が無変調のときの可聴周波出力レベルも測定する。これが,変
調された不要信号で得られる値よりも3 dB低いレベルを超えるとき,測定結果は,受信機の雑音の影響を
受けているので棄却する。

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7.9 結果の表示

  測定結果は,周波数間隔を等分目盛で横軸に,デシベルで表した不要信号対希望信号比を等分目盛で縦
軸にとり,希望信号のレベルをパラメータとした図で表示する。隣接チャネル及び隣隣接チャネルでの選
択度の値は,明示する。

7.10 信号発生器の非直線ひずみの影響

  信号発生器の変調過程で生じる非直線ひずみは,無線周波スペクトルを広げる成分をもっており,隣接
チャネル及び隣隣接チャネルの領域での無線周波希望信号対妨害信号比を増加させる。
したがって,信号発生器の変調器の非直線ひずみは,2 %を超えないことが望ましい。

7.11 精度

  この客観的測定方法の結果を,対応する主観評価試験の結果と比較する。これらの試験から,客観的測
定では,主観的方法で得られる結果の第1近似が得られることが分かった。希望のプログラムが特に妨害
の影響を受けやすい場合(例えば,無音時間の長いスピーチ)には,客観的測定と主観評価試験との差が
5 dBより大きいことがある。

8 感度抑圧(ブロッキング)(箇条4参照)

8.1 測定方法

  ブロッキングは,箇条6に示した方法による2信号選択度測定のときに,測定することができる。6.2
の段階d)によって,標準測定条件での希望信号(変調された)の可聴周波出力を,3 dB低下させるために
必要な不要信号(無変調)の入力レベルを測定する。この測定では,周波数を選択度測定で必要な間隔よ
りも大きい間隔にまで拡張することが望ましい。

8.2 結果の表示

  ブロッキングは,希望信号と不要信号との周波数差を関数とした不要信号の入力レベルの図として表示
できる。例を図6に示す。

9 相互変調(箇条4参照)

9.1 一般

  相互変調は,受信機の可聴周波出力で希望信号を標準の基準周波数で30 %変調したときの出力よりも,
26 dB低い出力を生じる二つの不要信号の無線周波入力レベルで表す。希望信号は,規定の無線周波入力
レベルとし,特記しない限り標準レベルとする。
相互変調は,二つ(又はそれ以上)の入力信号に対する受信機の非直線性によって生じる。この非直線
性は,ひずみ成分の周波数nf1±mf2を発生させる。ここで,n及びmは正の整数,f1及びf2は入力信号の
周波数である。和(n+m)は,非直線ひずみ又はひずみ成分の次数と呼ばれている。
受信機は,非常に大きな数の入力信号周波数の組合せに対するスプリアスレスポンスを発生させるよう
な,高次の非直線性を示すこともある。しかし,よく設計された受信機では,2次及び3次のひずみ成分
によるスプリアスレスポンスを考慮すれば十分である。
動作周波数,イメージ又は中間周波数で上記のような効果による信号が発生するために適切な入力信号
周波数は,次による。
a) 和が中間周波数にほぼ等しい周波数(fi≒f1+f2),ここで,不要信号は,中間周波数の半分に近いが等
しくはないもの
b) 差が中間周波数にほぼ等しい周波数(fi≒f1−f2),ここで,二つの周波数のうち低い方の不要信号は,

――――― [JIS C 6102-2 pdf 15] ―――――

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JIS C 6102-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60315-3:1989(IDT)
  • IEC 60315-3:1989/AMENDMENT 1:1999(IDT)

JIS C 6102-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6102-2:2019の関連規格と引用規格一覧