JIS C 62932-2-2:2021 定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム―第2-2部:安全性要求事項

JIS C 62932-2-2:2021 規格概要

この規格 C62932-2-2は、最大電圧が直流1500 V以下の,商業用途及び産業用途の,屋内及び屋外で用いる定置用フロー電池システム(FBS)及び定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム(FBES)の,安全性要求事項及び試験方法について規定。

JISC62932-2-2 規格全文情報

規格番号
JIS C62932-2-2 
規格名称
定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム―第2-2部 : 安全性要求事項
規格名称英語訳
Flow battery energy systems for stationary applications -- Part 2-2:Safety requirements
制定年月日
2021年2月22日
最新改正日
2021年2月22日
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対応国際規格

ISO

IEC 62932-2-2:2020(IDT)
国際規格分類

ICS

29.220.99
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2021-02-22 制定
ページ
JIS C 62932-2-2:2021 PDF [24]
                                                            C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語,定義及び略語・・・・[3]
  •  3.1 用語及び定義・・・・[3]
  •  3.2 略語・・・・[3]
  •  4 リスク分析の手順・・・・[3]
  •  5 安全性要求事項及び保護対策・・・・[4]
  •  5.1 一般・・・・[4]
  •  5.2 リスク情報・・・・[4]
  •  5.3 電気的危険性・・・・[4]
  •  5.4 排出ガスの危険性・・・・[5]
  •  5.5 エネルギー貯蔵流体に関わる危険性・・・・[7]
  •  5.6 機械的原因による危険性・・・・[8]
  •  5.7 運転上の危険性及び対策・・・・[9]
  •  6 設置マニュアル(据付手順書)・・・・[9]
  •  7 識別表示又はマーキング・・・・[10]
  •  7.1 銘板情報・・・・[10]
  •  7.2 警告表示及び位置・・・・[10]
  •  8 輸送,保管,処分及び環境・・・・[10]
  •  8.1 こん(梱)包及び輸送・・・・[10]
  •  8.2 解体,処分及びリサイクル・・・・[10]
  •  9 検査・・・・[11]
  •  10 保守・・・・[11]
  •  11 保護項目の確認試験・・・・[11]
  •  11.1 一般・・・・[11]
  •  11.2 絶縁耐圧試験・・・・[12]
  •  11.3 起動停止試験・・・・[12]
  •  11.4 非常停止試験・・・・[13]
  •  11.5 保護動作試験・・・・[13]
  •  11.6 セルスタックの安全性要求事項・・・・[14]
  •  附属書A(参考)ユーザマニュアルの推奨構成・・・・[15]
  •  附属書B(規定)セルスタックの安全性要求事項・・・・[18]
  •  参考文献・・・・[21]

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――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 1] ―――――

           C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本電機工業会(JEMA),一
般社団法人電池工業会(BAJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産
業規格を制定すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産
業規格である。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS C 62932の規格群には,次に示す部編成がある。
    JIS C 62932-1 第1部 : 用語及び一般事項
    JIS C 62932-2-1 第2-1部 : 性能要求事項及び試験方法
    JIS C 62932-2-2 第2-2部 : 安全性要求事項

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                                      日本産業規格                            JIS
                                                                      C 62932-2-2 : 2021
                                                                       (IEC 62932-2-2 : 2020)

定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム−第2-2部 : 安全性要求事項

Flow battery energy systems for stationary applications- Part 2-2: Safety requirements

序文

 この規格は,2020年に第1版として発行されたIEC 62932-2-2を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本産業規格である。
  なお,この規格で側線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1 適用範囲

  この規格は,最大電圧が直流1 500 V以下の,商業用途及び産業用途の,屋内及び屋外で用いる定置用
フロー電池システム(FBS)及び定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム(FBES)の,安全性要求事項
及び試験方法について規定する。
  この規格は,危険区域に指定された場所で用いるFBS及びFBESには適用しない。
  この規格では,FBS及びFBESに起因して,人,財産,環境などに与える可能性のある重大な危険に対
するリスク低減及び保護対策について取り扱う。
  この規格は,意図した使用に加えて,合理的に予見可能な誤使用において,FBS及びFBESに起因する
危険について取り扱う。ただし,天災に起因する危険については取り扱わない。
  この規格で規定する要求事項は,技術革新を制限することを意図しない。この規格で規定していないエ
ネルギー貯蔵流体,材料,設計又は構造を取り扱う場合,この規格と同等以上の安全性を満足できること
を評価する必要がある。
    注記1 FBSは,FBESの主要部として位置付けられる。FBESは,次から構成される。
            − FBS
            − 電力変換システム
            − 補機及び補機の周辺装置
              FBESは,接続点を介して外部の電力入力又は電力出力と接続される。
              図1にFBESの構成例を示す。バッテリーマネジメントシステム(BMS),バッテリー支援
            システム(BSS)及び電力変換システム(PCS)への補機エネルギーは,次のいずれかの方
            法で供給される。
            − 外部電源から直接供給
            − FBES又はFBSの内部電源から供給

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C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
                          図1−フロー電池エネルギー貯蔵システム構成例
    注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
            IEC 62932-2-2:2020,Flow battery energy systems for stationary applications−Part 2-2: Safety
                requirements(IDT)
              なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
            ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS C 60079-10 爆発性雰囲気で使用する電気機械器具−第10部 : 危険区域の分類
      注記 対応国際規格 : IEC 60079-10-1,Explosive atmospheres−Part 10-1: Classification of areas−
             Explosive gas atmospheres
    JIS C 60364-4-41 低圧電気設備−第4-41部 : 安全保護−感電保護
      注記 対応国際規格 : IEC 60364-4-41,Low-voltage electrical installations−Part 4-41: Protection for
             safety−Protection against electric shock
    JIS C 60364-4-43 低圧電気設備−第4-43部 : 安全保護−過電流保護
      注記 対応国際規格 : IEC 60364-4-43,Low-voltage electrical installations−Part 4-43: Protection for
             safety−Protection against overcurrent
    JIS C 60364-6 低圧電気設備−第6部 : 検証
      注記 対応国際規格 : IEC 60364-6,Low voltage electrical installations−Part 6: Verification
    JIS C 62932-1 定置用フロー電池エネルギー貯蔵システム−第1部 : 用語及び一般事項
      注記 対応国際規格 : IEC 62932-1,Flow battery energy systems for stationary applications−Part 1:
             Terminology and general aspects
    IEC 61936-1,Power installations exceeding 1 kV a.c.−Part 1: Common rules
    IEC 62485-2:2010,Safety requirements for secondary batteries and battery installations−Part 2: Stationary
        batteries
    ISO 7010,Graphical symbols Safety colours and safety signs−Registered safety signs

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3 用語,定義及び略語

3.1 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 62932-1の箇条3(用語,定義及び略語)による。
  なお,ISO及びIECでは,次のサイトにおいて,規格で用いる用語のデータベースを維持している。
− IEC Electropedia: available at http://www.electropedia.org/
− ISO Online browsing platform: available at https://www.iso.org/obp/ui

3.2 略語

  この規格で用いる主な略語は,次による。
  BMS     バッテリーマネジメントシステム(battery management system)
  BSS     バッテリー支援システム(battery support system)
  EES     電力貯蔵システム(electrical energy storage)
  FBES    フロー電池エネルギー貯蔵システム(flow battery energy system)
  FBS     フロー電池システム(flow battery system)
  FMEA    故障モード影響解析(failure mode and effects analysis)
  FTA     故障の木解析(fault tree analysis)
  GHS     化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(Globally harmonized system of classification
            and labelling of chemicals)
  HAZOP ハザード及び操作性の解析手法(hazard and operability study)
  MSDS    製品安全データシート(material safety data sheet)
  PCS     電力変換システム(power conversion system)
  POC     接続点(point of connection)
  SDS     安全性データシート(safety data sheet)
  UPS     無停電電源装置(uninterruptible power systems)

4 リスク分析の手順

  FBESの設計,製造,施工,保守及び撤去について,次のリスク分析を実施する。
a) 想定する運用期間において,合理的に予見可能な誤使用を含む全ての危険性及び危険な事象を同定す
    る。
b) これらの危険性のリスクを,発生確率と重大度との組合せから推定する。
c) 推定した個々のリスクを決定する二つの要因(発生確率及び重大度)を,原則,次の手順に従い,合
    理的に可能な範囲で除去するか,又は許容できるリスク水準以下まで低減する。
    − 設計によって危険性を除外するか,又はリスクを低減する。
    − 設計では低減できないリスクは,必要な保護対策を講じる。
    − ユーザ又は必要に応じてその他の人に,残留リスクを周知し,特定の訓練の必要性を伝え,必要
        な保護具を指定する。
  上記の実施に当たっては,例えば,故障モード影響解析(FMEA),故障の木解析(FTA),HAZOP法,
及び/又は次の規格を指針として用いる。
− JIS C 5750-4-3
− JIS C 5750-4-4

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C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)

5 安全性要求事項及び保護対策

5.1 一般

  二次電池は,その種類によって異なる構造をもっており,この規格ではフロー電池に特有の事項につい
てだけ規定する。図1に示すように,FBESは,エネルギー貯蔵流体を循環させるシステムが存在する点
で,他の二次電池とは異なる。エネルギー貯蔵流体循環システムは,タンク,ポンプ,配管,センサ及び
幾つかの安全保護装置から構成する。
  化学的な安全性の観点から,タンク,配管及びセルスタックの中に入っているエネルギー貯蔵流体の密
封性が重要である。また,危険なガスが発生する可能性がある場合,適切な対策を講じる。
  箇条5では,上記の点を考慮して,安全性要求事項及び保護対策を規定する。

5.2 リスク情報

  製造業者は,リスク分析に基づくリスク情報をユーザに提供し,危険性及びこれに対する適切な対策を
説明しなければならない。リスク情報には,安全性データシート(SDS)が含まれる。
  これらのリスク情報は,ユーザマニュアルに記載する。ユーザマニュアルの推奨構成を,附属書Aに示
す。

5.3 電気的危険性

5.3.1 感電
  FBSは,電力貯蔵を目的とした電気機器であり,感電リスクの原因となり得る直流又は交流の危険な電
位をもつ部位が存在する。電解液は,危険な部位とみなす。
  FBSは,外部の電源回路に接続されていない場合であっても,電圧源であり,エネルギー源(電流源)
でもある。フロー電池のセルスタックにおいて,電解液が循環していない場合,残留エネルギーの総量は,
セルスタックに残っている電解液に貯蔵されているエネルギーに限られるが,全ての場合において,JIS C
60364-4-41に規定された保護対策を講じなければならない。
5.3.2 短絡
  FBSに貯蔵されている電気エネルギーは,端子間の短絡によって,無制御の状態で放出される場合があ
る。貯蔵されているエネルギー量が大きいと,大電流となるため,発生するジュール熱によって,金属溶
解,火花の発生,爆発,電解液の蒸発などの事象が発生する可能性がある。
  いかなる状況においても短絡電流を防止する対策として,絶縁被覆,ヒューズ,遮断器などの保護装置
を設置する。絶縁保護されていない導体の配置及び種類については,JIS C 60364-4-43を考慮しなければ
ならない。
  セルスタック以外の保護対策については,次のような対策がある。
− セルスタックへの給電停止及びエネルギー貯蔵流体の供給停止
− PCSの停止及び遮断器の開放
− セルスタック間に設置されたヒューズによる短絡電流路の遮断
  短絡回路を遮断するために各セルスタックにヒューズを設置することを推奨する。ヒューズ及び/又は
遮断器の具体的な設置場所及び数量は,セルスタックの保護及びシステムの安全性を考慮して,受渡当事
者間の合意によって決定する。
  短絡条件下におけるセルスタックの本質的な安全性は,附属書Bによって確認する。
5.3.3 漏電
  セルスタックを含む直流部分が非接地のシステムでは,電解液に関わる機器(ポンプ,配管,セルスタ
ック,タンクなど)内には大量の電解液が存在するため,FBS内の地絡は特に問題であり,製造業者はユ

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                                                            C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
ーザに漏電の危険性について,情報を与えなければならない。地絡は,次の重大なリスク要因となる可能
性がある。
− 人が,配管,セルスタック又は電解液循環システムの構成部品から漏えい(洩)する電解液に触れた
    場合の感電死
      注記1 この場合,人体が漏電回路の一部となる。
− 配管,セルスタック又は電解液循環システムの構成部品から漏えいする電解液によって短絡電流が流
    れるときに発生するアーク及び火災
      注記2 アーク及び火災の重大性は,電解液の導電性による。電解液の導電性が低いと,漏えい電
              流は小さく,リスクの重大度は低い。これは,セルスタックの配列構成にもよる。したが
              って,検出レベルは危険な漏えい電流量を考慮して設計される。
  FBSの電気回路は,近傍の他の導電部位から適切に絶縁する。FBSの電気回路と,近傍にある他の導電
部位との間の最小絶縁抵抗は,IEC 62485-2:2010の6.4に適合しなければならない。これらの間の最小絶
縁抵抗は,公称電圧の1 V当たり100 Ω以上の値(例えば,公称電圧150 Vの場合,15 kΩ以上)でなけ
ればならない。
  絶縁体は,使用環境における温度,湿度,ほこり(埃),ガス,蒸気及び機械的ストレスに耐えるもので
なければならない。
  種々の試験を行う場合,FBSと,FBSが設置される架台又は収納される盤との間の電位は危険な電圧で
ないことを確認する。
  大地間絶縁抵抗の測定試験を実施する前に,フロー電池は外部回路から絶縁する。
  絶縁性能は,11.2による試験方法に基づいて確認する。
  絶縁不具合を把握できるように,地絡検出用の保護機器をFBS内か,又はPCSなどの外部システム内
に設置する。

5.4 排出ガスの危険性

5.4.1 一般
  FBSは,使用する活物質によって,爆発性ガス(例えば,水素など),有毒ガス(例えば,臭素など),
腐食性ガス又は呼吸器系に悪影響を与え得るガスを発生する可能性がある。発生量は,FBSの運転条件に
依存し,周囲環境への排出は十分な安全対策(例えば,換気,吸収除去装置,スクラバー,電圧制限器な
ど)を施して管理する。
  一般的に,ガスはセルスタックの内部で発生し,システム内に蓄積される。例えば,FBSの場合,ガス
は,タンクの天部に蓄積される。
  ガスの発生量及び蓄積量は,個々のFBSの特性及び構造に依存するため,ガスの危険性の水準は,FBS
ごとに異なる。
  例えば,FBS内で水素が発生した場合,水素の発生量はFBSが定格電圧の範囲を超えて充電されると増
大する。ガス発生量は,セルスタック構成部品及びエネルギー貯蔵流体の特性に大きく依存し,また,製
造業者によっても異なるため,充電電圧とガス発生との間の相関関係を定式化することは難しい。
  ガス排出及びその緩和対策については,フロー電池の設計段階で検討しなければならない。また,警報
及び適切なインターロック付きのガス監視機器を必要に応じて設置することが望ましい。
5.4.2 有害ガス
5.4.2.1 爆発性ガス
  次の危険性が同時に発生すると,ガスの爆発リスクが高まる。

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 7] ―――――

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C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
− 可燃性ガスの発生及び蓄積
− 可燃性ガスと酸素との混合
− 発火源の存在
  FBSには,上記の危険性を低減する対策を施さなければならない。対策の例を次に示すが,これに限定
するものではない。
− 可燃性ガスの発生量削減
− 可燃性ガスの希釈
− 可燃性ガス発生空間外への拡散防止
− 発火源の排除
− 外部からの酸素侵入防止
5.4.2.2 有毒ガス
  次の危険性が同時に発生すると,有毒ガスに起因するリスクが高まる。
− 有毒ガスの発生及び蓄積
− 有毒ガス近辺への人の立ち入り
  FBSには,上記の危険性を低減する対策を施さなければならない。対策の例を次に示すが,これに限定
するものではない。
− 有毒ガスの排除
− 有毒ガスの希釈
− スクラバーによる有毒ガスの回収
− 人の立ち入り制限
5.4.2.3 腐食性ガス
  次の危険性が同時に発生すると,腐食性ガスに起因するリスクが高まる。
− 腐食性ガス(霧状を含む)の発生及び蓄積
− 腐食性ガス近辺への人の立ち入り
  FBSには,上記の危険性を低減する対策を施さなければならない。対策の例を次に示すが,これに限定
するものではない。
− 耐腐食性材料を使ったシステム構築
− 腐食性ガスの排除
− 腐食性ガスの希釈
− スクラバーによる腐食性ガスの回収
− 人の立ち入りの制限
5.4.2.4 呼吸器系に悪影響を与えるガス
  呼吸器系に悪影響を与えるガスが発生し,蓄積する場合がある。次の危険性が同時に発生すると,呼吸
器系に悪影響を与えるガスに起因するリスクが高まる。
− 呼吸器系に悪影響を与えるガス(霧状を含む。)の発生及び蓄積
− 呼吸器系に悪影響を与えるガス近辺への人の立ち入り
  FBSには,上記の危険性を低減する対策が施さなければならない。対策の例を次に示すが,これに限定
するものではない。
− 呼吸器系に悪影響を与えるガスの排除
− 呼吸器系に悪影響を与えるガスの希釈

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                                                            C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
− スクラバーによる呼吸器系に悪影響を与えるガスの回収
− 人の立ち入りの制限
5.4.3 換気
5.4.3.1 一般
  製造業者は,FBSが設置されている部屋の換気に対する要求事項をユーザマニュアルに記載しなければ
ならない。これには,警告表示,操作員の立ち入り制限,静電気の放電軽減,換気量(m3/h),空気流パタ
ーン及び排気方向を指示する。FBSが屋外に設置される場合,接近する人間に対する安全性要求事項及び
手順を記載する。製造業者は,ガス排出量を決定するときに使用したデータ及びその測定方法を提供し,
JIS C 60079-10に基づいて換気対策を考慮する。ガスを希釈して排出する場合,JIS C 60079-10に規定す
る理論的な最小換気流量を参照。
  可燃性ガス及び有害ガスの濃度が危険限界に達しないように換気が要求される。換気の要件は,次のい
ずれか,又はこれらの組合せによって満たさなければならない。
− 自然換気
− 部屋又は収納盤の強制換気
5.4.3.2 自然換気
  自然換気を用いる場合,FBSが設置される部屋又はFBSを収納する盤に,換気条件を満たす最小限の開
口面積をもつ吸気口及び排気口を設置しなければならない。
5.4.3.3 強制換気
  強制換気を用いる場合,FBSが設置される部屋又はFBSを収納する盤に,FBSから放出されたガスを,
開口部及びファンで構成する換気システムを用いて,大気中に排出しなければならない。強制換気がFBS
の安全運転に不可欠なものである場合,強制換気が行われていないとき又は故障しているときに,適切な
インターロックによって,FBSは停止しなければならない。
5.4.4 警告表示
  JIS C 60079-10に従って,危険区域の入り口には,火花,喫煙,直火及び静電気放電を禁止する適切な
警告標識を設置しなければならない。
5.4.5 排気近辺
  放出された排気ガスの近辺又は強制換気の排出口の近辺において,必ずしも完全にガスが希釈されるわ
けではない。したがって,排出口からの安全な距離を確保しなければならない。ガスの拡散は,ガス発生
量及び換気方法に依存する。

5.5 エネルギー貯蔵流体に関わる危険性

5.5.1 一般
  FBSからのエネルギー貯蔵流体の漏えいの影響は,有毒性,腐食性,環境に対する影響度及び可燃性の
観点から分類することができる。
  エネルギー貯蔵流体は,エネルギー貯蔵流体循環システムの中を流れており,エネルギー貯蔵流体の漏
えいに対し,漏えい検知手段又は漏えい対策が適切でなければ,漏えいが検知されず,漏えいが継続する
可能性がある。また,複数のセルスタックに供給されるエネルギー貯蔵流体が,共通タンクに大量に貯蔵
される場合がある。上記に対する基本対策は,次による。詳細は,5.5.25.5.5に規定する。
− エネルギー貯蔵流体循環システムの確実な密閉性
− エネルギー貯蔵流体の接触部位について,耐食性を考慮した設計及び材料選定
− 漏えい検知及び適切な漏えい対策

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 9] ―――――

           8
C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
− 周囲環境への漏えい防止対策
− エネルギー貯蔵流体に関する情報提供及び表示
5.5.2 エネルギー貯蔵流体の漏えい検知
  漏えい検知器のような適切なセンサによって,漏えいを検知しなければならない。検知及び保護機能は,
11.5によって検証する。
  また,エネルギー貯蔵流体の漏えいを検知した場合,ポンプの停止,バルブの閉鎖などによって,漏え
い量を低減させる作動をしなければならない。
5.5.3 漏えいに対する保護対策
  FBESのタンクの下に回収トレイ(又は,防液堤)を設置する。回収トレイは,エネルギー貯蔵流体に
対して安定であって,FBS中の最大容量のタンクと同等以上の容量をもつ。
  なお,我が国の規制に準じた保護対策が必要になる場合がある。
5.5.4 エネルギー貯蔵流体に関する情報提供
  製造業者は,エネルギー貯蔵流体に関して,次に関する情報を提供しなければならない。
− 次の場合に,講じるべき緊急措置
  a)   BSから流出した物質に人が暴露された,又は汚染された場合。
  b)   BSから流出した物質によって周辺環境が汚染された場合。
− 保護具 静電気放電の原因となり得る合繊衣料の使用は,爆発性ガスの存在する危険区域では推奨し
    ないこと,保護具は難燃性であること,及び静電気防止服を着用することを製品安全データシート
    (MSDS)に記載する。
  また,各タンクには,次の表示を行う。
− 必要に応じて,内容物の化学組成の表示及びGHSによる表示
− 保管貯液量
− 極性
− タンクに危険性のあるエネルギー貯蔵流体が保管されている場合,警告表示
5.5.5 流路の識別
  FBSは,正極流体及び負極流体によって運転する。これらの流体は,電気化学的に活性な物質が溶解状
態,懸濁状態又は気体として存在する。
  これらの流体に対して,保守作業時又は漏えい時に,特別な注意及び漏えい防止対策が要求される場合
がある。
  エネルギー貯蔵流体循環システムに対する作業中の危険性を低減するため,配管に流体が流れる方向を
示す矢印を表示する。また,タンク及び配管には,正極流体及び負極流体の名称を明確に異なる色で表示
する。表示に当たっては,正極を“+”,負極を“−”のような記号を識別表示として用いてもよい。

5.6 機械的原因による危険性

  FBSは,大量の化学物質を格納する複雑な部品の組合せから構成される。また,これらの部品によって,
電気及び流体の輸送を行っている。
  これら全ての構成部品は,製造業者が指定する温度範囲,圧力範囲,及び材料の経年劣化の状態を考慮
して,適切な寸法で設計し,また,これらを考慮して試験を行う。
  また,エネルギー貯蔵流体は,化学的に腐食性が強いため,機械的な安定性の劣化を加速させること,
及び断面積の変化を発生させる可能性があることに,特に注意しなければならない。

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 10] ―――――

                                                                                             9
                                                            C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)

5.7 運転上の危険性及び対策

5.7.1 一般
  FBSが,上位又は下位にある他の機器(例えば,上位の制御センター)と連携して運転するように設計
されている場合,信号インタフェースその他の手段を設置して,起動,停止,緊急停止,充電及び放電を
含む運転をそれらの機器と協調して運転できなければならない。協調した運転が適切に行われないと,意
図しない運転の原因となり,危険な状況につながる可能性がある。
  適切に協調した運転であるかどうかを,11.3によって確認する。
5.7.2 起動
  FBSは,次の起動条件が全て成立した場合以外は,起動してはならない。
− 全ての安全装置が必用な箇所に設置され,機能している。
− 停止後の再起動の場合,安全条件が満たされている。
− 強制的に再起動を行う場合,危険性のない状態であることが確認されている。
− 正しいシーケンスで起動するように,適切なインターロックが設置されている。
5.7.3 遠隔監視及び制御システム
  遠隔操作可能なFBS又はFBESは,現地にて操作員が検査又は保守を実施できるように,遠隔信号から
FBS又はFBESを切り離すためのスイッチその他の手段を備えなければならない。これらは,現場で認識
できるように表示されていなければならない。FBS又はFBESが安全に運転しているかを確認するために,
遠隔監視システムの導入を考慮する。また,FBSからの指令又はFBESを通した指令によって,自動的に
データを収集できれば,FBS又はFBESの健全性及び残寿命を評価する一助となる。これらの計測データ
によって,放電容量又は各種パラメータの変化を監視することで,FBS又はFBESの健全性の診断が可能
である。これらのデータは,適時,情報ネットワークによって送信することが可能である。このため,イ
ンターネットに接続しているシステムにとって,遠隔監視だけでなく,サイバーセキュリティが重要であ
る。サイバーセキュリティについての更なる指針は,IEC 62351(規格群)を参照。
5.7.4 保護
  FBS及びFBESには,異常事態を検知し,システムを非常停止する適切な保護装置を設置しなければな
らない。
  これらの保護機能は,11.5によって確認する。
5.7.5 補機電源の故障
  FBESは,補機電源が停止した場合,確実に次の動作となるように設計しなければならない。
− FBES内の補機電源喪失の検知
− 補機電源喪失の警報起動
− 接続点(POC)からの解列を含む指定された適切な停止手順の起動
− ポンプの停止及び指定されたバルブの閉鎖
  例えば,補機電源が故障しても,BMSを支援するようにUPSを組み込むこと,又は別の安全な電源か
ら電力を供給することで,これを実現することが可能である。

6 設置マニュアル(据付手順書)

  FBS及びそのサブシステムは,製造業者が提供する設置マニュアルによって設置しなければならない。
  製造業者が提供する設置マニュアルには,配置図,必要な建設部材,並びに設置及び起動の手順を記載
する。設置サイトについて,我が国の規制がある場合,これに適合できるような指示が必要となる場合が

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 11] ―――――

           10
C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
ある。

7 識別表示又はマーキング

7.1 銘板情報

  FBES又はFBSの銘板又はラベル表示には,次の情報を記載しなければならない。
a) 製造業者名
b) 製造業者又は納入者の形式
c) シリアル番号(任意)
d) しゅん(竣)工日(任意)
e) 最高電圧(交流又は直流)(V)
f) 最大電流(交流又は直流)(A)
g) 定格電力(交流又は直流)(kW)
h) 定格放電容量(kWh)
i) 輸送重量(kg)(任意)
j)   BSの化学区分(活物質及び溶媒を表示)
k) 危険性物質の体積量

7.2 警告表示及び位置

  受渡当事者間で合意した事項に基づき,警告表示を,この情報が必要な区域,又は危険性の存在する区
域に入る前に見える位置に設置しなければならない。
  警告表示などは,ISO 7010によって,次の該当する事項を表示する。
− 安全な状態(緑の四角形)
− 防火対策(赤の四角形)
− しなければならない事項(青の円)
− 危険性の警告(黄の三角形)
  警告表示などの意味を,設置した場所に表示する及び/又はFBES若しくはFBSのユーザマニュアルに
記載する。

8 輸送,保管,処分及び環境

8.1 こん(梱)包及び輸送

  FBS,FBES及びFBESを構成する機器のこん包及び輸送は,我が国の規制に準じ,短絡事故のリスク並
びに重量物及びエネルギー貯蔵流体の流出リスクを考慮して実施する。
  輸送する場合,短絡電流による事故防止のために,セルスタックからエネルギー貯蔵流体を抜き取るか,
FBSの出力を0 Vまで放電するなど,適切な措置を講じなければならない。また,輸送前に,セルスタッ
クの端末は短絡防止のための適切な絶縁養生を施し,漏えい防止のための適切な対策を講じる。また,我
が国及び/又は国際的な輸送規則の遵守が必要となる場合がある。

8.2 解体,処分及びリサイクル

  FBS,FBES及びFBESを構成する機器の解体及び処分は,適切に訓練を受けた人員によって行わなけれ
ばならない。また,処分及びリサイクルは,我が国の該当する規則を遵守して行う必要がある。

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 12] ―――――

                                                                                            11
                                                            C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)

9 検査

  機能及び安全性の確認のため,FBES及びその運用環境の定期検査を実施しなければならない。
  検査は,製造業者の指示に従って,次の項目について確認を行う。
− FBSを構成する機器の外観検査[へこ(凹)み,腐食などの何らかの物理的損傷の兆候がないことの
    確認]
− セルスタック,配管,バルブ,ポンプ又はタンクからのエネルギー貯蔵流体の漏えいがないことの確
    認。
− FBSを構成する機器の異音,異常振動及び異臭がないことの確認(特に,電力用電子機器,ポンプ,
    ファンなどの機械部位)

10 保守

  FBESは,各種の機器及び部品で構成しているため,包括的な保守計画を立案しなければならない。
  保守計画には,保守する品目,必要な手順及び保守作業の頻度を明確にし,次の項目を含める。
− 定期点検の頻度(例えば,日次,週次,月次,年次点検など)
− 部品交換
− FBSを構成する機器の分解整備
  保守において,作業員はFBS近傍で作業する場合がある。作業員は保守作業を実施する能力をもち,特
別に必要な手順がある場合,その訓練を受けていなければならない。FBSは,傷害リスクを最小化するた
め,通電部位への暴露を最小限にして手順どおり保守ができるように,FBSの端子にカバーを付けること
ができる構造でなければならない。また,次に留意する必要がある。
− FBSの導電性の通電部位において,同時に触れる可能性のある,直流120 V(公称電圧)を超える導
    電性の通電部間の離隔距離は,1.50 m以上とする。
− 直流1.5 kV以上の公称電圧のFBSにおいて,直流1.5 kV未満で動作するデバイスを区分して配置す
    る。
− 必要に応じて,通電部との接触による短絡電流を防止するヒューズを設置する。
  保守作業開始前に,作業員は身に着けている金属品を,手,手首,首などから外しておく。また,公称
電圧が直流の120 Vを超えるFBSについては,作業員は,絶縁防護服の着用するか又は特定部位に絶縁カ
バーを装着する。
  なお,電流が流れている状態で,電池の接続状態を変更してはならない。
    注記 ヒューズを取り外した場合,充電器又は並列接続した電池からのバックフィードによって,ア
          クセス可能な接点が充電部となる可能性がある。ねじ式ヒューズを用いる場合,電池の出力端
          子部が,ねじ込み接続部の底部にある接点につながる。両方の端子が充電部となる場合(例え
          ば,並列接続された電池システム),ねじ式ヒューズは使用されない。外部からの炎又はスパー
          クによって引き起こされる内部爆発を避けるため,電池には,フレームアレスタ ベントプラグ
          (IEC 60050-482:2004の482-05-11参照)を備える場合がある。

11 保護項目の確認試験

11.1 一般

11.1.1 試験
  箇条5における要求事項の一部を検証するために適用する試験方法及び基準を規定する。これらの確認

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 13] ―――――

           12
C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
試験一覧は,表1による。
                                  表1−保護対策の確認試験一覧
                 試験             試験区分          試験対象           試験体数
             絶縁耐圧試験       ルーチン試験      FBS又はFBES           全数
             起動停止試験       ルーチン試験      FBS又はFBES           全数
             非常停止試験       ルーチン試験      FBS又はFBES           全数
             保護動作試験       ルーチン試験      FBS又はFBES           全数
             セルスタック                         附属書Bによる
11.1.2 試験対象
  試験対象として可能なものには,次がある。
− FBESのコンポーネント
− サブシステム(補機)
− FBS又はFBES(システム全体)
11.1.3 試験区分
  次の試験区分による。
− 形式試験
− ルーチン試験

11.2 絶縁耐圧試験

11.2.1 要求事項
  直流回路が接地されていないFBESにおいて,地絡を防止するために,セルスタック及びタンクを含め
てエネルギー貯蔵流体循環システムが,十分な絶縁耐力をもっていなければならない。
11.2.2 区分
  この試験は,ルーチン試験に区分する。
11.2.3 試験体数
  試験体数は,全数とする。
11.2.4 試験及び合否基準
  交流1 kV以下,直流1.5 kV以下のFBESの場合,絶縁抵抗試験及び耐電圧試験は,JIS C 60364-6によ
る。
  交流1 kVを超える又は直流1.5 kVを超えるFBESの耐電圧試験は,IEC 61936-1による。

11.3 起動停止試験

11.3.1 要求事項
  FBSが,PCSと協調して,運転モードを停止·充電·放電に安全に切り替わらなければならない。
11.3.2 区分
  この試験は,ルーチン試験に区分する。
11.3.3 試験体数
  試験体数は,全数とする。
11.3.4 試験
  この試験は,次の条件で行い,運転モードを次のように変更する。詳細な試験条件は,受渡当事者間の

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 14] ―――――

                                                                                            13
                                                            C 62932-2-2 : 2021 (IEC 62932-2-2 : 2020)
合意によって決定する。
a) 停止状態から充電状態,また,その逆
b) 停止状態から放電状態,また,その逆
c) 充電状態から放電状態,また,その逆
d) 充電状態から充電終了
e) 放電状態から放電終了
  d)及びe)の手順による充放電は,それぞれ充電終了条件及び放電終了条件によって終了することを推奨
する。充電終了条件又は放電終了条件は,システム特有であり,所定の電流,電圧又は電力の設定につい
ては,製造業者が指定する。
11.3.5 合否基準
  FBESは,運転モードが安全に移行できなければならない。遮断器,ポンプ,バルブ,表示,計測器な
どの主要部品が,受渡当事者間で合意された設計に基づいて動作しなければならない。

11.4 非常停止試験

11.4.1 要求事項
  非常停止ボタンを押すことで,システム設計に従って,安全にFBS及びFBESが停止しなければならな
い。
11.4.2 区分
  この試験は,ルーチン試験に区分する。
11.4.3 試験体数
  試験体数は,全数とする。
11.4.4 試験
  この試験は,次の条件の下で行う。
a)   BS及びFBESを,充電又は放電のいずれかのモードで運転する。
b) 非常停止ボタンを押す。
11.4.5 合否基準
  FBS及びFBESは,非常停止ボタンを押して直ちに安全に停止しなければならない。

11.5 保護動作試験

11.5.1 要求事項
  故障が発生した場合,保護装置は,緊急停止を作動させなければならない。
  FBSは,緊急停止を開始する不具合状態が発生すると,安全に停止しなければならない。
11.5.2 区分
  この試験は,ルーチン試験に区分する。
11.5.3 試験体数
  試験体数は,全数とする。
11.5.4 試験
  この試験は,次の条件で行う。
a) 実際の故障を発生させるか,又は故障を模擬することによって保護装置を作動させる。
b) 緊急停止を作動させる故障·不具合の例を次に示す。
  − 過電圧,電圧低下,周波数上昇,周波数低下などの系統故障
  − 過電圧,電圧低下,過電流,温度異常,圧力異常,地絡,エネルギー貯蔵流体漏えい,制御電源停

――――― [JIS C 62932-2-2 pdf 15] ―――――

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JIS C 62932-2-2:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62932-2-2:2020(IDT)

JIS C 62932-2-2:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 62932-2-2:2021の関連規格と引用規格一覧

行動指針,国際規格作成(ISO / IEC専門業務用指針(第1部,第2部,補足指針―ISO専用手順・IEC専用手順)

国際規格作成手順/貿易の技術的障害に関する協定(WTO /TBT協定)(対訳)政策関係[WTO / TBT協定]/

ISOとCENの間の技術協力に関する協定(ウィーン協定)政策関係[ウィーン協定及びドレスデン協定]/ ISO /

JIS HB 55 国際標準化 2021

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