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C 6803 : 2022 (IEC 60825-2 : 2021)
附属書E
(参考)
サービス及び保守のための手引
E.1 試験及び測定
a) ケーブルダクト及びスイッチングセンタでの試験,測定及び作業は,サービス又は保守作業と考える。
いかなる場所においても,できる限り,診断試験はハザードレベルを上昇させないような方法で実施
することが望ましい。時には,システムを動かす許可を含む運用上の管理を行う必要がある。試験装
置を接続する場合,システムで用いる実際のパワーレベルを明らかにして,危険性評価の観点から十
分留意することが望ましい。
b) 運用組織は,APRを無効にできる,明確に決められた条件を確立して維持することが望ましい。
APRを無効にしたときには,運用組織はハザードレベルを再評価する。4.8に記載された安全予防
措置が,再評価したハザードレベルに対し,適切に実施されることが望ましい。
c) 観測用光学器具による被ばく照射がMPE値以下になるように,光ファイバ検査及び融着のための観
測用光学器具を選択し,その使用を運用組織が承認することが望ましい。
注記1 運用組織が承認する観測用光学器具に,ラベルを表示してもよい。
注記2 画像式光ファイバ端面検査装置は,直接観測を避けるために効果的である。
d) 合理的に実行できる場合,サービス,保守及び修復は,光ファイバ内にパワーを伝送しないで実施す
ることが望ましい。これが合理的に実行できない場合,システムは,実用上で要求される最低のパワ
ーで運用することが望ましい。
e) 運用組織は,適用される基準時間に対する目及び/又は皮膚のMPEを超える被ばく量の照射を人が
受けないように,作業慣行を確立することが望ましい。
E.2 安全上の予防措置
E.2.1 一般的な注意
a) サービス又は保守中に,MPE値を超える光又はレーザ放射が起こり得る場所(例えば,スイッチング
中,管理された場所)では,適切に目を防護する。運用中の光ファイバの端部又はコネクタ端にアク
セスする人には直接その端点を見ないように指導することが望ましい。全ての状況において,パワー
を適切なレベルに減衰させる機能をもつ観測手段だけを使用することが望ましい。
b) 光ファイバケーブル又はシステムで作業を行う前に,エンドユーザは,被ばくする可能性がある区域
でのハザードレベルを確認することが望ましい。据え付けて作動しているシステムの場合,被ばくす
る可能性がある区域では警告ラベルを用いてハザードレベルを特定することが望ましい。作動してい
ることが分かっている又は作動の可能性があるシステムについては,ハザードレベルにあった注意を
払うことが望ましい。据付中,(この規格に従った)ハザードレベルのラベルがまだ貼られていない可
能性がある。そのような場合は,光ファイバに接続された光源を含んでいる光送信器又は試験装置の
(JIS C 6802:2018に従った)クラス分けに適した注意を払うことが望ましい。
c) 光ファイバケーブル又はネットワークの据付け又は試験中は,この規格のハザードレベル1,1M,2
若しくは2M,又はJIS C 6802:2018のクラス1,1M,2若しくは2Mと評価された該当出力をもつ試
験装置だけを使用することが望ましい。
制限区域又は管理区域にあるOFCSの場合,試験を行う前に,全ての場所で,被ばくする危険性の
――――― [JIS C 6803 pdf 51] ―――――
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C 6803 : 2022 (IEC 60825-2 : 2021)
ある光ファイバ端面及び光コネクタを安全に終端又は接続し,適切なハザードレベルをラベル表示す
る場合,より高い光出力をもつ試験装置を使用することも可能である。
d) ハザードレベル3Bをもつ管理区域への入口には,次の手段を講じる。
− JIS C 6802:2018の図3に従って警告ラベルを付けた標識,及び“ハザードレベル3B”と書いたJIS
C 6802:2018の図4の説明ラベルを設ける。
− アクセスを許可された人だけに限定し,潜在的危険の存在を説明した標識を設ける。
e) OFCSの運転,据付け又はサービスに携わる人は,次を行う。
− OFCSの安全な運用のために確立された全ての規則,手順及び方法を遵守する。
− 身体傷害又は物的損害を起こす可能性のある状態又は慣行については,直ちに監督者に通知する。
− 光放射への異常露光が明らか又は疑わしい場合,直ちに監督者へ報告する。
E.2.2 ハザードレベル1M,ハザードレベル2M,ハザードレベル3R及びハザードレベル3Bの場所での
予防措置
a) 露出した光ファイバ,光コネクタなどについて作業を行う前には,できる限り,光伝送又は試験装置
の出力は遮断するか,低い出力状態にするか又は切断することが望ましい。その場合,リモートコン
トロールスイッチ又はその他の適切な方法によって,不用意にスイッチをオンにすることは防止する。
ラインの状態(パワー·オン又はオフ)は,明瞭に表示することが望ましい。
b) ハザードレベル3Bの場所にあるOFCSについての作業は,光ファイバ安全訓練コースを受講したス
タッフだけが許される。
c) ハザードレベル3Bの場所にあるOFCS及び関連試験装置の据付け,運転又は保守を行うスタッフは,
訓練を受けていない要員を確実に保護することが望ましい。
d) 非常に高いパワーレベル(数百mW数W)が光ファイバに入射された場合,システム内の損失が高
い箇所は高温になる可能性がある。
注記 そのようなシステムの例としては,分布ラマン増幅技術を使用したシステムがある。
高温は,装置及びオフィスに危険な状況をもたらす可能性がある。したがって,通常,非常に高い
パワーを伝送するシステムにあっては,光コネクタを非常に注意深く清掃し,光コネクタ,融着及び
屈曲による損失を可能な限り減らすことが望ましい。IEC TR 60825-17[16]も参照。
E.2.3 訓練プログラム
OFCSを据付け又は保守するスタッフの雇用者は,光ファイバハザードの管理のための適切なプログラ
ムを確立して維持することが望ましい。ハザードレベル3BのOFCSについて作業するスタッフのために,
安全及び訓練プログラムを設けることが望ましい。そのようなプログラムは,レーザ及びOFCSの安全の
分野に精通した者が指導するのが望ましい。プログラムは,少なくとも次の情報を含むことが望ましい。
a) OFCSに関する背景情報
b) JIS C 6802:2018に従ったレーザ製品のクラス分けシステム及びこの規格に従ったハザードレベルシス
テムに関する安全情報
参考文献
[1] ITU-T Recommendation G.664,Optical safety procedures and requirements for optical transmission systems
[2] IEC TS 62538,Categorization of optical devices
――――― [JIS C 6803 pdf 52] ―――――
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C 6803 : 2022 (IEC 60825-2 : 2021)
[3] IEC 60794-4 (all parts),Optical fibre cables−Part 4: Aerial optical cables for high-voltage power lines
[4] JIS C 6870-2(規格群) 光ファイバケーブル−第2部 : 屋内ケーブル
注記 対応国際規格では,IEC 60794-2 (all parts),Optical fibre cables−Part 2: Indoor cablesを記載
している。
[5] JIS C 6870-3(規格群) 光ファイバケーブル−第3部 : 屋外ケーブル
注記 対応国際規格では,IEC 60794-3 (all parts),Optical fibre cables−Part 3: Outdoor cablesを記載
している。
[6] JIS C 6950-1 情報技術機器−安全性−第1部 : 一般要求事項
注記 対応国際規格では,IEC 60950-1:2005+AMD1:2009+AMD2:2013,Information technology
equipment−Safety−Part 1: General requirementsを記載している。
[7] JIS C 62368-1 オーディオ·ビデオ,情報及び通信技術機器−第1部 : 安全性要求事項
注記 対応国際規格では,IEC 62368-1:2018,Audio/video, information and communication technology
equipment−Part 1: Safety requirementsを記載している。
[8] JIS C 0508(規格群) 電気·電子·プログラマブル電子安全関連系の機能安全
注記 対応国際規格では,IEC 61508 (all parts),Functional safety of electrical/electronic/programmable
electronic safety-related systemsを記載している。
[9] JIS C 6802:2018(レーザ製品の安全基準)の附属書JA(使用者への指針)
注記 対応国際規格では,IEC TR 60825-14,Safety of laser products−Part 14: A users guideを記載
している。
[10] JIS C 5750-4-3 ディペンダビリティマネジメント−第4-3部 : システム信頼性のための解析技法−
故障モード·影響解析(FMEA及びFMECA)
注記 対応国際規格では,IEC 60812,Failure modes and effects analysis (FMEA and FMECA) を記
載している。
[11] JIS C 5750-4-4 ディペンダビリティ マネジメント−第4-4部 : システム信頼性のための解析技法
−故障の木解析(FTA)
[12] JIS C 6804 レーザ製品の安全−情報伝送のための光無線通信システムの安全
注記 対応国際規格では,IEC 60825-12,Safety of laser products−Part 12: Safety of free space optical
communication systems used for transmission of informationを記載している。
[13] JIS C 5910-1 波長選択性のない光ブランチングデバイス−第1部 : 通則
[14] SEO, K., NISHIMURA, N., SHIINO, M., YUGUCHI, R., and SASAKI, H. Evaluation of high-power
endurance in optical fibre links: Furukawa Review, 2003, no. 24, pp. 17-22
[15] ROCHA, A. M., DOMINGUES, F., FACAO, M., and ANDRE, P. S. Threshold power of fiber fuse effect for
different types of optical fiber: Proc. ICTON 2011. Tu.P.13
[16] IEC TR 60825-17,Safety of laser products−Part 17: Safety aspects for use of passive optical components
and optical cables in high power optical fibre communication systems
[17] IEC TR 61292-4,Optical amplifiers−Part 4: Maximum permissible optical power for the damage-free and
safe use of optical amplifiers, including Raman amplifiers
注記 OITDA TP08/AM,光増幅器−光ファイバヒューズに関する一般情報が,ファイバヒュー
ズ現象についての日本語文献として,このIEC Technical Reportに対応する団体規格技術
資料である。
JIS C 6803:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60825-2:2021(IDT)
JIS C 6803:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.01 : 光ファイバシステム一般
- 31 : エレクトロニクス > 31.260 : オプトエレクトロニクス.レーザー設備
JIS C 6803:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称