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JIS C 61340-4-4:2015 規格概要
この規格 C61340-4-4は、危険な爆発性雰囲気での使用を意図し,0.25m*3~3m*3の容積をもつFIBCに対する要求事項について規定。
JISC61340-4-4 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C61340-4-4
- 規格名称
- 静電気―第4-4部 : 特定応用のための標準的試験方法―フレキシブルコンテナの静電気的分類
- 規格名称英語訳
- Electrostatics -- Part 4-4:Standard test methods for specific applications -- Electrostatic classification of flexible intermediate bulk containers (FIBC)
- 制定年月日
- 2009年3月20日
- 最新改正日
- 2015年6月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 61340-4-4:2012(MOD), IEC 61340-4-4:2012/AMENDMENT 1:2014(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 17.220.99, 29.020, 55.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電子 I 2020, 電子 II-1 2020, 電子 II-2 2020, 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
- 改訂:履歴
- 2009-03-20 制定日, 2013-10-21 確認日, 2015-06-22 改正
- ページ
- JIS C 61340-4-4:2015 PDF [44]
C 61340-4-4 : 2015
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[2]
- 2 引用規格・・・・[3]
- 3 用語及び定義・・・・[3]
- 4 分類・・・・[5]
- 4.1 FIBCの分類に関する原則・・・・[5]
- 4.2 内袋の分類及び要求仕様に関する原則・・・・[6]
- 4.3 FIBCと内袋との組合せ・・・・[7]
- 5 FIBCの安全な使用方法・・・・[7]
- 6 ラベル表示・・・・[9]
- 7 FIBCの要求事項・・・・[12]
- 7.1 一般的事項・・・・[12]
- 7.2 着火エネルギーが3 mJを超える粉じん環境下での要求事項(タイプB,タイプC及びタイプDに適用)・・・・[12]
- 7.3 可燃性ガス若しくは蒸気雰囲気又は着火エネルギー3 mJ以下の粉じん環境下での要求事項・・・・[12]
- 8 前処理,校正及び試験の環境・・・・[13]
- 8.1 前処理時間・・・・[13]
- 8.2 絶縁破壊電圧及び接地可能接続点までの抵抗測定・・・・[13]
- 8.3 着火試験・・・・[13]
- 9 試験手順・・・・[13]
- 9.1 絶縁破壊電圧・・・・[13]
- 9.2 着火試験・・・・[14]
- 9.3 接地可能接続点までの抵抗・・・・[23]
- 10 試験報告書・・・・[25]
- 10.1 全ての試験・・・・[25]
- 10.2 絶縁破壊試験・・・・[25]
- 10.3 着火試験・・・・[25]
- 10.4 接地可能接続点に対する抵抗試験・・・・[25]
- 10.5 内袋の表面抵抗率試験・・・・[25]
- 10.6 認定試験機関による試験報告書の場合・・・・[25]
- 附属書A(参考)絶縁破壊電圧-典型的な電圧・時間曲線の例・・・・[27]
- 附属書B(参考)着火試験に用いるポリプロピレンペレット・・・・[28]
- 附属書C(参考)製造時の品質管理方法の指針・・・・[29]
- 附属書D(規定)危険区域及びゾーンの分類・・・・[31]
- 附属書E(参考)コーン放電に関するリスク・・・・[32]
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――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 1] ―――――
C 61340-4-4 : 2015
pdf 目次
ページ
- 附属書F(参考)抵抗及び抵抗率の許容値についての解説・・・・[33]
- 附属書JA(参考)タイプC(ランニングタイプ)の接地可能接続点までの抵抗についての解説・・・・[34]
- 附属書JB(参考)接地可能接続点までの抵抗測定用の電極・・・・[36]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[38]
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――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 2] ―――――
C 61340-4-4 : 2015
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
電子部品信頼性センター(RCJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本
工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。
これによって,JIS C 61340-4-4:2009は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 61340-4の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 61340-4-1 第4-1部 : 特定応用のための標準的な試験方法−床仕上げ材及び施工床の電気抵抗
JIS C 61340-4-3 第4-3部 : 特定応用のための標準的試験方法−履物
JIS C 61340-4-4 第4-4部 : 特定応用のための標準的試験方法−フレキシブルコンテナの静電気的分
類
JIS C 61340-4-5 特定応用のための標準的試験方法−人体と組み合わせた履物及び床システムの静電
気防止性能の評価方法
JIS C 61340-4-7 第4-7部 : 特定応用のための標準的試験方法−イオナイザ
JIS C 61340-4-8 第4-8部 : 特定応用のための標準試験方法−放電遮蔽−バッグ
JIS C 61340-4-9 第4-9部 : 特定応用のための標準試験方法−衣服(予定)
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日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 61340-4-4 : 2015
静電気−第4-4部 : 特定応用のための標準的試験方法−フレキシブルコンテナの静電気的分類
Electrostatics-Part 4-4: Standard test methods for specific applications- Electrostatic classification of flexible intermediate bulk containers (FIBC)
序文
この規格は,2012年に第2版として発行されたIEC 61340-4-4及びAmendment 1(2014)を基とし,国
内における調査・実験結果を反映し,かつ,その他規格との整合性を確保するため,技術的内容を変更し
て作成した日本工業規格(日本産業規格)である。ただし,追補(amendment)については,編集し,一体とした。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。また,附属書JA及び附属書JBは対応国際規格に
はない事項である。
フレキシブルコンテナ(以下,FIBCという。)は,粉体,フレーク及びか(顆)粒の貯蔵,輸送及び取
扱いに広く用いられる。通常,FIBCは,ポリプロピレン織布,樹脂シート又は紙のような柔軟な材料で作
られ,0.25 m33 m3と容積は様々であるが,通常約1 m3の立方体(又は円筒状)の形状をもつ。材料には,
単層,多層積層又はコーティングしたものを用いる。何も処理をしていない材料は,電気的絶縁物であり,
この材料がFIBCに通常用いられる。静電気は,充及び排出という工程でごく普通に発生し,何も防護
されていないFIBCには,高いレベルの電荷が急速に蓄積する。このような場合,静電気放電の発生が避
けられず,FIBCを危険な爆発性雰囲気で用いる場合,深刻な問題となることがある。
危険な爆発性雰囲気は,微粉体を取り扱う場合,粉じん雲又は薄い粉じん層が形成されたときに生じ,
静電気放電で着火することがある。危険な爆発性雰囲気は,ガス又は揮発性溶剤を用いる場合にも形成さ
れる。このような産業工程では,着火性静電気放電を除去することが不可欠である。
産業機器類と同様に,潜在的に危険のある状況下でFIBCを用いる前に,その都度,完全なリスクアセ
スメントを実施することが望ましい。この規格は,製造業者,仕様作成業者及び一般の使用者が,危険な
爆発性雰囲気で用いるFIBCのリスクアセスメントの一部として用いるための,分類システム,試験方法,
性能,設計上の要求及び安全な取扱方法を規定する。ただし,この規格は,特定の静電気放電のリスク,
すなわち,FIBC内部で生じるコーン放電,人体からの放電又はFIBCの近傍で用いる装置類からの放電に
対する評価手順は含まない。コーン放電に関連したリスクについての情報は,附属書Eに示す。
注記 この規格に示す試験方法には,高電圧電源及び可燃性ガスを用いる方法が含まれており,特に,
不適格又は経験不足の者が誤って用いた場合,危険を生じることがある。この規格の使用者は,
試験を実行する前に的確なリスクアセスメントを実施し,かつ,国内法令を遵守することが求
められる。
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2
C 61340-4-4 : 2015
1 適用範囲
この規格は,危険な爆発性雰囲気での使用を意図し,0.25 m33 m3の容積をもつFIBCに対する要求事
項について規定する。危険な爆発性雰囲気は,FIBCの内容物によって形成される場合及びFIBCの外部に
存在する場合がある。
要求事項には,次のものを含む。
− FIBCの分類及びラベル表示
− 内袋の分類
− 各タイプに対するFIBC及び内袋の要求仕様並びに試験方法
− FIBC及び内袋の設計及び性能要求
− 可燃性粉じんが存在する又は存在するかもしれない場所(IEC 60079-10-2)及びガスによる爆発性雰
囲気(IEC 60079-10-1)で規定する,爆発危険区域として定義する様々なゾーン内で用いるFIBC(内
袋との併用を含む。)の安全な使用方法
− 内袋の安全な使用方法を含む,FIBCの形式認証及び認証の手順
注記1 製造時の品質管理に用いる試験方法の指針を附属書Cに示す。
この規格の要求事項は,製造後,使用に先立って試験を行い,危険な爆発性雰囲気,すなわち,ゾーン
1及びゾーン2(グループIIA及びグループIIBに限る。)並びにゾーン21及びゾーン22(危険区域の分類
及び爆発グループは,附属書D参照)において用いることを意図する全てのタイプのFIBC及び内袋に適
用する。あるタイプのFIBC(タイプD)に対しては,この規格の要求事項は,静電気の発生電流が3.0 A
以下のとき,最小着火エネルギーが0.14 mJ以上となる危険な爆発雰囲気で用いる場合に限って適用する。
注記2 最小着火エネルギー0.14 mJは,グループIIBのガス又は蒸気の代表的な最小着火エネルギー
である。これよりも鋭感な物質もあるが,0.14 mJは,FIBCの排出時に存在する可能性があ
る物質の中で最低の最小着火エネルギーである。静電気の発生電流3.0 Aは,通常の産業工
程で観測すると考えられる静電気の発生電流の最大値である。したがって,この最小着火エ
ネルギーと発生電流との組合せは,実工程で想定される最も厳しい条件を代表するものであ
る。
この規格の要求事項に適合することは,必ずしもFIBCの内容物によって危険な静電気放電,例えば,
コーン放電が生じないことを保証するものではない。コーン放電に関連したリスクについての情報は,附
属書Eに示す。
この規格の要求事項に適合する場合であっても,完全なリスクアセスメントの必要性を軽減できるもの
ではない。例えば,金属及びその他の導電性の粉じん及びトナーは,粉じんそのものからの危険な放電を
防止するためには追加的な注意が必要である。
注記3 上記の段落で示した例のうち,金属又はその他の導電性粉じんの場合は,これらが絶縁状態
で帯電したときに着火性火花放電を生じることがあり,また,トナーの場合は,急速な充
及び排出時に着火性放電を生じることがあるため,追加的な注意が必要となる。IEC/TS
60079-32-1は,必要な追加的な注意についての指針となる。
この規格に規定する試験方法は,例えば,リスクアセスメントの結果,関連する物質の最小着火エネル
ギーが0.14 mJ未満である,静電気の発生電流が3.0 Aを超える,又は環境条件がこの規格に示す範囲外
であった場合,その性能要求事項に対する試験方法として用いることもできる。
この規格に規定する要求事項に適合することは,必ずしも,通常のFIBC作業においてFIBCから人体へ
の静電気の電撃が生じないことを保証するものではない。
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JIS C 61340-4-4:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61340-4-4:2012(MOD)
- IEC 61340-4-4:2012/AMENDMENT 1:2014(MOD)
JIS C 61340-4-4:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.99 : 電気及び磁気学に関するその他の規格
JIS C 61340-4-4:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2110-2:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第2部:直流電圧印加による試験