JIS C 6435:1989 低周波変成器及びコイル試験方法 | ページ 8

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図33 鳴音減衰量測定回路
(中性点をもたない巻線の一方から信号を送る場合)
5.23.2 測定方法及び計算式 切換器Kを切り換えて,電圧計Vが同一の値となるよう可変抵抗減衰器ATT
を調節した場合の可変抵抗減衰器ATTの読みをb0 (dB) とし,鳴音減衰量bs (dB) を次の式から算出する。
図32の場合
R1
bs (dB)= b010 log10
R4

――――― [JIS C 6435 pdf 36] ―――――

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図33の場合
R2
Ds (dB)= b010 log10
R3
5.23.3 測定上の注意事項 電圧計Vのインピーダンスは,R4(図32の場合),R3(図33の場合)及びR0
に比べて十分大きいこと。

5.24 16Hz減衰量

5.24.1 測定回路 変成器の16Hz減衰量の測定回路の例を図34に示す。
図34 16Hz減衰量測定回路
5.24.2 測定方法及び計算式 電源側に規定の電圧V1を加え,電源側入力電流及び負荷側電圧の測定値を
それぞれI1及びV2とし,16Hz減衰量bs (dB) を次の式から算出する。
V1I1R2
bs (dB)= 10 log10 2
V2
5.24.3 測定上の注意事項
(1) 使用計器は,実効値応答形を用いるか又は平均値応答形で平均値の1.11倍の値に目盛られているもの
を用いる。
(2) 電流計Aの内部抵抗及び発振器Gの内部抵抗はR2'に比べて十分小さく,電圧計V2の内部抵抗は負荷
側成端抵抗R2に比べて十分大きく,またV1の内部抵抗はR2'に比べて十分大きくなければならない。
なお,R2'は電源側対負荷側巻線の変成比をn1 : n2とすれば,次の式によって表される。
2
n1
R2'= R2
n2

5.25 温度上昇

5.25.1 測定回路 変成器の温度上昇の測定回路の例を,図3537に示す。
また,コイルの温度上昇の測定回路の例を,図38及び図39に示す。

――――― [JIS C 6435 pdf 37] ―――――

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図35 温度上昇測定回路
図36 温度上昇測定回路
(変成器の電源側巻線に直流を重畳する場合)
図37 温度上昇測定回路
(変成器の負荷側巻線に直流を重畳する場合)
図38 温度上昇測定回路
図39 温度上昇測定回路
(コイルに直流を重畳する場合)
5.25.2 測定方法
(1) 図35,36及び37の場合 規定の周波数で規定の電力を負荷側成端抵抗器に加え,温度が一定となっ
たときの巻線及び鉄心又はケースの温度上昇を測定する。ただし,巻線は抵抗法,鉄心又はケースは

――――― [JIS C 6435 pdf 38] ―――――

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温度計法による。
(2) 図38及び39の場合 規定の周波数で規定の電圧をコイルに加え,温度が一定となったときの巻線及
び鉄心又はケースの温度上昇を測定する。ただし,巻線は抵抗法,鉄心又はケースは温度計法による。
(3) 巻線の温度上昇の決定方法 巻線の温度上昇は巻線の抵抗の変化に基づいて,次の式から算出する。
R2 R1
ta=
t (℃)= t2 (K t1 ) t1 ta
R1
ここに, t : 温度上昇値 (℃)
t2 : 試験後の巻線の温度 (℃)
ta : 最終の周囲温度 (℃)
t1 : 試験最初の周囲温度 (℃)
R1 : 温度t1での巻線の抵抗値 ( 圀
R2 : 温度t2での巻線の抵抗値 ( 圀
K : 定数。銅に対してK=234.5
ただし,| t1−t2 | ≦5℃でなければならない。
(4) 鉄心又はケースの温度上昇の決定方法 鉄心又はケースの温度上昇は,試験終期の鉄心又はケースの
最高温度から最終周囲温度を差し引いて求める。
(5) 周囲温度の決定方法 周囲温度は,試験品の周囲において距離12mのほぼ試験品と同じ高さの位置
で数箇所に温度計を置いて測定する。最終周囲温度は,最後の1時間中に温度の読みの平均をとるこ
ととする。
5.25.3 測定上の注意事項
(1) 電圧計Vは実効値形又は平均値形とし,その入力インピーダンスは,図35,図36及び図37の場合は
負荷側成端抵抗器Rに比べて十分大きく,図38及び図39の場合は,供試コイルのインピーダンスに
比べて十分大きいこと。
(2) 図36の場合,チョークコイルCHのインピーダンスは,次の式によって算出されるR'に比べて十分大
きく,また,コンデンサCのインピーダンスはR′に比べて十分小さくなければならない。
なお,R'は,電源側対負荷側巻線の変成比をn1 : n2とすれば,次の式によって表される。
2
n1
R' ( 圀 R
n2
(3) 図37の場合,チョークコイルCHのインピーダンスは負荷側成端抵抗器Rに比べて十分大きく,ま
た,コンデンサCのインピーダンスはRに比べて十分小さいこと。
(4) 図39の場合,チョークコイルCHのインピーダンスは供試コイルのインピーダンスに比べて十分大き
く,また,コンデンサC2のインピーダンスは,電圧計Vの入力インピーダンスに比べて十分小さい
こと。
(5) 供試変成器又はコイルは,通風及び他の高温物からの放射熱の影響を受けないように取り付ける。

――――― [JIS C 6435 pdf 39] ―――――

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JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 黒 沼 弘 日本放送協会
(幹 事) 岩 田 嘉 夫 東京軽電機株式会社
柏 木 健 夫 財団法人機械電子検査検定協会
加 藤 忠 雄 財団法人日本電子部品信頼性センター
高 橋 洽太郎 東京都立工業技術センター
三 宅 敏 明 松下電器産業株式会社
山 本 克 巳 ソニー株式会社
泉 谷 博 株式会社東芝
加 園 正 男 沖電気工業株式会社
井 村 豊 日本電気株式会社
山 室 勲 パイオニア株式会社
小 林 啓 祐 日本ビクター株式会社
浦 部 志 郎 松下電子部品株式会社
森 信二郎 下田電機株式会社
長谷川 育 雄 田淵電機株式会社
小 椋 良 介 株式会社タムラ製作所
嵯峨野 俊 夫 大同電気工業株式会社
谷 中 定 雄 富士通株式会社
安 宅 富士夫 日本電気株式会社
池 田 順 一 財団法人日本規格協会
本 田 幸 雄 通商産業省機械情報産業局
前 田 勲 男 工業技術院標準部
(事務局) 村 山 博 一 社団法人日本電子機械工業会
大 友 敏 雄 社団法人日本電子機械工業会

JIS C 6435:1989の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 6435:1989の関連規格と引用規格一覧