JIS C 6121:2010 光増幅器―通則 | ページ 5

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C 6121 : 2010 (IEC 61291-1 : 2006)
ASEフィルタの帯域幅 (ASE filter bandwidth)
ASEフィルタの波長半値全幅。
注記 ASEフィルタ帯域幅は,入力信号の最大線幅を制限する。
3.3.3.7
最大入力光パワー (maximum input optical power)
OARの入力端子に入射する光パワーのうち,装置が受渡当事者間で合意した製品仕様を満たす状態での
最大光パワー。
3.3.3.8
入力漏れ励起光 (pump leakage to input)
(3.2.61参照。ただし,“光増幅器”を“公称動作条件下のOAR”に読み替える。)
3.3.3.9
光接続形態 (optical connections)
(3.2.80参照。ただし,“光増幅器”を “OAR” に読み替える。)

3.4 略語

  ASE       増幅された自然放出光            (Amplified spontaneous emission)
BER ビット誤り率 (Bit error ratio)
DGD 群遅延時間差 (Differential group delay)
DOP 偏光度 (Degree of polarization)
EDFA エルビウム添加光ファイバ増幅器 (Erbium-doped fiber amplifier)
EMC 電磁両立性 (Electromagnetic compatibility)
ESD 静電気放電 (Electrostatic discharge)
FIT 故障率 (Failure in time)
FWHM 半値全幅 (Full-width half-maximum)
NF 雑音指数 (Noise figure)
MPI 多重光路干渉 (Multipath interference)
MTBF 平均故障間隔 (Mean time between failures)
OA 光増幅器 (Optical amplifier)
OAR 光増幅受信器 (Optically amplified receiver)
OAT 光増幅送信器 (Optically amplified transmitter)
OD 光分波器 (Optical demultiplexer)
OFA 光ファイバ増幅器 (Optical fiber amplifier)
OM 光多重器 (Optical multiplexer)
OSA 光スペクトラムアナライザ (Optical spectrum analyzer)
PDG 偏波依存利得変動 (Polarization dependent gain)
PDL 偏波依存性損失 (Polarization dependent loss)
PMD 偏波モード分散 (Polarization mode dispersion)
POWA 平面形光導波路増幅器 (Planer optical waveguide amplifier)
PSP 偏波主軸状態 (Principal state of polarization)
Rx 光受信器 (Optical receiver)
SNR SN比 (Signal-to-noise ratio)

――――― [JIS C 6121 pdf 21] ―――――

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C 6121 : 2010 (IEC 61291-1 : 2006)
SOA 半導体光増幅器 (Semiconductor optical amplifier)
SOP 偏光状態 (State of polarization)
Tx 光送信器 (Optical transmitter)

4 分類

  光増幅器の適用領域は,光増幅を実現する技術又はその使用法から想定できる。光増幅技術の分類を,
IEC 61292-3に示す。
分類した体系は,アルファベット大文字,数字及びアルファベット小文字の組合せで表示する。
アルファベット大文字
A : エルビウム添加石英光ファイバを用いた光ファイバ増幅器
B : 他の添加光ファイバを用いた光ファイバ増幅器
C : ラマン増幅器
D : 半導体光増幅器
E : 導波路形光増幅器
数字
1 : パワーアンプ (後置増幅器又はブースター増幅器)
2 : プリアンプ
3 : ラインアンプ
4 : 光増幅送信器
5 : 光増幅受信器
6 : 分布増幅器
アルファベット小文字
a : アナログ,単一(波長)チャネル伝送用増幅器
b : デジタル,単一(波長)チャネル伝送用増幅器
c : デジタル,マルチチャネル(波長)伝送用増幅器
例 “A2b” はエルビウム添加石英光ファイバを用いた単一チャネルデジタル伝送用光プリアンプを
示す。
パワーアンプは飽和出力の高い光増幅器であり,光送信器の直後で信号パワーレベルを増加させる目的
に用いる。
プリアンプは非常に低雑音の光増幅器であり,光受信器の直前で光受信感度を向上させる目的に用いる。
ラインアンプは低雑音の光増幅器であり,パッシブな光ファイバ区間の途中に挿入して再生中継区間長
を拡張したり,光アクセスネットワークにおける分岐光損失を補償する目的に用いる。
光増幅送信器は,パワーアンプと光送信器とを統合化したアセンブリとなる。
光増幅受信器は,プリアンプと光受信器とを統合化したアセンブリとなる。
分布増幅器はラマン励起のように長尺の伝送用光ファイバによって増幅する増幅器であり,増幅器が伝
送スパンの一部又は全体に分布する。この構成で用いる部品のうち,特に光ファイバ及び励起ユニットは
同一の供給者が一括して供給できない場合もあるため,部品の試験は導入する伝送スパンの光ファイバ特
性に適合した参照用光ファイバを用いて実施することもある。

5 必要条件

――――― [JIS C 6121 pdf 22] ―――――

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C 6121 : 2010 (IEC 61291-1 : 2006)
次の項目に関する必要条件は,個別規格で規定する。

5.1 規格値

5.2 抜取検査

5.3 保管及び出荷に関する製品識別

5.3.1  商標
5.3.2 ラベル
5.3.3 こん(梱)包

6 品質評価

  現在IECで審議中である。

7 電磁両立性 (EMC) に関する必要条件

  この規格の対象となる部品及びアセンブリは,それらを組み込む個別の使用方法又は環境によって,電
磁両立性のための必要条件をエミッション及びイミュニティの両面において満足しなければならない。こ
のような電磁両立性のための必要条件の文書化についての手引は,IEC Guide 107に記載する。静電気放
電 (ESD) に対する手引については,現在,IECで審議中である。

8 測定方法

  箇条3で定義する各パラメータの測定方法は,JIS C 6121-5-2,JIS C 6122-1,JIS C 6122-2,JIS C 6122-3-2,
JIS C 6122-5-1,JIS C 6122-6,JIS C 6122-7及びJIS C 6122-10-1に規定する。それぞれの測定方法は,パ
ラメータ(測定対象)の測定を可能とするように規定する。パラメータ群及び関連測定方法を,表1に示
す。

――――― [JIS C 6121 pdf 23] ―――――

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C 6121 : 2010 (IEC 61291-1 : 2006)
表1−パラメータ群及び関連測定方法
パラメータ群 測定方法 規格番号
利得パラメータ 電気スペクトラムアナライザを用いた測定方法 JIS C 6122-1
光スペクトラムアナライザを用いた測定方法
光パワーメータを用いた測定方法
光パワーパラメータ 電気スペクトラムアナライザを用いた測定方法 JIS C 6122-2
光スペクトラムアナライザを用いた測定方法
光パワーメータを用いた測定方法
雑音指数パラメータ 光スペクトラムアナライザ試験法 IEC 61290-3-1
電気スペクトラムアナライザ試験法 JIS C 6122-3-2
光反射率パラメータ 光スペクトラムアナライザを用いた測定方法 JIS C 6122-5-1
電気スペクトラムアナライザ法 IEC 61290-5-2
許容光反射率試験 IEC 61290-5-3
電気スペクトラムアナライザ法
漏れ励起光パラメータ 光分波器法 JIS C 6122-6
挿入損失パラメータ 波長帯域外挿入損失測定方法 JIS C 6122-7
マルチチャネルパラメータ JIS C 6122-10-1
光スイッチ及び光スペクトラムアナライザを用いたパルス法
(利得及び雑音) ゲートOSAを用いたマルチチャネルパルス法 IEC 61290-10-2
マルチチャネルプローブ法 IEC 61290-10-3
偏波モード分散パラメータ ジョーンズマトリックス法 IEC 61290-11-1
ポアンカレ球解析法 IEC 61290-11-2
信頼性評価パラメータ 信頼性 JIS C 6121-5-2

――――― [JIS C 6121 pdf 24] ―――――

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C 6121 : 2010 (IEC 61291-1 : 2006)
附属書JA
(参考)
光増幅器用光部品の各種パラメータ
JA.1 目的
この附属書は,1998年に第1版として発行されたIEC/TR 61292-1,Fibre optics−Parameters of amplifier
componentsを基に,箇条3で定義した以外の光増幅器用光部品の各種パラメータについて記載するもので,
光増幅器の動作及び応用に関して,よりよい理解を得るための情報提供を目的とする。
JA.2 光増幅器用光部品のパラメータ
光増幅器の動作に関する十分な情報を与えるように,光増幅器に用いる光部品ごとにパラメータを定義
する。前方向励起構成で動作する光増幅器内の光部品の例を基に,次に示す光部品に分類する(図JA.1
参照)。
− アクティブ光ファイバ
− 励起レーザ
− 波長分割多重 (WDM) カプラ
− 光アイソレータ
− ASEフィルタ
− 励起光フィルタ
− 光コネクタ
図JA.1−前方向励起構成で動作する光増幅器内の光部品の例
JA.3 アクティブ光ファイバに関するパラメータ
JA.3.1
アクティブ光ファイバの最大入力信号光パワー
アクティブ光ファイバで,通常の動作が不能となるような損傷を引き起こさない最大入力信号光パワー。

――――― [JIS C 6121 pdf 25] ―――――

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JIS C 6121:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61291-1:2006(IDT)

JIS C 6121:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6121:2010の関連規格と引用規格一覧