JIS C 8147-2-2:2011 ランプ制御装置―第2-2部:直流又は交流電源用低電圧電球用電子トランスの個別要求事項 | ページ 2

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C 8147-2-2 : 2011
of IEC
IEC 60269-3:1987,Low-voltages fuses−Part 3: Supplementary requirements for fuses for use by unskilled
persons(fuses mainly for household and similar applications)
IEC 60269-3-1:1994,Low-voltages fuses−Part 3-1: Supplementary requirements for fuses for use by unskilled
persons (fuses mainly for household and similar applications)−Section I to IV
注記 この規格は,2006年に廃止され,IEC 60269-3に置き換えられた。
IEC 60320 (all parts),Appliance couplers for household and similar general purposes
IEC 60906 (all parts),IEC system of plugs and socket-outlets for household and similar purposes
IEC 60906-1,IEC system of plugs and socket-outlets for household and similar purposes−Part 1: Plugs and
socket-outlets 16 A 250 V a.c.
IEC 61047,DC or AC supplied electronic step-down convertors for filament lamps−Performance
requirements

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8147-1の箇条3(用語及び定義)によるほか,次による。
3.1
電子トランス[electric step-down convertor (convertor)]
電源と一つ以上のハロゲン電球又はその他の白熱電球との間に挿入したユニットで,一般に高周波数で,
ランプにその定格電圧を供給するもの。このユニットは,一つ以上の分離した構成部品から成り,調光,
力率の改善及び無線障害を抑制するための手段を含む。
3.2
直流又は交流電源用電子トランス(d.c. or a.c. supplied convertor)
一つ又は複数の白熱電球を,一般に高周波数で点灯させるための安定化素子を含む電子トランス。
3.3
安全特別低電圧(SELV)同等の電子トランス[safety extra-low voltage (SELV)-equivalent convertor]
SELVと同等の出力電圧で一つ又は複数の白熱電球を点灯させるための器具内用又は組合せ電子トラン
ス。
注記 この規格の目的のために,8.1及び8.2に適合するSELV同等の電子トランスは,電撃に対して
SELVと同等な保護をもたらすものとみなす。
3.4
独立形SELV電子トランス(independent SELV convertor)
JIS C 61558-2-6に規定する,安全絶縁変圧器などの手段によって,入力電源から絶縁してSELV出力を
供給する電子トランス。
3.5
組合せ電子トランス(associated convertor)
組み込んだり又は組み込まないで,特定器具又は機器に供給するように設計し,特定器具又は機器とと
もにだけ用いるように特別に設計した電子トランス。
3.6
据付け電子トランス(stationary convertor)
固定した電子トランス又は容易に場所を移動できない電子トランス。

――――― [JIS C 8147-2-2 pdf 6] ―――――

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C 8147-2-2 : 2011
3.7
プラグイン電子トランス(plug-in convertor)
電源への接続手段として一体式プラグを備えた外郭に内蔵した電子トランス。
3.8
定格出力電圧(rated output voltage)
電子トランスに指定した,定格入力電圧,定格周波数及び一定力率における出力電圧。
3.9
半抵抗現象(half-resistance effect)
電子トランスの過負荷の原因となる可能性のある,結晶化によって起こるフィラメントの部分的短絡又
はフィラメントの変形によるランプ寿命の末期に起きる現象。
3.10
アーク放電(arcing)
20 V以上の電圧でランプ内に発生する可能性がある現象で,電子トランスの過負荷の原因となる可能性
がある。

4 一般的要求事項

  一般的要求事項は,JIS C 8147-1の箇条4(一般的要求事項)によるほか,次による。
独立形SELV電子トランスは,附属書Iの要求事項に従わなければならない。これには,外部ケースの
絶縁抵抗,耐電圧,沿面距離及び空間距離を含む。

5 試験上の一般的注意事項

  試験上の一般的注意事項は,JIS C 8147-1の箇条5(試験上の一般的注意事項)によるほか,次による。
試料数
次の数の試料を試験用として提出しなければならない。
− 箇条6箇条12及び箇条15箇条21の試験用に1ユニット
− 箇条14の試験用に1ユニット(製造業者と協議の上,必要に応じて,追加ユニット又は構成部品を追
加してもよい。)
製造業者によって宣言していない場合,試験は,出力線長20 cm又は200 cmのケーブルを接続して最も
好ましくない条件下で実施する。2本のツイスト線,又はケーブルH03VV-を用いることができる。導体の
断面積は,定格電力によって選定し,通常使用時の電流密度は,5 A/mm2を超えてはならない。

6 分類

  電子トランスは,JIS C 8147-1の箇条6(分類)の要求事項に規定する取付方法,及び次の事項に従って,
分類する。
電撃に対する保護
− SELV同等又は絶縁電子トランス(このタイプの電子トランスは,強化絶縁を用いた二巻線変圧器の
代わりに,使用することができる。JIS C 8105-2-6参照)
− 非絶縁(単巻)電子トランス
− 独立形SELV電子トランス

――――― [JIS C 8147-2-2 pdf 7] ―――――

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7 表示

7.1 強制表示

  器具一体形電子トランス以外の電子トランスは,JIS C 8147-1の7.2(表示の耐久性及び判読性)の要求
事項に従って,次の事項をはっきりと容易に消えない方法で表示しなければならない。
− JIS C 8147-1の7.1(表示する項目)のa) f)及びk) m)
− 定格出力電圧
− 定格出力電力又は定格出力電力範囲

7.2 該当する場合に提供する情報

  7.1の強制表示のほかに,該当する場合には,次の情報を電子トランスに表示するか,又は製造業者のカ
タログ若しくは類似の試料に記載しなければならない。
− JIS C 8147-1の7.1のh),i) 及びj)
− 電子トランスに主電源に接続する巻線がある場合,その旨を記載する。
− 該当する場合にはSELV同等の電子トランスである旨を記載する。
− 出力電線長が20 cmから200 cmまでの間にない場合,これを許容する旨を記載する。
− 適合電球の定格電圧の記載。

8 充電部との偶発接触からの保護

  充電部との偶発接触からの保護は,JIS C 8147-1の箇条10(充電部との偶発接触からの保護)によるほ
か,次による。
8.1 SELV同等の電子トランスの場合,接近の可能性がある部分は,二重絶縁又は強化絶縁によって,充
電部から絶縁していなければならない。
JIS C 6065の8.6及び13.1(一般事項)を適用する。
8.2 SELV同等の電子トランスの出力回路は,次の場合には露出端子でもよい。
− 負荷状態で定格出力電圧が25 Vrmsを超えない。
− 無負荷出力電圧が,33 Vrms,ピーク値332 V又は平滑されていない直流332 Vを超えない。
適合性は,電子トランスを定格周波数の定格入力電圧に接続して,定常状態になったときに,出力電圧
を測定して判定する。負荷状態での試験では,定格出力電圧において定格出力を与える抵抗を,電子トラ
ンスに負荷する。
二つ以上の定格入力電圧のある電子トランスでは,各定格入力電圧に対して要求事項を適用する。
注記 25 Vrmsの制限は,JIS C 60364-4-41に基づいている。
定格出力電圧が25 Vを超える電子トランスは,絶縁した端子をもっていなければならない。
SELV同等出力と一次回路との間にコンデンサを接続する場合,JIS C 5101-14の表2(クラスYのコン
デンサの分類)及び表3(サンプリング計画 安全性を要求する試験)に規定する,一つのY1コンデンサ,
又は直列接続した同じ値の二つのY2コンデンサを用いなければならない。
各コンデンサは,JIS C 6065の14.2(コンデンサ及びRCユニット)の要求事項に適合しなければなら
ない。
SELV同等出力と一次回路との間に抵抗を接続する場合,同じ値をもつ直列の二つの抵抗を用いなけれ
ばならない。
一次二次分離トランスを橋絡するために,その他の部品,例えば,抵抗などが必要な場合には,JIS C 6065
の14.(部品)を用いなければならない。

――――― [JIS C 8147-2-2 pdf 8] ―――――

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8.3 総静電容量が0.5 μFを超えるコンデンサを組み込んだ電子トランスは,定格電圧の電源から電子ト
ランスを切り離した1分間後に,電子トランス接続端の電圧が50 Vを超えない構造でなければならない。

9 端子

  端子は,JIS C 8147-1の箇条8(端子)による。

10 保護接地

  保護接地は,JIS C 8147-1の箇条9(保護接地)による。

11 耐湿性及び絶縁性

  耐湿性及び絶縁性は,JIS C 8147-1の箇条11(耐湿性及び絶縁性)によるほか,次による。
SELV同等の電子トランスは,互いに接続しない入力端子と出力端子との間は,十分絶縁していなけれ
ばならない。
二重絶縁又は強化絶縁の場合,絶縁抵抗は4 MΩ以上でなければならない。

12 耐電圧

  耐電圧は,JIS C 8147-1の箇条12(耐電圧)によるほか,次による。
SELV同等の電子トランスにおける分離トランス巻線の絶縁は,JIS C 6065の14.3.2(一般)による。

13 安定器巻線の熱耐久性試験

  安定器巻線の熱耐久性試験は,JIS C 8147-1の箇条13(安定器巻線の熱耐久性試験)の要求事項は,適
用しない。

14 故障状態

  故障状態は,JIS C 8147-1の箇条14(故障状態)によるほか,次による。
・・・の表示のある電子トランスは,附属書Cによる。さらに,故障状態下で動作させたとき,電子トラ
ンスの出力電圧は,定格出力電圧の115 %を超えてはならない。

15 トランス温度上昇

  SELV同等の電子トランスの分離トランスの巻線は,JIS C 6065の7.1(一般事項)に従って試験しなけ
ればならない。ただし,熱電対法で測定する場合は,規定温度から10 ℃減じた値で判定する。

15.1 通常動作

  通常動作では,JIS C 6065の表3(機器の各部の許容温度上昇)の通常動作状態の値を適用しなければ
ならない。

15.2 異常動作

  箇条16の異常状態及び箇条14の故障状態での動作では,JIS C 6065の表3の故障状態の値を適用しな
ければならない。
JIS C 6065の表3の通常動作状態及び故障状態の温度上昇値は,最大周囲温度35 ℃に基づいている。
試験は,ケース温度をtcにして行うので,関係する周囲温度を測定し,JIS C 6065の表3の値を各々変
更する。当該温度上昇が関連絶縁材のクラスの許容値よりも高い場合には,材料の特性によって変化する。

――――― [JIS C 8147-2-2 pdf 9] ―――――

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C 8147-2-2 : 2011
許容温度上昇は,JIS C 4003の推奨に基づいている。JIS C 6065の表3に規定する材料は,例として取り
上げている。JIS C 4003に規定する以外の材料を用いる場合,最大温度は,耐えることが証明されている
温度を超えてはならない。
通常動作で電子トランスがtcになるような条件の下で,試験を行わなければならない。
注記 試験は,tc05 ℃のケース温度を得るような周囲温度において,附属書Fに規定する試験槽の中
で,通常状態において熱平衡するように電子トランスを動作させて,実施することができる。
モールドトランスでは,熱電対を装備した特別に準備した試料を試験のために提出する必要がある。

16 異常状態

  電子トランスは,異常状態で動作させたときに安全を損なってはならない。
さらに,電子トランスを故障状態で動作させたとき,出力電圧は定格出力電圧の115 %を超えてはなら
ない。
適合性は,定格入力電圧の90 %と110 %との間の電圧で,次の試験を行って判定する。
製造業者の指示(指定がある場合には,放熱手段を含める。)に従って電子トランスを動作させて,次の
各状態で1時間置く。
a) ランプを挿入しない。
b) 電子トランスが設計の対象としている形式のランプ数を2倍にして,出力端子に並列に接続する。
c) 電子トランスの出力端子を短絡する。電子トランスを二つ以上のランプの動作用に設計した場合には,
一つのランプを接続する出力端子の1対を,順に短絡する。
a) c)に規定する試験中及び試験終了後に,電子トランスは,安全を損なうような欠陥を呈したり,煙,
可燃性ガスなどを発生したりしてはならない。
試験後,電子トランスが周囲温度に戻ったとき,直流約500 Vで測定した絶縁抵抗は,1 MΩ未満にな
ってはならない。
電子トランスから遊離したガスが,可燃性であるかどうか検査するために,高周波パルス発生器による
試験をする。
非完全にエンクローズした電子トランスの部品の温度は,製造業者が指定した値を超えてはならない。

17 構造

  構造は,JIS C 8147-1の箇条15(構造)によるほか,次による。
出力回路のコンセントは,IEC/TR 60083,IEC 60906の規格群,JIS C 8303及びJIS C 8358に適合する
プラグを差し込めないようにする。また,出力回路のコンセントに差し込むことのできるプラグを,IEC/TR
60083,IEC 60906の規格群,JIS C 8303及びJIS C 8358に適合するコンセントに接続できないようにする。
適合性は,目視及び手による試験によって判定する。

18 沿面距離及び空間距離

  沿面距離及び空間距離は,箇条14で特に規定がない場合,JIS C 8147-1の箇条16(沿面距離及び空間距
離)による。

19 ねじ,通電部及び接続部

  ねじ,通電部及び接続部は,JIS C 8147-1の箇条17(ねじ,通電部及び接続部)による。

――――― [JIS C 8147-2-2 pdf 10] ―――――

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JIS C 8147-2-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61347-2-2:2006(MOD)

JIS C 8147-2-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8147-2-2:2011の関連規格と引用規格一覧