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図31 ひずみ減衰量測定回路(基本周波数10kHzの場合)
5.22.2 測定方法及び計算式
(1) 図28の方法 供試変成器の巻線に正弦波の電圧を加え,ひずみ率計DMによって,印加電圧の実効
値E1を測定し,次に高調波電圧の実効値E2だけを測定し,ひずみ減衰量bK (dB) 又はひずみ率DF (%)
を,次の式から算出する。
E1
bK (dB)= 20 log10
E2
E2
DF (%)= 100
E1
測定結果に周波数,電圧及び測定系のインピーダンスを明記する。
(2) 図29の方法 切換器Kを1側に倒し,供試変成器に周波数50Hzの電圧を加える。この電圧をE1と
――――― [JIS C 6435 pdf 31] ―――――
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する。次に切換器Kを2側に倒し,R2及びR1を調整して電圧計Vの読みが最小になるようにする。
この電圧をE2とし,ひずみ減衰量bK (dB) 又はひずみ率DF (%) を,次の式から算出する。
E1
bK (dB)= 20 log10
E2
E2
DF (%)= 100
E1
測定結果に電圧を明記する。
(3) 図30の方法 供試変成器の巻線に周波数1kHzの電圧を加え,切換器Kを切り換えて電圧計V2が同
一の振れを与えるように可変抵抗減衰器ATTを調整した場合のATTの読みをb0 (dB) とし,ひずみ減
衰量bK (dB) 又はひずみ率DF (%) を,次の式から算出する。
bK (dB)=b0+b1−b2
bn
DF (%)= 1020 100
なお,b1は低域フィルタF2の基本波に対する減衰量,b2は高域フィルタF3の第2及び第3高調波
に対する減衰量の平均値とする。測定結果に電圧を明記する。
(4) 図31の方法 供試変成器の巻線に周波数10kHzの電圧を加え,切換器K1を帯域フィルタF3側に倒し,
切換器K2を切り換えて電圧計V2が同一の値となるように可変抵抗減衰器ATTを調節した場合の可変
抵抗減衰器ATTの読みをb0 (dB) とし,第2高調波ひずみ減衰量bK (dB) 又は第2高調波ひずみ率DF
(%) を,次の式から算出する。
bK (dB)=b0+b1−b2
bn
DF (%)= 1020 100
なお,b1は低域フィルタF2の基本波に対する減衰量,b2は帯域フィルタF3の第2高調波に対する
減衰量の値とする。
次に,K1を帯域フィルタF4側に倒し,K2を切り換えて電圧計V2が同一の値となるように可変抵抗
減衰器ATTを調節した場合の可変抵抗減衰器ATTの読みをb0' (dB) とし,第3高調波ひずみ減衰量
bK' (dB) 又は第3高調波ひずみ率DF' (%) を,次の式から算出する。
bK' (dB)=b0'+b1−b3
'bn
DF' (%)= 1020 100
なお,b3は帯域フィルタF4の第3高調波に対する減衰量の値とする。測定結果に電圧を明記する。
5.22.3 測定上の注意事項
(1) 図28の方法
(a) ひずみ率計DMは,少なくとも第3高調波まで検出できるものを使用すること。
(b) ひずみ率計DMの指示は,実効値応答形又は平均値応答形とし,波高値応答形は使用しないこと。
(c) チョークコイルCHのインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分大きいこと。
(2) 図29の方法
(a) Y'から発信器側を見たインピーダンスの絶対値は,50Hz,100Hz及び150HzでR1に比べて十分小
さいこと。
(b) 電源側成端抵抗器R1の値は,次の式のように選定すること。
――――― [JIS C 6435 pdf 32] ―――――
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Z1Z2 '
R1=
Z1 Z2 '
なお,Z2'の値は,次の式による。
2
n1
Z2'= Z2
n2
(c) 電圧計Vの入力インピーダンスは,ブリッジ回路素子のインピーダンスに比べて十分大きく,その
指示は実効値応答形又は平均値応答形とし,波高値応答形は使用しないこと。
(d) チョークコイルCHのインピーダンスは,被測定巻線のインピーダンスに比べて十分大きいこと。
(e) コンデンサC2のインピーダンスは,電圧計Vの入力インピーダンスに比べて十分小さいこと。
(3) 図30の方法
(a) 電圧計V1の入力インピーダンスは,600 地 べて十分大きく,また,ひずみ減衰量(ひずみ率)
測定中は,回路から切り離すこと。
(b) 電圧計V1及びV2は実効値応答形又は平均値応答形とし,波高値応答形は使用しないこと。
(c) 電圧計V2の入力インピーダンスは,600 地 べて十分大きいこと。
(d) フィルタF1,F2,F3のXX'からみたインピーダンスZf1,Zf2,Zf3の絶対値は,表3のように選定す
る。
表3 XX'からみたインピーダンス
単位 圀
Zf1 Zf2 Zf3
1kHzに対して 600 ∞
2kHzに対して 600
∞ 600
3kHzに対して
備考 ∞は600 地 べて十分大きいことを意味
する。
(e) 並列共振回路N1,N2,N3及びチョークコイルCHは,挿入直流回路の影響がないようなものを使用
すること。
(4) 図31の方法
(a) 電圧計V1の入力インピーダンスは,600 地 べて十分大きく,また,ひずみ減衰量(ひずみ率)
測定中は,回路から切り離すこと。
(b) 電圧計V1及びV2は実効値応答形又は平均値応答形とし,波高値応答形は使用しないこと。
(c) 電圧計V2の入力インピーダンスは,600 地 べて十分大きいこと。
(d) フィルタF1,F2,F3及びF4のXX'からみたインピーダンスZf1,Zf2,Zf3及びZf4の絶対値は,表4の
ように選定する。
表4 XX'からみたインピーダンス
単位 圀
Zf1 Zf2 Zf3 Zf4
10kHzに対して 600 ∞
∞
20kHzに対して 600 600
∞
30kHzに対して ∞ 600
備考 ∞は600 地 べて十分大きいことを意味する。
(e) 並列共振回路N1,N2及びN3は,挿入直流回路の影響がないようなものを使用すること。
――――― [JIS C 6435 pdf 33] ―――――
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5.23 鳴音減衰量
5.23.1 測定回路 変成器の鳴音減衰量の測定回路の例を,図32及び図33に示す。
――――― [JIS C 6435 pdf 34] ―――――
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図32 鳴音減衰量測定回路
(中性点をもたない巻線から信号を送る場合)
――――― [JIS C 6435 pdf 35] ―――――
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JIS C 6435:1989の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 6435:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC3202:2014
- エナメル線
- JISC5301:1989
- 電子機器用低周波変成器通則
- JISC5602:1986
- 電子機器用受動部品用語
- JISC60068-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針