JIS C 61810-1:2020 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般及び安全性要求事項 | ページ 15

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
附属書K
(規定)
グローワイヤ試験
グローワイヤ試験はJIS C 60695-2-10で規定し,火災の危険性を評価するために,赤熱部品及び過負荷
部品のような熱源によって生成する熱ストレスの影響をシミュレーションする試験である。
その規格が規定する試験は,主に電気機器,そのサブアセンブリ及び部品に適用でき,また,固体絶縁
材料及び他の固体可燃材料にも適用できる。
この規格には,次の規定を適用する。
耐熱・耐火性は,JIS C 60695-2-10のグローワイヤ試験で実証する。
製造業者は,次の試験方法のうち一つ以上を指定しなければならない。
a) リレー完成品に対してはJIS C 60695-2-11(最終製品)
b) 材料に対してはJIS C 60695-2-12(GWFI-グローワイヤ燃焼性指数)
c) 材料に対してはJIS C 60695-2-13(GWIT-グローワイヤ着火温度)
グローワイヤの温度は,650 ℃でなければならない。
搭載装置がリレーに対してより厳しい要求を必要とする場合(例えば,家電機器,民生機器),通電部品
又は電気的接続部に接続している,若しくは支持している部分で特にその部分の劣化が過熱の原因になる
ものについては,グローワイヤの温度は750 ℃又は850 ℃でなければならない。
リレーが小さすぎる[JIS C 60695-2-11の3.15(小部品)の定義による。]場合,又は試験がしにくい形
状の場合には,リレーの構成材料の試験片を使って試験を行う。試験片は,JIS C 60695-2-12又はJIS C
60695-2-13に基づく各形状とする。製造業者が試験片の厚さを決め,試験報告書に記載しなければならな
い。
注記 推奨する厚さは,0.4 mm,0.75 mm,1.5 mm,3 mm及び6 mmとなっている。

――――― [JIS C 61810-1 pdf 71] ―――――

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
附属書L
(規定)
ボールプレッシャー試験
ボールプレッシャー試験の目的は,過度の変形を生じることなく高温中で機械的圧力に耐えられる材料
の強度を評価することである。
次のように,この規格に適用する(JIS C 60695-10-2参照)。
試験装置を図L.1に示す。
試験を始める前に,温度を15 ℃35 ℃,相対湿度を45 %75 %にして24時間放置する。
試験は,20 ℃±2 ℃に箇条8の試験結果による最大温度を加えた温度で行うか,又は次の温度のいずれ
か高い方の条件で,恒温槽で行う。
a) 外部部品は,75 ℃±2 ℃。
b) 充電部支持部品は,125 ℃±2 ℃。
支持器具及び試験器具は,試験を開始するまでに規定の温度にする。
試験する部品の表面は,厚さ3 mmの鉄板の上に水平に置く。
試料の厚さは,2.5 mm以上とし,必要であれば,試料を2層以上重ねて試験を行わなければならない。
直径5 mmの鋼球を20 N±0.2 Nで試料の表面に押し付けて,試験の間は鋼球が動かないようにする。
1時間後,鋼球を試料から取り除き,試料を冷水に10秒浸して室温近くに温度を下げる。
試料を水から取り出して3分以内に,鋼球の痕跡の直径を0.1 mmの精度で計測し2 mmを超えてはなら
ない。鋼球による痕跡を除き,試料の周辺に他の変形があってはならない。
注記 この試験は,セラミック材で作られた部品には実施されない。
図L.1−ボールプレッシャー試験装置

――――― [JIS C 61810-1 pdf 72] ―――――

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
附属書M
(参考)
ニードルフレーム試験
ニードルフレーム試験の目的は,装置内の不具合状態から生じるおそれのある小さな炎の影響をシミュ
レートして,電気機器,その構成機器及び部品,並びに固体絶縁材料及び他の可燃材料の火災危険性を評
価することである。
ニードルフレーム試験は,JIS C 60695-11-5に従って行う。
この規格の目的のため,次の条件を適用する。
試験を始める前に,試料は,温度15 ℃35 ℃及び相対湿度45 %75 %の雰囲気に24時間放置する。
10 10
試料に炎を当てる時間は 30+秒とする。ただし,容積1 000 mm3までのリレーに対しては 1+秒に短縮
0
してもよい。
試験の最初に少なくとも炎の先端が試料の表面に接するように試験炎を位置決めする。試験中バーナは
動かしてはならない。試験炎は規定時間後直ちに除去する。
試験は一つの試料で行う。その試料が試験に合格しない場合,試験は二つの追加試料で繰り返し,両方
が合格しなければならない。
薄葉紙が発火してはならない。また,白松板に燃焼の跡があってはならない。白松板の変色は無視する。

――――― [JIS C 61810-1 pdf 73] ―――――

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
附属書N
(参考)
耐はんだ付け標準工程
N.1 一般
これらの評価では,製品の標準的なプロファイルを定義することが望ましい。それらは,産業機器用は
んだ付け工程での耐熱性能力を示すために使用してもよい。
図N.1で示すダブルウェーブはんだプロファイルは,標準プロファイルとして,はんだ付け端子を備え
た全てのリレーに適用できる。図N.2のスルーホールリフロー(THR)工程は,特殊リフローリレータイ
プだけで実施できる。
N.2 ダブルウェーブはんだ付け工程
N.2.1 プロファイル
ダブルウェーブはんだ付け
最大10秒,噴流ごとの最大接触時間5秒
一次噴流 二次噴流
冷却
予備過熱
温度(℃)
時間(s)
図N.1−ダブルウェーブはんだ付けプロファイル
N.2.2 条件
IEC 61760-1による。

――――― [JIS C 61810-1 pdf 74] ―――――

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C 61810-1 : 2020 (IEC 61810-1 : 2015)
N.3 表面実装端子及びスルーホールリフローはんだ付け工程
N.3.1 プロファイル
SnAgCuリフロー
予備過熱
温度(℃)
冷却速度<6 K/s
加熱速度<3 K/s
時間(s)
図N.2−表面実装端子及びスルーホールリフローはんだ付けプロファイル
N.3.2 条件
IEC 61760-1による。
N.4 評価
− 目視検査は,機械的破壊がなくハウジングに問題がない。
− 機械的及び電気的特性は,はんだ付け工程後,規定値以内である。
− 気密性評価(QC2)は,RT IIIタイプだけに実施する。

――――― [JIS C 61810-1 pdf 75] ―――――

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JIS C 61810-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61810-1:2015(IDT)

JIS C 61810-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61810-1:2020の関連規格と引用規格一覧