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視もされない自動パワー減衰システムのいずれかを供給するものと考えられる。継続的な診断試験,監視
及び警報を行う場合は,OFCS内の故障は1日以内で修理されると思われるので,平均修理時間は24時間
である。安全関連システムを試験しないシステムでは,長い期間無人で運転される場合もあるが,場合に
よっては,これらのシステムは,2,3年ごとに更新,修理,試験,又は取り替えられることもあり得る。
したがって,平均修理時間は104時間であるとも考えられ,これはおおよそ1年である(表D.12参照)。
表D.12−装置監視に関する分類の決定
分類記号 安全関連システムの診断試験及び監視 平均修理時間
(MTTR)
M1 1日(24時間)
安全関連システムについて頻繁な又は継続的な診
断試験及び監視が行われる。
M2 監視は行われないが,頻繁に診断試験は行われる。 1年(104時間)
M3 20年(2×105時間)
監視も試験も行われないが,システムは,自動パ
ワー減衰の決められた寿命以内に使用をやめる。
この情報を用いると,FIT数を決めることができる。例として,1 550 nmで動作し通常の運転下(故障
検出なし)での光パワーが,クラス1Mを超えるものの,クラス3Bの上限値より小さい通信システムを
考える。このOFCSを非制限区域で動作させたい場合を想定する。これを実現するためには,合理的に予
見可能な故障条件下で,被ばくする危険性のあるレーザ放射をハザードレベル1に限定する必要があり,
レーザ出力のクラスを考えると,自動パワー減衰システムが必要である。最大許容FIT数は,SIL1レベル
の上限を割り当てることが望ましい。式(D.1)及び図D.4から,最少の要求条件(すなわち,最大許容FIT
数)は,平均修理時間が24時間となる,継続的診断のあるシステムの場合で4×106 FITであり,平均修
理時間が1年のシステムに対しては104 FIT,また,継続的診断のないシステムに対しては500 FITである
ことが分かる(表D.13参照)。
FIT数の仕様は,他の影響度リスクレベルに対しても同様に決定することができる(IEC 61508規格群[5]
参照)。
表D.13−上記の例からのFIT数
安全度 影響度 FIT数
水準 M1 M2 M3
(継続診断) (頻繁な試験) (監視なし)
SIL 1 4×106未満
1人又はそれ以上の人に対する重大な永久障害, 104未満 500未満
1人の死亡−例,網膜傷害,小規模火災(C2)
D.6 推奨する作業慣行
D.6.1D.6.4の作業慣行は,適正慣行とみなすことができ,OFCSで作業するときも推奨する。異なる状
況では,異なる作業慣行を適用してもよい。
D.6.1 一般的作業慣行
OFCSでの作業で適正と考えられる作業慣行を,次に示す。
光ファイバの観察 − 光ファイバ端面又は光コネクタ端面を,無防護の眼又は承認されていないコ
リメート装置で見つめない,又はそれらの端面を他人に向けてはならない。
観察用補助器具 − 認定されたフィルタ又は減衰器付の観察用補助器具を使用する。
――――― [JIS C 6803 pdf 41] ―――――
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C 6803 : 2013 (IEC 60825-2 : 2010)
光ファイバ端面 − 単一若しくは複数の光ファイバ端面又は終端されていない(例えば,突合せ
(単一又は複数) をしていない,融着接続していないなど)と分かった端部の場合,作業中以
外は当該端部を波長及び/又は出力にあった材料で個々に又は一括して覆う
のがよい。容易に目視可能な状態にしないほうがよく,また,鋭い端部を露
出しないほうがよい。
適切な被覆方法には,接続部プロテクタ又はテープの使用を含む。接続され
ていない光コネクタの端部は,常にキャップをする。
リボン光ファイバ − 許可がない限り,未分離のままのリボン光ファイバ(テープ形光ファイバ)
(テープ形状光ファイ をへき開してはならない,又はリボン(テープ)接続器を使用してはならな
バ) い。
試験コード − 光試験コードを使用するときは,光パワー源は最後に接続し,最初に外すの
がよい。
光ファイバ切りくず − 光ファイバの切りくずは全て収集し,承認された容器の中に片付ける。容器
自体は承認された方法で処理する。
保守 − 稼動対象のシステムの操作及び保守は,承認された説明書に従う。
清掃 − 光ファイバ及び光コネクタを清掃し準備するときは,承認された方法で行う。
改造 − OFCS又は関連装置には許可なく改造を加えてはならない。
試験用延長接続ボード − 光送信盤カードに試験用延長接続ボードを使わないほうがよい。光源が光送
信ラックの外側にあるときは,光源を作動させてはならない。
ラベルの損傷 − 損傷又は紛失した光放射安全ラベルは,部門の管理者に報告する。
キーコントロール − キーコントロール付の装置では,キーは管理者の指名した者の管理下に置く
のが望ましい。指名された者は安全使用,保管及び総合管理を確実に行う。
予備のキーは任命された現場管理者による厳重な管理手続きの下で保管する
ことが望ましい。
試験装置 − 作業に必要で実際的な(光レベルが)最低クラスの試験装置を使用する。ハ
ザードレベルよりも高いクラスの試験装置を使用してはならない。
標識 − ハザードレベル1Mを超える区域には,区域警告標識が必要である。区域標
識は,より低いハザードレベルの区域にも表示してよい。
アラーム − システムアラーム,特に自動パワー減衰又はその他の安全系が動作しないこ
とを示すアラームは,決められた時間内に修理できるように,応答可能なも
のでなければならない。
D.6.2 ハザードレベル1,1M,2,2M及び3Rのシステム運転中の作業慣行
活線/運転中のシステムに対して作業するとき(例えば,OFCSの光ファイバ中に光信号が伝送されて
いるとき)には,D.6.1に列挙された作業慣行の適用を推奨する。
D.6.3 ハザードレベル3Bの作業慣行
ハザードレベル3Bをもつ区域での運転中のシステムに対する作業(“活線作業”ともいう。)は望まし
くない。
管理者は,OFCSの安全及び訓練について責任のある適切な計画を確立し,維持するのがよい。OFCS
の設置及びサービスに携わる者は,全ての規則を守り,潜在的に安全でない状態又は光放射に対する異常
な被ばくについて,管理者に報告しなければならない。
――――― [JIS C 6803 pdf 42] ―――――
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C 6803 : 2013 (IEC 60825-2 : 2010)
ハザードレベル3Bの区域での運転中のシステムについての作業が(上記のように)許可されていない
場合は,次の作業慣行を用いるのがよい。
− D.6.1に明示した全ての一般的な慣行。
− 光パワーを発生している装置の動作を停止して,OFCSを非運転にする(D.6.4に詳述)。
− システム内を伝送する最高の出力に耐えて故障せず,かつ,承認された光パワーメータを用いて,光
ファイバ内に光パワーが存在しないことを確認する。
− 作動していない全ての露出した光ファイバ端部を覆う。つながれていない光コネクタは常に,組み込
んだ光コネクタシャッタ機構又は光コネクタ端面キャップを使用して,適切に光パワーを減衰する。
− 間接的な観察用補助器具だけを使用する(例えば,テレビ受像又は陰影画像を使用した接続装置。)。
認可なしに,顕微鏡及び拡大鏡を使用してはならない。
− 試験用光コードを使用するときは,光源は最後に接続し,最初に外す。
D.6.4 ハザードレベル3Bのシステム及び区域に関する正式のパワー増減手順
OFCSを停止するとき(運転中のシステムに対する作業が許可されていない場合)は,次の手順を採用
するのがよい。
a) 光源の担当者に指名された者には,次の事項が望ましい。
− スイッチのオンオフが必要となる装置について,適切なレベルまで訓練を受ける。
− D.6.3に関係する指示及び安全要求事項,並びに現場での付加的な指示及び現場の状況に精通してい
る。
− 安全に対して責任ある態度をもっていなければならない。
b) 指名された担当者は,部門の管理者が任命し,その選任について通知することが望ましい。
c) 各々の装置設置区域で指名された担当者のリストを記録し,目に付くように掲示するのがよい。
d) 作業を始める前に,その作業の実施を認可された者(起動者)は,次を行うのがよい。
− 当該光源の担当者に連絡し,当該光ファイバ(に接続された光源)の電源を切ることを要求する。
− 全二重システムの場合,当該光源の担当者はそれぞれの端部について連絡をする。
− 電源が切られたことを知らされたとき,起動者は必要な書式を作成し保存する。起動者と当該光源
の担当者とが同一人である場合は,これを実行する必要はない。
− 電源がオフであることを検証する(運転中・活線光ファイバ心線対照器又は光パワーメータを用い
て)。
− 作業の完了時,当該光源の指名された担当者に知らせる。
e) 起動者から光源の切断要求を受け取ったとき,当該光源の担当者は,次を行うのがよい。
− 要求日時及び起動者に関する詳細情報を記録する。書式は光源が設置してある区域にあるファイル
に保存する。
− (キーコントロールが装備されている場合は,それによって)該当する電源を切断する。
− 警告ラベルを作成し,光源を切り離す場所にある適切な機材,例えば,機器のラック又は分配架な
どに貼る。ラベルは各起動者ごとに貼ることが望ましい。
− 起動者に連絡して,ジョブ番号及び光源の電源が切られた時間を報告する。
− 作業が完了した旨の通知を受けたとき,詳細を適切に記録し,光源を再度通電する前に機器から警
告ラベルを取り除く。複数の起動者が同一の光源の電源を切ることを要求したときは,その光源の
電源は全ての作業が終了する前に再通電してはならない。
――――― [JIS C 6803 pdf 43] ―――――
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C 6803 : 2013 (IEC 60825-2 : 2010)
D.7 シャットダウン動作までの最大出力
シングルモード光ファイバを使ったOFCSにおいて,シャットダウンが動作して光パワーが遮断される
までの時間(遮断時間)における最大出力パワー(mW)を,表D.14に示す。この場合,シャットダウン
は非制限区域において1秒以内で,また,制限区域及び管理区域においては3秒以内で,より低いハザー
ドレベルの制限値まで光パワーを減少する(4.8.2を参照)。附属書Bに要約した技術的要求事項は,適宜,
より低いハザードレベルに適用することが望ましい。
表D.14を導くために用いた方程式を,次に示す。
0πd 1
NOHD
2 2
P
ln
πd2MPE
P
4t
この式をPについて表すと,次のようになる。
2
πd MPE 1
P 2
4t π 0d
1 exp .0125
NOHD
ここに, ω0 : モードフィールド直径(1/e2のパワー密度)(m)
P : 光ファイバ内の全パワー(W)
d : 限界開口直径(m)
MPE : 最大許容露光量(Jm−2)
NOHD : 公称眼障害距離(m)
t : 遮断時間(秒)
λ : 波長(m)
――――― [JIS C 6803 pdf 44] ―――――
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C 6803 : 2013 (IEC 60825-2 : 2010)
表D.14−より低いハザードレベルに出力を減衰させる自動パワー減衰機能をもつ
光ファイバ通信システムのパワー制限値の例
波長 光ファイバモー 遮断時間 測定距離 最大出力パワー 最大出力パワー 最大出力パワー
ドフィールド径 mW mW mW
nm μm 秒 m 非制限区域 制限区域 管理区域
980 7 1 0.1 9.4 9.4 適用しない
980 7 3 0.1 適用しない 7.2 適用しない
980 7 3 0.25 適用しない 適用しない 39
1310 11 1 0.1 78 78 適用しない
1310 11 3 0.1 適用しない 59 適用しない
1310 11 3 0.25 適用しない 適用しない 314
1 4001 500 11 0.3 0.1 1598 1598 適用しない
1 4001 500 11 1 0.1 650 650 適用しない
1 4001 500 11 2 0.1 適用しない 389 適用しない
1 4001 500 11 3 0.1 適用しない 288 適用しない
1 4001 500 11 2 0.25 適用しない 適用しない 2403
1 4001 500 11 3 0.25 適用しない 適用しない 1774
1550 11 0.5 0.1 2539 2539 適用しない
1550 11 1 0.1 1273 1273 適用しない
1550 11 2 0.1 適用しない 639 適用しない
1550 11 3 0.1 適用しない 428 適用しない
1550 11 3 0.25 適用しない 適用しない 2640
注記1 使用した光ファイバパラメータは,最も厳しい(安全側)の値である。λ=1 310 nm1 550 nmに対する
表中の数値は,モードフィールド径(MFD)が,11 μmの光ファイバについて計算したものであり,λ=
980 nmに対する数値は,7 μmのMFDの光ファイバについて計算したものである。
1 480 nm又は980 nmレーザによって光励起されるエルビウム添加光ファイバ光増幅器(EDFA)を用
いて1 550 nmで運用するシステムの多くは,小さなMFDをもつ伝送光ファイバを用いる。例えば,1 550
nmの分散シフト光ファイバケーブルでは,MFDの上限値が9.1 μmである。この場合,非制限区域及び
制限区域に対する1 480 nm及び1 550 nmの最大光パワー出力は,表D.14に示す値の1.44倍であり,管
理区域に対する1 480 nm及び1 550 nmの最大光パワー出力は,表D.14に示す値の1.46倍である。
注記2 表中の遮断時間は,参考例である。遮断時間の最大値に比べて,短時間でのシャットダウンは許容され
る。その結果,より高い出力の使用が可能となる(遮断時間の最大値は,非制限区域では1秒,制限区
域及び管理区域では3秒である。)。
――――― [JIS C 6803 pdf 45] ―――――
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JIS C 6803:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60825-2:2010(IDT)
JIS C 6803:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.01 : 光ファイバシステム一般
- 31 : エレクトロニクス > 31.260 : オプトエレクトロニクス.レーザー設備
JIS C 6803:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC6802:2014
- レーザ製品の安全基準