JIS C 6837:2015 全プラスチックマルチモード光ファイバ素線

JIS C 6837:2015 規格概要

この規格 C6837は、コア及びクラッドにプラスチックを使用したステップインデックス形並びにグレーデッドインデックス形マルチモード光ファイバ素線について規定。

JISC6837 規格全文情報

規格番号
JIS C6837 
規格名称
全プラスチックマルチモード光ファイバ素線
規格名称英語訳
All plastic multimode optical fibers
制定年月日
1992年9月1日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60793-2-40:2009(MOD)
国際規格分類

ICS

33.180.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電子 II-1 2020, 電子 II-2 2020, 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
改訂:履歴
1992-09-01 制定日, 1997-06-20 確認日, 1999-04-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2008-10-20 改正日, 2014-10-20 確認日, 2015-03-20 改正日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS C 6837:2015 PDF [29]
                                                                                   C 6837 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 形名及び種類・・・・[2]
  •  4.1 形名の構成・・・・[2]
  •  4.2 種類・・・・[3]
  •  5 材料,形状及び寸法・・・・[3]
  •  5.1 材料及び形状・・・・[3]
  •  5.2 寸法・・・・[3]
  •  6 特性・・・・[4]
  •  6.1 機械特性・・・・[4]
  •  6.2 伝送特性・・・・[6]
  •  6.3 環境特性・・・・[6]
  •  7 包装及び1条の標準長さ・・・・[8]
  •  8 製品の呼び方・・・・[8]
  •  9 表示・・・・[8]
  •  附属書A(規定)PSI-980/1 000-A1及びPSI-980/1 000-A2光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[9]
  •  附属書B(規定)PSI-735/750光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[11]
  •  附属書C(規定)PSI-485/500光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[13]
  •  附属書D(規定)PSI-980/1 000-B光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[15]
  •  附属書E(規定)PGI-500/750光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[17]
  •  附属書F(規定)PGI-200/490光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[19]
  •  附属書G(規定)PGI-120/490光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[21]
  •  附属書H(規定)PGI-62.5/245光ファイバ素線の詳細仕様・・・・[23]
  •  附属書I(規定)モードスクランブラの仕様・・・・[25]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[26]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 6837 pdf 1] ―――――

C 6837 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産
業技術振興協会(OITDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。これによって,JIS C 6837:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 6837 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 6837 : 2015

全プラスチックマルチモード光ファイバ素線

All plastic multimode optical fibers

序文

  この規格は,2009年に第3版として発行されたIEC 60793-2-40を基として,2008年の改正で追加した
対応国際規格には規定されていない規格内容(標準大気条件,包装,製品の呼び方及び表示)は記載を残
し,また,対応国際規格には記載されているが情報提供段階にある項目(附属書J)については記載せず
作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,コア及びクラッドにプラスチックを使用したステップインデックス形並びにグレーデッド
インデックス形マルチモード光ファイバ素線(以下,“光ファイバ素線”という。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60793-2-40:2009,Optical fibres−Part 2-40: Product specifications−Sectional specification for
category A4 multimode fibres(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 6820 光ファイバ通則
JIS C 6822 光ファイバ構造パラメータ試験方法−寸法特性
注記 対応国際規格 : IEC 60793-1-20,Optical fibres−Part 1-20: Measurement methods and test
procedures−Fibre geometry及びIEC 60793-1-22,Optical fibres−Part 1-22: Measurement methods
and test procedures−Length measurement(MOD)
JIS C 6823 光ファイバ損失試験方法
注記 対応国際規格 : IEC 60793-1-40,Optical fibres−Part 1-40: Measurement methods and test
procedures−Attenuation及びIEC 60793-1-46,Optical fibres−Part 1-46: Measurement methods
and test procedures−Monitoring of changes in optical transmittance(MOD)
JIS C 6824 マルチモード光ファイバ帯域試験方法
注記 対応国際規格 : IEC 60793-1-41,Optical fibres−Part 1-41: Measurement methods and test

――――― [JIS C 6837 pdf 3] ―――――

2
C 6837 : 2015
procedures−Bandwidth(MOD)
JIS C 6825 光ファイバ構造パラメータ試験方法−光学的特性
注記 対応国際規格 : IEC 60793-1-43,Optical fibres−Part 1-43: Measurement methods and test
procedures−Numerical aperture(MOD)
JIS C 6827 光ファイバ波長分散試験方法
注記 対応国際規格 : IEC 60793-1-42,Optical fibres−Part 1-42: Measurement methods and test
procedures−Chromatic dispersion(MOD)
JIS C 60068-1 環境試験方法−電気・電子−通則
注記 対応国際規格 : IEC 60068-1,Environmental testing−Part 1: General and guidance(IDT)
IEC 60793-1-47,Optical fibres−Part 1-47: Measurement methods and test procedures−Macrobending loss
IEC 60793-1-50,Optical fibres−Part 1-50: Measurement methods and test procedures−Damp heat (steady
state) ests
IEC 60793-1-51,Optical fibres−Part 1-51: Measurement methods and test procedures−Dry heat (steady state)
tests
IEC 60793-1-52,Optical fibres−Part 1-52: Measurement methods and test procedures−Change of
temperature tests

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 6820,JIS C 6822,JIS C 6823,JIS C 6824及びJIS C 6825
による。

4 形名及び種類

4.1 形名の構成

  形名の構成は,JIS C 6820の箇条4(形名)の規定に基づき,次の配列による。
光ファイバ 光ファイバの 光ファイバ その他必要
の材質を表 屈折率分布又は − の寸法を表 − な事項を表
す記号 種類を表す記号 す記号 す記号
例 P SI − 980/1 000 − A1
なお,記号は,次による。
− 光ファイバの材質を表す記号はPとし,全プラスチックを表す。
− 光ファイバの屈折率分布又は種類を表す記号は,次のいずれか一方とする。
− SI : マルチモードステップインデックス形
− GI : マルチモードグレーデッドインデックス形
− 光ファイバの寸法を表す記号は,コア径/クラッド径で表し,単位は,マイクロメートル(μm)とす
る。
− その他必要な事項を表す記号は,PSI-980/1 000だけに用い,次の意味をもつ。
− A1 : 理論NA0.50±0.15
− A2 : 理論NA0.485±0.045の低損失かつ広帯域光ファイバ素線

――――― [JIS C 6837 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
C 6837 : 2015
− B : 理論NA0.30±0.05

4.2 種類

  光ファイバ素線の種類は,寸法及びその他必要な事項によって,表1に示す9種類に分類する。
表1−光ファイバ素線の種類
種類
PSI-980/1 000-A1
PSI-980/1 000-A2
PSI-735/750
PSI-485/500
PSI-980/1 000-B
PGI-500/750
PGI-200/490
PGI-120/490
PGI-62.5/245

5 材料,形状及び寸法

5.1 材料及び形状

  光ファイバ素線の材料及び形状は,次による。
a) コアは,プラスチックの材料を用い,断面は円形とする。
b) クラッドは,コアよりも低い屈折率をもつプラスチックの材料を用い,コアの上にこれと密接して同
心円状に配置する。

5.2 寸法

  寸法規定の項目及びその測定方法は,表2による。光ファイバ素線に共通な寸法の項目は,表3による。
また,個別の種類に対して追加する寸法の項目は,表4及び表5による。寸法の値は,附属書A附属書
Hによる。
表2−寸法規定の項目及びその測定方法
項目 適用規格
クラッド径a) JIS C 6822
クラッド非円率 JIS C 6822
コア径 JIS C 6822
光ファイバ長 JIS C 6822
コア/クラッド偏心量 JIS C 6822
コア非円率 JIS C 6822
注a) クラッド径は,保護層を含む光ファイバ外
径を意味し,必ずしも光学的なクラッド径
を意味するものではない。

――――― [JIS C 6837 pdf 5] ―――――

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JIS C 6837:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60793-2-40:2009(MOD)

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JIS C 6837:2015の関連規格と引用規格一覧